人生: その他もろもろの話(まとめ読み)

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その他もろもろの話(まとめ読み)

※下に行くほど古い記事です。


目次から...

2009.10.27(その他もろもろの話より)

Heartsnative

 発売からちょっと経つんだけど、『Heartsnative』がどうにも良くってねえ。音楽としてもいいんだけど、その詞の世界というか物語性がどうにも良くてねえ。
 最初に聴いたときはちょっと心のドアをガバ開きにされすぎてオレはいま冷静を失っている! 己を取り戻せ! とか思ってたんですが、数日たって落ち着いて聴いてもやっぱり骨のズイまでこれ好きだわたまんねえわと思う次第。
 もともとMOSAIC.WAVというユニットが好きなんで「企画盤カバーアルバム」的な印象で買ってたんだけど、いかんですよこれは。初音ミクとの相性良すぎ物語性高すぎ。

 そもそも今回のアルバムアーティスト的存在であるMOSAIC.WAVっていうユニットはまー頭のおかしな電波ソング(ほめことば)とかかなりどうかしてる萌え曲(ほめことば)とか、だいたいメジャーA-Pop界のいかれ最右翼(ほめことば)みたいな立ち位置で有名な気がするんですけど。
 いや、まあ、ほめてます。
 しかるにその詞のセンスは実はすごく見事な言葉遊びであったり「理系のりくつ視点と文系のロマンチシズムの融合」という非常にいい意味での中二病であったり、編曲も明らかに過剰な電子音の重ね打ちや半端にノスタルジックな(つまり'80〜90年代ポップな)音ネタいじりであったり、あと曲は普通にすごくキャッチー。 ぶっちゃけ個人的には替えのきかない唯一無二のユニットなんですが、そこにきてこの1枚ですよ。

 まあ僕の個人的な思い入れがほとばしるところもありますが、ほとばしりのままに書けばボーカロイド(この場合主に初音ミク)という「キャラクター」には独特の物語性というのがあって、彼女は萌えキャラの図像を持っていながら、アニメやマンガや小説といった「人格」を定義するストーリーを持たない、単なるプログラムであるという複雑さを抱えているわけです。(※もちろんそういう「設定」を持たない、単純に楽器/ボーカルとしてボーカロイドを使った楽曲や、逆にボーカロイドを「俳優」として割りきって楽曲世界の演者にした曲もたくさんあります。まあその話はおいておこうや。いまは「人工物の女の子」としての初音ミクの話をしようや)

 まーこの話をすると究極的には「神林長平の『雪風』」という2語におさまっちゃいかねないんですけど、読んでないひとにわかりにくすぎるのでその話はせずに。
 この『Heartsnative』というアルバムで歌われているのは、機械と人間のディスコミニュケーションというか、人間になりきれない「人工物の限界」という哀しさであり、「それでも精一杯近寄ろうとする愛」という、限りなくロマンチックな物語なんですよ。こういうの好きだともう堪らないわけですよ。

 たとえばtr.4『server error』で歌われるのは絶望的なデジタルの断絶だと僕は思うんですが。
 アナログ同士(要するに人間)だとなあなあでまあ色々こじれても会おうと思えば会えるわけですよ。ところがデジタルのキャラクターであるミクの場合、サーバーエラーが返ってきたらもうマン=マシン・インターフェースが一切なくなるわけで、「君(キミ)」である人間には絶対に会えないわけですよ。
 0 (false) の壁に遮られたらもうどんなに頑張っても接続されないというデジタルの哀しさを、それをこの曲はよりによってクリスマスというアナログな概念に託して歌うという、ああもう聴きながら書いてて泣けるわ。僕はもうこういうのに弱くてねえ。あとドラムンベース風の編曲がテクノっ子だ。

 逆にtr.2『***にできたかな』やtr.6『HATSUNEtive』はそういう哀しみをバックグラウンドに持ちつつ、そんな壁なんかぶち壊す勢いで幸せになるという暴力的ポジティブな曲になってます。そんな愛ゆえの暴力的ポジティブさって、もうつまるところ「青春」ですよ。電子の青春なんて、もう詩でしょうこれは。

 tr.5『キミは何テラバイト?』は原曲がもともとボーカロイドのためにあるような歌なんだけど、いやもうそりゃこれを初音ミクが歌えばサマにもなるわ!
 人間のすべてを機械の視点からしか捉えることができなくて、そのこと自体にも機械的な概念でしか自覚のない主人公の歌なんですけど、ええと抽象的すぎてわかりづらいですか。
 つまりこの詞の中のミクは「わかってない」んですよ。「ボクは内蔵80GB / キミは何テラバイト?」と歌う「ボク」は、人間である「キミ」がバイト数で表現できない概念だと理解してないわけで。そのズレを理解しないまま、それでも「キミ」が好きなんですね。なにこの切ないイノセンス。
 またメロディもそういうイノセンスさを強調する美しいメロディで、この原曲はまあ当然ボーカロイドに歌ってほしいよね。
 という安易な発想をひっくり返すようにボーカロイド6体のアカペラ(!)で始まるんですよこのカバーバージョン。なに穢れのない電子ボイスで歌ってんの、泣かす気か! オレをそんなに泣かしたいのか!

 そういうのひとことで言えば「健気」っていうんですかね。
 実際ボーカロイドに限らなくても、プログラムされたロジックのままに文字通り「無心」に電池切れになるまで人のために稼働し続ける機械って、見てて泣けるじゃないですか。
 『みんなみくみくにしてあげる♪』は元々原曲の時点でそういう健気な詞だったし、それでいて明るい曲がまたかえって健気で泣けるとこもあったわけです。
 ところが今回のカバーで追加された新サビがまた明るい元気ないいメロディで、原曲を知ってるだけにそこが泣けるんですね。バックトラックもMOSAIC.WAV流の、ピコピコサウンドをブ厚く重ねまくって聴けば聴くほど味の出る音でこれも「らしい」感じでいいわあ。

 tr.3『電気の恋人』もカバー曲。これは今までの視点とは逆に、機械文明の明るい面を人間のロマンチシズムから歌った曲です。
 人間側から機械への想いを楽天的なまでにストレートに歌にしていて、それを今回歌うのが人間み〜こ(MOSAIC.WAVのボーカル)&ボーカロイド初音ミクという、「噛み合わない」2者で歌うところが、こう、泣けるわけですよ。キカイと人間が幸せに共存するミライを音楽として表現していて、泣かされるわけですよ。泣いてばっかりかオレは。

 その延長線上かもしれないんだけど、ラストトラックtr.7『Mimic me.』はもうそういうの超越した幸せな曲。
 歌詞にはここまで背景にあったボーカロイドの非人間性はほとんど登場しないのね。無垢性がかすかに匂わされたり、テクニカルな言葉遊びが入る程度。
 そのかわり、音階に狂いがない機械のボーカロイドだからできる「98人分のハーモニー」という大技で歌ってるんですよこの曲。それと人間2人分で合わせて100人。それ使って壮大で幸せなメロディを奏でるのね。
 人間とボーカロイドの幸せな共存を音楽性そのもので表現してて、ここまで語られてきたボーカロイドの物語の最高のグランドフィナーレなんですよ。トータルアルバムだったのか、そういやこうやって考えると。

 いやあとにかくね、買っといて正解だったというか、歌詞カード読みながら高音質で聴けてよかったっていう感じですよ。こんないい物語ちょっとないわ。

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2006.03.18(その他もろもろの話より)

古雑誌をしばりつくせ

 ただいま絶賛掃除中の僕ですが、なんとなく溜まってしまった雑誌をビニール紐で縛るとき、みなさんはどうしていますか? どうもこうもないですか? 僕もそう思う。
 そんなわけで毎回わりと適当にガーッとやってガーッとまわしてガーッと結んで、ガッと持ち上げたらすかさずバラバラーッて雑誌がこぼれてなんかもうどうでもよくなったりしてるわけですが、こんなことではいけねえと気付いたのです。毎回掃除のたびに試行錯誤を繰り返して、ベストな縛り方そして結び方を身に付けたけど次の掃除のころにはすっかり忘れてる結局またバラバラーッて雑誌がこぼれてるようなことでは万物の霊長的にはかなり低レベルだと思ったのです。
 てなわけで今回得たすべての技術を、戦い方のすべてをここに記す。題して『葉隠』(思いつき)。たぶんこれまで書いた中でいちばん実用的な記事だ。

第一章・天

 よく来たな新兵ども! ここが地獄の一丁目だ! あるいは僕の部屋だ!
 古雑誌や古新聞の縛り方も知らない貴様らはウジ虫だ! 地球で最下等の生命体だ!(いいすぎ) じゃあ道具をとりあえず用意するように。
 これが今回のミッションに使われるU.S.NAVYの最新兵器である。100円ショップに売ってた。まずはこのビニールテープの端を持って、さらに足で踏みつけよう。さあ嗜虐心を思うさま満足させるのだ。
 何をするかといえば、ビニールテープを足の裏からヒザ(もも)にかけて巻き付けるのだ。ここまではいかなる緊縛プレイかと思われるかもしれないが、これがあの恐るべき完全犯罪計画の序章になっていたとは誰も気付きもしなかったのだ。
 だいたいこのように3周ほど回せばいい。ヒモがからまないように、らせん状に巻き付けるのがポイントだ。写真がパースかかりすぎでなんかよく分からない感じになったのは素直にちょっと失敗したって思った。あと服が部屋着だからっていってもさすがにひどいっていう声には、これは掃除用のいくら汚れてもいい服なのだと強く訴えておきたい。
 さて、こんな感じになったら今度は足を抜き取って、足の裏のかわりに雑誌を1冊置いてみよう。
 あ、テープの上の方から手で引っぱってます。そうしないと結局テープがグダグダにからまるんでそこは注意。さあこんな感じで安直なミイラ物ホラーっぽい感じになったら(←よけいなことを言いたい)あとはどんどん雑誌を上に積んでいこう。
 おお、神よ! なんたるだらしない様子であろうか。だが俺たちの戦いはこれからだ!(未完) いや未完じゃなく、とりあえずこのへんでテープをカットしておこう。これが2人の初めての共同作業です(いろいろ間違えておく)。
 まあテープは適当に余らせる感じで、そのへんはフィーリングでいいです。もし後でテープが足りなくなったらその時はその時だ。俺たちはそんな将来(さき)のことを考えられるほど器用じゃなかった。盗んだバイクとかなんとか。
 テープが半透明なんでわかりづらいことではアジアNo.1の写真ですが、もういいから何も考えずにテープの両端を持ってグッと引っぱっちゃいなよ! JUST DO IT(まさにそれをやれ)!
 ビシィ!
 ロープマジック成功! おれはしっかり固定できるようにトリックを使ってビニールテープを張っていた!(ジョジョ)
 いや本当にたいした力を加えることなくガッチリ固定できた気がする。既にこの時点で雑誌の固定自体は90%以上成立していると言っていいだろう。しかし、まだ完璧とは言えない。そう、この状態のままでは正面からの衝撃に弱いのだ。
 そこで十字にロープを張ることにする。雰囲気的にはあれだ、小包を結ぶヒモっぽい感じ。クロネコヤマト全盛のこの時代にどれだけ古い表現なのか。

巻之二・地ノ章

 見出しはさっきと微妙にノリが違うが、なんとなくこっちの方がそれっぽいかと思ったので。
 で、まあヒモの両端をこんな感じでクロスさせよう。
 一度はからみ合いつつも、90度回転し互いに正反対の道を選ぶ……男と女もそんなものかもしれないわね……(無理があるたとえ)。そんな調子で縦方向に進むヒモをぐるっと半周させるのがこの章のミッションである。
 めんどくさいんで、雑誌をタバごと床に寝かせてみた。どうせ固定は第一章でガッチリできているから問題ないのだ。
 ちなみに、この時点でヒモの長さが足りなくなるのもよくある話。それより僕と踊りませんか。あるいは3周していたテープを半周か1周ばかり巻き戻してテープの長さを確保しませんか。じゃあ後者で。
 そんな感じで雑誌のタバの裏側にテープが回ってきたのがこの状態。
 少年シリウスである。面白いよ。いやそういう話じゃなく、さっきまで見えてた代々木アニメーション学院の広告っぽい裏表紙側から、表紙側にめぐってきたということを言いたかった。まわりくどいにもほどがある。
 も、もはや完璧っぽい雰囲気じゃねえ? このまま適当に結んでゴミ回収に出せば業者さんもニッコリ笑顔じゃねえ? ばかもーん!(拳) 殴ったりして悪かった。が、しかし!
 子芝居はこのぐらいにして、最後のミッションであるヒモ結びに進もう。貴様らはまだまだヒヨッ子だ! 貴様らには両生動物のクソをかき集めた値打ちしかない! だが、ヒモの結び方を憶えた時、貴様らは海兵隊員になる! 戦争に祈りを捧げる死の司祭だ!(それはどうか)。

