人生: 逆転裁判(まとめ読み)

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逆転裁判(まとめ読み)

ゲームボーイアドバンス用

※下に行くほど新しい記事です。


目次から...

2002.05.21(逆転裁判より)

初公判

 ボーッとしてたら気がつけば一日何もしないでいた (月曜)。
 いや正直に言おう! 例によってゲームやるのおっくうだと考えていました!
 だーってさ、WEB体験版1回やってるんだもん。序盤に関してはおおむねこの体験版と同じであろうし、それでいてこの序盤というのがチュートリアル的なものになっており、いやまあそれはプレーヤーにとって親切で大変けっこうな話なんですが、ただチュートリアルというのはたいていこうゲームのサクサクと進む面白さと相反するものがあって、つまり簡単に言えばやんのダルイーとか思ったわけですよ。
 でまあ昨日はうーんとか思いつつ適当にバキの13巻を読み返したり渋川先生はまだ再登場しないのかなーと思ったり範馬勇次郎の登場シーンではさすがにもう何度も読み返してるので爆笑はしなくなったもののやっぱりクスッとはしたりとかしてる間に眠くなったので寝たりしたり。結局昨日やってることはバキを読んでるだけか。どうかと思う。
 で、今日もまた同じパターン (バキなど) にハマりかけたものの、ハッと気付きこのままではまたゲームやるの面倒くさい時空(*1)に引きずりこまれると思い、あわててゲボアド(*2)の電源を入れたわけである。

 で、逆転裁判。裁判を逆転するゼ〜等ひねりなく思いつつまあチュートリアル部分タルイーとかも思いつつ最初のシナリオを始めたわけですが、いやあこれが面白かったりして人生は素敵だ。具体的な理由としては前に体験版をやった時の記憶がほぼ完全に抜けていたせいなんだけど。
 もうゲームシステムからストーリー展開まで見事に忘れてまして、非常に新鮮な気分でドキドキプレーを堪能いたしました。and 最初のシナリオクリア。つうかこの最初のシナリオはもう物凄く単純かつ簡単なシナリオなんですけど(*3)、あーでも面白いなあと思いました。
 短い展開の中にちゃんと頭使う部分があってカタルシスがあってそれでいてちょっと泣かしたりもするこの導入部に僕は相当「こいつはすげえ!」とか思ったのだった。
 ……よく憶えてないんだけど、前にWEB体験版をやった時も同じこと思ったんじゃないのか?

*1 ゲームやるの面倒くさい時空

いちど引きずりこまれるとなかなか戻ってこれない。

*2 ゲボアド

個人的にはゲームボーイアドバンスの略称なんだけど、実際にこう言ってる人を見たことがない。やっぱり普通は「アドバンス」とか「GBA」とか言うのだろうか。なんかどっちも語感がスカした感じでいやだなあ。

*3 最初のシナリオはもう物凄く単純かつ簡単

まだ最初のシナリオ終わっただけなんで詳しくは知らないんだけど、次以降のシナリオはけっこう歯ごたえがあると何かで読んだ。実際最初のシナリオのままで進まれても、少し困る。

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2002.05.22(逆転裁判より)

