人生: ZORK I(まとめ読み)

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ZORK I(まとめ読み)

Macintosh用

※下に行くほど新しい記事です。


目次から...

2002.06.03(ZORK Iより)

《酒に》酔って

 諸君! やってるかね、『ZORK I』!
 いままさにこう300万本売れかねないゲームといえばZORK。これをやらずしてゲーム野郎女郎とは言えない。たとえて言うならDOAビーチバレー以上にスゲエゲーム、それがZORK。なんのたとえにもなっていない。
 そんな具合で我ながらどうしようもなく無理言ってるとは思うものの、逆転裁判の次はZORKで遊ぼうと思い立ちました。理由を簡単に説明すると、前にZORKの最初の方だけやって後は放ってあったので。
 というかもったいないんですよ途中でヤメるの。このゲームスゲエ面白かったわけで、これはぜひ最後までああそれは自分のゲームスキル的に言い過ぎかもしれないけど、なんというか納得できるまでは遊び倒さないとマジもったいないというくらいの良ゲーなわけですよ。ここまで話したところで、みんな「ZORK」と言ってすぐに納得してくれてるのかどうか疑問になってきた。

 えーと簡単に解説すると、1979年のゲーム (←1989年の誤植ではありません) 。TRS-80用。OSはModel III BASIC。というかOSと言っていいのかそれは。必要スペックは32KBの空きメモリ (←32MBの誤植ではありません) と5.25インチか8インチのフロッピーディスクドライブ1台。8インチフロッピーなんて、実物を見たことがないぞ。
 という具合にスペックの段階で物凄いおじいちゃん先生大活躍風味ですが、さすがに僕もこのゲームの直撃世代ではないです。むしろ伝説のゲームとして知ってはいるもののその実像はさっぱり知らないというくらいです。えーとそういえば10年以上あとに発売されたPC-9801用の日本語版ZORKだったら直撃世代のはず。「はず」っていうのは、当時僕が持っていたのがFM-7とX68000ていうつくづく本流から外れた2台で、遊ぶ隙がまったく見当たらなかったので。ZORKに。だいいち当時あの日本語版、たいして売れてなかった気がする。

 で、そのZORKのWin / Mac / DOSの移植版がそれぞれこのページ(*1)からダウンロードできるのでこれは遊ばずにいられまい、ということなのだ。そんなこんなで、今日からZORK I日記になったこの日記なんですが。

 圧縮ファイルをダブルクリックする以前になんか重大くさい事実に気がついた。
 よく考えたら僕はこのゲームの目的を知らないぞ。
 いや、むしろゲームのタイトルである「zork」という言葉の意味すら知らないぞ。
 これではいけない。さすがに。これがドラクエだったらそんな物は知らなくても平気でゲームができるし、むしろ知らない方が面白かったりすらするのだが、これはZORKだ。この頃のゲームといえばそんなマニュアル読まなくてもなんとかなるような親切設計にはなっていないはずだ。最初に王様が問答無用で「おお××よ、なんとかかんとかを倒せ!」的なことを言ってくれるような時代はもっと後のはずだ。アドベンチャーゲームに限っても『ポートピア連続殺人事件』がたぶん世界初。さすがは堀井雄二。
 話がもの凄いスピードでそれかけているので、「zork」でシステムソフト電子辞書 (研究社リーダーズ+プラスV2) を引いてみると、「ゾーク 《始めに MIT で書かれたコンピューター上で行なうファンタジーアドベンチャーゲーム; 地下牢を探検しできるだけたくさんの宝物を集めることを目的とする》.」。  いや、そういうんじゃなくって。
 たしかにMIT (マサチューセッツ工科大学) で製作されたのかーとか世界初のファンタジーアドベンチャーゲームなのかーとか地下牢を探検して宝を探すゲームなのかーとかいろいろタメになりました。特に最後のとこ。ですが、そうじゃなく、「zork」という単語の意味を僕は知りたかったのです。
 とか思って調べたものの、どうも載ってないんですよこれが。たぶんzorkって造語なんじゃないんでしょうか。このゲーム特有のいわゆるファンタジー語かなんかで。ちなみに「zorked」だと、「《酒に》酔って.」だそうです。もしかすると「聖なるヨッパライの伝説」みたいな内容のゲームなんだろうか。