巻之三・人ノ章

 まずはよく画像を見てほしい。ほーら目がチカチカしただろう(ひっかけ)。
 簡単に言えば最初に3周巻いたヒモの下に、今持ってきたヒモをくぐらせるわけだが、ここで重要なことは3つ。
 1つ! 「上から下」にくぐらせる事。上から飢えた鷹のように襲いかかり、そして川中の魚を捕らえるがごとくヒモの下を反転しつつくぐり抜け、再び川面から顔を出すかのようにヒモの端を出すのだ。すごくかっこいい。
 2つ! 「外側に向かって」くぐらせる事。これは図を見てわかる通り、矢印の方向にくぐらせれば良いということだ。
 3つ! 士道不覚悟の者は切腹を申し付ける。ごめんよく考えたら重要なこと2つしか無かったんで適当書いた。
 こうしてヒモをくぐらせてからギュッと引っぱるとこんな感じになる。
 これでわりとブラブラしていた(30代無職くらい)縦方向のヒモがぐっと引き締まった(ブルワーカーの広告くらい)。あとはこのヒモの両端を結んで、より完璧ムードをかもしだすのだ。
 もうここまで来ちゃうとどうだっていい気もするので、いちばんイージーな結び方をしてみた。こうして互いにSの字を描くようにからみ合わせ、そして全身の力を込めて引っぱれ! どうした、その程度がお前の全力か! ヒモをねじ切るぐらいの気合いを見せてみろ! 言い過ぎたところがあったのは謝る。
 で、もう1回同じようにS字にからめて引っぱれば MISSION COMPELETED(誤字)。
 よくやった。お前は今、泣いてもいい。この程度のことで泣くのもどうかと思うけど。
 最後の仕上げ的に、ヒモの余りをカットするのもいいでしょう。万感の思いを込めてやるといいぞ。中島みゆきとかをBGMにかけても可。
 ついに完成である。見てやってください息子の晴れ姿を。
 こうして彼らの長い戦いは終わった。だがいつまた第2、第3の雑誌の束が生まれるかは分からない。その時のために、今回の記事を書いたのだ。メモである。100パー自分のための記事である。まあいつもだいたいそんな感じだしな。

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2005.08.22(その他もろもろの話より)

おおシャンゼリゼ通り

 そもそもはダニエル・ビダル(*1)の『オー・シャンゼリゼ』を聴きたいと思ったのがはじまりだった。
 シルヴィ・バルタン(*2)とかと違って音源が残っていないのかなんなのか、ろくにCD化されてないし当然レンタルもされてないしかといってアルバム買うのも(オリジナル音源じゃないし)どうかって感じだったんだけど、もしかしてiTunes Music Storeなら単曲売り150円であんじゃないのってんで検索してみたと思いねえ。
 残念ながらというかやっぱりというかダニエル・ビダル版は置いてなかったんだけど、越路吹雪(*3)カバーバージョンがすげえかっこよかったんで思わず購入。

*1 ダニエル・ビダル

遅れて来たイエイエアイドル(※キャッチフレーズ)。代表曲『オー・シャンゼリゼ』とか『オー・シャンゼリゼ』とか(個人的選曲)。フランス人なのに日本語がめっさうまかったそうな。

*2 シルヴィ・バルタン

フレンチポップスの妖精(※キャッチフレーズ)。代表曲『あなたのとりこ』とか『あなたのとりこ』とか『レナウン娘』とか『あなたのとりこ』とか(個人的選曲)。フレンチポップスの妖精なのに実はブルガリア出身なのはないしょだ。

*3 越路吹雪

シャンソンの女王(※キャッチフレーズ)。代表曲『サン・トワ・マミー』とか『ろくでなし』とか『ラストダンスは私に』とか(まともな選曲)。三島由紀夫の元カノだったというパンチの効いた過去を持つ。あと顔もパンチ効いててかっこいい。

 で、こないだ買ったJUN(黛ジュンじゃない方)もいかすが越路吹雪サマもやっぱりカッコイイぜ! とかヘビーローテーションで聴いてたんですが、どうしても違和感がある。こんな歌詞だったっけ? 具体的には「頭のおかしい男がギターを 弾いてる店など いいじゃない」のあたり。
 いやいやいやふつう遅れて来たイエイエアイドルは「頭のおかしい男」とか歌わねえよ! ダニエル・ビダルも日本語バージョン歌ってたはずだけど、金髪ロリータで押してたアイドルに「穴ぐらのバーへ出かけよう」とかこんな歌詞はありえねえって! サビのとこ「オゥ★ シャンゼリーゼ♪」って可愛く歌ってたはずよこの人?
 そんで調べてみたら、『オー・シャンゼリゼ (Les Champs-Elysees)』の訳詞には有名なのが2バージョンあるらしくって、越路吹雪Ver.は岩谷時子訳、ダニエル・ビダルVer.は安井かずみ訳なんだとか。すごく納得いった。
 しかしこれ、2つ見比べてみるとあらためてものすごい落差があって単純に驚かされる。かたやシャンソン、かたやフレンチポップスという違いでこうも変わってくるのか。

『オー・シャンゼリゼ』


安井かずみ 訳詞

街を歩く こころ軽く
誰かに逢える この道で
素敵なあなたに声をかけて
こんにちは 僕と行きましょう

オー・シャンゼリゼ オー・シャンゼリゼ
いつも何か素敵なことが
あなたを待つよ
オー・シャンゼリゼ

あなたを連れて遊びに行こう
みんな集まる あのクラブ
ギターを弾いて 朝まで歌う
楽しく騒いで恋をする

オー・シャンゼリゼ オー・シャンゼリゼ
いつも何か素敵なことが
あなたを待つよ
オー・シャンゼリゼ

昨日までは知らない同士
今日から二人 恋人さ
道を行けば世界は揺れて
愛する君と僕のため

オー・シャンゼリゼ オー・シャンゼリゼ
いつも何か素敵なことが
あなたを待つよ
オー・シャンゼリゼ
  岩谷時子 訳詞

ひとりで街をぶらぶらしながら
話しかけたいな こんにちは
相手は誰でも あなたでもいい
私のとりこにしてみたい

オー・シャンゼリゼ オー・シャンゼリゼ
欲しいものが昼も夜中も
ここにはあるよ
オー・シャンゼリゼ

頭のおかしい男がギターを
弾いてる店など いいじゃない
踊って 歌って それも飽きたら
穴ぐらのバーへ出かけよう

オー・シャンゼリゼ オー・シャンゼリゼ
欲しいものが昼も夜中も
ここにはあるよ
オー・シャンゼリゼ

きのうは顔も知らない二人が
ぼんやりしてる街の朝
早起き雀が高い屋根から
恋人たちに愛を歌う

オー・シャンゼリゼ オー・シャンゼリゼ
欲しいものが昼も夜中も
ここにはあるよ
オー・シャンゼリゼ
 なにこの大意はそっくり同じこと言ってるのに全然違って聞こえる内容。言い回しを変えるだけでこんなにもかもしだすムードが退廃的になるのか。あんたら『ガラスの仮面』でマヤと亜弓が演じ分けた『たけくらべ』か何かか(『奇跡の人』でも可)。翻訳って凄い。半端なく凄い。

 ここまで書いて何を言いたかったのかというと、僕はカーペンターズのロマンチックな名曲『Yesterday Once More』を聴くたびに、トリビアの泉で知った関西弁歌詞バージョン『あのエエ頃 もっかい』が脳裏でかかってしまうのでとても迷惑だということです。なんか耳に残るんだよなあアレ。

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2005.08.15(その他もろもろの話より)

少女青年

 『少女少年』といえば少女マンガ家(微妙)やぶうち優先生による、少年が完璧な女装をしてその後はもうシッチャカメッチャカという有名なナイスクレイジー作品群ですが、じゃあ「少女青年」というのはどうだろう。どうって言われても。

 そんなことを思ったのもJUNの『Moon Risin'』を買ったからなんだけど(iTunes Music Store)。『サンセットシティライト』とか『マジックタイム』とかの小ヒットでおなじみエレポップの人ですが、あらためて聴いてみるにいい大人の男が歌うにしてはスゲエ歌詞の世界だなと。
抱きしめたいよ 触れていたいよ
口づけてよ 僕の夜の太陽
目覚めないよ 君といたいよ
眠りの姫 毒リンゴもうひとつ

終わらない夜 まるで星のよう
止まらない夜 魔法のメロディ

このまま魔法は君や夜を抱きしめて
帰さないよ 放さないよ
このまま僕は君と夜を駆け抜けて
狂ったメロディを奏でてる
そのまま魔法は僕の夜も抱きしめて
帰さないよ 放さないよ
そのまま僕は君と夜を駆け抜けて
狂ったメロディを奏でてる
JUN『Apples』(『Moon Risin'』収録)より、耳コピ詞

 なにこの乙女美ジョン発動120%なオトメチック路線。このアルバムは「ジゴロ」をテーマにしたコンセプトアルバムだという話ですが、たしかにジゴロはジゴロだがこれ乙女フィルターを通して見たジゴロじゃないですか。

 この少女青年ぶりを見るにつけ、そういや'80年代のバンドブーム前夜の頃ってみんな歌詞がオトメチックだったなあって思い出した。
 テクノポップのTM NETWORKからパンクのTHE BLUE HEARTS(甲本ヒロト作詞限定)、恐るべきことに布袋の兄貴擁するBOφWYに至るまで、いい大人の男が歌うには信じられないくらい甘く美しい乙女ビジョンに溢れていた。それはオーディエンスの中の無視できない層である少女たちにコミットした結果でもあるのだろうけど(←ちょっと音楽雑誌っぽく書いてみた)、実際の話けっこう素でみんな少女青年だったのじゃないかと思う。あの頃乙女回路を内蔵してなかったのってCOBRAと原爆オナニーズぐらいだったんじゃないのってくらい。
 その後バンドブームが起こるにつれて反動で乙女の匂いを自ら消しにかかったアーティストも増えていつしか乙女歌詞はガールズポップのものになったり、渋谷系という近いが違う系に分化したり、悪そうな奴はだいたい友達式の和風ギャングスタ世界観や爽やか男子ポップスに駆逐されたり、あるいはダサい男肯定路線という新たな潮流が生まれたり、おおむね少女青年は死んだことになってるこの時代ですが、そんな中で少女青年の復活をたからかに歌い上げるJUNの存在は必要以上に輝いている。

 実際のとこ、新しいのに'80〜90年代ポップスを感じさせるJUNの楽曲は素で格好いい。「電グル」とか「岡村ちゃん」とか「TMN」とか「痛快ウキウキ通り」とかのキーワードにビンビン反応してしまう種類の人にはイキナリ的におすすめですよ。

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2005.06.01(その他もろもろの話より)

スキゾとかパラノとかうるせえよ!

 とか(タイトル↑)昔は思ってたものですが。どうでもいい。

 いま読んでる小説でたまたまパラノイアな人がノートにみっしり小さな字で電波文を書くっていうシーンがあったんだけど、まあぶっちゃけよくある演出ですわ。みっしり小文字。
 映画『セブン』(*1)のオープニングとかでも使われてましたけど、洋の東西を問わずパラノイアックになるとああいう小さい文字でみっしり書かずにいられなくなったりするんだろうか。普通に大きな文字で改行したり1字サゲたりするのがイヤでイヤでしょうがなくなったりするのだろうか。そのへん詳しくないのでよく知らないですが。

 とにかく僕がふと疑問に思ったのは、つまりこういうことだ。
 このIT革命いちじるしい現代、パラノイアな人だってパソコンで字を書くこともあるだろう。そんなときはどうするのだろう。
 やっぱりワードパッドを立ち上げたらおもむろにフォントを6ptぐらいに設定したりするんだろうか。行間のサイズを設定できないソフトは嫌いだったりするのだろうか。フォントのチョイスにもみっしり感のただようArial-Boldとかこだわりがあったりするのだろうか。英語圏の人なんかだとEnterキーとか本当ジャマとか思ってたりするのだろうか。Wordが勝手にインデントを下げたりイルカが何か言い出したりするのにムキーとかなったりするのだろうか。あ、最後のは普通の人でも思うことですね。

*1 『セブン』

余談ですが、個人的にはこの映画は嫌いです。これ観た人ならおそらく納得いく(共感はせずとも)であろう感情的な理由で。

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2005.05.29(その他もろもろの話より)

新装開店

 ここしばらくサイトのあちこちが不穏な動作してたので薄々気がついてる人もいるかと思いますが、イェーイってな具合で唐突にサイトをリニューアルしてみました。
 まあ基本的にはいままでの構造だと更新作業がめんどくせえんだよ! もっと楽に生きてえんだよ! というあたりが理由ですが、単に作業を楽にするだけでも芸がないので色々といじってみましたよ。
 で、どういう感じに変化したかをいちおう説明しておこうと思う。まあ、ちゃんとしたことも言うつもりだ。たぶん。

