人生: ゲームの話(まとめ読み)

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ゲームの話(まとめ読み)

※下に行くほど古い記事です。


目次から...

2005.08.13(ゲームの話より)

ゲームを買いに街にいこう

 次に遊ぶゲームを何にするのかいろいろとコメント欄でご意見を募ったりしたものの、結局最終的にそれらの意見をまったく無視して『フロントミッション・フォース』に決めてしまった。マンガ風にかっこよく言えば「最後に決めるのはお前自身だ。覚悟はいいな?」というところだが、これは別にマンガでもないし世界の危機でもないのでそんなかっこいいものでもなく、意見くれた皆さんには申し訳ない。

 それにしても今回は難産だった。まったくもって悩みに悩んだ。頭も使ったし足も使った。情報収集におおいに精を出した。そこには天啓のようなひらめきもあり、またある種の妥協もあった。それで思ったのは、ゲームを買うっていう過程もそれはそれでひとつのエンターテイメントかもしれん、ということだ。違うかもしれない。

 誰しも経験があるだろう、とりあえずお店に行ってゲームのパッケージを見ながらあれでもないこれでもないと悩んだことが。僕はけっこうありますよ店頭でゲーム探すっていう行為。
 もともとは別の用事のついでみたいなノリで、おすすめられたゲームが実際置いてあるかどうか見てみようとかそんな軽いタッチで出かけたはずなのだ。あんのじょう『動物番長』はないなあとか、『ラクガキ王国』はあったし安いけど、こうしてパッケージ裏見るとなんか違うなあ、とか。
 「なんか違う」。ゲームを選ぶ上でこれほど重要かつやっかいな感情もあるまい。客観的に見るかぎりおもしろそうなのだ。しかしいざパッケージを持ってレジに行こうとするとこの感情がジャマをする。「なんか違う」。
 ついでがついでを呼んでワゴンの中やらプレステ2の棚やらGBAの棚やらプレステの棚はおろかドリキャスの棚までも探したが、全面的に「なんか違う」。どうでもいいが、ワゴンセールの中から、これは!というゲームにめぐりあう確率はいかほどのものだろうか。どうしてこういうとき真っ先に探しちゃうんだろう、ワゴンセール。
 この過程でなんとなくわかってきたんだけど、僕は人間キャラがポリゴンでできてると早くも切り捨てにかかる傾向があるらしい。リアルかつ男くささ満載な洋ゲー的ポリキャラはいいんだけど、アニメ的なデフォルメのかかったポリキャラがだめらしい。最近の話題作(らしい)『グランディアIII』とかも内容うんぬん以前にパッケージを手に取った時点で速攻で却下になってしまった。画面の絵ヅラだけでゲームを判断するのはあまりよろしくないことだとはわかっていますが、10時間超おつきあいする以上、やっぱり見た目は大事だ。
 単なる2Dアニメ絵とかはオールオッケーなんですが、なんだろう、このポリゴン嫌いは。おそらく『ラクガキ王国』が「なんか違う」だった理由の一端もここにあるのだろう。

 棚を見て回る間に心のアンテナに引っかかったのはまず例によって『零』シリーズとか『サイレントヒル』シリーズ。いやあもう恐怖モノはしばらくお腹いっぱいだわ、と思ってこれは心に引っかかる先から却下する。却下はしたんだけど、面白くはあるんだよなあ。あんだけ怖いのはこりごりと思っておいて、何を考えてんだと思いつつ。
 その横にあったのは『ICO』。こういう時にいつも「ああ、ICOがあったなあ」と思うところまではいくんだけど、絶対いつも買うところまではいかない。なんなんだろう。誤解をおそれずに自分の主張だけ書けば、つまるところパズルアドベンチャーなんでしょ? みたいな予断がある。画面がなまじ情報量を削るだけ削った絵ヅラなので、これひたすらパズルを解き続けるだけで進行すんのかなあ、みたいな恐れがある。どうなんでしょう実際。
 それから『3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!』もちょっと引っかかったが、これは完膚なきまで「なんか違う」だった。なんか違うんだよ、何が違うのかわかんないけど、絶対になんか違うんだよ! おそらくそれは僕が「チュンソフト的センス」と呼ぶものなんだろうけど、あれは、どうしてもなんか違うのだ。

 視線は棚から棚へとうつろい、「レース」とか「スポーツ」とか「テーブルゲーム」はざっと見回すだけにとどめる。申し訳ないが、そっちは今遊びたいのとはなんか違うのだ。
 「シミュレーション」の棚にずらっと並んでた『Gジェネレーション』シリーズも気になった。思えば初代のデキがちょっと粗いという話は聞いたものの、それ以降洗練を重ねているという人気シリーズ。今に至るも買わずにいるのは、いつのまにか大作シリーズになってしまって、どれを最初に遊べばいいのか分からなくなってしまったからである。FだとかNEOだとかゼロだとか、さっぱりわかんねえよ!
 このあたりでいわゆる「シミュレーションRPG」系はけっこうありかと思い始める。そもそも「人死にがそんなにないゲーム」を求めていたのに矛盾したことを言ってるようだが、シミュレーションRPGは自軍に死人がまず出ないからいいのだ。だいいち、基本的にこの手のちまちまとHPを削りあうゲームが好きなのだ、僕は。
 ちなみに『サモンナイト』シリーズと日本一ソフトウェアの一連のシリーズだが、僕といえば完全に食わず嫌いをしている。やっぱりなんか違うのだ。あと、やりこみ要素がいっぱい的なことを売り文句にされてることがしばしばあって、むしろやりこみたくない弱プレイヤーの僕などはその点でも敬遠しがちだ。そんなわけで『ファイアーエムブレム』系も違うってことになるのだ。みんなそんなにやりこみたいのか。やりこまなくたっていいじゃない。ただ1周普通に心のおもむくままに遊んだらそれで全要素発生でトゥルーエンドでいいじゃない。
 そういやけっこう昔のプレステのシミュレーションRPGで、近未来の日本を舞台にした激しぶい軍事物があった気がするんだけど、あれなんてタイトルだったっけなあ、と毎回思う。絶対どこの中古屋にも置いてないんだけど。夢でも見てたんだろうか。
 待てよ、それがアリならこれもアリってことにならないか……? と目についたのが『フロントミッション・フォース』。でもなあ、名作『1』はおいといてフロントミッションシリーズには痛い目にあってんのだ。『2』は戦闘シーンのたびに起こるロードに辟易して途中でやめ、『3』はもう時効だろうからはっきり言っちゃうと、シナリオが中学生が書いたにしてはがんばってるじゃん、え? これ書いたの中学生じゃないの? じゃあ、そういうギャグなのか。ていう爆笑シナリオで、つくづくどうしようもないゲームだったのだ。もういいかげん時効だよね? あと『ガンハザード』もそんなでしたね。でも『オルタナティブ』は最高だった。
 で、4作目の『フロントミッション・フォース』。これが怪作『3』の正統な後継だとしたら、もう絶望だ。そこまで言うか。言うよ、本当『3』は……もう……。ライトノベル戦記を小林源文の作画でマンガ化したみたいな、おそろしい気持ち悪さがあったのだ、あれ。
 そこでいったん家に帰ってみる。こんな時こそインターネットである。Googleで検索すればレビューも何十本でも速攻で見つかる。その中でも『3』をメチャメチャ言ってるレビュアーを探すのだ。そういう人であれば信頼がおけるっていうか、少なくとも自分に近い感性の人ということで、耳を傾けるに足る。でも、そういう『3』と『4』両方に同時に言及してるレビューって探しづらいのよねーこれが。
 机の前に座ること1時間、だいたいの傾向は見えてきた。『1』が好きなら結構満足のデキらしく、『3』のようなひどいことにはなってないらしい。そしてシナリオに関しては賛否両論。俯瞰してみるに、さほどドラマチックじゃないところを是とするか否とするかで意見が分かれてるような気がするが、さすがにそこまでくると遊んでみないとなんとも。テンポはかなり良いみたいで、『2』の悪夢はくりかえされずにすみそうだ。
 これは、試してみる価値はあるかもしれんな……。(窓から射し込む夕日を目を細めて眺めつつ)