*1 このページ

しばらくの間ここがINFOCOM社のオフィシャルページだと信じきっていたが、よく読むと単にINFOCOM社大好き人間のPete氏が大好きパワーを駆使して作り上げたページだった。だいたいINFOCOM社じたい、もう無いじゃないか。ちなみにそういう訳で、ここに置いてあるZORKが著作権的に問題ない物なのかどうか実は僕にはよくわからないのだが、とりあえず何年もこのページが平気で存続しているぐらいだからたぶん大丈夫なのだろう。

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2002.06.04(ZORK Iより)

英語マジック

 良く考えたら昨日は辞書でひとこと引いただけで終了していた。

 今日は今日で眠いので、まあろくなことはしないに違いないのだけどとりあえずストーリーぐらいは知っておきたい。ということで例によってPete先輩のページを探してみると、こういうページにたどり着きましたよ。
 なんか英語でよくわかんねえけど(*1)、アレだ、たぶん最初の方にあるやつがストーリーだな!
 「ザ・ゾーク・トリロジーは地下奥深くに眠る古代帝国の遺跡の、なんだ、セットだ」とか書いてある気がしましたよ。これが幻視というやつなのか。
 あと「遺跡 (ruin)」っていう単語見た瞬間「たしかすげえ昔、RUINってタイトルのエロゲーあったよね!?」とか言いだして、なんか当時はとても面白い雑誌だったログインの公告で女性の裸体画像 (中途半端なアニメ絵) と「ア・アーン」というそりゃ半角カタカナしかなかった時代とはいえもう少しメッセージに工夫があってしかるべきなんじゃないのかって感じだったなあとかいう自分が嫌になるほどどうでもいい記憶が浮かんできたんですが、えーと、バーカ! (自分が)
 そして文章は続く。「君こと不屈のトレジャーハンターは大胆にも危険な土地に探しに行った。その、富と冒険を」。オ、オレが不屈のトレジャーハンター? ス、スゲエ! それと「不屈のトレジャーハンター」っていうのも物凄い言葉だと思う。自分で直訳しといてなんだが。
 「大地下帝国にはもの凄い宝とエキゾチックな怪物 (訳注:思うにたぶんカブキマンとかそういうやつ) 、そして極悪非道のパズルの奇妙な物語がたくさんある」 後半面倒くさくなって相当なげやりに訳しましたが。あとexoticとeroticが字ヅラ的に似ているといま初めて気がついた。今日はやけにエロネタが多いな!(小学生レベルの)

 えーと僕が真面目に翻訳する気持ちがないので惨憺たる文章になりましたが、実際に英語で読むときちんとしたストーリーでしたよ。というかあれだ、英語マジックというか、英語で書いてあればどんなくだらない内容でもそれなりに立派なことが書いてあるような気がするという面もある。凄まじく子供レベルの発想で恐縮だが。
 だって実際、このストーリーひどいもの。こんなストーリーは昔ファミコンで見た「なんか妖精に『姫を助けて』的なことを言われた現代に生きる普通の青年 (でもパッケージ絵はすごいマッチョ) がすぐさま『やってやろうじゃないか!』って物凄いポジティブさで納得するゲーム、名前忘れた」以来ですよ。
 ある意味、僕がZORKおもしれえとか言ってるのもこの英語マジックにだまされてる部分あるのかもしれないとか少し思いました。なんつうか、俺、英語だっていうだけでなんかこのゲーム全体の雰囲気をカッコイイとか勘違いしてねえ?とか。
 しかし、あえてここで僕は言いたい。あー、これ今日の結論なんですけど、「それはそれでいいじゃないか」と。
 面白くゲームを遊べるなら多少の勘違いや思い込みがなんだと僕は言いたい。雰囲気に流されてゲームを楽しんでもいいじゃないか。だいたいそれを言ったら雰囲気に流されもしねえであのゲームやあのゲームが遊べるものかかと、けっこうあたりさわりのある事さえも考えたりする。