大興奮

 もう相当な具合でワクワクしながら電源を入れる。
 実際の話、たいていはゲームをやりたいしやれば楽しいだろうなーと思うもののしかし同時にやるのがなんかおっくうだしどうしようかなーとも思い、そんなことを考えているうちにもっと手ごろな手元のバキ13巻(*1)をパラパラやったりして日が暮れる、というのがいつものよくあるパターンである。ところが今日ときた日にはもう直行でゲボアドの電源を入れるというワクワクっぷりである(*2)。それというのもなにしろ昨日は猛烈に楽しかったから。それで今日はどうよ? どんな具合よ? とか思いながら新章を始めると……
 むかし風なアドベンチャーゲームが始まりました。
 こ、これは予想だにしなかった展開だ! と、この時点で僕がマニュアルをろくすっぽ読んでないことがはっきりと成歩堂龍一に指摘されるわけだが。しかし証人たる僕はゲーム買った日に読みはしたもののなにしろもうけっこう昔の話なので完璧に忘れていたのだと返すわけだが。
 そんなわけでいささかとまどいつつ、しかしまあこれはこれでスーファミ時代のある程度古きよきアドベンチャー的でなかなか面白いものもあるなーとか、一度聞いた (もう一度聞いても同じ事の繰り返しになる) 事項にチェックマークがつくシステムは親切で素晴らしいなーとか、「つきつける」コマンドはいわゆる「見せる」のことなんだろうけど追いつめている怪しい相手ならともかく普通の人に「つきつける」っつうのはちょっとどうかなーとか、このゲームにおける指カーソルの異常なアバウトさかげんっていうのはいい意味でも悪い意味でも凄えなーとか、色々考えてたわけですが。それなりに楽しみはしたものの、これだけで今日が終わりではどこか納得いかないという気持ちもあったのは事実。
 だが、法廷パートが始まった瞬間、その辺のアレは速攻で吹き飛んだのだった。面白え! つうかこのゲーム凄え! システム(*3)の段階で面白いんですが、そのシステムの面白さを引きだす怒濤のシナリオ展開がただごとではない。
 逆転、逆転、また逆転、絶体絶命の窮地からの脱出、そして畳掛けるカタルシス! サスペンス物は世の中に数あるが、ゲームとしてサスペンスを意図的に成立させた作品は少ない。そしてここまでサスペンスとしての完成度を高めた作品が果たして過去にあったろうか。とか言い出すくらい今日の展開には夢中になってしまった。
 今日の展開っていうのは、ええと大変重要な人物が殺されて可愛らしい人を弁護することになって第1回目の公判なんですけどね。
 第2回目の公判も気にはなるが、とりあえずアドベンチャーパートをはさむし今日の裁判ですっかり疲れたので寝ることにします。

*1 バキ13巻

最近この話ばっかりしてるなあ。

*2 ワクワクっぷり

ちなみにこれは前にやってた『フロントミッション』がつまらないということにはならない。あれは成長メインのシミュレーションという性質上、あんまりワクワクしたりしない種類のゲームだからだ。

*3 システム

「コロンボシステム」とか適当に名付けよう。

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2002.05.23(逆転裁判より)

疑惑

 最初に言っておくと、今日は第2のエピソード (昨日の続きであり、主人公が大ピンチになる話) を終わりました。正直ゲームやる前までは、今日疲れぎみなのでアドベンチャーパートだけやって終わっとくかー的なところもあったんですが、しかもある選択肢でちょっとした判断ミスをしてしまい、ウワーとか思ってたら救済措置というかゲームオーバーにはならずに話がうまいことまとまってくれて、うーんどうしようかこれは気持ち良く遊ぶために1回リセットしてやり直すというのも手かとも思い、あと今回のアドベンチャーパートでは例の宿泊施設に関わる男性がとても愉快だった(*1)ので、いよいよもってこれで今日は十分楽しんだんじゃないかとすら思えたんですが、やっぱり裁判がそろそろ始まるとなると、ついそこまで進んじゃうのが人情というもの。
 で、今回の裁判なんですが、やけに簡単なのだった。とにかく序盤からけっこう押しまくっておいおいこれは昨日の5倍(*2)は簡単ですよ? とか鼻歌がまじる一方で、ある意味ハラハラはしなくてちょっと退屈だなーとか慢心する始末。とかなんとか思ってたら、いきなり例の自分にとって敵側にあたる人物が突然、逆転の一言をキメたりしたのだった。
 ヤ、ヤベエ! 勝てねえ! と思う反面、こ、これだ! と思ったのも事実。一転してどうしようもない窮地に立たされた僕ですが、もう必死に頭をしぼってさらなる解決策を探す。そしてさらなる逆転を決めた! うわ面白! しかしそこにまたしても逆転! これだ! こうでなくっちゃな! とかいう具合に満喫していたんですが、