「最近の更新」が3分割された

 のっけから不便を強いるような変更で恐縮ですが。つうか実はいままでのやり方が異常で、今回ようやく普通な更新方法になったつうかそのなんだ色々と。楽がしてえんだよ!
 というわけで、いままでは総合トップページにサイト全域まとめて更新情報を書いてましたが、今度から「人生」「ファミ通の虜」「トランスフォーマー1999」それぞれのトップページに更新情報を書くようになったという次第。アンテナとか使ってる人はページアドレスその他書き替えてください。お手数ですが。

RSSに完全対応

 「RSS」って、意味がわかんねえよ! RSSリーダとか使ってみたけどありがたみがさっぱりだよ! とかほざいていた僕ですが、MacOSの新版についてきた『Safari』を使ってみて急激にその便利さに気づいたわけですよ。で、従来てきとう極まるつくりだったRSSフィードをちゃんとしてみた次第。
 まあ、Safari以外のRSSリーダは基本的にダメだと今でも思ってる(*1)んで、Safariで見た時にいちばんいい感じになるように作ってます。

コメント機能をつけてみた

 なんだかんだで一番デカい変更のような気がする。
 読者の人とふれあおうっつう気持ちはさらさらないのですが(ないのか)、mixiとか使っててなるほどこういうのもアリかもしれんなと思い直した次第。あくまで試験運用なんで今後どうなるかわかりませんが、まあ気軽に書いてみなよ。←フレンドリーっぽくしてみた
 あとトラックバック機能はそれでも断固つけない。だって「コメント」って言われたらなんのことかなんとなくわかるけど、「トラックバック」て言われても何語かすらわかんねえですもの。英語だろうけど。(*2)

携帯バージョンを搭載

 僕は携帯とかおおむね興味がないのでアレなのですが、携帯から読むことにニーズがあるという気はするのでやってみた。どうせ1度設置しちゃえばあとは自動生成だしな(←ありがたみ不足)。
 このサイトは基本的に文字数だけはやたらあるので(主に脇道にそれることが多いため)、暇つぶしにはいいと思います。多分。
 あ、「ファミ通の虜」とか「トランスフォーマー1999」には携帯版つけてません。携帯むけのサイトじゃないんで。

Amazonアフェリエイト小窓(造語)をつけてみた

 個人的にはとても気に入ってます。
 なんつうかAmazonに限らず、検索エンジンの「的外れな検索結果」というのが僕はとても好きだ。各記事ごとにいちいちくだらない検索結果が生成されるというばかばかしさは、このサイトに必要なものだと思う。←違うと思う。
 あと、なんかしら小さな画像があるとパッと見が地味じゃなくなっていいので。

かなりCSSに対応してみた

 いわゆるテーブルレイアウトからの脱却(この支配からの脱出)を目指してみましたよ。まあたいていの場合どうでもいい話だと思いますが、CSS使える人なら見た目のカスタマイズが比較的容易になるとかならないとか。

「日々の小ネタ」を「いい大人が書かないような事」に統合

 だんだん書いてることが混ざってきたので、こうしてみました。だいたいそんなところだ。

 てな具合でいろいろ変えてみました。心機一転、つうんですか。
 じゃあとりあえずドラクエの続きやろう。(←いままで通り)

*1 Safari以外のRSSリーダは基本的にダメだと今でも思ってる

何がいけないって、Webブラウザにジャンプしないで自分の中で表示を全部片づけようとするところがいけない。各ページの作者さんが作ったHTMLレイアウトが崩れて台無しじゃないか。まあ、そうじゃないRSSリーダもあるのかもしれませんが、よく知らないし。

*2 トラックバック

まー真面目なこと言うと、ニュース系サイトとか考察系サイトだと有用な機能なんでしょうな。うちみたく紙メディアの延長線上にある読み物系サイトには、トラックバック機能は単なる管理人の自己満足でしかないと思ってます。
で、トラックバックって何語? どういう意味?

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2003.04.15(その他もろもろの話より)

だいなし

 だいなし率、ということを特に意味なく考えてみた。
 まあ、なんていうか……ちょっとうっかりして……、メールのデータ全部、消えちゃったんだよね(*1)。ああそうさ、全部俺が悪いさ!(逆切れしておけばとりあえずなんとかなると思っている)
 アウトルックエキスプレスじゃそんなの余裕で何度でも起こることですよ、なんてなぐさめ (になってないなぐさめ) もいただいたりしつつ、あーというか実際OE使ってなかった僕としてはこんなのかつて一度としてなかったことですので、メール使える環境になって以来数年間のすべてのメールデータが消えた計算になる。正直これはへこむ話だ。別にそのメールの大半はずっと前に買った通販の控えだったりくだらない商品おしらせメールマガジンだったりするんだけど、なんていうか日記とか何年も書いてる人が何かの理由で日記帳全部なくしたらこんな気持ちになるんじゃないだろうか。

 それで話は最初の「だいなし率」に戻る。思ったんだがコンピュータのデータは、ものすごくだいなしにしやすいと思う。まあ今回の例は特殊として、理論上はちょっとこうマウスを右から左にやってクリックとかするだけで、簡単に数年来のデータをだいなしにすることが可能だ。この簡便さはただごとではない。だってさっき例に出した日記帳だって、いざだいなしにしようと思ったらけっこう大変じゃないか。水に濡らしたぐらいではだいなしとは言えまい。読めるし。ゴミ箱に捨てることは簡単だが、数年分数十年分と「容量」が増えれば増えるほど、物理的に重くなって捨てることは難しくなる。焼くったって、それも大変だし。しこうして紙メディアはおおむねだいなし率が低いと言えるだろう。
 逆にホワイトボードとか黒板とかっていうのは、消すのが簡単な一方で、別にそれほどたいしたこと書かれないから「率」としては低めと言えるんじゃないだろうか。クリエイティビリティーが低いっていうか。
 そう考えると「料理」なんてのはわりとクリエイティブにもかかわらず、かなりだいなし率の高いものと言える。たとえばここに星一徹がひとりいるとしよう。どうだ余裕でだいなしになるだろう(*2)。まあ一徹は余計としても、皿を180°回転させるだけでだいなしにできるっていうのはポイント高いですよね。なにがポイントだ。ともあれ、だいなし率はしばしば重力の強い影響を受ける。マイセンの高級絵皿なんかもだいなし率、高いと思いますよ。
 ここまできちんと読んでくれた人 (←すごい意志の力をもつ人) はもうおわかりだろう。つまりだいなし率というのは、(情報の重要性 × 消去のしやすさ)という式であらわすことができる。適当なことばっかり言いやがってとか思われている。
 そこで考えるのは、史上最もだいなし率の高いメディアとは何か、ということだ。これが意外に難しいところで、あんまり消去しやすいメディアだとそもそもそこに情報をこめるということをしないわけで、メディアとして成り立たなくなる。なんだこの話はメディア論だったのか。まあそんなわけもないが、実際その意味だいなし率の激高いメディアって考えるとけっこう難しいわけです。
 で、最終的に僕はこういう結論にたどりついた。いちばんだいなし率の高いメディアは、たぶん、「砂に書いたラブレター」だ。

*1 メールのデータ全部、消えちゃったんだよね

詳しく説明すると長くなるが、別にゴミ箱に捨てちゃったとかではないことだけはせめて自分の名誉のために言わせてください。

*2 星一徹

これは有名な「ちゃぶ台がえし」のことを言っているが、もちろんあれが伝説であって『巨人の星』本編では一徹氏はそんなに食事を粗末にしていないということも僕は知っている。だからどうした。

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2002.08.04(その他もろもろの話より)

業界に一石を投じる

 何がシャンプーだ! 何がコンディショナーだ! 何がボディソープだ! 貴様らそこに一列に並べ! それで区別がついたつもりか! と僕は言いたいのです。
 ノズルの色が違うとか、シャンプーは白でコンディショナーは黒だとか、そんなおためごかしはもうたくさんですよ。だいたい「コンディショナーは黒」って意味通んないですよ。どういう意味ですかコンディショナーのイメージカラーは黒なんですか。どういう理由で黒なのか、そこのところをまず誰にもわかるように説明しないと結局そこにあるのは「白いノズル」と「黒いノズル」であって、どっちがシャンプーでどっちがコンディショナーか何の区別にもなってないんですよ。聞いてるのかそこの無能なデザイナー!
 よーしわかった貴様らに方法を教えてやる。ド根性ガエルを思い出せ! ゴリライモの顔を忘れるな! そうだ、あの大きく「ゴ」と書かれたTシャツのごとく、シャンプーのノズルには大きく「シ」と、コンディショナーには「コ」と、ボディソープには「ボ」と書け! ゴシック体で。もちろん本体にも商品名の4倍ほどの大きさで「ボ」と。

 でも、これやったら本当に便利だし売れる気がするんですけど、どうだろうか。
これを言わずにはいられない何ごとかが、今日の彼にはあったらしい。

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2002.07.21(その他もろもろの話より)

サマージャム2002

 気がついたらもう7月も半ばを過ぎてですよ。なーんかもう花火大会とか夜始まってるしね。ほっといたら盆踊りも始まりかねませんよ。
 そうなんですよ気がつけば季節はもう夏。夏本番。サ・マー! なんつう具合に盛り上がってやがるんですよ、太陽とかが。僕に無断で。
 もう気がついたら最後でスゲー煽られるわけですよ気分。定番中の定番でいまさら書くのもあれだけどスチャダラパーの『サマージャム'95』とか脳内でもうガンガンかかるわけですよ。ヘビーローテーションなわけですよ。いまさら。
 うわヤバいどうしようっつうか別にどうもしなくていいんですけど、夏を満喫しろってメチャメチャ言われてるんですよ、太陽とかに。←お薬の方は大丈夫ですか
 意味なく近所ぶらついて風を感じたりしちゃったりなんかしての広川太一郎節ですよ。意味なんかないですよ行為にも文章にも。意味なくって最初に書いてるし。そのぐらい夏気分を吸収しねえとって焦ってるわけですよ。
 あーどうしようとりあえずコンビニ行っとく? とりあえずガリガリ君1本だけ買ってく? ガーリガーリー君ガーリガーリー君ガーリガーリー君?

 ではみなさんハバナイスサマー。
その後ガリガリ君と一緒に森永の「みぞれ」(イチゴ味) 買ってきたけど、これも信じられねえくらいウマいね。舌とかバカになっちゃうけど。毎年同じこと思ってますよ。

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2002.06.30(その他もろもろの話より)

モア挨拶

 なんかもう「更新されないことが普通・そういや『普通じゃない』ってどんな映画だっけ? いっつも思い出せなくて検索とかしてその場は納得するんだけど、また忘れるんだよなあ」という存在の我らですがってウワー! 前回と同じような事書いてるよ。あと『普通じゃない』は絶対タイトルとしておかしいと思うんだけど、原題が『A LIFE LESS ORDINARY (平凡さの欠けた人生)』なので合ってる。そうか合ってるのか。ちくしょう。
 何の話だったっけ。
 あー、だから更新しないって話ですよ。というか実のところ、更新はしてるんですよ。誰にも見えないところで。ファイルをアップロードしてないだけで。日記形式で毎日書いて、ちょっと風邪ひいて休んだりとかそういうのを経験してすらいるんですけど、というかだからそれを公開しろよ自分。
 なんか、こう、編集するのが面倒くさくって。
 あとそうだ、ページの名前変えます。これも本当に。

 理由:Googleで「〒」が使えないから

 そうなんですよ本当にただそれだけの理由で変えるのも面倒くせえことこの上ないんですが、変えます。真剣に。変えたからどうだってこともないんですけど。あと、変えたからってリンクとか変更しなきゃ、ワー! とか思う必要はないので、それだけは言っておきます。トップページにも「もと『〒□』」とか書きますよ。
 あ、そういや何て名前に変えるのかまだ決めてなかった。
 ただ勢いだけで『エイケン』とかいうタイトルにしてみるっていうのも、なんかこう取り返しがつかなくって面白そうですけど。実際こんなの新機軸ですよ。こんなページで、タイトルが『あずまんが大王』とかね。多分怒られるけど。かなり大勢から。
 じゃーまー、今日はあと日記を書いて寝ます。
だから、早くその日記モノを編集しろ。

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2002.05.02(その他もろもろの話より)