 明日こそちゃんとゲームをしよう。

*1 なんか英語でよくわかんねえけど

それを言ったらおしまいだと思うが、平気で言う。

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2002.06.05(ZORK Iより)

素晴らしきZORKの世界

 いいかげん前フリだけで2日もかけたので少しだけ申し訳ないような気になりました。いったい誰に対してなんだろうかこの気持ちは。
 それはそれとして、さあゲームを始めよう。僕もやれるだけのことはやるつもりだ。たとえば1シーン目だけで今日はやめるとかだ。そのあたりが限度だと思う。
 というのも、今日だけは物凄くていねいに、順を追ってこと細かにこの日記を書くことにしているからだ。なにしろ誰もZORKというゲームを知らないので、そうでもしないと今後なにかとやりづらくなると思うし。

 で、ZORKのアイコンにダブルクリックかました僕こと不屈のトレジャーハンター (前回参照) 。
   すると速攻でデモとかそういうの無しでいきなりゲームが始まります。っつうかタイトルはあるにはありますがタイトルとゲーム本編がものすごく地続きという驚きの仕様。
ZORK I: The Great Underground Empire
Copyright (c) 1981, 1982, 1983 Infocom, Inc. All rights reserved.
ZORK is a registered trademark of Infocom, Inc.
Revision 88 / Serial number 840726

West of House
You are standing in an open field west of a white house, with a boarded front door.
There is a small mailbox here.

>
 絵ヅラの段階で物凄い唐突さなのでかなり何事かという感じですが、これ↑がZORKのゲーム画面です。いやもちろんウィンドウとかフォントとか細かい点はおおいに違いますが、おおむねこんな具合です。
 えーともっと根本的なとこから話を始めると、ZORKっつうのはテキストアドベンチャーなわけですよ。テキストがアドベンチャーするゲーム。←自分でももう少し考えながら文章書こうって今思った。
 だからゲーム画面つったら文字しかないし、遊ぶのもやっぱり文字打って遊ぶわけですよ。
 というわけで話はゲーム画面に戻る。最初の4行はタイトルとコピーライトだったんで読み飛ばして、次の3行。
「家の西
 君は玄関を板でふさいだ白い家の西、ひらけた野原にいる。
 ここには小さな郵便箱がある」
 とかなんとか、まあそんな具合のことが書いてあるらしいです。ちなみに言っておくと僕の英語力は戸田奈津子の10倍くらいすごくて、具体的には一般英語の単位を3度ほど落としたくらいです。でも岸辺露伴先生にアレしてもらったので英語ペラペラですよ? 死んじまえ (僕が) 。
 で、僕はとりあえずこの「白い家」が気になったので (理由:white houseっつうことは、ハハーン中には大統領がいるな、そしてベトナム仕込みの腕でテロリストに乗っ取られた大統領専用機を奪回するのだ、等) もっと良く見てみようかと思いました。
>look at the house
 「家を見る」っつう意味ですよ。そんなことを入力した結果、こんなことを言われました。
The house is a beautiful colonial house which is painted white. It is clear that the owners must have been extremely wealthy.
「その家は白く塗られたコロニアル風の美しい家だ。間違いなく持ち主はすこぶる裕福なことだろう」とか奴は言っている。つうか誰? さあ? とにかくこんな答が返ってくるわけですよ。なんとなく後半の文が気に障ったので「fire house (家を燃やす)」と打ち込んでみましたが、
I don't know the word "fire".
 「fire」って何スか? とか余裕の切り返しをされました。ああわかったよ、ああわかったとも (この間「break」とか「crash」とかいろいろ試してみる) 。
 こんなことをしていてもらちが開かないので、あきらめて郵便箱の方に目をむけてみます。アレだな、コロニアル風の家っつうことは牛乳瓶と新聞 (バイトの少年が自転車でやってきて投げ入れたやつ) があるな、等思いながら見てみると、
>look at the mailbox
The small mailbox is closed.
 「閉じてる」とか物凄く素なことをいわれました。
>open the mailbox
Opening the small mailbox reveals a leaflet.
 しかし開けてみたところ、そ、そこにはチラシが! さては裏ビデオの公告だな! 震える手でその通販広告を手に取って読んでみると、
>take the leaflet
Taken.