 えーと、これここまで言っちゃうと相当ストーリーの中心部分にまで言及しないといけない気がするので非常にあいまいに書くんですが、なんか楽に勝っちゃいました。
 え、こ、これは、いいの!? いやえーと確かにまあ話の流れ的にそうなんですけど、それになんつうか今日も十分に楽しませてもらったんですけど、それにしても、これはオッケーなの? とここまで食い下がるのには訳がある。
 もしかしてこの楽に勝っちゃったっていうのは、実はゲームの救済措置なんじゃないかという気がするのだ。ちょっとだけ。
 最初の方で書いたけど、アドベンチャーパートだとこうミスした結果いかんともしがたいことになったかに見せかけて、別のルートから救いの手が入るようになっていた (んだと思う。なにしろミスしていない方の展開を見てないので) 。裁判パートでこうならないという理屈はない。つまりそうか、僕はうっかり自分でも気付かないうちになんらかのミスをしていて、その結果救いの手がさしのべられていて結果とても楽に話がついてしまったのか。く、屈辱だ! 僕が悪いんだけども。
 しかしその一方で、いやそうでもないんじゃない? とも思える。だってアレだ、その楽に決着がついちゃうっていう一連の展開はこう詳しくは言えないけどストーリー的には非常に筋が通っていたし、全体の流れを知ったいまふりかえって考えても、僕のとった戦略は決して間違っていなかったような気がするのだ。と思うんだけど。
 というわけでけっこうスッキリしない気分で今日はゲームを終えたのだった。いやまあエピローグがまた結構にグッとくるところはあったので、これはこれで良かったんですけどね。なんつうか、こう、ありましょ? ゲームとかで選択肢とかあると自分が100%正しかったという保証がほしかったりしませんか僕はしますよ。
 たぶん一回わざとどうしようもない失敗をしてみればハッキリするんだろうけど、そこまでやるのもちょっとなんだ。第一そこまでやってやっぱり僕が正しかったとかなったら、がっかりにもほどがあるじゃないか。裁判パートまで行くのそれなりに長い道筋通らなきゃいけないんだぞ。というかこのゲーム、メッセージの早送り (Bボタン等の) ができないからなー。

 でまあ、まとまらないまま今日は終わるのだった。

*1 とても愉快だった

僕はふだんゲームのテキストで吹いたりとかしないんですけど、今回は吹いた。しかも2度ほど。ていうかあの顔ズルい。

*2 5倍

中途半端にリアルな数字。

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2002.05.27(逆転裁判より)

失敗とそこから導き出されるもの

 あ、気がついたら3日も日記書いてない。まあそれはそれだ(*1)
 今日も今日とて裁判は逆転であった。意味が通るようで通らない。比較的ラクにいけるのかなーと油断したところに逆転であった。この間もこんなこと書かなかったっけ? そんな調子で裁判が逆転していたんだけど、えーともう少し具体的には若者達のヒーロー的存在にまつわる事件が起こったので、探偵をしたり裁判をしたり。ひどい説明だ。
 本当は今日も探偵パートだけでやめようかと思ったんだけど、やっぱり裁判が待ってるかと思うとつい続きを始めちゃうんですよ困った話。それにしても前回あれほど僕を追いつめた高貴な衣装を着た人が今回はいささか精彩を欠いているのだが、というか裁判が始まる前に主人公も彼の恐ろしさについて一言あってこそしかりだと思うのだが、まあいいか。
 で、今日の裁判。実は精彩を欠くといえばこっちもこっちで相当に精彩を欠いていたのだった。具体的なところをはぶいて書くと、三択問題で2回お手つきをしてしまったのだった。これは2問の三択問題があったという意味ではなく、同じ問題に2回お手つきをしたということだ。簡単にいうと、正しい答が最後まで分からなかったということだが。
 まったくもって自分でもどうかと思うんだけど、というかもう少し考えてからAボタンを押せと自らを激しく罵りたい気分なんだけど、実際Aボタン押した瞬間に「あ、それ違う。その答絶対間違ってる」と気付いてるぐらいで、本当なんとかしよう。
 そんなわけで「!」マークが2個ほど余裕で減ったのだった。
 こう書いてもゲームやってない人には何のことかという感じだろうが、えーとまあ僕もマニュアルよく読んでないので雰囲気で物を言うが、このゲームにおける「!」マークとはライフのようなものだ。想像だが。もっと端的にいえば自機のようなものだ。最初5つあるこれがなくなると、ゲームオーバーとかなんかそんな感じのことになるのだ。ろうか?
 そもそも現在「!」マークが2つ減った状態で今日の裁判パートが終わったわけだが、これは次回の裁判にも引き継がれるんだろうか。だとするとけっこう痛い。わりと余裕がない。どうなんだろう実際。なにしろ今日が初めての失敗なので。