挨拶

 なんかもう「更新されないことは常識・It's TRUE! ファンタスティック!(違う) あとロミオマストダイ!(とりあえず英語なら何でもいい様子)」的な存在になっている我らですが、遂にこのたび無事に復活をとげました。
 というかこの間なにをしていたかといえば、部屋の模様替えをしていました。帰宅そして模様替え。休日に至っては睡眠と食事と収納の買い出し以外のすべてを模様替えに懸ける始末。そりゃ更新もできねえよ! コード抜いてて電源入らねえもん!(←納得) てな具合でございマス。もうね、ゴールデンウィーク2日目あたりを他人が見たら100%「おや引っ越しですか杉浦さん。or 夜逃げ?」とか言いだすような状況で。むしろそう言われた僕も面倒くさいんで「実はこの4月から夜逃げ屋本舗に就職しました! 今の時代、この仕事でキマリ!」とか答になってない答で逃げるくらいのスーパーな模様替えっぷり。模様替え神と僕のことを呼んで構いませんし、あ、むしろ模様替え天使と。←ビジュアル的にキレイっぽい方を選択
 ある意味ゴールデンウィークでもなければここまで強烈な模様替えはできないので可ですが、同時にゴールデンウィークの半分を単にこれだけのために費やしたかと思うと、なんか、もう、青春の残り火とかがスゲエ勢いで消えていく雰囲気ですよ。
 しかしお陰様でこうしてなんか俺の部屋、イ、イギリス映画 (非トレインスポッティング) に出てくるお屋敷みてえ!というレベルにまで小奇麗になりましたので、今後は小気味よく凄い速度で更新することになるかっていうと、まあ、ならないんでしょうけど。世の中そう甘くはねえんだ。ペッ (唾)。
あんまり部屋が奇麗になったため相当調子にのっている御様子。

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2002.04.07(その他もろもろの話より)

探偵物語

 いまや様々なものが名探偵になっている。←ひどい書きだし

 つまりこれは「××は名探偵」というパターンの話だ。奥様は名探偵だったり、生徒会長は名探偵だったりするあれのことだ。難事件をちょっと意外な職業の人物が解決していく例のあれだ。
 遥か昔、人がまだ名探偵という存在に不慣れなころは落ち着いたものだった。大学教授は名探偵であり、小説家は名探偵であり、もちろん探偵は名探偵であった。乱暴に言ってしまえば、知的職業に属する人物が名探偵であった。ここには何の矛盾もない。しかしいささかおどろきにも欠ける。
 そういう訳で「××は名探偵」の幅は時代が進むにつれて広がっていったのであった。まあ僕はいま雰囲気で適当言ってるんだけど。
 いまやメイドさんは名探偵であり、陰陽師は名探偵であり、猫は名探偵であり、連続殺人鬼は名探偵であり、健忘症の老人は名探偵であり、高校生だったけど小さくなった小学生は名探偵である。今思いつくままに書いてて、いくらなんでもあんまりじゃないかって思ったけど全部ちゃんと元ネタがあるから始末に困る。
 こうなってくると、たぶんここでちょっとした冗談として思いつくネタもどこかで誰かが書いているに違いないと僕は思う。だいたいさっきの「連続殺人鬼は名探偵」ってなあ、なんだ。あれがありなら「幽霊は名探偵」もあるだろう。「火の輪くぐりは名探偵」とか。「人型巨大兵器は名探偵」というのはどうか。かえってありそうだな。「プロレスラーは名探偵」は意外にありそうでないかも。「引きこもりは名探偵」っていうのはかなりのアームチェア・ディテクティブだと思う。「海兵隊の鬼教官は名探偵」は面白そうな気がする。事件の関係者全員を罵倒しながら証言を聞き出すのだ。
「貴様らはクズだ! 俺の質問にだけ答えろ! 言葉の最初と最後には必ずサーを付けろ! 殺しのあった夜貴様らはそのケツをどこに置いていた!」
 そんな話をご存知の方、ご一報ください。

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2002.02.10(その他もろもろの話より)

バスは目的地に向かい走り続ける

 僕はただぼんやりとバスの窓の向こうの景色を眺めていた。
 まるで今すぐにでもちょっといい話が始まりかねない書き出しだが、むろんそんな事はないのだった。
 その路線は少し田舎じみた住宅地の真ん中を走っていて、僕はかわりばえのしない家並みだの歯医者の公告が貼ってある電柱だの、いかにもどこかの小学校に続いていそうな雰囲気の脇道だのを特に理由もなく見ていた。
 そこに、あひるがいたのだった。

 あひるである。
 今の一文はひらがなだといささか読みにくい。アヒルである。
 ど肝を抜かれた。そのあひるがいたのは仮にも歩道である。バスが通る車道と家々に挟まれたその歩道にあひるがいたのである。
 まさかこんな所にあひるがいるとは思わなかった。メメクラゲ(*1)がいるとも思わなかったけれども、あひるだって普通はいないだろう。だって、ここは繰り返し言ってるとおり普通のセキスイハイム的な家々の建ち並ぶ住宅地で、バスが何本も通る程度に広く比較的ていねいな舗装のされた通りであって、もちろん水辺の町というわけでもなくむしろかぼちゃかなにかを栽培していると思しき畑がすぐそばにはあるというくらいの、言わばあひるに似つかわしくない風景だったのである。
 赤信号でバスは止まった。あひるはまだそこにいた。赤信号の停車時間を利用して観察するに、どうやらそのあひるは付近の家で飼われているらしかった。なにしろ空のオリがあったから。オリといっても、ひと昔前ぐらいによくあった、大型犬とかを入れるような例の野球部のフェンスみたいな壁で囲んである、あれである。なるほどあひるを入れておくのに適している気がする。違うかもしれないけど。
 よく見ればそばでは飼い主かもしれないおばちゃんが、畑の大根を水洗いしている。してみるとあひるは今放し飼いというか散歩中なんだろうか。あひるって散歩させるものなんだろうか。さあ?
 信号が変わりバスが動き出して、あひるの姿も見えなくなった。全てが終わった後になって思うと、自分はいま何らかの夢を見ている (何の夢だかよくわからないが) と思えるほどに現実感のない光景だった。
 その後何度かその道を通って、そこには例のオリもあってもちろんあひるも中に入っていたので、全て夢でも幻でもなかったことはよくわかったのだが。

 そしてもうあひるのいる光景にも慣れたその頃、今度は車が燃えたのである。

 文字通り車が燃えていたのだった。「文字通り」と書いたものの、いまひとつ「文字通りと言われても……」という雰囲気のする一文ではある。
 しかし本当に濛々たる黒煙と激しい炎のど真ん中に、車らしきシルエットがあったのだった。おそらくジムニーだった。これは車が燃えているとしか考えようがない。考えてみると我々は普段生活する中で、完膚なきまで壊れた車とか、あと映画などで爆発する車とかを見ることはあっても、めらめらと燃える車というのはそうそう見ない。
 そんな具合にちょっとというかかなりの衝撃映像が目に飛び込んできたのだった。もちろんバスの窓を通じて。
 そして、あひるもまたそこにいたのだった。
 すぐ目の前の家の玄関に、炎上する車を憮然とした顔で眺めているおばちゃんがいて、で、その腕の中にはあひるがいるのだった。よく見たらこの場所は例の家の真ん前だった。
 なんなんだこれは。どこのシュールコントだ。
 車大炎上!そしてあひる!とは、相当なシチュエーションである。この家は体を張って僕にちょっとした不思議体験をさせようとしているのか。狐につまませたいのか。まるで何もかもが夢のように過ぎ去っていかせたいのか。
 とかなんとか思っている間にバスはその事件現場を通りすぎ、僕の視界はいつもの平凡な日常の中に戻っていったのである。

 その日の帰り道、注意してその脇道を見ていると、なるほど車こそもう撤去されていたが地面にははっきりと焦げ跡がついていて、少なくとも夢ではなかったことが分かった。もちろんあひるもそこにいた。もうあひる程度では驚かなくなっている自分もそこにいた。

*1 メメクラゲ

有名な「こんなところにいるとは思わなかった」もの。気にしないでほしい。

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2001.12.22(その他もろもろの話より)

正しい気合の入れ方

 僕はときどき気合をいかにして入れるべきかという事を考えるんですけど。いや、いつも考えていると言っていいだろう。←よくない
 「ファイトー!」「一発!」という気合は抜群だしおそらく世界最高の気合の入れ方だと思うんですが、しかしこれは相棒的な存在がいてなおかつ彼にマジシャウトしてもらわないといけない (なぜなら一人だけマジシャウトでは恥ずかしいからだ) という具合に条件が難しいので、残念ながら却下となります。で、何を真面目に「却下」とか言ってるんですか、この人は?

 こういうのはどうだろう。「うぉっしゃあ!」
 こんなのは全然ダメです。マジでダメです。最悪と言っても過言ではない。「うぉっしゃあ!」の何がだめかというと、ウォッシャー液にとてもよく似ているところだ (説得力抜群) 。いや、ここは重要な点だ。たとえばこれから気合を入れるべき男がいるとしよう。試合を前にしたアスリートである。そんな彼が「ウォッシャー液!」とか叫んだとしたら、それは誰もがだめだと思うに違いないわけであって、ここまでの論法は非常にしっかりとしている。(自分を励ます)
 まして「ダーッ!」とかそんなのはもう全然ダメで、いや、お前、その服マジで変だから、冗談抜きで。←かなり落ち込む
 ダーといえばロシア語で「はい」という意味であって、じゃあなんか気合の入るべき場面で「YES!」とか叫んだらそれはもはやマコーレー・カルキンであって薬漬け人生が確定するものと言って過言ではない。←過言
 そういった意味で「ウォー!」とか「うぉりゃー!」とか言うのはけっこうにアリかもしれない。仮に「戦争 (war) !」とか「戦士 (warrior)!」と叫ぶやつがいても、なんかそれなりの気合の表われがそこには見て取れるからです。そしてそこまで言うのならいっそのこと「やりまっせ! ワイはやりマッセ! 見てておくんなはれダンナはん!」とか叫べばもはや完璧と言えるのではないでしょうか。

 と、こういう考え方が言霊信仰だ。←誤解
書いてて嫌になってきた。

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2001.12.22(その他もろもろの話より)

鉄コン筋クリート

 いくつになっても「ファンタズマゴリア」だったか「ファンタズゴマリア」だったか分からなくなる癖が抜けないので、ためしにgoogleで調べてみたところ、276件対ゼロ件で「ファンタズマゴリア」の圧勝だった。僕だけか。そうか僕だけなのか。

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2001.11.30(その他もろもろの話より)

Tが追ってくる

 「偶然自分と同じTシャツを着た人とすれ違う」
 決してたいしたことではないはずですが、どうしてこんなにもイヤなんでしょうか、これ。
 いや、そういう話をしたいんじゃなかった。
 いくらなんでも11月の終わりにTシャツの話題はないんじゃないだろうか。
 そういう話でもない。
 問題は確率だ。
 世間には多くの種類のシャツが出回っているが、たとえば店一軒においてあるシャツの種類なんて、こう、数えきれないほど多くはないはずですよ? つまり複数の客が同じシャツを買う可能性はそれなりにあるはずです。ないはずはないでしょう。で、同じ店に行く客同士っていうのは行動範囲も重なるわけだから、ますます「同じシャツを買った同士」がすれ違う可能性は高まる理屈です。
 それにしては、人はめったに同じシャツの人とすれ違わない。
 ここだ。僕が気になるのはここだ。おかしいんじゃないのか。同じクラスの中に誕生日が一緒という二人がいる確率は90%近くだとかなんとか聞く(*1)。なのになんだこの同じシャツの少なさは。
 そりゃ確かにシャツなんて脱ぎますよ。脱ぎ捨てて洗いますよ。乾かしますとも。しばらくはタンスの中ですよ。だからって、多少はすれ違ったりしてもいいんじゃないのか。
 まあ、すれ違ったところでイヤな気分になるだけなんだけど。

*1 90%近くだとかなんとか聞く

いまあらためて調べたら「40人のクラスには約89%の確率で同じ誕生日の二人がいる」そうです。

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2001.09.16(その他もろもろの話より)

テロライズ

(※この文章は、ページのタイトルがまだ「〒□」だった時代に書かれました)
 この数日前にアメリカのあたりで大々的なテロ事件が起こったわけですが。

 僕とかのテロに関する意見とかそういうのを書いても面白くなりそうにないのでそういう話はおいといて、とにかくこの一件ではっきりしたことはこうだ。

・このサイトはいつのまにかMSNサーチに登録されていた(*1)
・本文やタイトルすら読まずにリンクをクリックする人がだいたい500人はいる。

 事件当日、うちのページのヒット数が500人も増えてて何事かと思いましたよ実際。僕としては別にかまいませんが、来た人はどんな気持ちで「テロリズムとは何のかかわりもありません」の字を読んだのやら。

*1 MSNサーチに登録されていた

しかも事件当時は「テロ」検索結果のトップに表示されていた。それにしても「ファミコン通信 - テロ」なんてサイト名にしたおぼえはないのにそうやって登録されている以上、改名すべきなんだろうか。

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2001.08.12(その他もろもろの話より)