>read the leaflet
"WELCOME TO ZORK!

ZORK is a game of adventure, danger, and low cunning. In it you will explore some of the most amazing territory ever seen by mortals. No computer should be without one!"
「ようこそZORKへ! ZORKは冒険と危険、そして酷いトリックに満ちたゲームです」うんぬんの文章がそこには書いてありました。ある種、裏ビデオの公告に近いものはある。

 とまあ、こんな具合で進んでくゲームなわけですよ。

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2002.06.11(ZORK Iより)

だめ日記

(※注:書いてから気付きましたが、今日はオール愚痴で占められた日記なので、読まなくていいです)
 前回の日記からそうとう間が開いているんだけど、それどころではない。

 ひどい幕開けの文章ですけど、実際この間ゾークもやらずに何をやってたかっていうことですよ。もう正直泣きそうなんですよ。もうなにもかもうまくいかなくて自分はそのなんだ、クズだ! しんじまえ! この「死んじまえ」の変換ができないEGBRIDGEともどもな! と脳内海兵隊教官にも罵倒される始末。なんだかよくわかりませんが。

 でまあ実際この週末あたりから今日に至るまで何が起こっていたかを説明するには、まず僕と英語のかかわりかたについて説明しなければならない。ひもとかねばならない。
 簡単に言うと、僕とかは『システムソフト電子辞典』シリーズの大おせわになってるわけですよ。具体的にはリーダーズ+V2っていうロンドンを今にも空襲しそうな名前のやたら詳しい辞書と、研究社英和中辞典っていう地味な名前 (特に「中」のあたり) のわりにやたら正確な辞書と、あとまあ細かいのいろいろを使ってるんですが。
 便利なんですよシステムソフト電子辞典。どんなアプリを使ってる状態からでも特定のショートカット (ある程度自分で設定できるけど、たとえば Ctrl+Alt+1 とか) で辞書が起動するとか、さらにその時選択していた文字列が自動的に検索されるとか、あと2つ以上の辞書をまたがって検索できるとか。つまり「this」って言葉をドラッグして選択して、Ctrl+Alt+1を押すとリーダーズ+V2と研究社英和中辞典の両方の検索結果が同時に出てくるっつうわけですよ。これ本当に便利で、実際ゾークとかやる時にもすごく使ってるわけなんですけど。