 というわけで明日にでも買いに行こうと思うんですが、やれやれここにたどり着くまでにえらい時間がかかってしまった。思ってた以上の文章量になってしまった。これでもけっこうはしょったんだけど。ちなみにゲーム屋はつごう3軒見て回りました。
 「ファミ通とかのクロスレビューの『点数』だけ見てゲーム買っちゃう層」ていうのが正直信じられないとこれまで思ってましたが、こういう店頭で悩んだりネットで情報収集したりする手間を省いてパッと買いたいのかなあ、とちょっと思った。そんなもんなのだろうか。

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2005.06.21(ゲームの話より)

コメント機能を活用してみたい

 ふと気付いたのだけど、思えばコメント機能を使っていない。むしろ使われていない。
 もともといたずらに付けてみた機能(理由:ブログツールにあったから)ではあるけれど、はたしてこのままでいいのだろうか。もっと血で血を洗うフレーム炎上(吉原炎上っぽい)になってみるべきではないのか。ないか。

 いや本当に今回はコメントして頂きたいのです。相談があるのです。お智慧を拝借したいのです。
 そんな事は地方ラジオのDJにでも聞けやとあなたは言うかもしれない(※ここで『はてな』とか『教えて! goo』とかのたとえがとっさに出てこないあたりにこの人のデジタル化社会への乗り切れなさが見てとれる)。しかし、僕が相談したいのはギャルゲーのことなのだ。
 こないだまで遊んでた『めぐりあい宇宙』も終わり、とりあえず遊ぶゲームがない。いや、まあ、積んであるゲームはまだあるのだけど、そういうゲームはいつ遊んでもだいたい面白さが保証されてるからこそ積んでいるのであって、別に今じゃなくてもいいのだ。何が言いたいのかというと、僕はいままでギャルゲーを遊んだことがないという話だ。
 たしかに昔ヤンチャをしていた頃の僕はギャルゲーというと一段低く見ていた過去はぬぐえない。それはおそらく偏見ではあったのだろう。でも遊ぼうと思えばいつでもそこに「当たり」が存在していた世代ではなく、『Emmy』とか『東京ナンパストリート』あたりの実験作から知ってしまっているロートルにはある意味無理からぬところではないのだろうか。『女子寮パニック』とか。(*1)
 しかし男、不惑の四十。そろそろギャルゲーも知っておくべきではないのか(間違った理屈のうえに、40歳でもない)。
 とは言うものの、僕はこのジャンルについて知識がかなり少ない(*2)。どのゲームに手を出せばいいのかさっぱりわからないのだ。
 いくら安いからってワゴンセールになってる『ドキドキプリティリーグ』とか買っても後悔するばかりだろう。たぶん。だってワゴンだし。『SIMPLE1500 THE恋愛シミュレーション』とか。かといって売れている作品ならそれでビバOKというものでもあるまい。プリミティブなギャルゲーの面白さと売り上げは必ずしもイコールではないはずだ。

 もしRPGを遊んだ経験がない人に「何から始めればいいのか」と聞かれれば、僕は迷わずドラクエを渡す。3Dでも大丈夫な人ならたぶん『VIII』を、3Dだと酔ったり迷ったりするなら『VII』を。まあとにかくどれかを。楽しめればもちろん結構。途中でなんとなくやめちゃったとしても、それはそれでいい。しかし遊んでてどうしても面白さがわからなかったとしたら、それはRPGに向いていないということだ。そう僕は言い切る所存だ。
 「怖いゲーム」を要望されれば初代バイオハザードのリメイク版を、「アクションRPG」ならゼルダのどれかその人の環境にあった奴を、「アクションパズルゲーム」ならいまだに初代テトリスを。まず最初に遊んで「これが××ゲーなのだ」と認識するにはこれだ、というゲームはどのジャンルにもあると僕は思う。
 そこでお聞きしたいのですが、ギャルゲーを初めて遊ぶとしたら、何がいいですか。

 なお、過去『サクラ大戦』を遊んだことはありますが、あれはギャルゲーとはまた違ったものだと僕は思っています。あの時は「生真面目な軍人・大神一郎が軍人として正しく、かつ男っぷりを見せながら軍務を全うする」ことを目的として遊んでおり、その結果女性キャラの好感度が下がろうが一切知ったことではないという認識だったので。

 思ったんだが、こういう奴はギャルゲーを遊ぶよりボーイズゲーを遊ぶ方が向いているのかもしれない。

*1 『Emmy』『東京ナンパストリート』『女子寮パニック』

当時はそれなりによくできてはいたんですが、そういう問題ではない。ちなみにこれらは一面ではギャルゲーというよりもエロゲーというくくりに分類されるが、実際エロくないからギャルゲーと言って間違いではないと思う。

*2 知識がかなり少ない

そのくせ聞きかじりの断片的な知識だけはあって「有名ギャルゲーといえば?」と聞かれれば「『ファイアーウーマン纏組(まといぐみ)』?」とかろくでもないことを言い出したりするから実に扱いづらい客だ。

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2002.02.16(ゲームの話より)

忘れたわけではあるまいな

 えーと『ナムコスーパーウォーズ』っていうゲームがあって、このゲームなにしろメーカーホームページにも何の情報も載ってないので、たとえば先々週のファミ通とか見てないと何のことかさっぱりでしょうが、とにかくナムコスーパーウォーズ。
 なんかワンダースワンのゲームらしくって(*1)、ナムコキャラ総出演でシミュレーションRPGでドーンとかそういう具合らしいです (←若干なげやり) 。
 総出演というからにはもちろんJ.P(*2)とかキング&バルーンの王様(*3)とかウォークマン(*4)とか当然のごとく出るんだろうな? とか意地悪は言いませんが、本音のところではそれくらいは出してほしいと言いたい。いや、そういう話ではなく、ファミ通の記事に載ってたキャラ紹介見て思ったんですけど、コレ違うじゃん! こんなキャラはナムコキャラじゃねえ! ぼくのパパはパパじゃない!(ジョジョ) そんな気持ちで満たされています。心が。
 まああれです、クローヴィス (クロヴィス) がああいうことになってるのはドラゴンヴァラー(*5)のせいだからしかたないとして、あとワンダーモモのマスクのフード状の部分がなくなっているのはいかにも心きかぬわざだと思いますが、まあそこは萌えキャラの顔をはっきり見せたかったのかよああそうかよと納得するとして、どうしても許しがたいのは源平です! 『源平討魔伝』の扱いです! 僕が許そうが許すまいが世界はいつも通りに動いているのは理解していますが、だからといって許すと思ったら大間違いだ!
 この景清、メイクが違うことなってるじゃんか!
 全面白塗りで太いマユで赤目だなんて、そんなの景清じゃねえのです。景清は目と口にどぎついクマどりをしてこそ景清であって、こんな中途半端に色男を気取ったキャラを景清と呼ぶなど、名無子(*6)としての僕の矜持が許しません。
 ましてやキャラ説明によれば、「源氏の一族を倒すためだけに黄泉の国から生き返った存在であることに疑問を感じつつある」とか書いてある始末で、そんな滅びし平氏のうらみを忘れるような景清がどこにいるのか。景清なんつったら登場した瞬間に速攻で諸行無常と (サンプリングボイスで) 言いだすデストロイ野郎であって、そういう源平の世界観を平気で覆すようなことをされては僕のナムコ魂も黙ってはいないというものです。なんだナムコ魂って。
 で、そんなこんなでナムコ魂の命ずるままに右上のごとく景清を描いてみたんですが、描いてみると意外にディティールとかバランスとかすでに完璧忘れてる自分に気付きました。完璧にそらで描けたあの頃のナムコ魂のかけらもありゃしねえのです。えーと、あの、ゴメン。