8月8日午後7時52分

 どうだっていいようなことを考えながら (武富士って入ったことないけどやっぱり店の中は例のCMのテーマがBGMになってるんだろうかとか、もしそうだったら店員はたまったものじゃないだろうとかそんな具合のどうだっていいようなことを考えながら) 歩いていたら、「平日!」って大きな声がした。
 たぶん高校生だと思うんだけど、自転車の三人組が「平日だってよ!」「平日?」「平日だよ!」って大声で確認しあっている。はじめ僕の耳がどうかしたんじゃないかと思ったけど、たぶん三人はマクドナルドの平日半額かなにかそういうものを買おうとしてるんだろう。
 よりによって水曜日の夜7時だっていうのに、今日が平日かどうかわからないのはおかしいんじゃないかって思ってから、それは夏休み中だからだってことにしばらくしてからやっと気付く。夏休み中は曜日の感覚がないものだったかどうか、僕は憶えてないけどまあ多分そんなものなんだろう。
 学生だった頃がずっと昔ってわけでもないのに、そういう気分を僕はすっかり忘れてしまっていた。少なくとも僕は小説家にはむいていないっていうことだろうとか考えながら歩いていると、誰かに呼び止められる。それは学生相手のキャッチセールスかなにかだった。いくらなんでもそれはできすぎだろうって思う。
 ただ歩いているだけで汗が鼻のあたりを落ちてきて、夏休み中ってこんな暑かったっけ? とか思った。

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2001.02.27(その他もろもろの話より)

「かーっつ!」

 バシンあいてててて。
 よく寺の修業で、座禅を組んでその後を和尚と思われる人がこう長ーい板状のモノを持って、きまぐれに「喝!」なんつってバシッとやったりするじゃないですか。きまぐれかどうかは知りませんが。
 僕はアレ見て思うんですけど、あれはつまり喝を入れているわけですよね。で、その行為をわざわざ口でも「喝!」つってるわけですよね。
 それって、なんだかライダーキックと似てませんか。

「ライダーキーック!」

 ね。

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2001.02.27(その他もろもろの話より)

語感はたしかにいいが

 「夢追いリアリスト」

 どっちなんだ、それは。

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2000.11.23(その他もろもろの話より)

僕の中の正義

 たまにバス停でバス待ちとかしてると、いろんな人がいます。がんがんセキしまくり(*1)のわりにマスクどころか口に手も添えないので、その周囲だけ1〜2mの奇妙な空間が空いてる人。車道の中程にまで乗りだしてバスの到着を待ち焦がれる人。時刻表チェックすると見せかけてそのままの流れで行列の先頭に居座る人。まるでECHOESが一曲作りそうなくらいバラエティにとんだ人間模様っぷりです。蓮井朱夏でも可。でもそんな中で僕が絶対に許せない動物は他にいるのです。
 二人連れというか、一人が先に並んでいて、でもう一人がかなり後から来て、先に並んでた方に合流する人! いやむしろ人というより奴! あれだけは負のオーラを持って迎え撃ちますよ。まあオーラなんで相手は気付いてないですけど。実際の話。でもだっておかしいでしょ、アレ絶対変ですよ。行為自体は横入りじゃないですか。「友達がいたから」なんつうの全然理由になってませんよ。先に並んでた人はともかく、後から来たほうは何の努力もしてないじゃないですか。オマエは後に並べ! 友達同士で話し込みたいなら先に並んでた方が後まで移動しろ! オマエのせいでこっちは一人分空席ソンしてるんだっつうの! いやマジに! ていうか僕いま松ちゃんみたい? というかそんな事で必死になってるの僕だけですか? みんなは気にしませんか? みみっちい男 in バス停ですか? ECHOES風にいえば細かい事をうだうだ言うトガリネズミですか? 蓮井朱夏でも可。

*1 セキしまくり

ものの本によればセキやくしゃみは10〜200万個のウィルスを周囲2〜3mにまき散らす行為だとか。うわ調べてみたら気分悪くなった。

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2000.11.09(その他もろもろの話より)

セクシー女将に御用心

 前回ラテンにおけるセクシーについて考察しましたが、それはどうでもいいです。ていうかあんなの考察じゃない。あと、今回のタイトルは勢いでつけたものであって、本文中に女将 (おかみ) は登場しません。ましてやセクシーだなんてとてもとても。ツイてなかったな、ボーイ!
 で、問題はセクシーです。なんなんでしょうかセクシーって。納得いきません。というか僕が気になってしかたがないのは、人体の一部であってもセクシーが成り立つという点なのです。
 たとえばこう。「胸元がセクシー」
 胸元ってなぁなんだ、じゃあナニかキミはそれで顔がどブサイクだったとしてもセクシーだと思うのか、という感じですが、言った後でよく考えてみればそれでも十分成り立つ気がしてきました。「ぶさいくであっても、とりあえず胸元だけはセクシー」「いやむしろ、胸元だけでセクシー」という状態はアリ、オッケーであって、つまり

 ぶさいく < 胸元

 という公式がここに成り立ちます。だがしかし待ってくれ、なにもセクシーは人体に限ったことではないという声も聞こえてきます。幻聴で。しかし幻聴の言うことにも一理あります。たとえばこうです。「スカートに入ったスリットがセクシー」
 もうこんなものは服です。この文脈においては服がセクシーでさえあれば、中に入ってる人がぶさいくだとか胸元がどうだとかそんなことはどうでもよくなっているのです。なんて話だ。それはすなわち

 ぶさいく < 胸元 < 服

 という公式を導き出します。この話にはどこか決定的な間違いがある!
 その間違いを気にせず話を進めますと、そのセクシー服を作っている工場のおばはんというのはどうなんでしょう。どうって言われても困りますが、実際どうなんでしょう。おばはん本人は決してセクシーではない (場合により誤差あり) ですが、セクシー服を作っていると考えると、どこかその行為自体にセックスアピールを感じはしないだろうか。つまりこうです。

 ぶさいく < 胸元 < 服 < 工場のおばはん

 セクシーの道は遠くはてしない。
明日見直したらこの回消えてるかもしれません。

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2000.11.04(その他もろもろの話より)

我らラテンの血のもとに

 衛星放送で『第1回ラテン・グラミー賞』という、タイトルの段階ですでに『モンティ・パイソン』の1コントみたいな海外番組をやっていた。
 内容はといえばこれが冗談抜きでラテン民族によるラテン音楽の祭典で、ポップスからスタンダードに至るまでみなこれラテン。番組をただ見ているだけで何百kcalも消費しそうな雰囲気でした。
 あと、番組を見ていて思いましたが、きっとラテン民族には「セクシーにあらねば人にあらず」風な隠れた掟的なものがあるに違いないです。そうじゃないとあの番組は説明つかないです。セクシーなプレゼンテーターがセクシーなミュージシャンを紹介し、そして司会を進める人たちもこれまたセクシー。セクシーがセクシーを呼んでいるような具合です。だからアレは絶対ラテンの掟なのです。未婚の女性はミニスカート以外履いちゃ駄目とか、未婚の男性はシャツの前をはだけてないと先生に怒られるとか、そういう。母さん、なぜ僕をラテン民族に生んでくれなかったのですか。

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2000.10.26(その他もろもろの話より)

『MORE THAN I NEEDED TO KNOW』

 何を言われたっていい 嫌いになったりしないから
 本当の事を言ってくれれば 最初からやり直せるなら
 それが一番簡単なのに
 あなたは笑ってごまかそうとする そうやって私に嘘をつく

 何も喋ろうとしないけれど
 あなたの目は正直すぎて どうしようもないお喋りで
 嘘がすぐにわかるぐらいに
 あなたの目は正直すぎて どうしようもないお喋りで

 という曲の邦題に、よりによって『愛してモアモア』と名付けた東芝EMIの担当者を殴ってみたい。もしくは飲み明かしてみたい。
いちおう補足。曲は SCOOCH (スクーチ) の『MORE THAN I NEEDED TO KNOW (愛してモアモア)』で、歌詞は手元に訳がなかったので僕が適当に意訳しました。ちなみにサビでも別に「モアモア」なんて歌ってない。個人的にはアルバムより『ダンスマニア・スピード5』収録のMIXの方がオススメ。

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2000.10.23(その他もろもろの話より)

北島

 世の中っていうのは色々あるもので、この間仕事で必要になって、演歌関係の資料とか適当に探したんですよ。例によってインターネットで。
 これ読んでる人とかでも熱狂的演歌ファンとかいない気はするし、正直自分としても演歌ってちょっとついてけないとか思ってましたが、こうやって調べてると、うわマジハマりそうだわ。というか真剣にファンになる気持ちかなり分かるかも。
 とりあえず北島音楽事務所のページを Check It up (この時点で演歌と違う)。カッコイイ! マジカッコイイ! もちろん彼が。北島が。サブちゃん、カッコイイぜ!
 考えてみれば我々は北島三郎についてあまりに無知でありすぎた。別に無知でもいいという気もしないではないが。いや、というか本当の話ですね、ここにいるのは家族を愛し、仲間を大切にし、自分の生き様をまっとうする男の中の男なわけですよ。もちろん彼が、北島が。それにいわゆる北島ファミリーも全員キャラがしっかり立ってて、それぞれ速攻で愛せる感じがラブですよ(*1)。特に北島三郎と山本譲二の関係は実に男くさくってシビレるっつうものです。こういうのを見ると、モー娘(*2)とかのキャラクター表現はまだまだ甘ちゃんであるとか感じますが、比較してどうするそんな事。
 実際の話、ふだん演歌系の歌番組見たりこうやって演歌系ページ見たりとかしないかぎり、普通に生活してる上では演歌っていうのは断片的な情報でしか頭に入ってこないわけですけど、こうして「通して」見ていくとゴメン俺誤解してた的なことが分かってきますよ。あのバカにされがちな演歌的なコスチュームとかも俯瞰して見てみると、実は独特のしっかりした美意識がバックに一本通ってることに気付かされたり。ましてアレですよ、演歌の歌詞なんつったら、も、もう、コイツはスゲえ! マジメに読んでみたら本気で震えますよカラダ。人の泣きのツボを直球ド真ん中で攻めてきますよ。こんなのロックですよ。ストレートなロックですよ。今どきのやんちゃな歌(*3)なんか聴いてられねえですよマジに。あー聴きてえ演歌マジ聴いてみてえ! というか、なんでテレビで演歌の番組ないんですか?(*4)

BGM『ダンスマニアスピード5』(*5)

*1 速攻で愛せる感じがラブですよ

僕は本当に頭の悪い文章を書いているなあ。

*2 モー娘

何度も言いますが、僕は誰が何と言おうと文章中では「モーニング娘。」のマルを省略して書きたい。文を読むときのテンポが悪くなるって思いませんか。

*3 今どきのやんちゃな歌

アレとかアレとか。アレは許す。アレだけは許さない。そんな具合で。

*4 なんでテレビで演歌の番組ないんですか?

あるの? 僕は知りませんよ?

*5 BGM『ダンスマニアスピード5』

こうやって書くといままで書いたことが全部嘘みたく思えるかもしれませんが、いや本当に演歌はカッコイイっつうの!

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2000.08.21(その他もろもろの話より)

青春

 諸君はブルーハーツの『青春』という曲をご存知だろうか。
 あ、違ったブルーハーツじゃなくてハイロウズだ(*1)
 「渡り廊下で先〜輩殴る 身に降る火の粉 払っただけで〜」のアレである。ドラマ『伝説の教師』の主題歌(*2)にもなったあの曲である。そこそこにヒットもしているので、聴いたことのある人も多いと思う。僕もけっこう好きで、そのわりにCD買ったりはしていないが、まあ、そのうちレンタルとかしてMDに落とそうかぐらいに好きというレベルだ。
 問題はそこにある。
 そんな適当かげんあふるる「好き」っぷりであるがゆえに、僕は『青春』の歌詞をまともに知らないのだった。正確に言えば「渡り廊下で先輩殴る」の部分しか憶えていないのだ。さっき書いたあれは、実はインターネットで検索して書いたのだった。知識の海をサーフィングしているのだった。
 そんなわけで、僕は部屋で一人でいる時に何の気なしに『青春』を口ずさんだりする。たとえばCD棚をひっくり返しながら。たとえばタンスをがさがさ言わしながら。しかし僕は歌詞を知らない。だから、そこで歌われる曲はこんな曲なのだ。

  『渡り廊下で先輩殴るのテーマ
   渡り廊下で先〜輩殴る 渡り廊下で 先輩殴る〜
   渡り廊下で先〜輩殴る 渡り廊下で 先輩殴る〜
   渡り廊下で〜先輩殴っる 渡り廊下だから
   先 輩

【結論】先輩がかわいそう。

*1 ブルーハーツじゃなくてハイロウズ

本気で間違えた。

*2 主題歌

どうしてブルーハーツというかハイロウズはつねに学校ドラマの主題歌を歌い続けるのですか。そしてこれからもそうなんでしょうか。

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2000.08.15(その他もろもろの話より)

不条理文学 (でも実話)

 朝目覚めたばかりの朦朧とした頭の中で、僕はこんな言葉をただひたすらに反復していた。

「鼻毛大臣50坪」

 はなげだいじん50つぼ、はなげだいじん50つぼ、はなげだいじん50つぼ……。

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2000.07.30(その他もろもろの話より)