 この調子で先週末まではうまいこといってたんですけども、まずいことに『英辞郎』のCD-ROM版が届いちゃったんですよ。注文してたやつ。
 英辞郎が何かっていうことを説明する前に、まずこの一発変換が絶対にできない『英辞郎』という名前をなんとかしたいので今後「英なんとか」と表記することを宣言しておきますが、その英なんとか。
 これ物凄く語彙の豊富な、ある意味では究極の英和辞書なんですけども。あと一方で会社がなんていうか僕のようなやさぐれボーイの真逆をいくようなまじめさでトップページに「地球人ネットワークを創る」とか書いてあって勘弁して下さいとか思うんだけど、とにかくこれを手に入れて僕のゾークライフもますます余裕になるかと思った矢先。
 この英なんとか、辞書の形式が独自形式で、要するに『システムソフト電子辞典』で使えないんですよ。あたりまえっちゃああたりまえですが、しかし今までシステムソフト電子辞典の使い勝手の良さに慣れた僕としてはショックですよ。しかも英なんとか用のビューアがどうも肌に合わないから困る。
 それで困ったなーとか思いながらせめて別のビューアがないかと検索してみたら、これがありましたよ。ビューアというか、英なんとか形式をEPWING形式に変換するソフト『EBStudio』。えーとEPWING形式っつうのがなにかっていうと、まあなんだ、電子辞書の有名な形式 (←すごい省略) 。
 EPWING形式ならシステムソフト電子辞典のビューアでも対応してるので、これはかなりイケると踏んで速攻で変換かけましたよ僕は。ところがシステムソフト電子辞典のビューア、こいつがEPWING形式だとCD-ROMからしか読み込まないんですよカタクナに。コピー対策かなんかなんでしょうけど、僕自身はコピーしないんだから勘弁してほしいですよ。というかCD-ROMいちいち入れ替えたくないんですよ! 死ぬほどウゼエ! やってられるか! とひとしきり吼えた後、実際CDにデータ焼いてもうまく読み込まないことまで発見したり。
 たーぶーん僕のやりかたのどこかに間違いがあったんでしょうが、とにかく変換した英なんとかのデータをCD-ROMに焼いてもシステムソフト電子辞書でうまく読めやしねえ。あーもういいよこうなったら、データはハードディスクに直置きで、比較的操作性のいいEPWING用のビューアで読むから。システムソフト電子辞書と別ワクでもう一本辞書ソフト走らせるのはなんだけど、まあこの際しかたないか、とか思いなおしたのが土曜日の午後。
 それでじゃあ全部変換かけてハードディスクに置こうと思ったのはいいんだけど、ここでこの変換ソフトのEBStudio。これ無料の機能制限版と、2500円の使い放題版があるわけですよ。無料版だと後方一致検索とか条件検索とか、まあそんな具合の電子辞書ならではの便利機能が使えないことになってて、そりゃ2500円も払うでしょと速攻で支払ったのはいいものの。
 うまく機能しねえ。
 いやわかるんですよソフトにそれほど罪はないことは。でもまあこれがメモリが足りないっつうのかWindowsMe+RAM128MBっていうあらゆる意味で中途半端な僕のマシンスペックがいけないのか、変換しはじめて10分ぐらいした頃に絶対にエラー出て止まるんですよ。それ以前にこのソフトのマニュアルの説明の順序がどうにもわかりづらいとかそういうこともあったんですけど、とにかくうまく変換しきれるようになるまでトライ&エラーの連続で丸一日をついやしまして。
 で、やっと完了したのが日曜日。さあ使うぞと思ったその矢先。
 今度はEPWING形式用のビューアに問題があることが判明しました。

 もうね、この時点で僕の心象風景ではカキーンなんつってホームラン打たれてるわけですよ。僕はピッチャーなんですけどね。打球の消えてく空を見上げながらあー空が青いなーなんて思ってるわけですよ。
 それくらいやるせなくなったんで実際きちんと原因を確かめてもいないんですけど、だからビューアの問題じゃないのかもしれないんですけど、そういうわけでビューアの名前は出さないんですけど、とにかく検索した単語のその次の単語が検索結果に表示される、場合がある。っていうもう辞書として大変にヤバい状態になりまして。
 これってアレですよ、ちょっと北斗の拳を読もうと思ったら花の慶次が手渡されるみたいなもんじゃないですか。←それはどうかな
 これはあんまりだと思って、もうどうしようもなくなってこの日は寝たんですよ。