*1 ワンダースワンのゲームらしくって

「私はこの時点でおかしいと気付くべきだったのかもしれない」

*2 J.P

ジョン・ポール・ファーガソン。『ゼビウス』の主人公の1人 (いや、本当に) 。

*3 キング&バルーンの王様

甲高い声でしゃべる。

*4 ウォークマン

『キューティQ』のえーと、ボーナスキャラ。歩く。

*5 ドラゴンヴァラー

いちおう『ドラゴンバスター』の続編。てっきりナムコ的にもなかったことになっていると思ってたら、このゲームでは『バスター』よりむしろ『ヴァラー』の世界観の方を採用しているらしくて、もうその段階でおかしいと思うんですけど、まあいいや。

*6 名無子

『源平闘魔伝』のネームエントリーにおける「AAA」。

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2001.12.15(ゲームの話より)

Rezに関するまあ多少は客観的な話

 『Rez』があいかわらず楽しい。
 まったくもってどうかと思うのは、なにしろこのゲームは全然マジでマジで普通(*1)にシューティングゲームであって、公告とか雑誌記事とかで言われてたなんつうか自分の操作と音楽が同期したDJ気分のレイヴゲー的なそういうのが実は全然どうでもよかったということだ。そういうの期待して買った人は正直ガッカリだろうなーって思う。心底ダメだと思う。怒り心頭だと思う。

 だからまー実を言うとこのゲームの褒め所ってすごく難しいんですけど。確かに普通によくできてるとは思うんだけど。映像がキレイで音楽がよくできたシューティングゲームって言ってもそれで「ナルホド!」つってヒザを打つわゲーム買うわっていうノリノリの人なんて出てこないじゃないですか普通。

 だけどそれでも僕はあいかわらずRezを無性に楽しくやってるわけで、それはつまりアレだ、ステージ1の静から動への展開だ。自分がだんだん上手くなってることが実感できるステージ2のバランスだ。ステージ3で、あー、ステージ3はいいや別に。ステージ4ボス戦の笑うしかないようなハイテンションだ。ステージ1から4までタメるだけタメた後でのステージ5のド肝を抜く急展開だ。ステージ5のボスパレードからラストに至るまで続く美しい世界観だ。あとそうだそしてステージ5の中ボスだ!
 癒し系とか言いだしかねない美しい映像と音楽の中で目まぐるしく撃ちまくるという、冷静に考えるとなんだかよくわからない状況の中で、巨大な塔が割れてその中からもう何これ板野サーカスかなんかですか?的にドバーッてミサイルが (当然のように全部白煙をあげながら) 湧いてくる。うわあああスゲエええ。撃ちまくられるミサイルに対する緊張感とかそういうんじゃなく、ただ単純にその光景にしびれて、それを縦横無尽に迎撃する自機に震える。しかも操作してるのは自分。

 一言でいえば僕はRezの演出に惚れこんでいるようで、だからまあつまりはそういうことだ。

*1 普通

システム的には『ゼビウス3D/G』から何も進化していないといいきれる。

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2001.11.26(ゲームの話より)

Rezに関する個人的な話

 いったいどうやって話したらいいんだろう。
 『Rez』というゲームを今日初めて遊んで、それでまあそれはある種特別な体験だったわけなんだけど、その時感じたものはたぶんとても個人的な感情だったろうと思う。他の人が僕と同じようなことを思ってるわけじゃないだろうし、第一いま僕はものすごく興奮しているのだ。まともなことを書けるような気がしないのだ。
 ぶっちゃけた話をすると、僕はものすごく感動した。正直やられた。まさかこんなことになるとは思ってなかった。別に感動したって言ってもストーリーに泣けたとかそういう話じゃなくて。
 あのステージ5以降の猛烈な体験を、なんて表現すればいいのだろう。正直その間、Rezのお題目みたいに言われている音楽と操作が連動するなんつうかレイヴ感とかそういうのはどうでもよくなっていた。いや、そのレイヴ感がないとあの体験には結びつかないんだとは思うんだけど。それだけではたどり着けそうもない境地。 あのなんていうかさ、映像と音楽とゲームの操作感となけなしの物語性(*1)が、まあとにかく全部の要素がひとかたまりになっていたのだそこでは。どれかひとつ欠けてもうまいこといかないだろうし、ありふれた言葉で言うならあれは「ひとつの完成された世界」だったんだと思う。僕はその世界の中をなにがなんだか分からないままただ右に左にがんがん振り回されていたのだ。ゲームでここまで目茶苦茶な目にあわされたのは初めてだ。たぶん。
 思い出すのは『ナイツ』で体験した美しさだ。ただプレーしているだけで、その世界の美しさにしびれたあれだ。思い出すのは『バーチャファイター』の衝撃だ。「重さ」というゲームでまったく未体験の感覚を味わったときのあれだ。思い出すのは『クレイジータクシー』の世界観だ。ゲーム中の要素すべてがクレイジータクシーそのものをよってたかって表現していたあれだ。なんだかセガばっかりなんで我ながら驚いたんだけど。
 こうやって書いてるとどうも言いすぎじゃないのかとか、明日になって冷静になったらまた違った感想も出てくるんじゃないかとか色々思うんだけど、とにかくこれが今日のRez体験の全てで。こんなの全部個人的な話じゃないかとは思う一方で、きっと同じことを感じてる人は多いはずだという根拠のない自信もあって。

 このままだと話がまとまりそうにないので、最後に全然関係のない話を。
 Rezはカンディンスキー(*2)に捧げられているけど、僕としてはモンドリアンに捧げるほうが正解じゃないかって思う。以上、どうでもいい話でした。

*1 なけなしの物語性

悪いことじゃない。

*2 カンディンスキー

画家。

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2001.10.28(ゲームの話より)

すすめボコスカ

 そして食べられてえ! マジな話そして食べられてえ!
 意味のわからない人は『ピクミン』のCM見る必要がでてくるわけですが、そういったわけでピクミンです。この間までは確かにおもしろそうな予感はするけど結局のところポリゴン版ボコスカウォーズ(*1)ですよなー的な気分でまあ様子見だったんですけど、実際に動いてる画面見るともう速攻買わずしてどうするOR DIEと、なんかいわば額の第三の目が開いたかのようなショックを受けまして。
 で、キューブ本体ともども購入を決意したのが先週の金曜つまり発売日。でもよく考えたら現金の持ち合わせがなく、かといってATMに足を伸ばすのはダルイー、風邪だし。とか思ったのでまあどうせ自分の普段のパターンから言って買ったとしてもその段階で気分がスッキリしてせいぜいコードを接続等して終了し、ゲームを実際にやり始めるのは月曜とかそのへんだと見切って買わずにいたわけです。
 だがそして食べられたい気持ちはとどまるところを知らず、結局次の日に近場の電気屋であーヨドバシカメラで買ってたらポイント3000円分ついたのになーとか心底後悔しながら購入したんですが、しかも買ったら直後接続そしてプレイ開始というハリキリ具合で、いったいなぜ自分はここまでそして食べられたいのか正直疑問ですが。
 そんでゲームですが、やっぱり面白いです (素直)。でも思った以上にバランスがキツめで手強いので、最後までいかないうちにヤメそうという予感がひしひしとします。もったいねえなあ。
 それにしてもこのゲーム、画面異常にキレイだなあ。なんか雑誌とか読んでてもゲームキューブの画面のキレイさとか全然話題になってないんで気にしてなかったんだけど、本当にキレイだなあ。プレステ2でさんざん持ち上げたあげくあんなことになってしまった一件でみんなこりたんだろうか。

*1 ポリゴン版ボコスカウォーズ

けっこううまい事言ってると自分で思う。

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2001.09.09(ゲームの話より)