新曲

「恋に泣き。愛に笑い。瞳閉じれば瞼に浮かぶ母の顔。郷里のお父さん見ていますか。あなたの子供はこんな立派になりました。それでは歌っていただきましょう『アロハ恋歌』!」

残業キメて終電直前 疲れ気分で乗り込む地下鉄
向かいに座った疲れた顔の 背広姿のサラリーマン
心で思うほっと一言 「やっとりますな、ご同輩!」
ああ〜だけど向こうはきっとそうは思ってない

だって俺はアロハ アロハを着てるから
サンダル履きでも会社員 バッグの中には そうさ
文庫本とゲームボーイとMDとマンガ あとたまにワンダースワンとかも
ある意味 (TA・SHI・KA・NI) 自慢だぜ〜
とても魂のこもった歌だと思いましたが、ぜんぜん「恋歌」じゃない。だいいち演歌でもない。

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2000.07.25(その他もろもろの話より)

世界で一番頭悪そうな音楽

 ユーロビートは素晴らしい。この恐るべきイヤな事実を僕らは受け入れるべきではないだろうか。嫌だなあ、それは。

 実際の話ユーロビートという怪奇な音楽ジャンルを、こう諸手をあげて賞賛する人っていうのはあんまり多くないだろう。だって恥ずかしいじゃん、なあ。つまりそれはユーロビートの持つ異常な安易さとかそういうものが我々をして恥ずかしいと思わせるのだろうが。
 「安易」。どう考えたってユーロビートは安易な音楽なのだ。きちんとしたアーティストが作ったきちんとした楽曲の5、6倍はろくでもないと僕も思う。だが、それこそがユーロビートの魅力でもあるんじゃないのか。ただ聴いてて気持ちよくてなんとなくカッチョ良くてノリノリであれば、あとはどうだっていいやという社会人として恥ずかしいようなダメっぷり。その安直さが僕をしびれさせるのだ。歌詞なんて適当にLOVEとかDESIREとか言ってればあとはどうでもいい! なんとなくイイと思った音ネタは速攻使う! それも隠したりせず直球で前面に押し出して! 気に入った曲は適当に一部だけ変えて使い回しちまえ! 特にベースラインはそのまま変更も加えずに使い回せ!(*1) そんな異常な頭の悪さがユーロビートにはある。ただノリさえ良ければ頭悪かろうが構わないという思い切りのよさに男っぷりを感じるのである。そして、ただ右耳から左耳に消えていくクズBGMとして、ユーロビートほどノリの良い気持ちいい楽曲が他にあるだろうか。だからこそ僕はあえて認めるのだ、ユーロビートの素晴らしさを。

 っつう余計なことを考えずにユーロビートを聴くと気持ちいいと思ったんですが。

*1 ベースラインはそのまま変更も加えずに使い回せ!

本当。

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2000.07.14(その他もろもろの話より)

GO号

 最近のりにのってるアーティストといえばヒロミ郷(*1)。なにが? さあ?
 それはたしかにHYPER GO号(*2)と言われてもたしかにちょっと困りますが、それもこれもヒロミ郷だからこそ。実際の話、郷の前にはすべてが許されるのです。たとえアップサイインサイダウをアチチアチチ扱い(*3)にしてもそれは郷なのでオッケーと言えます。もしこれが同じ御三家出身のヒデキ西城だったらどうでしょうか? それはそれで見てみたいね。

 ところでこの文章を読んでいる諸君の中に、「郷ひろみは色モノばっかり歌う」と誤解している輩はいないだろうか? それは間違った思い込みだと、ここで筆者は強く主張するのである。ええ、そんな感じで。
 正しくはこうです。「郷ひろみが色モノを歌う」のではなく、「郷ひろみが歌ったから色モノになった」のです! ドーン! すなわち触れたものすべてが黄金と化したというミダス王の伝説の如く、郷ひろみが歌った歌はすべてが色モノと化すのです。いわば郷ひろみイコール色モノと言って過言ではありますまい。郷イコール色、ひろみイコールモノと言ってさえ過言ではありますまい。諸君にとっては認めがたいことかもしれないが、これこそが真実なのだ。(*4)
 嘘だと思いますか? それは言いすぎだと思いますか? 僕も思いました。いや、でもこれはある種正解だと思います。だってほら、想像してみてください。

 郷ひろみの新曲、オリコンCDチャート3週連続第1位『桜坂』。

*1 ヒロミ郷

郷ひろみ。

*2 HYPER GO号

郷ひろみとwith的存在であるところのダンスユニット。特徴はモーニング娘より人数が多いこと。(※関係ありませんが、僕は「モーニング娘。」の最後のマルを意図的に削除して書く派の人間なので、その点については許してほしい)

*3 アップサイインサイダウをアチチアチチ扱い

この文章からどうやって『ゴールドフィンガー'99』のことだと読み取れと?

*4 これこそが真実なのだ。

なんとかして講義口調にしようとしている。

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2000.07.12(その他もろもろの話より)

たとえばその「子供」が特殊な趣味だったとしたら

「 王様は裸だ!

  ……超セクシー!

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2000.07.08(その他もろもろの話より)

読んでてたいしておもしろくない話

 いま実は地下鉄の中っていうかほらPalmってあるじゃないですかあれでこの文章書いてるんですけど、これ初めてのこころみなんですけどね。
 で、問題はいまちょうどま向かいに座ってる人なんだけど、すげえメガネが似合ってません。思わず見入ってしまうほど。釘付けです。これが恋? ちがいますけど。あれ、なんていうかまさしくポンチメガネっていうんですか。使いかたによってはたしかにとてもカッコ良くなるグッズだとは思いますが、眼前の彼女はそういう雰囲気ではありません。DA・ポンチメガネ参上!っていう気分ですよ。僕が。
 で、この話のなにが面白いのかっていうと、こういう心底どうだっていい文章を地下鉄の中で真剣な顔で書いてる自分が。ひどく。
なんてーか、すべてにおいて実験的な小ネタ。

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2000.06.02(その他もろもろの話より)

本当にありそうで怖い話

・ああ、あなたは3月生まれですか。あっそうか、だから名前が「やよい」なんですね。

・へえ、5月生まれだから「まい (May)」なんてちょっとしゃれてるじゃん。

・ふぅん、7月生まれだから「はづき」って名前なのね。…… ?

葉月

陰暦八月の異称。

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2000.05.28(その他もろもろの話より)

コタミカ

 なんとなく思ったのは、「夏はやっぱりレゲエだね」という表現は、もういいかげん「冬といえばコタツでミカン」みたいに陳腐化してるという気がする。たしかに僕もレゲエは聴きますが。夏だなあって思いますが。

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2000.05.22(その他もろもろの話より)

お詫びと訂正

 「37度8分線」という文章を書く1日前にですね、実はこのような文を書いていたわけですが、いやあやっぱり熱のあるときに書く文ってすごいダラダラしてしょうがねえなあ、とか思いました。反省しました。でも読むほうにはたいして違いがなかったり前の方がよかったりするんだよなあ、とも思いました。おもしろいんで両方載せときます。君はどっちの文が好きだ(*1)
 あと、これタイトルと違ってぜんぜんお詫びも訂正もしてない。

*1 君はどっちの文が好きだ

そう問われても困るだろう。

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2000.05.22(その他もろもろの話より)

37度8分線 (ディレクターズカット)

 昔PSY・Sというバンド名の間にナカグロがあることがどうしても気になるバンドが「7度8分のデジャ・ヴ〜」とか歌っていましたが、あれは体温のことだったのだろうか。経度だったのだろうか。緯度だったとしたらどうする。ドキドキしますね。するか? そもそも曲名をぜんぜん思い出せないし。
 問題は体温なのです。37度8分なのです。たとえPSY・Sのあの曲が緯度や経度を歌っていたとしても、私はあえて体温にこだわるのだった。なんて話だ。
 それにしても37度8分は中途半端な体温だと思う。37度2分だったら話は早かったのだ。ふつうに生活できるというものだ(*1)。7度8分である。頭が痛い。つらい。もうだめだ寝る。で、寝たら寝たで今度はけっこう楽勝な気分だったりしてあれ、意外と病気軽いじゃん、起きて大丈夫じゃん、とか思ったりする。それが37度8分だ。そんで起きたら起きたで頭痛いっていうからこれは人を馬鹿にしてるって思わないですか。俺は思うよ。チキショー! なんなんだよ37度8分、休んだらいいんですか出かけたらいいんですかはっきりしてください。
 とかそんな具合のことを37度8分の熱でくらくらしながら書いてみた。

*1 ふつうに生活できるというものだ

ここで「いやそんなことはない」と言う人がでてきそうだが、そんな人に私はあえて言いたい。それもそうですね。

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2000.05.21(その他もろもろの話より)

37度8分線

 ひとむかし程度の以前、PSY・S(*1)というバンドがあって、彼らのある曲の一節に「7度8分のデジャ・ヴ」という歌詞があった。曲名はぜんぜん思い出せない。『パラシュート・リミット』だったかと一瞬だけ思ったが、ぜんぜん違う。たしかに曲調は似ているがしかし違う。タイトルに「薔薇と」という言葉が入っていたような気もする。じゃあ『薔薇とパラシュート・リミット』か。そんなわけがないじゃないか。
 ここで私が問題にしたいのは実はPSY・Sのことではない。7度8分というあいまいな温度のことである。緯度かもしれないが。経度だったらどうする。どうすると言われても困るだろうが。
 たとえばあなたのいまの体温が37度8分だったとしよう。いきなりそんなことを規定する私は何様なのかと少し思ったが、ここはひとつ泣いて37度8分になってほしい。どうだろう、この中途半端な体温は。そして規定したかと思えばいきなり中途半端とこきおろす私はいったい何様なのだろうか。
 それにしても37度8分である。37度2分だったらまあ、比較的平気でいられる。ちょっと頭が重いかなとか言っていられる。だが37度8分ではそう呑気ではいられないだろう。かといって、ただ寝ているというのもどうだ。何もしないでいる分にはけっこう体は楽なのだ。なにしろ、何もしてないんだから。これでなおふらふらだったとしたら、それは37度8分ではない。38度を超えていると私は断言する。別に力を入れる場所じゃなかったか。とにかくそういうものなのだ。
 寝ていると楽ではあるが、暇でもある。そりゃあまあ、何もしていないわけだから。おまけに体が楽なので、これならイケるとか思ったりもする。かといって起きてなにか書き物のひとつもしてみようかと思うと、これが一向にすっきりしない。頭が痛い。体の動きがどうもしっくりこない。37度8分も熱があればそれも当然なのだ。じゃあ、俺はいったいどうすればいいのだ。病院に行ったところでこの程度では点滴がいいところで、たいして効き目も薄い。だいいち病院に行く道中の手間がいかにも体に悪そうじゃないか。外は寒い。病院は遠い。これはいけない。なんだかよくわからないが、とにかくいけない。明日は学校とか仕事とかに行けるのだろうか。いや、間違いなく行けるんだが、行ったら行ったでふらふらになることは目に見えているのだ。だからといって休んだらそれはそれで寝てる分には元気だったりして、休まなくても良かったような気にさせられるのだ。くそ、なんだこの37度8分というやつは。
 ということを、37度8分の熱を出しながら思いました。

*1 PSY・S

サイズと読むが、そんなことよりなによりも、私はこのバンド名の間に入っているテンがナカグロだということがどうにも厄介だと思う。半角で書けないからだ。

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2000.04.19(その他もろもろの話より)

浮気なぼくら

 「たとえばああいった漢字をペンネーム(ハンドルネーム)に使うのは、いや本人はカッコいいつもりなんだろうけど、実際のところナルシシズム炸裂しすぎでちょっとあれはどうなんだろうか」という具合のネタを思いついたが、どう料理しても不特定多数か少数の誰かに痛烈な個人攻撃をすることになるので、怖くなってやめました。
どんな漢字のことを言う予定だったのかは、みなさんで各自想像してください。だいたいそれで合ってると思います。

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2000.04.12(その他もろもろの話より)

僕は狂っているのでしょうか

 たとえば僕に外国人女性の友人がいたとする。そして彼女をファーストネームで、呼び捨てで呼ぶとしよう。その時僕はこう思うのだ。
「なんか愛川欽也みたい」
 諸君はそんなことを思った事はないだろうか。

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2000.04.09(その他もろもろの話より)

ボヘミアンラプソディ

 TVを観てたらいきなり車のCMでQUEENの『Bohemian Rhapsody』がBGMにかかっていた(*1)。いや、それはちょっと。
 たしかにフレディの声は最高だし曲も荘厳でいかにも高級車って感じかもしれませんけど、あの曲はどこで切りとっても(*2)車のCMとしてはNGだと思うんですが。
 っていう声は多いんだろうなあとか思いつつ、あんまり面白かったのでつい書いてしまいました。