 それで月曜日になって、正直原因とか調べる気力もなくなりかけてて、もういいや北斗の拳読もうとしたらCYBERブルーを渡されても (←より悪化)、もうあきらめた方が早いし。とか思いはじめてたその矢先。まったくの偶然で、別口の辞書ビューアを発見したんですよ。
 これ『Jamming』っていうんですけど、英なんとか形式から変換できるし、システムソフト電子辞典も扱えるし、かなり言うことないようなソフトっぽいんですよ。まだちゃんと使い切ってないんではっきりした事は言えないんですけど。
 とにかくこれは使うしかないと思ったんですけど、よく考えたらこれ使うってことは、昨日さんざん苦労してっていうか2500円払って作ったEPWING形式の辞書データが完璧必要なくなるっていうことなんですよ! このソフト見つけるのがたった1日遅れたせいで2500円がなんか昔のマンガ風に背中に羽がついて天にのぼっていく効果とともに消えていくんですよ。で、JammingはJammingで3000円するし。
 誰が悪いってあんまり考えないで行動してる僕が悪いんですけど、なんだかんだで高くついたなーとか思いながらあらためてJamming形式に変換かけてたんですけど、この段階でもう月曜も遅くなってきて変換にもけっこう時間がかかるんでいったん電源切って。で、火曜日。

 もうちょっと偶然っていうのもたいがいにしてほしいって思うんですけど、今度はこの日にまた別のアプリが公開されたんですよ。今度はフリーウェアで。PIXTURE STUDIOにある『Lookup Dictionary Suite』っていうMacintosh用のソフトなんですけどね、今度はフリーかよ! もういいよ、使うよ! とかなって、この段階で自分を相当見失ってるなって思うのは、これまた英なんとかの変換にけっこう時間かけて、全部終わった後になって「よく考えたら、Jammingがあればこのソフトいらなくねえ?」とか気付いたんですよ。
 そう、そこは3000円かかるだけあるっていうか、機能的には明らかにJammingの方が上だしJamming使ってるぶんにはこっちは使う必要ないはずなんですよ。じゃあ僕の今まで結構な時間をかけてやってた変換の儀式は、こう、なに?とか自分に問うてみた結果、「あー、つまり、キミはダメだ」という結論が出ました。

 それで変換に時間かかったぶん結局今日もJammingの操作とか設定とかちゃんと試す時間もなくなってこのザマですよ。ていたらくですよ。なんとなく懐かしくなってCYBERブルー読み返したくなってきましたよ。それで部屋中探してから「そういえばアレ古本屋に売っちゃってたっけ」とか気付きましたよ。もうなんかこれは、敵のスタンドの攻撃を受けているんじゃないかと。自分の行動はここ数日あきらかにおかしいんですよ。変な方変な方に動いているわけで、もうこれは敵スタンドの攻撃ですよ。この種のスタンドが相手のときは本体を見つけないといけないんですよ。一応説明しておくと、ジョジョの奇妙な冒険。
 それで今にいたるわけですけど、だからこの間ゾークは全然やってません! もうそんな具合だ! 日曜日に仮面ライダー龍騎のビデオ録画失敗したのも、今日衝動買いしたアイトレックがPS2にしか繋がらない (という但し書きがヨドバシカメラのガラスケース内の絶妙な配置によって見えなかった) のも全部アレだ、敵スタンドの攻撃だ! あーもうだから、今日は寝ます。どうでもいいが、スタンド攻撃を受けながら寝るっていうパターンは、ちょっと新しいと思う。
あらためて見直してみると、本当にひどい日記だ。

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2002.06.16(ZORK Iより)

やっと復帰

 あーもう本当に前回の逆ギレ全開日記からこっち、ずっと逆ギレを繰り返してたほどの非生産性なわけなんですけども。なにしろJammingっていう辞書ビューアが思ってた以上にクセが強くって、使い方を学びつくし、かつ使いやすいようにカスタマイズしてたらあっつう間にこんな時間。
 で、やっとZORKを遊べる態勢に戻ってまいりましたよ実際の話。
 とか言ったものの、ここで物凄く唐突ですけど、自分が忘れ物をしていることに気付きました。またかよ。
 えーと例によって例のごとくPete兄さんのページには、「Zork Transcript」っつうコーナーがあるんですな。正直よく読んでないので詳しくは分かりませんが、だいたいの雰囲気で言えば(*1)ZORKとかのゲームプレイの見本みたいなもんなんじゃないスかねー。ガハハハハ!←テンションの高さで知識不足をカバーしようと思っている
 まあ僕とか実際ZORKのド素人もいいところ行ってるわけですから、こういうサンプルがあると相当助かるハズなんですよ。推測。で早速読んでみました。