そういえば

 ふとこの「絵と文」の最初の方を読み返してみたら、どうやら『ボクと魔王』の話をしているようだった。そんな人ごとのように書くのはどうかと思うな、僕は。
 で、実をいえばまだボクと魔王最後まで終わらせてなかったりします。ウワー (醒めた口調で) 。
 なんとなく忙しさにかまけた具合に遊ばなくなっちゃって、ついそのまま時が流れてしまったのでした。遊びたい気持ちは大いにあったのでした。というかこれ書いている最中リアルタイムで超遊びてえ気持ちになってきています。も、もう辛抱たまらん! or DIE。
 つうことでこれから速攻遊びます! 話のオチすらないままに。

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2001.07.21(ゲームの話より)

買え! 力の限り!(←テーマソング)

 なんかもう昨今つねに何かが売ってない状態(*1)にあるという僕なんですけども、今日も今日とてゲーム買いに奔走しまして。そう、ファイナルファンタジーX(*2)。嘘。
 個人的にファイナルファンタジーには色々と痛い目にあっていて(*3)、あんまり欲しいという気にならない日々を送ってるんですけど、その一方でもうスンゲー遊びたくてしかし売ってなくてもう土下座しろというならします今スグ、というくらいのゲームがあって、そう、タクティクスオウガ外伝。これは本当に。いやどうも入荷して即売り切れてるらしくって。どこの店でも。そんな売れるような種類のゲームなのか? とか若干思うんですけど。いや、いい意味で。
 で探しに探して、なんかゲーム売ってそうなところはヨドバシカメラから場末の中古ゲーム屋、はては近所の電気屋までめぐりにめぐって都合13店ほど行ってきまして、途中自分はいったい何やってるんだろうという気持ちに真剣になったんですけど、最終的に150%小学生低学年以下をターゲットにしてると思しきファンシーなおもちゃ屋で発見しました、タクティクスオウガ外伝。やっぱりどう見てもお子様向けのゲームじゃないし、余ってたんでしょうか。とにかく僕がアメリカ人だったら絶対その場でビンゴォ!とか叫んでたっつうくらいの喜びとともに購入。
 それで以降はなんか時間があいたら即プレーっつうか、むしろ時間の方を無理にでもあけて即プレーっつうぐらいのプレーぶりで、ああ僕は本当にこの手のちまちまとした画面でちまちまと敵を倒すゲームが好きなんだなあと納得しました。

*1 何かが売ってない状態

間違った日本語。

*2 ファイナルファンタジーX

この数日前が発売日だった。

*3 色々と痛い目にあっていて

あくまで個人的な話なので安心してください。

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2001.06.02(ゲームの話より)

ボクと魔王と校庭で

 意外にも「僕と魔王と校庭で」ってGoogleで検索しても1件もヒットしなかったんですが。
 まあそんな話はどうでもいいです (心底) 。
 『ボクと魔王』の人気がなんでここまでこう地味かっていうそういう話ですよ。たしかに決してハデなゲームじゃないですけど、だからってこれはないだろうと。心あるゲーム野郎女郎どもが飛びつかんでどうする、と僕は言ってるわけですよ毎日 (酒を暴飲しながら) 。
 このゲームのテキストがなんつうかもうクオリティ激高えんですよ。メッセージにいちいちクスグリ入ってて、それがまたいちいちウマくて僕は飲んだくれる毎日ですよ。ゲームのメッセージテキストのお約束や文法をきちんと客観的に相対化した上で読み物として消化してるっつうか、僕は一体何を口走ってるんでしょうか。
 たとえばコレです。ゲーム冒頭、主人公の母親が料理中にくちずさむ歌。
「♪わったしは、かわいい おかあさん〜
 ♪お料理じょうずな ひとづまよ〜」
 いきなり「ひとづま」とくるのだった。こういう場面で「ひとづま」はないだろう。なんだか知らないけど間違っている。このセンスがもうたまらねえ訳なんですけど、えーとどうでしょうかこの話わかってもらえてますか?
 もっとわかりやすいところで言うと、
「『横断トンネル』とやらの入口を探すのが、いま子分たるお前に課したミッションだ。」
 とか平気で言い出すわけです。ミッションとか。別にふだんからそういう口調じゃない人が唐突に。こういう細かい小ネタが頻発するセンスのいいテキストっぷりがもう最高にラブですが。
 しししかもそういった話とまったく無関係にキャラクターとかが徹底的に激ラブいですよ! ルカ君! ルカ君! ルカ君!(ナチスドイツの集会ばりに連呼) えーとルカ君というのは主人公の少年なわけですが。いやあもうなんつうか近年まれに見る物凄いあれですよ。←100%わかんねえ
 あと王女様と! マ、マルレイン王女様が笑ってくれるなら僕は悪にでもなりますよ? あるいはロザリーさん! あるいはアニー! あるいは執事ジェームス! そういった具合にそうそうたる人の人生を誤った方向に変えかねない逸材が揃っているとかいないとか。
 ちなみにコレの制作元のZENER WORKS (ツェナーワークス) という会社ですが、かつてはゲームボーイやスーファミで『リトルマスター』シリーズ(*1)っていうこれまた地味な人気っぷりのゲームを作っていた会社だとか、Googleづてに聞いたんですけど、そんなことよりもこの会社の名前を憶えてもらう気が最初からなさそうっぷりが気になります。むしろ。

*1 『リトルマスター』シリーズ

正直言えば、まあ、やった事ありません。よくできたナイスゲームだって話は聞きます。マジ。

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2000.09.03(ゲームの話より)

史上最高の鈴木

 昔っから思ってたんですけど、なんでか世間には「やってくれる女主人公」が不足してると思いませんか。やってくれるっていうか「凛々しい」とかもうこのさい「強い」とか言ったっていいんですけど、そういう女主人公をろくすっぽ見たことないし、ってーか見たいわけですよ僕は。
 いや待ってくれ格好だけそれっぽくても全然関係ないわけでだからそこの君それ以上「お姉様キャラ」を僕の前に並べないでください。そういうことじゃないんだ。
 だから強さっつってもアレですよ、物理的じゃなくってですね、かといって精神的にっていうのともちょっと違くってですね、だからアレだ。人間的に強い? なんつうかもう、「ああマジ強いわこの人」的な気持ちにさせる、そんな存在? ピンチに陥ってもそれを強引にはね返すような? ムチャなマネしてもそれはそれでオッケー的感のある? なんか強力すぎて一概に尊敬はできないけど、でもスゲエよこの人!っていう雰囲気の? 想像つくでしょ?(*1) だからつまり「やってくれる女主人公」なんですよ僕がいいたいのは! 男主人公だったらけっこういるでしょうが不屈闘志(*2)とかルフィ(*3)とかうしお(*4)とか! かっこいいと思わないのか君は彼らをかっこいいとは思わないのか!
 とかなんとかそんな具合なわけなんですが、どうよ実際女主人公のそのへんは。別にいてもいいような気がするんですよ女性版不屈闘志が。そんな主人公いてもいいじゃん。多少つらい目にあおうが泣くような目にあおうがむしろ多少泣いたりもしつつ、それでも最後まで自分の力とかそんな方向で勝利 (ビクトリー) をつかむような、そんな女主人公を! そんな女主人公を! (テーブルを両拳で叩きながら。もちろん両手にはスプーンとフォークを持ちつつ) だというのに世間を見回してみれば、単になにも考えていないで運 (ってーかストーリーのご都合主義) だけで世の中渡ってたり、強い男キャラに助けられっぱなしだったり、「強い女」をうたいつつ実は単に田嶋陽子先生ばりに何にでもかみついてるだけだったり、そんなのばっかりじゃないですか! あんたらそれでいいのかよ! そんな思いを胸に抱きながら『クイック&デッド』(*5)と『バッド・ガールズ』(*6)をたて続けに観てしまった僕の胸中を察してくれというものです。
 ところがそんな俺の前に突如として現れたのが鈴木だ! いきなり文体変えてみましたが。しかも誰だ鈴木って。つまり、プレイステーションの『鈴木爆発』(*7)のことである。カッコイイ! マジかっこいいぜ鈴木さん! これだ! これでこそ女主人公だ!
 つねに彼女の前に現れる数々の時限爆弾。ときどき「うわ」とか「落ち着け」とかひとりごと言ったり心臓の音がSEでバクバク言ってたりするんで、彼女平気でやってるわけじゃないと思うんですよ。でもそれを顔には出さずにポーカーフェイスで解体していく姿たるやまさにダイハード・ガール。解体終わって涼しい顔で街を歩くアンタかっこいいぜ! 女の中の女だぜ!
 っつうわけで、『鈴木爆発』は素晴らしい。あと『ゴージャス・アイリン』(*8)も素晴らしい。『ストーンオーシャン』(*9)もたぶん素晴らしいと思う。あとなんかあったら教えてください(*10)

*1 想像つくでしょ?