*1 BGMにかかっていた

CMの最後では「ママ、僕は死にたくないよ」と歌ってました。英語で。

*2 どこで切りとっても

「ママ、人を殺してしまったよ」とか「もう手遅れだ」とか「ガリレオ! ガリレオ! ガリレオ・フィガロ」とか「助けてくれ『助けるものか』」とか「もうどうだっていいさ」とか。

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2000.03.30(その他もろもろの話より)

買い物ブギ

 最近『ProTV』(*1)とか『ベイグラント・ストーリー』(*2)とか『ROOMMANIA#203』(*3)とか『ストライダー飛竜1&2』(*4)とか『カードヒーロー』(*5)とか色々買ったわりにそれほど遊びたおしてるってわけでもないんですけど、むしろストライダー飛竜とかは一度しかやってないわけですけど、どうよ? こんな僕は。
 それでここのところ急に忙しくなったり急にひまになったり緩急が激しくて疲れ気味で、その疲れにまかせて(*6)MDウォークマンの新型とかUSBキーボード(しかも仕事用と家庭用の2つ)とか『クレイジータクシー』(*7)とか『真実の「三国志」』(*8)とか『EAT-MAN』(*9)と『幕張サボテンキャンパス』(*10)と『SPAWN日本語版』(*11)の新刊とか一気に買って、さすがに満ち足りた気分になりましたけど、どうよ? こんな僕は。

*1 『ProTV』

Macの画面上でリアルタイムにTVやビデオ入力の画面を映すあやしげでいてうさんくさいボード。「普通のTVチューナーじゃん。何がうさんくさいの?」とか思ったあなたはDOS/Vユーザーですね。

*2 『ベイグラント・ストーリー』

プレステ用ゲーム。あまり期待せずにやってみたら意外に面白かったです。スクウェアだから的理由で敬遠してる人はちょっと考え直してもいいかも。

*3 『ROOMMANIA#203』

ドリームキャスト用ゲーム。少し前の記事参照。

*4 『ストライダー飛竜1&2』

プレステ用ゲーム。技術力のむだ使い的圧倒的ハイテンションで魅せるナイスアクションゲー。

*5 『カードヒーロー』

ゲームボーイ用ゲーム。怖くなるくらい新設設計。

*6 疲れにまかせて

「酔いにまかせて」みたいなもんです。だいたい。

*7 『クレイジータクシー』

ドリームキャスト用ゲーム。なんかタクシーが爆走するらしいです。

*8 『真実の「三国志」』

宝島新書。読んでみたかった。

*9 『EAT-MAN』

マンガ。ものすごいおもしろい。

*10 『幕張サボテンキャンパス』

マンガ。ものすごい楽しい。

*11 『SPAWN日本語版』

アメコミ。個人的には好きだが。

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2000.03.18(その他もろもろの話より)

ドタンバのマナー(嘘)

 やはり世の中マナーというものがあります。ご年配の方に席をゆずったり、食事中うんこの話(*1)をしちゃいけなかったり。
 そして私は声を大にして言いたい。「人にCDアルバムを聴かせてはいけない」
 そうなのだ。ファンのあなたが思っているほどには、アルバムは名曲ぞろいではない。シングルなら良いだろう。2曲目も笑って聴こうじゃないか。カラオケバージョンがあったとしてもご愛嬌ですませよう。もちろんベストアルバムでも問題はない。あなたの編集したベストセレクションでも構うまい。だがアルバムだけはだめだ。ましてリピートをかけるなどはもってのほかである。
 あと、古本屋の店員とかで店内BGMにそんなまねをするのはどう考えてもだめだと思うんですよ。ましてやヒステリックブルーを。実話。

*1 食事中うんこの話

食事中にこれを読んでいる皆さんには申し訳ないですが、でも食事中にこんなページ読むのもどうかと思うよ。

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2000.03.08(その他もろもろの話より)

ちょっとした実験

 はい、まずはポルノグラフィティの曲を適当に頭に思い浮かべてください。
 ロンリロンリ切なくて? ああいいですね。僕らが生まれてくるもっともっと前にはもう? ああそれでもいいですよ。はい、次にその脳裏のイメージからなんか演奏してる三人組の姿を消去してください。ついでにポルノグラフィティっていう名前も忘れられるとベストですね。
 そこまではうまくいきましたか? この段階であなたの頭には例の曲だけがピュアな状態で浮かんでいるはずです。あ、ミュージックステーションに登場した時の印象が強いって人は、タモさんの顔も消去してくださいね。やればできるはずです。
 じゃあ次に、曲を脳裏で鳴らしながら、同時にほのぼのとしたアニメ映像を思い浮かべてください。美少女とか登場しない、あまり動きのない紙芝居チックな、子供の頃のあたたかいほっとする映像です。浮かんだ? はい、それプラス例の曲を頭に浮かべる!
 ほーら、『みんなのうた』になっただろう。
「違う」とか言われても困る。

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2000.03.05(その他もろもろの話より)

YMCAは誤解されている

「ヤングマン さあ立ち上がれよ ヤングマン 〜 素晴らしいY.M.C.A. Y.M.C.A. 若いうちはやりたいこと 何でもできるものさ」でおなじみヒデキ西城(*1)の『ヤングマン (YMCA)』。この曲の印象的なリフレイン「YMCA」ですが、これがキリスト教青年会 (Young Men's Christian Association) の略だと知っている人は少ない。
 あ、今ウソだと思ったでしょ。百歩ゆずって別の意味でY.M.C.A.があると思ってるでしょ。でもこれは本当です。まあ正確にはキリスト教青年会「の、宿泊施設」なんだけど。ますますわからない?
 もともとこの曲、原曲は VILLAGE PEOPLE というアメリカのゲイをイメージしたダンスミュージックユニット(*2)の曲です。そんなキワモノっぽいイメージの彼らだけに歌詞もお笑いウィズゲイテイストっぽいものが多く、それでいて英語なんざわかりゃしねえ日本人はオッケーてなもんでアイドルの曲としてカバーしたりしていたものです。同じ VILLAGE PEOPLE の、海軍こそはマッチョの殿堂! 海軍に入って母なる祖国を護ろうではないか、という歌詞の『IN THE NAVY』をピンクレディーが『ピンク・タイフーン』として歌ってたりしました。「They want you, they want you, They want you as a new recruit (募集中、募集中、海軍新兵募集中)」のサビを「やっちゃいな、やっちゃいな、やりたくなったらやっちゃいな」と歌ってしまうんだから、日本人もなかなか捨てたものじゃありません。RICKY MARTIN の『Livin' La Vida Loc'a』をヒロミ郷が『ゴールドフィンガー'99』にしてしまうようなものです。少し違う気もするが。
 で、キリスト教青年会。キリスト教圏だとメジャーな話なんですけど、YMCAの宿泊施設は安いのです。日本でも留学経験ある人とか、YMCAにお世話になったことあるって人多いんじゃないでしょうか。内容はまあ、そこそこなんですけど。そこはまあキリスト教青年会だけあって、ちょっとお堅いというか精神的マッチョイメージもあるんですけど。そんなわけでわりと金ない若い旅人の利用する宿、そんな具合のYMCAなわけです。
 そして VILLAGE PEOPLE の『YMCA』。「若者よ、さあ旅立とう。悲しい思い出に別れを告げて、新しい町に踏み出そう。YMCAに泊まろうじゃないか。自由な若者同士の触れ合いがある、YMCAは素晴らしい」そんな歌詞だったのでした。そうやって考えると「素晴らしいY.M.C.A. Y.M.C.A. 若いうちはやりたいこと 何でもできるものさ」っていうヒデキ版も、歌詞の流れとしてはそう筋違いでもなかったりする。しかしあの曲を歌うヒデキのあふれんばかりの笑顔はちょっと違うんじゃないかとも思う。

*1 ヒデキ西城

西城秀樹。

*2 ゲイをイメージしたダンスミュージックユニット

なんでゲイなのかっつうと、当時ゲイ=いいダンスミュージックを演る。という迷信があったからです。考えてみるとひどい話だが。ほら『君の瞳に恋してる』の BOYS TOWN GANG とかさ。

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2000.03.01(その他もろもろの話より)

荒木飛呂彦

 あれ、あのさ、きのう書いた小ネタなんだけど。今日ふと思ったのは、もしかしてあれって誰かが前に言ってたことのような気がしてきたってことで。盗作? うそ、もしかして盗作してる?
 あと全然関係ないけどさ、「手品師は世界で最も高貴な詐欺師である」って言葉、誰の? おれ? オリジナル? 本当に使っちゃって大丈夫?
本気でよくわからなくなってるので、遠慮なく指摘していただきたい。あと、今回の題がなんで『ジョジョ』の作者の名前なのかは、わかるひとだけわかってくれればいいよ。

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2000.02.29(その他もろもろの話より)

『ガキの使い』を見ながら

 よく世界で最初にキノコを食べた人は偉いとか食い意地が張りすぎとかいいますが、あれは実は単なるバツゲームで食べさせられたという説はどうだろうか。
 そんなことを『ガキの使い』(*1)見ながら思った。

*1 『ガキの使い』

いちおう説明しておくと、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』のこと。最近トークの回数が減っているのが気になる。

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2000.02.18(その他もろもろの話より)

見参! 教養ない三人衆

「トンネルを抜けると、そこは雪国だった」って、あれ……。
そのフレーズは有名だよね。
誰の書いたなんて小説だったっけ?
知らない。
おれも知りません。
学校で習ったっけ?
タイトル『雪国』?
うわ、直球すぎ。
でも『トンネル』じゃ違うだろ。
『抜けると』かもしれないじゃん。
ねえよ。
絶対『雪国』だって。
つうか舞台ほんとに雪国なの?
当時だったらそのくらい直球タイトルでもいいんじゃない?
いつよ?
……明治?
明治時代に「トンネル」って言いかたするの?
大正じゃない? 大正ロマンって言うくらいだから。
なにが「くらいだから」だ。
かわばたやすなり(*1)じゃないのか。
そうだっけ?
雰囲気あるよね。
そうか?
島崎なんとか?(*2)
誰だよ。
島崎和歌子。
それAV女優じゃん。
AVじゃねえよ。
AVだよ!
タレントだよ!
ていうか、おれその人知らない。
あ、三方一両損だ。
何がよ?

*1 かわばたやすなり

漢字を知らない。

*2 島崎なんとか?

島崎藤村。

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2000.02.06(その他もろもろの話より)

純粋さと紙一重のそれら

 あのー、あれですよね。よく「少年の純粋な心を忘れない人がすき」とか言ったりするじゃないですか。実際にそう言う人を見たことはないんですけど。たぶんいるんでしょう。
 その純粋な心っていうのは、どのへんまでがそれなのか、が僕にはどうしても疑問なんですが。たとえばえー、今ごろで言えば「JUDY AND MARY(*1)にもう夢中」 これは純粋な心を失ってない大人と言えるんでしょうか。定義というか言葉の上で考えるなら、あきらかに純粋な心を失ってないと思うんですが、なんかいいかげん失ったほうがいいような気がしてきませんか。三十路にもなって。あ、別にそういう人が身近にも身遠にもいるわけじゃないですけど。
 別にいい悪いの問題じゃなくて、やっぱりああいう系統を好きになれるにはある程度以上の「かなりピュアな心」が必要になると思うんですが。ちなみに僕はとっくに汚れちまったこの俺なので、Hysteric Blue(*2)は好きになれませんでした。

*1 JUDY AND MARY

もっと前だと、リンドバーグとか。

*2 Hysteric Blue

もっとメジャーどころだと、エブリリトルシングとか。

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2000.02.02(その他もろもろの話より)

貴様らも道連れだ!