 あ、そうか。
 前回の日記で、あれは失敗だったんだろうかそれとも正しい選択だったんだろうかといろいろ頭を悩ませていたけど、考えてみたら「!」マークが減ってないからやっぱり正解だ。
 本当にもう少し考えてからAボタンを押したり日記を書いたりしろと言いたい。

*1 まあそれはそれだ

ひどい話だが、以前のドラクエ日記で半年間にわたりドラクエにかかりっきりで他の更新をしないというすごい状況になってしまったことの反省から、今回のゲーム日記は「ほかにやることがあれば書かないことにしよう」をスローガンに今日もがんばっている。しかしその決意を今日に至るまで日記のどこにも書いていないのだからいいかげんだ。

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2002.05.28(逆転裁判より)

ふぁみこん昔ばなし

 今日も今日とて裁判が逆転するかと思いきや、例のアドベンチャーパートが思った以上に長めだったので裁判パートで「つづく」の文字が出たところで終了しました。
 あと、「つづく」の文字が出た段階でついノリでセーブしないまま電源切りそうになった。オートセーブじゃないっつうのこのゲーム。あぶない。真剣に。

 で、アドベンチャーパート。あ、正確に言うと探偵パートか。
 もちろんこのゲームのキモは裁判パートなんだけど、いっぽう探偵パートは探偵パートで普通に面白いっつうか、まあ古きよきファミコン時代の選択式アドベンチャーゲームの感覚で遊べてけっこう楽しかったりもします。ていうことはあれか、逆にファミコン世代じゃない子とかにはなんか退屈だったりとかするのかな。ただいわゆる「コマンド総当たりじゃないとフラグ(*1)立たない」みたいな理不尽なところは少なくて、むしろ必要と思われることだけしてればきちんと話が進むようになってるんでけっこうエライっつうか、今の視点で見てよくできてるとか思うんだけど。
 昔のアドベンチャーは実際いま思いだすと本当にひどかった。この状況でそのアイテムをこの人には見せないだろどう考えても!とかいうことをやらないと次の展開が起きなかったり平気でしていた。といってもその見せたアイテムによって「こ、これは……」的な展開が起こるのはまだいい方で、見せても「なんですか、それは?」とか言われるだけで、しかもそのセリフは他の関係ないアイテム見せてもやっぱり言われるような使い回しのセリフで、それでいてそのセリフを聞かないと別の場所の別の人が現れないという感じの目茶苦茶なフラグの使い方をしていたゲームとか、本当余裕でいっぱいあったからなあ、昔。
 とかいう感じでおじいちゃん先生たる僕は昔話に花を咲かせるわけですが、えーと一応現在の進行状況を書いておくと、複数の新登場人物とあれこれしつつピンチ状態で裁判に突入するところです。最初からピンチ状態というのはある意味逆転が強く望まれる状況なので、次回はけっこう楽しみですよ。

*1 フラグ

この言葉が一般的なゲーム用語なのか、それともちょっと社会生活的にいただけない人たちだけが使う言葉なのか、いまだによく分からない。

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2002.05.29(逆転裁判より)

ヒットディレクション

 今日も面白かったー。
 で終わろうかと思ったんだけど、さすがにそれはまずいだろう。実際今日のところは非常に面白かったんだけど、しかしけっこうあーなんつうかこの話をしちゃうとまだ未プレーの人の楽しみをいささか損ないかねないところもあるのだった。まあ、深く踏みこむつもりはないけど、「こんな感じのことが起こった」程度はやっぱり書かざるをえないので。
 あーじゃあここからは未プレーで驚きを大切にする人は読まないように、ということで話をすすめる。