難しい。

*2 不屈闘志

島本和彦『逆境ナイン』の主人公。すべての逆境をヤル気で乗り切って、それを不自然だとすら感じさせない男の中の男。

*3 ルフィ

尾田栄一郎『ONE-PIECE (ワンピース)』の主人公。偉大な魂を武器に、自らの信じた道をむやみに突き進む男の中の男。

*4 うしお

藤田和日郎『うしおとら』の主人公。とにかく男の中の男。

*5 『クイック&デッド』

あの娼婦型女優 (ほめてる) シャロン・ストーンと『ダークマン』のサム・ライミ監督が組んだ異色の西部劇アクション。殺された父の復讐を果たすために決闘トーナメント戦 (無茶な設定) に挑むという、大変期待させる内容だったが、シャロン・ストーンがかっこよかったのは最初の5分間だけで、基本的にヘナチョコでした。なんかよくわからない男に全部の面倒を見てもらってた。

*6 『バッド・ガールズ』

マデリーン・ストウやドリュー・バリモアといったクセ者女優 (ほめてる) 4人が暴れ回る西部劇アクション。のはずだったのに、これがまた腰が抜けるほど全員ヘナチョコで、やっぱりよくわからない男に全部の面倒を見てもらっていた。ハリウッドという所はもしかして物凄い女性差別派ですか? 正直ムカつく。

*7 『鈴木爆発』

雑誌とかでは「シュールな世界観」っていうところがやたら強調されているけど、実はゲーム単体としては大変緊迫感あふれまくるナイスゲー。もう心臓バックバク。ぬるま湯ゲームに飽きた諸君はやるベシ。あ、ちなみに別に鈴木さんのかっこよさを楽しむギャルゲーとかではないと思いました。

*8 『ゴージャス・アイリン』

荒木弘呂彦 (ジョジョ) の初期の短編。わたし残酷ですわよ。

*9 『ストーンオーシャン』

荒木弘呂彦 (ジョジョ) が連載中。まだ単行本の2巻分までしか読んでないので、よくわからないが。

*10 なんか

いま気付いたけど、もしかして「魔法少女モノ」っていうのはアリですか? 見たことないので、よくわからないんですが。

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2000.07.08(ゲームの話より)

今日の主張

 だから前から言ってるようにDDRとかステッピンとか(*1)で武富士のCMの曲(*2)使ったら絶対ウケるって!

*1 DDRとかステッピンとか

矢継ぎ早に与えられる指示に従って足をジタバタさせる、異教の黒ミサみたいなもの。ごめんなさい僕が言いすぎました。

*2 武富士のCMの曲

ところで、ちょっと勘違いして作っちゃったはいいものの、さすがにダメすぎると気付いたのかすぐ放送しなくなった「体が勝手に踊り出す」バージョンのCMの存在を君は知っているか。あと、実際のところ個人的にこの手のゲームにはかなりうといので、すでに武富士関係があったりしたとしても不思議はないな、とか思いました。

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2000.06.15(ゲームの話より)

ミス優子

 前回に引き続いての古いゲーム雑誌ネタですが。
 まあ興味のある方は聞いておくんねい。昔のこと、それはもうマジで10年以上前だっていうんだからなんかある種おどろきですけど、とにかく1989年。
 諸君は『夢幻戦士ヴァリスII』というゲームを知っているか! パソコンゲーム史上にそれなりに燦然と輝く(*1)ゲームで、いまでいうギャルゲーのはしり的存在でした。さきがけ的存在でした。ちなみにエロゲーはその6,7年くらい前から楽勝で存在していました。欲望というのは凄い。
 そんなことはおいといて、ヴァリスIIというゲームに関係して、日本テレネットっていう会社、ヴァリスIIつくった会社ですけどね、そこがこんな企画をぶち上げたんですよ。「'89 日本テレネットイメージガール "セーラー服 優子"オーディション」。今にして思えばいろいろつっこみどころ満載の字ヅラ(*2)ですが、基本的には大マジメでやってましたよ。やるほうも見るほうも。
 で、今日たまたま本棚から取ってみたパソコン雑誌『ログイン』。1989年7月7日号。サワノフさんの文章はおもしれえなあ。とか思いながら見ていて、そのオーディション公告にぶち当たったというわけです。ノミネートされた12人の顔写真とプロフィールが見開き公告で載っていたわけです。今この人たちなにやってんのかなあ、とか思ってたわけです。9番にノミネートされた子、あと5年くらいしたら大人気になる顔なのにこの時代には合わなくて落ちちゃったんだなあ、とか、仮にも"セーラー服 優子"オーディションなのに19歳とか20歳とかの人がノミネートされてるのってけっこうすごいよなあ、とか思ってたわけです。セーラー服着てるしなあ、とか。
 話はここから。あ、前回のぶん読んでない人はまずそっちから読むと話はいっそう盛り上がるんですけど、こ、こ、このノミネートされた12人の中に、穴井夕子(元東京パフォーマンスドール。元サテラビューパーソナリティ) がいました。ドカーン! マジかよ! シンクロニシティ! ていうか諸君、そもそもTPD(*3)のことを憶えている人じたい少なくなっている現代で問うのもアレだが、穴井夕子がこんなものに応募して、しかも落ちてたって知ってた? ヴァ、ヴァリスIIですよ! しかも落ちて! そしてその後TPDに! そしてさらにサテラビュー!
 と、たぶん世界でこのことに気付いているのはオレぐらいではないか(*4)とドキドキしてしまったわけですが、ところが話はさらに続く。続くんですよこれが。
 さて穴井さんは落ちたんですが、優勝したのは宮本さん。宮本優子という一歩間違えば有名声優みたいな名前ですが、別人。ちなみに当時20歳ですが、セーラー服。その後X68000版『ヴァリスII』で声優もやったんでしたっけ? よく憶えてないが、まあ、なんだかんだでそのうちミス優子なんていう企画が忘れられちゃったのはよくある話。で、今日の今日まで僕も当然ミス優子のことは忘れてたわけですが、なんとなく気になってインターネットで検索かけてみたわけよ。「宮本優子」。あーかわいそうに応募するとこ間違えちゃったよなあこの人、とか思いながら。ヴァリスIIの懐ゲー面白情報とか載ってないかなあ、という程度の気持ちで。

 ……舞台女優してました。マジで。しかも蜷川幸雄演出作品出演してます紀伊國屋演劇賞受賞してます読売演劇大賞杉村春子賞とってます「ミュージカル畑を中心に活躍し人気」とまで日本経済新聞に書かれてます。あわてて「ミス優子」の方のプロフィールを見直すと写真も似てる、生年も一緒、特技は「演劇、歌」!
 お、おいこれ本人!?
 これには参った。本当にほんっとうに本人かどうかまでは分からないけど、もしそうだとすれば、ここにいるのは夢をかなえたひとりの女だ。ものスゲエいい話になってしまった。まさか『ヴァリスII』でいい話になってしまうとは思わなかった。やったじゃん宮本さん! セーラー服を着たかいあったじゃん宮本さん! 今夜はミス優子に乾杯ですよ。チアーズ、なんつって。