 今日本屋で立ち読み(*1)してたら大変気分の悪い思いをしたので、その様子を詳細にレポートしてあなたがたを大変いやな気分にさせたいと思います。
 立ち読みしてる私のその横に立つ謎の男A。おもむろに立ち読みを始める男A。そんなことはどうでもいいんですが、臭いです。なんていうかチーズがすえたような匂い(*2)がします。ルックス的にもどうなんでしょうか。その髪たるや天然パーマっていうか天パーっていうと普通に髪を洗っていてなお天パーの人とかに対して絶対失礼だなと思わせるだけの凄みをもった髪。というか、髪洗ってください。お願いです。切実な。もう洗濯いらずっていう感じですよ。いるんですけど。
 あと、僕は人の体脂肪については結局ダイエットとかよりも体質の問題だと思っているのであまりとやこう(*3) 言うつもりはないですが、なんていうかそれにしたってファットボーイスリムからスリムをとったようなルックス(*4)。これで清潔なら僕もとやかくは言いませんが。
 この時点でかなり引いていた私の視界の隅をよぎる指。ていうか指? 振り向いた俺の目の前には、猛烈な勢いで鼻をほじる奴の姿があった! 右手にはピストルならぬ雑誌。そして左手に花束ならぬ鼻の穴。うまいこと言うね。しかもそのほじりっぷりたるや、鼻の奥にマジで親の仇とかがいるんじゃないのかっていうくらいの半端じゃないドラマチックなほじりよう。ハリウッド映画の撮影かと思ったね、おれは。実際の話。そのほじり終わった後の指はふたたび雑誌のページに戻るんでしょう。ええ戻るんでしょうとも。
 話はだいたいそういうことで、皆さん存分にいやな思いをしてくれたことと思って私もスッキリしましたが、とにかくこれからは平積みの本は絶対どんなことがあってでも下の方からとることにします。たとえ刺し違えてでも(*5)。ちなみに私はこのあと買ってきた(もちろん下の方からとった)『ONE-PIECE』の新刊を読んでさらにいい気持ちで眠りにつく予定です。ピース。

*1 立ち読み

今日はその後『ONE-PIECE』と『世界の美術館』の新刊買ったので、本屋さんへの義理的にはいちおうセーフだと思う。

*2 チーズがすえたような匂い

ブルーチーズとかとはまた別。考えるのではなく感じてください。

*3 とやこう

いまどき言うか? とやこう。

*4 ファットボーイスリムからスリムをとったような

言ってる言葉の意味がわかりません。

*5 刺し違えてでも

なにが。

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2000.01.30(その他もろもろの話より)

トランクスの暗号

 なんなんだ、このパンツは。
 いま私の目の前に3着いくらで買ったような安物トランクスがあるんですが、いくらなんでもこのガラはないんじゃないですか。
 GYJIKC FDSRHJYFKLIGTとか書いてあるんですけど、この言葉が意味するのは何なんでしょうか。007のテーマ曲をLUNA SEAが歌ってること以上に不思議ですよ僕としては。明らかに子音と比べて母印が少なすぎる気がするんですが。KMNBFGCDSWAとか。KHUFRDFMOIって何なんだよ、実際の話。
 いや、わかりますよ適当に英語っぽい感じがほしかったから適当にキーボードかなんか目をつぶって打ったとかそんな具合なんでしょうよ。でもさ、このトランクスのガラ、よりによって文字だけで構成されたデザインなんですよ。いやそんなこともどうだっていいんだ。問題は無数にNHVZMSとかWACDKMSCCFDとかびっしり書かれた中に、なんでか一個だけまともな単語があることなんだ。
 soundgarden
 なんで「音楽の楽園」なんだ。しかも唯一小文字で。

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2000.01.27(その他もろもろの話より)

南国の諸君に言っておきたい

 雪国の人間は皆、雪というものに対して憎悪の念を抱いている。
 まだ子供のころはいい。イェー雪合戦だ雪だるまだとかワクワク感満点のイベントが山盛りだからです。長じてもウィンタースポーツでゲレンデが溶けるほど恋したりしてイェーってなもんですが、その一方でイェー雪かき(*1)だ雪下ろし(*2)だって全面的につらい系のイベントも増えるようになります。歳経るにつれて雪の魅力は減少し、むしろ憎悪の対象となっていくのです。
 だってどう考えても寒いし雪かきなんて家庭用除雪車とか文明の利器を使ってもまだ手間も金もかかって貴重な時間を単純労働に費やさせるしロードヒーティング(*3)なんて施工費も電気代もかかりまくりだし車道から除雪した雪が歩道に積もって壁になって車の視界最悪になるし(*4)雪で滑るから車のスピード絶対出せないし時々埋まるし、あーというか今年は暖冬だと思ったらここ数日豪雪with豪雪という雰囲気でもうなにもかも投げ出したい気分なんですが。

*1 雪かき

スコップ等を駆使して雪を除去する作業を俗にこう呼びます。これを雪が降るたびに行なわないといずれ積もった雪により外界とのコネクションがすべて遮断されるというとまるで冗談のようですが、事実だというからつらい。

*2 雪下ろし

100人乗っても大丈夫な車庫は決して冗談じゃなく、夢と技術の結晶なのだということを知っておいてほしい。屋根の上に積もった雪はその堆積した重量により強力なウエポンとなり、最終的に屋根を破壊するのです。それを防ぐために人はこまめに屋根に登り、雪を地面に落とすのです。

*3 ロードヒーティング

舗装路の地下を暖房で暖めて路上の雪を溶かすという、考えてみると雪国以外では絶対出てこなさそうな力づくな発明。

*4 車の視界最悪になるし

高さ1.5m厚さ1mという、車にとっての完璧な壁であり、横道から本通りに入るときなどは左右確認が不可能でありギャンブル性が非常に高い。そしてほぼ冬の間中ずっとほぼすべての道がこうなると考えてもらってさしつかえない。

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2000.01.26(その他もろもろの話より)

たまには日記風に書いてみる

1. 朝、目覚めればいいじゃん。と言ったのはダウンタウンの松ちゃんですが(*1)、首と肩と腰に激痛を感じながら起床。もちろん肩こり。さわやかな朝だ。というか、寝る前の運動とかなんとかしようと本気で思いました。
2. 昼休みに餅屋デザイン・オンライン(*2)の日記をチェックしてたらいきなりこのページのことが書いてあって衝撃波をくらう。5mぐらい飛んだ。けっこう飛んだな。ていうか物凄いほめられっぷりで「これは折田さんが実はものすごく疲れていてしかも3日くらい寝ていなくて最近流行りの風邪にもかかってしまい、朦朧とした頭でついここと別のページを混同して書いてしまったのでは?」とか疑問をわかせながらニヤニヤする。折田さん、どうかお大事に(*3)
3. 朝、本屋で速攻買った『魔法陣グルグル(*4)』の12巻を、帰り道の地下鉄ホームでチェック。つい吹き出したりクスクス笑ったりして周囲の視線が気になったので、しかたなくいつも持ち歩いてる小説に取り換えて、かつ必要以上にクールガイな顔をつくる。だってグルグル読んで笑うなったって、無理じゃない。普通。
4. シャワー浴びていると横の防水カセットプレーヤーから流れ出した(*5)のはビートルズの『ツイスト・アンド・シャウト(*6)』。思わずシャワーをマイクに持ち替え(持ち替えてない)、ノリノリでシャウト。なんていうかこういう人間像はあらゆる角度から絶対的にだめだと思いつつ、そういう心の声とうらはらに「カモンカモンカモンカモンカモンカモンベイベーナウ!」
5. たまには日記風という手もあるかと思っていたが、書いてみると思ったよりうまくいかないことに気付いたので、やっぱり二度としないことに決める。とりあえず、これをアップしたら寝る前の運動でも。

*1 朝、目覚めればいいじゃん。

『ガキの使いやあらへんで!』のヘビーユーザー(ユーザー?)なら分かるネタ。ヒントは「生まれ寿司」。皮ジャンは……。

*2 餅屋デザイン・オンライン

いろんな意味でいかすので、要注目。個人的に折田さんの日記を読むと、フランク・オハラってアメリカ人の詩を思い出すんだけど。これがいいのよ。(なんかこれ、ある意味で相互リンクか?)

*3 どうかお大事に

いや、だから。

*4 魔法陣グルグル

衛藤ヒロユキ著、エニックス刊の物凄い面白マンガ。爆笑なうえ、実は少年期の気持ちを丁寧に描いたマンガでもある。祝アニメ化。

*5 防水カセットプレーヤーから流れ出した

『赤坂泰彦のジス・イズ・ザ・レディオ』の年明け一発目の回。新年早々最高だったので、保存版化。

*6 ツイスト・アンド・シャウト

ベスト・オブ・ロックンロール。ロック魂が100%無添加濃縮煮こごりみたいになっている曲。

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2000.01.25(その他もろもろの話より)

冷静に考えてみると

 「残り香」っていう言葉ありますよね。言葉っていうか、概念。
 あれって、風流になるんだろうか。なんか僕はあれ、すごくギリギリな感じだと思う。
 だって残り香だよ、残った香りっていえばなんかいい感じっぽいけど、残った匂いだよ。いや、っていうか残った香りにしろなんにしろ、それを「嗅ぐ」っていう行為が入った時点でそいつはどうかと思うんだ。
まあ、実際のところ残り香の概念上は「嗅い」だりしないんだけどね。気がつくと香りが残ってたっていう感じで。それにしたって、なあ。

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1999.12.25(その他もろもろの話より)

メリークリスマス!

 いや、たまたま今日、このページのレイアウト変更実験の都合上、12月のネタが必要になったので。別にクリスマスらしいトピックもへったくれもないんですけど。

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1999.07.05(その他もろもろの話より)

地獄有線

 いつだったか、泣ける有線「有線泣き」の話を書いたと思う。今日はもろにその逆の「地獄有線」に遭遇してしまった。
 地獄有線。それは自分のセンス的にとても聴いちゃいられねえ曲がかかっている状態にある有線。よりによって目当てのものがある店でこれをやられると、まさに地獄。すなわちヘル。このキンキン声の音痴をおれはこれ以上一秒たりとも聴きたくない! しかし今日はジャンプの発売日! 是が非でも『ワンピース』の続きを読まなくては!(*1) しかし無情にも鳴り続ける(*2)地獄有線。これは怖い。ある種の拷問と言っていい。
 しかしあの曲、なんだったんだ。もう最近はやらなくなって久しいアイドル系の曲と声だったけど、チェキッ娘(*3)とかだったらもっといい曲を使うだろうし。本の店岩本は基本的に新曲しかかけないはずだし。あまりにひどい出来だったので、実はもう一回くらい聴いてみたい私ではある。

*1 是が非でも『ワンピース』の続きを読まなくては!

買えよ。

*2 しかし無情にも鳴り続ける

あたりまえだ。

*3 チェキッ娘

成人男性としてあるまじきことかもしれないが、私はチェキッ娘の顔を一人として覚えていないにも関わらず、プロデューサーの水口っちゃんの顔ははっきりと思い出せてしまう。屈辱だ!

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1999.06.19(その他もろもろの話より)

有線泣き

 考えてみると最近有線泣きをしていない。なんだその有線泣きって。
 本屋とかレンタル屋とかで、かかってる有線放送の曲にマジ感動して泣きそうになることを言う、と僕は勝手に思っているのだった。
 さすがに涙が流れたことまではないが、けっこう目頭が熱くなることは、だいたい半年に一度以上の確率である気がする(*1)。曲以外にもその時の精神状態とか、店の雰囲気とか空気的なものもあるんだろう。その時猛烈に有線泣きして速攻でCDレンタルして家に帰って聴いてみるとそれほどでもなかったりするのも面白い。
 一番印象に残っているのは、大槻ケンヂの『あのさあ』だ。当時オーケンはソロ活動の時期で、僕もソロ活動をしていた。というか、本屋の店員バイトをしていた。何がソロだ。レジ打ちをしながら初めて聴いた『あのさあ』は本当に美しい曲で、ちょっと泣きそうになったのだった。

*1 だいたい半年に一度以上の確率である気がする。

何を言いたいのだ。

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1999.06.13(その他もろもろの話より)

新語

100%殺す【ひゃくぱーせんところす】
 暴走運転で有名な人の助手席にて聴取。
 彼のさらに上を行く暴走車を発見した際に誕生。
 「そのような運転をしていればあなたはいずれ100%の確率で死ぬだろう」という分析と、「絶対に自分が殺す」という決意との合成語と思われる。

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1999.05.30(その他もろもろの話より)

テレホンショッキング

 トルルルルル、トルルルルル、トルガチャ。
「あ、おれ。今ヒマ? 近く来てっから遊びに行こうと思ったんだけど」
「ゴメン、もうすぐ出かけんだわ。デート。もう大デート作戦敢行」
「嘘。マジ? お前彼女できたわけ? 誰? おれの知ってるやつ?」
「んー、バイト先の娘だから、たぶん知らない。ひひひ」
「なんかマジ腹立つ、こいつ。絶対今度殺す。どんな娘? まさか美女? 芸能人で言うとどんな?」
「似てるっていうか、あんまりいない。そういうのは」
「イメージさせろよ。さしてくれよ。じゃあ髪とか、ロング? ショート?」
「あ、斑(まだら)」
「え?」
「イメージ的には、なんか蛭(ひる)みたいな娘」
「え?」

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1999.05.29(その他もろもろの話より)

政子チャン

 地下鉄に乗るおれ。比較的空いた車内できっちり席も確保。と、真向かいの席にポップなスタイルのナイスウーマンが。というかどちらかといえばポップすぎ。むしろアバンギャルド。カラーコーディネートしすぎ。ありていにいえば大屋政子の化身みたいな人が座っていた。
 まあ別にいいかと思って文庫本に目を落とすおれの視界の隅を、政子の化身(すでに決定済み)周辺の何かがチラチラかすめる。what!? 目を上げると政子の化身、足の組み替え作業中。一度だけではあきたらず、右足を組んだかと思えば数秒後には左足にチェンジ。組み替えにつぐ組み替え。その見事な連携プレーに「蹴り技!?(しかも無限コンボ)」とすら思うほど。というかおれ、誘われている!? like a 氷の微笑? でも政子の化身。単に痛い人と思われます(報告)。
 そんな一日。

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