 僕は今日も今日とて裁判を逆転しようとしていたのだった。特に今日は大ピンチであり逆転しないことには夜も日もあけない雰囲気だった。
 ところで本筋と関係ない話。推理の流れ上、正しいはずの証拠品をつきつけたらそれ違うって言われて減点されてブルーになりました。その証拠品とよく似た機能をもつ別の証拠品をつきつけるのが正解だったんだけど、そういうのはよくないと思う。これはトリックとは言えない。
 まあそんなことを経験しつつ、あーもうガッカリさー今日はリセットしちゃおうかしらーとか思っていたところ、事態は意外な展開をみせる。いや本当に意外な展開だったのだこれは文字通りに。
 そして明らかになった新事実をもとに推理を組み立て直していくと、あ、あれ!? これって、そういう事だったんですか? という衝撃の結論が導き出されたのだ! いちおう詳しいことは言いませんが、とにかく導き出されたのだ!
 これには参った。だって、明らかに意外な結論なんだけど、筋道とおして理論的に考えるとその結論に落ち着かざるを得ないのだ。はたしてその結論は正解で、その結果をもとにゲームは再び探偵パートに進むんだけど、その話はまた明日。
 そんなことよりもこの、「いかにも信じられないような、しかし正しい結論にプレイヤーを誘導する」というしかけに僕はしびれた。えーと推理小説とかでは「いかにも説得力のある、しかし間違った結論に読者を誘導する」いわゆるミスディレクションというのがあるけど、その真逆でヒットディレクション (たぶん英語的に間違ってる) というのは初めて見た。たぶんゲームだからありえるギミックだ。これが小説だったらやっぱり興ざめになるんだろうなー。
 こういうゲームならではの、新しい表現というのに僕はどうにもしびれる。ゲームを楽しむ以上に「うわー、すごい発明」とか思っちゃってそれどころじゃなくなるんだから、プレイヤーとしてあんまり正しくはない気もする。
 あーそれでも今日のこの展開はいやふつうのプレイヤーとしても純粋に楽しかったし、そんなわけでこれからもこのゲームを素晴らしいと言い続けていこうと思ったのだった。

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2002.06.01(逆転裁判より)

これだけは言わせてほしい

 今日はいよいよ例の子供に人気のある人にまつわる事件の大詰めの段階である。というからにはストーリーはちょっとここでは書けないような展開を見せるのだけど、ええととりあえずあれだ「明示はされないんだけどおそらくそういう事だったんだろうなあ、とプレイヤーに思わせるニクい表現」は素敵だなあと思いました。よし、なんとか核心にふれない記述に成功。