*1 それなりに燦然と輝く

本当にそれなりで、本当に燦然と輝いていた。どう考えても矛盾しているようだが、実際そういう感じだったのだ。

*2 つっこみどころ満載の字ヅラ

わけても「セーラー服 優子」というのがいけないが、このゲームには「セーラー服 優子」と「ヴァリスの戦士 優子」の2種類があったので、これは厳密にはむしろ正解なのだ。あまり深く考えないでほしい。

*3 TPD

東京パフォーマンスドールの略。TPDがなんだったのかについてはあまり聞かないでほしいが、チェキッ娘を思いだすとかなり近付く。こう言っちゃなんだが。

*4 世界でこのことに気付いているのはオレぐらいではないか

違うと思う。

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2000.06.10(ゲームの話より)

なかったこと

 なんの気なしに古いファミ通 (当時『ファミコン通信』) を本棚からランダムチョイスしてみたら、いきなりサテラビューの記事があって思わず食い入るように読んじゃいましたよ実際。
 いまやもうすっかりなかったことにされている任天堂の「サテラビュー (スーパーファミコンアワー)(*1)」ですけど、今にして思えばいろんな人がパーソナリティやってました。タモリとか。
 個人的にはタモさんがゲームとか普段やるようには思えないんですが、そういえばなぜかこの人昔っからFM-7系(*2)のイメージキャラクターだったり、変にコンピュータ界との微妙なつながりが続いてる気がする。タモリンピックのゲームとかスーファミで出てたし。
 あと爆笑問題とかも出てるんですね。太田さんゲーム好きだし。しましまんず(*3)とか、いま何やってんのかなあ。細川ふみえとか裕木奈江なんか、もっと何やってんのかなあ。一応言っときますと、この人たちみんなサテラビューのパーソナリティやってたんですよ。あと東京パフォーマンスドールの穴井夕子とか、泉谷しげるとか、浜崎あゆみとか。……、は、浜崎あゆみ!?
 こんな仕事やってたんですか浜崎あゆみ(*4)! だってアユですヨA・Y・U! ちなみに当時「現在テレビやCMで売り出し中の美少女アイドル」。1995年の話だから5年前ですが、なんつうか衝撃的です。あまりに衝撃的だったんで彼女の公式ホームページとかあちこち見てみたんですけど、なぜかどこを探してもそのへんの過去は抹消されているように思えるんですが、これは僕の探し方が悪かったのでしょうか。

*1 サテラビュー (スーパーファミコンアワー)

要するに衛星データ通信でスーパーファミコンにデータをダウンロードできて、かつ衛星放送ではデータに連動したラジオ的音声放送も発信されるっていう、今にして思えばホームページ的な展開をしていた企画。時代の先を行きすぎたと言うのは簡単だが、じゃあいま始まってたら人気がでてたかっていうと、えーと。

*2 FM-7系

ずっと前の富士通のパソコン。タモさんはFM-77AVが登場するまで5年くらいの間、公告の顔だったと思う。ちなみにそのあとを継いだのが南野陽子。えーと。

*3 しましまんず

吉本。

*4 浜崎あゆみ

今回初めて知ったんですが、相田みつを作品とか好きだそうです。えーと。

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2000.05.30(ゲームの話より)

リスペクト・坂本賀勇!

 いや何がびっくりしたって今週のファミ通ですよ。今週って、もう発売日(公称)から4日もたってるわけなんで今週もなにもないんですけど。
 特集『21世紀を担うクリエイターたち』ですよ。その中で『トレード&バトル カードヒーロー』(*1)のプロデューサーの坂本賀勇って人のインタビューあったんだけど、この記事読んでビビったね正直。この人スゲエよ。『メトロイド』(ディスクシステム版)(*2)、『パルテナの鏡』(*3)、『ファミコン探偵倶楽部』シリーズ(*4)、『カエルの為に鐘は鳴る』(*5)、そんで『カードヒーロー』ですよ。スーパーヒットメーカーじゃないですか。あ、言いすぎたごめん。スーパーヒットメーカーはちょっと違うかもしれない、違うかもしれないけど、面白ゲームメーカーですよ。ヤベエよこの人。いきなりファンだぜ、坂本賀勇! 賀勇! 賀勇!
 いやちょっと待って、この「賀勇」って名前なんて読めばいいんですか?

*1 『トレード&バトル カードヒーロー』

やればやるほどその凄さがわかる。ファミ通で推しすぎててかえって引いてる人とかいそうですが、このソフトにはそれだけの価値はある。やるベシ。

*2 『メトロイド』(ディスクシステム版)

いい記憶しか思い出せない。スーパーファミコン版 (ニンテンドーパワー版あり) もマジオススメ。今やっても確実に面白い。

*3 『パルテナの鏡』

主人公がナスに変身することしか思い出せない。たしかおもしろかった気がする。

*4 『ファミコン探偵倶楽部』シリーズ

本当に怖くて本当に面白かった。このシリーズと比べると『探偵・神宮寺三郎』シリーズがケツの毛のような存在に思えてしまうくらい面白かった。ごめん神宮寺。

*5 『カエルの為に鐘は鳴る』

実はやったことない。がぜん気になってきた。買うかも。

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2000.04.17(ゲームの話より)

独立宣言

 オッス! ゲーム好きだったはずが会社とか入ったらなんか妙にゲームから離れがちになってしまった野郎ども! 会社やめちゃえば?
 なんて言ってますが、気持ちは分かるッスよ自分も。そうなんですよ学生時代は想像もつかなかったけど、仕事とかやるようになるとゲームに割ける時間とか激減するんだよ! あと最近のゲームの巨大化傾向とかもあるんですか? MCボーズさん(*1)もそんなことを言ってた気がする(*2)。せっかくいいゲームなのに、なんか中途半端なところでほっといて結局最後までやらずじまいになったりするじゃないですか。別につまんなくなったわけじゃなくて。むしろ「スゲーおもしれー! ぜひ攻略していきたい!」そんな気分のゲームであっても。
 で、そんな満たされない思いに胸を焦がしたりとかなんか適当にしてる最中に思ったんですけど、この残念感とか罪悪感とかって、なんか変じゃない?
 ていうか悟りました。見切りました。光を見ました。ゲーム最後までやらなくっていいじゃん! もう楽勝っすよ! だーってさ、あ、これからちょっといいこと言いますけど、「楽しさ」なんて貯蓄するようなもんじゃないんですよ。その瞬間瞬間のものじゃなないですか。つまり、エンディングまで行こうが行くまいが瞬間的に「おもしれー! 今おれは楽しんでる!」っていう気持ちは等価なのであって、それが絶え間なく連続してる状態が「超おもしろい状態」であって、それは同じゲームを最後まで遊ぶのも違うゲームをとっかえひっかえやるのも大差ないんですよ! 途中だろうがなんだろうがもう次のゲームに即手を出していいんですよ! だいたい先の展開だってなんとなく想像つくし!(*3) 幸いにしてそんな贅沢なマネをするだけの金銭的余裕が社会人にはある! もはやそんな我々は選ばれた民であるとすら言えます(*4)。ゲームを途中でやめても損はしていない! ゲームを途中までしかやらなくても罪悪感を感じる必要はない! ウィー・ガッタ・フリーダム! あと、会社やめちゃえば?

*1 MCボーズさん

スチャダラパーのMC担当。MY神。

*2 そんなことを言ってた気がする

MY神のわりにあいまい。

*3 その先の展開だってなんとなく想像つくし!