 で、次のシナリオである。いきなり次のシナリオに入ってしまうのだった。それというのも、あー今日もおもしろかったなーと思いながらセーブするとシナリオ選択画面に戻るのであるが、このとき思わず「ああ、明日プレーするシナリオの導入部だけでも見ておこうかな」なんて思ったのが運のつき。こ、これは! この導入部は! と思ったあげく、勢いでとりあえずアドベンチャーパートをクリアして、そうなると流れ的に裁判パートもクリアせざるを得ず、さらに次のアドベンチャーパートまでクリアしてしまう始末。さすがに頭が痛くなってきたのでそこでセーブしてやめましたが。
 あーところで今日やった裁判パートで、どうしてもいただけない部分があったので、その点だけ。
 裁判は続き、その中でなんつうか明らかにここはおかしい! ここで追求せずして何の裁判ゲーか、と思うような点が出てきたのだった。いや、僕の中で。しかしどう考えてもここは変だ。やや具体的に言うと、その、2つなのに1つなのは変じゃろ? という具合に変だったのだ。なんの説明にもなっていない。たとえるならそれは、古畑任三郎でなくてもアリキリのアリの方の人でさえ普通に「あ、ところでこれはどうなってますか?」と最初の聞き込みのときに聞いてしまいそうなくらいあからさまにおかしかったのだ。
 当然ながら僕はそこを突いた。しかし、例の頭頂部がなめらかで顔の下半分に豊かな体毛をたくわえた人に「何、それ?」的なことを威厳たっぷりに言われて、僕の「!」マークが1つ減ったのだった。←ゲームシステム知らない人にはさっぱりな説明
 ば、馬鹿な! と思った僕は、しかし考え直しこれはつきつけたアイテムが間違っていたのだ、と気がついた。なるほどよーく考えてみれば、こっちよりこっちのアイテムを使った方が説得力がある。どっちの解釈も成り立つのに一方しか正解じゃないなんて不親切だなーとか思いながらも、とにかくそれをつきつけた僕こと成歩堂龍一。
 しかしまたも頭頂部のすずやかで顔の下半分が体毛に覆われた人物は「君、バカじゃねえの?」という意味あいのことを威厳いっぱいに言い放ち、僕の「!」マークはまた減ったのだった。
 僕の魂が深く傷ついたことは言うまでもない。そしてストーリーが進むに及び、どうやらこのシーンでは何にも追求せずに話が進む場面だったらしいと気付いた時、さらに僕の魂は深く傷ついたのだった。だいたい吉良吉影のいたころの杜王町ぐらい。
 ただそれだけであれば、僕の心の花園はまだ枯れずにいたのかもしれない。結局のところ、僕はたいした矛盾点でもないところにこだわりすぎていたのだ。現にゲーム上でもあの点は何の話題にもなってないじゃないか。僕の考えすぎがいけなかったのだ。
 とか思っていたら、次のアドベンチャーパートであっさりその件が表に浮上してきました。……あー、頭頂部のつややかな、ていうかハゲ! ハゲのヒゲ! あのとき僕が証拠品をつきつけた時に「!」マークを減らしたハゲ! 僕は間違ってなかったじゃねえか! とこの時点で納得いかねえメーターがレッドゾーンを指したわけですよ。
 いやーそりゃあね、次のアドベンチャーパートで重要な要素になるので、裁判パートであまりその問題を深く掘り下げたくない気持ちはわかる。だからって、理詰めでその矛盾に気付いたプレーヤーに対して「!」マークを減らすという対応は明らかに間違ってる。別に「!」マークを減らさなくても、例のはなはだしく貴族的ないでたちの人が「異議あり!」なんつってその件をムリヤリ流すとかしてもよかったはずなんですよ。
 なんなんだろう、テストプレーヤーが少なかったとかで、誰もこの点に気づかなかったのかなー。確かにこのゲーム、製作費あんまりかけてなさそうな気はするけど。チューニング漏れっつうことなんでしょうか。このゲームはおおむねにおいて素晴らしいんだけど、こういう所だけはいただけないよなーと今日は思います。

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2002.06.02(逆転裁判より)

裁判を終えて

 エンディング迎えました。
 あー面白いゲームだった。いやたしかに昨日書いたようなちょっといただけない点もありましたが、しかし全体として間違いなく愉快ゲームでしたよ。何よりゲームとしてメチャ新しかったし。
 続編出ないかなー。評価は高かったみたいだけど、売り上げ的にはどうだったのかしら。ファミ通のバックナンバーによると『TOP30』に最後に登場したのは去年の12/21号で、累計売上本数が5万1539本。うわなんか中途半端。というかおせじにも大ヒットとは言えない数だしなあ。もっと売れてもいいのになあ。それほど製作費がかかるゲームとも思えないので(*1)十分ペイできてるとは思うんだけど。同じくファミ通のインタビュー記事によると、続編出したい気持ちはあるらしいんですが。
 今回裁判物だったけど、個人的には同じシステムで刑事物をやってほしい気がしますよ。いわばコロンボ的な。古畑でもいいですが。というか裁判ということ自体がすでにゲーム上でかなり無理あったし。あんなに証拠品をその場主義であれこれする弁護士はないだろうと僕らの誰もが思いつつ、そのことは心の奥にそっとしまっていたのではないか。ならいっそアドベンチャーパートと裁判パートをごっちゃにして、コロンボゲーとして生まれ変わっても別にいいんじゃなかろうか。
 いや単純にコロンボとか古畑が好きなだけなんだけど。

*1 製作費がかかるゲームとも思えないので

エンディングの後に出てきたスタッフロールを見たら、スタッフの数が「いくらなんでも」と思うくらいに少なくてちょっと驚いた。

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