別にどのゲームというわけじゃなく。

*4 言えます

言えません。

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2000.04.11(ゲームの話より)

ジーンズは誤解されている

 もういいかげん時効(*1)だろうから言えることですけど、『ワイルドアームズ2ndイグニッション』ってゲームあったじゃないですか。西部劇RPGっていうことで、宣伝コピーではそのへんを前面に押し出して「荒野とジーンズのRPG」とかうたわれてました。
 このコピーに限らず誤解してる人多いですけど、西部劇とジーンズはあんまり関係ないんですけども。
 いわゆるフォーティナイナーズ(*2)とごっちゃになってるんだと思うんですよ。もともとジーンズって作業着だったんですよ。労働者の。その後になってだんだん普段着っぽくなったんですけど、だから保安官やアウトローが履いたりとかはまずしないんだってば。いやマジで。
 とか言うものの、世間的にはジーンズ=西部なわけで、あのコピーも「荒野と有刺鉄線のRPG」とかだったらスゲエ! メチャメチャ西部!(*3) とかいう感じだったんですが、そんなこと言ったって誰も喜びやしねえわけですから、やっぱりあれを宣伝コピー的に「ジーンズ」にした担当者の判断は正しいスよ。第一ワイルドアームズ自体ぜんぜん西部劇と違う世界観なわけだし。
 でも本気でアレが西部って勘違いして作ってたら、少し困る。

*1 もういいかげん時効

時効になるまで待ったのは、そんなとりたてて大騒ぎするほどのビッグトピックでもないからです。やっと言っても恥ずかしくない時期になりましたよ。というか本当を言うと今日なんとなく思いだしたので。

*2 フォーティナイナーズ

アメリカがゴールドラッシュに沸いたのが1849年だったので、当時の鉱山野郎どもをこう言う。西部開拓とゴールドラッシュはけっこう重なる部分が多いのでややこしい。

*3 メチャメチャ西部!

説明ははぶきますが、有刺鉄線は西部開拓時代を象徴するアイテムのひとつです。くそ、なんでこんないらない知識を持ってるんだ、俺は。

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2000.03.11(ゲームの話より)

ルーマニア

 ドリームキャストの『ROOMMANIA#203(*1)』はなんか口コミで徐々に売れてきてるみたいですな。しかしルームマニアだからルーマニアっていうそのネーミングはどうにかならないものか。だいたいただでさえわかりにくいゲームなのに、ますますわからないじゃないか。せっかくいいゲームなのに。
 そう、『ROOMMANIA#203』はマジで面白! 買った? 僕は買った! いやもうコレ、ふところ具合に余裕のある人(*2)はドリキャスと一緒に購入してもオッケーってぐらいよくできてますよ。すげえ。
 これカルトゲーでバカゲーみたいな扱いうけてますけど、まあ実際そうではあるとはさすがに思いますけど、実際のところ箱庭系(*3)なんですよ。ものすごい箱庭系。なにぶん舞台が203号室オンリーなわけで、作り込みっぷりが尋常じゃないです。GD-ROM使い切ってるんじゃないのか? ってくらいデータ量入ってます。こんな売れそうにないゲームにここまでして。と思うくらいです。
 遊んでみて思ったんだけど、これゲームシステム的にはぼんやりしたヒントが提示されて、そこから類推して解法を見つけるっていう感じなんですけど、これがねー、説明しづらいんだけど、なんていうか昔ながらの「プログラマーとの知恵比べ」的なね、ああなんて言えばいいんだろう。『ゼルダ』とかの謎って「アイテムAをああするとこうなる、じゃあAを使って障害を取り除こう」っていう、まず手段ありきじゃないですか。で、『ROOMMANIA』って「最終的にこうならなければいけない。じゃあそのためにはアイテムAを使おう」ていう、本当にそれは制作者の裏を読むっていう感覚なのよ。それはゲーム業界の流れみたいなものに真っ向から逆行してるようなつくりなんだけど、忘れてた懐かしいモノに出会った気分ですよデジャ・ヴュ。水晶の竜(ドラゴン)。いやというかもうアビス。WILL。あのころからスクウェア、パッケージのデザイン良かったよなあ。
 そんなこんなで一見ライトユーザー向けふうのこのゲーム、実は「最近のゲームってなんかつまんないよねー」とか言いだしかねないゲームずれした(いい意味でも悪い意味でも)ユーザーにむしろオススメ。いやもうプレステ2買ってる場合じゃないっすよ本当(*4)

*1 ROOMMANIA#203

「るーまにあなんばーにぃまるさん」と発音するらしいですが……。

*2 ふところ具合に余裕のある人

いまどきこんな表現するな。

*3 箱庭系

ニンテンドー64の『ゼルダ』や『マリオ』に代表される、閉じた世界をオブジェクト(主にポリゴン)によって構築し、その中での自由度の高い行動を許容するゲーム。ちょっとまじめに説明してみました。

*4 プレステ2買ってる場合じゃないっすよ本当

とかいいつつも『FANTAVISION』にはちょっと心動かされたりもする。でも比べたらやっぱ『ROOMMANIA』っしょ。

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2000.03.11(ゲームの話より)

Xの箱

 これ書いてるのマイクロソフト社の次世代ゲームマシン『X-BOX』の発表から1日たったころなわけですが、凄いスペック! 大興奮ですよね (寝ころんで鼻をほじりながら)。
 だーってさ、今の段階って別にハードの発表があったってだけじゃないですか。プレステ2のときは今のプレステのソフトメーカーがそのままシフトするってわかってたから興奮もしたけど、X-BOXじゃ正直エレクトしないですよ。逆に今のまだ先の見えてこない段階からマイクロソフトだからって偏見でこき下ろすのもカッコ悪い(いじめ、カッコ悪い)と思うし、ゲーム会社で働いてるとかならともかく、いちユーザーの我々(*1)としては鼻でもほじってる方がクリエイティブってもんじゃないですか。
 それはそれとして、あの笑いをとりにいってるとしか思えない外観はどうにかならないのか(*2)。いいやあれはデモンストレーション機であって商品とは異なるとかそういう次元の問題じゃないだろう、あれは。むしろデモ機だからこそ真剣につくらないといけないんじゃないのか。僕はマイクロソフトのこういうデザインに対するいいかげんさが好きだ。

*1 いちユーザーの我々

あ、忘れてたけどいちおうゲーム開発の人間じゃん、俺。

*2 笑いをとりにいってるとしか思えない外観

このあたりをご覧ください。そのうちデッドリンクになったりするのか?

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2000.03.04(ゲームの話より)

PC-FX

 世間的にはもう今日なんていったらプレイステーション2の発売日っていうことでフィバってます? フィバってますか。そうですか。僕はいらないんですよ。あ、でも過去のプレステのソフトのCD読み込み時間異常に速くなる(*1)のは魅力だよなあ。でもそれだけのために買うってのもどうなんでしょう。あまりにも金満ニッポンじゃないですか。あーていうか、要するに僕的にはいまのとこキラーソフト(*2)がないので。『電線』ちょっと魅かれるけどね。あと初期不良も恐いし。とか言いながらも、これだけ盛り上がってるPS2フィーバーに参加しないっていうことに少し残念な気持ちも味わいつつ。
 そんな時事ネタもおりまぜている今日このごろですが、ここは一発PC-FXの話をしましょう(最悪)。
 PC-FX。プレステとかセガサターンとかと同時期に発売された、いまとなっては爆笑ハードですが、しかし思い返せば当時すでに爆笑ハードだったような気もしますが、だれしもあやまちはあります。
 それにつけても思い出すのは、当時のファミコン雑誌とかに書いてあった発売前情報のことです。インタビュー記事だったと思うんですけど、えーとまずPC-FXってハード的にポリゴンをサポートしてないんですね。当時といえばバーチャファイターの人気が爆発していた頃です。炸裂していた頃です。スーパーファミコンでさえ『スターフォックス』で力ワザ的にポリゴンをサポートしていた頃です。あれはちょっとやりすぎだったかもしれない。そんな時期に、PC-FXはポリゴンをサポートしていなかった。しかし当時のえらい人 (適当) 答えていわく、「前もってワークステーションでレンダリングしておいて、大量に画像データを用意しておけば実質リアルタイム計算とかわりない。PC-FXにはそれだけのキャパシティがある」とかなんとか。当時でも「それは少し、問題が違うのではないか」と高校生の足りない頭で思ったものですが、今でもそう思います。で、いま僕が知りたいのは、あれが話をそらすための方便だったのか、それとも大マジだったのかということなんですが。
 あ、今思いついたんですけど、いまごろのゲーム雑誌、それもできるだけ開発者インタビューとかが大量に載っているやつとっておいて、何年かしてから結果が出たあとに読み返すと絶対おもしろいと思う。こういうのって多かれ少なかれ、営業上ムリにでもビッグなトークをくりひろげないといけないんだから、それを結果論でバカにするのはどうかと思いますが、笑うくらいなら許されると思う。

*1 CD読み込み時間異常に速くなる

たぶんみんなも試してると思うけど、体感速度的には本当に異常なほど速い。ソフトにもよるけどね。

*2 キラーソフト

『殺人魚フライングキラー』(映画) とかと同じようなニュアンスで読むとわけがわからなくなっていいです。というか、『殺人魚フライングキラー』って思いきり重複表現じゃないのか。別にいいけど。

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2000.02.24(ゲームの話より)

特大スクープ

 イェー! ピース! みんな聞く気ある? オーケー! アイ-アイ! なんつって、何をそんなにエキサイトしているのかっていう話ですが、このたび縁あってあの『うっでぃ・ぽこ』(*1)のクリエイターの人(*2)に直撃インタビューをする機会を得てしまいました! いや冗談ぬきで。
 『うっでぃ・ぽこ』といえば木製人形であるところの主人公「ぽこ」がメルヘンな世界を旅するパソコン用アクションゲームでしたが、宿屋に泊まったらヤクザの人がいたり、ていうか宿屋がラブホだったりすることがあったり、意表をつく展開のゲームでした。非常にかたよった紹介をしていますが、そこ印象的だったもので。あと、ファミコン版とかも出てますよ。たしか。あと、当時『ログイン』っていうパソコン雑誌で『べーしっ君』っていう四コマがあって、小倉保間ミキさんから「目森くんの『ぽこ』もウッディーなの?」なんてセクシャルなセリフも飛びだしてましたよ。みんなついてこれてるか。
 さて、そんなわけでこの突撃インタビュアー、オレが質問するべき事はただ一つ! 『うっでぃ・ぽこ』の「ぽこ」ってどういう意味でつけたのか? それです! 他に聞くことないのか。長年の疑問が解かれる瞬間がいま、まさにやって来た! 行け、オレ!

「ずっと前から気になってたんですけど、『うっでぃ・ぽこ』の『うっでぃ』は木製だからウッディーなんですよね。『ぽこ』はなんで『ぽこ』なんですか?」
 彼は即座に、そして力強く答えてくれた!
「その場のいきおい」

 ああ、この仕事やってて本当によかったって思う。

*1 『うっでぃ・ぽこ』

日本のパソコンゲーム初期を支えはしなかったと思うが、その独自の突き抜けたんだかなんだかわからない、あいまいないいかげんさただよう(関係ないが、漢字の少ない文章だ)ゲーム内容はある種のユーザーを虜にした。だいたい10年くらい前?の話。

*2 クリエイターの人

余談だが、この人『ぽこ』の次の作品『今夜も朝までパワフルまあじゃん』(このタイトルの段階でどうかとおもう)を作ったとき、タイトル画面に大きく自分の名前を描いてみたまではいいが、うっかり会社名のクレジットを書き忘れてしまい、まるで個人が出しているゲームみたいになってしまったという。そしてそのことにメーカーの誰ひとり気付いておらず、つい先日取材があった時に立ち上げてみてやっと判明したのだという。おおらかな時代だった。

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2000.01.16(ゲームの話より)

「まるで恋をしてるみたい」

 ガニラスが強い。群がる3匹はどうにか倒したのに、足踏みで体力を回復している最中にまた一匹が部屋に入ってきて、逃げ切れずに一撃食らって即死してしまった。
 1週間前に買った『トルネコの大冒険2 〜不思議のダンジョン〜』が、どうしようもなく面白い。ハマるような予感はしていたんだ。くそ。ファーラットにも注意するようになって、なんとなく迷いの森はあと一歩って感じだったのに。
 こんなことになると思ってゲーム誌の情報も全部シャットアウトしていたから、何もかも新鮮で謎と驚きにあふれている。どうやれば勝てるんだ、ガニラス。ゲームはプレステの電源を切ってもまだ続く。武器が高いからって節約しすぎたのが敗因だったんじゃないか? どうせ死ねば何もかもナシになるんだから、今度は武器に金をかける方針でいってみよう。金はいくら銀行からおろせばいい? もうストックを食いつぶしかけてるから、あまり倉庫の品に手を出したくはないし……。
 風呂場で頭から熱いシャワー浴びながらなんで緊張と興奮で心臓をバクバクいわせてるのかと気付いたりする。すげえ面白いゲームにめぐり会ったり、すげえ好きな人ができたときぐらいでもないと、こんな経験なんて絶対できない。頭はもうガニラス相手に金の剣かなにかで20ポイント級のダメージを与えている。なんとかして勝ちたい。途中におばけキノコの毒矢を3、4回受けて「ちから」がかなり減ったのもまずかった。ダンジョン内で毒消し草が売ってなかったのが問題なんで、今度は最初から倉庫から出して携帯しておこうか。ガニラスの出てくる階あたりならおばけキノコは出てこないから、その階になって毒消し草を飲めばガニラス対策としてもバッチリだ。でもそれで死んだらそれこそ元も子もなくなる。毒消し草のストックは少ない。どうする? 序盤の階でもっとレベルを上げておく方がいいんだろうか。パンが余る傾向にあるのはこれまでのプレーでよく分かったから……。
 凶暴なくらい簡単明瞭で、それでいて複雑なジレンマ。その隙があるような気がしてもがくのも、やっぱりジレンマのうちだ。ジレンマはロジックどころか面倒くささとか美しさとか感情まで巻き込んで、「出口の見えそうな袋小路」か、「袋小路っぽい出口」に導いてくれる。
 もしかしてガニラスの階を過ぎれば、迷いの森はクリアなんじゃないのか。そんな事を考えて、本当に先がまるで見えてないことに今さら気付かされる。いつ終わるのかしれないゲームをやってるという事実は、バスチアン・バルタザール・ブックスとかいう少年が『はてしない物語』という本を手に入れたときの話を思いださせる。実際、だいたいあんな感じだし。
 風呂場から出るあたりで方針はとりあえず決まった。勝てなかったらまたもう一回考え直してやり直すだけだ。プレステの電源を入れて、ローディング画面を見ているうちに頭の中の余計なことが消えて、『トルネコ』に対する戦闘態勢みたいなものができ上がっていく。その直前のあたりで、願わくばこの興奮がもうしばらく何日か何週間かのあいだ長続きしますようにとかちらっとだけ考える。
 いやまったく神様、どうか願わくば。

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1999.11.30(ゲームの話より)

網走刑務所だったろうか

 私はいまだに「ニポポ人形」って聞くと『オホーツクに消ゆ!』(*1)のことを思い出してしまいます。
「ご安心ください。正常です」

*1 『オホーツクに消ゆ!』

だいたい十年以上前のアドベンチャーゲーム。ドラクエの堀井雄二がシナリオ・ゲームデザインを担当した。パソコン版(対応機種多数)・ファミコン版あり。ニポポ人形の目の下には傷があるんだよ。

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1999.06.05(ゲームの話より)

シェンムー

 なかなか発売されませんね、ドリームキャストのビッグタイトル『シェンムー 〜莎木〜 一章 横須賀編』。実は私、けっこう期待しているんですが。いや、そこそこには(*1)
 というか、それはどうでもいいのです。私が言いたいのは、どうしても『シェンムー 〜莎木〜』というのは、『しぇんむー・いばらぎ』と読めてしまうということなのです。

*1 そこそこには

まあ、ドリームキャスト買ってないけど。

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