わかったこと:
・日本語アドベンチャーゲームでいうところの「つかう」は英語で「APPLY」らしい。
 僕が幼いころに遊んだハミングバードソフトのゲームとかだと、むしろ「USE」をよく使ったものだけど、同じことなのかそれとも微妙にニュアンスが異なるのかは不明。まあこのTranscriptで「APPLY」つってんだから素直にこっちを使うべきなのかもしれない。

・「とる」は「TAKE」で「みる」は「LOOK」で「しらべる」は「EXAMINE」だ。
 これも「TAKE」よりは「GET」になじみが深かったり、本当に「LOOK」と「EXAMINE」に違いがあるのかはよくわからなかったりするのだが、なにしろTranscript様のおっしゃることは絶対なのだ。

・持ち物には重量制限があるらしく、場合に応じて「DROP」することが必要。
 こういうアドベンチャーゲームはちょっと珍しい気がする。僕の知ってるかぎりじゃ、平気で信じられない大荷物持って歩いてましたよ? ちなみに捨てたアイテムもその場に残るんで、戻ってTAKEしなおすという事も可能。

・「もちもの みる」は「INVENTRY」だが省略して「I」でも可。
 これは言われてみれば、知っていた気がする。たしかにハミングバードのゲームでは意味もわからずに持ち物イコール「I」と入力していた。まさかあれがINVENTRYの頭文字だったとは。

・「いどう ほくせい」は「WALK NORTHWEST」だが省略して「NW」でも可。
 あ、これはさすがに憶えてました。が、そんなことよりも北西という、いわゆる「斜め方向」があったことに驚いた。てっきり四方向移動しかできないと思ってたのに。

・「はなす おとこ」→「しゃしん みろ」は「MAN, LOOK AT THIS PHOTO」だと思う。
 このTranscriptを見るかぎり、ぜんぶ命令口調なんですよ。つまり「きく たかしのこと」というのはどう表現するのか、いまひとつわからない。たぶんゲームが探索ものなので、命令口調だけで全部話がまにあうのだとは思うけれど。

・「PUT THE LADDER THROUGH THE HOLE (はしごを穴に通す)」くらいの前置詞を使った表現もアリ。
 これ英語がネイティブの人には親切設計なんだろうけど、前置詞つかった文章がスッと出てこない、むしろ「ワックスかける」「ワックスふく」タイプの動詞+名詞の文章しか扱えない僕などにとっては大変やっかいな仕様だ。大丈夫かなあ。

・前置詞といえば「〜以外」という意味で「BUT」を使える。つまり「DROP ALL BUT THE LAMP (ランプ以外の全部を捨てる)」とかできる。
 別にこれは使わなくても、一個ずつ捨てればいい話なんだけど、まあ、便利そうだったので。

・わかりきった移動ルートなど、いちいち入力するのが面倒なときは「N.S.W.TAKE GUN (北・南・西・銃を取る)」とかいう風にピリオドを使って一度に入力できる。
 これもいざという時に便利そう。これを自在に操れるほどやりこむのかどうかはさておき。

・ミススペル (たとえば「APLE」) を指摘されたら、直後に「OOPS APPLE」と書けば納得してもらえる。(*2)
 これちょっと面白かった。「OOPS」はねえだろうという意味で。「APLEって何だよ」と言われて、「おっと、APPLEでした!」っつう雰囲気なんでしょうか。フレンドリーだなあ。

*1 正直よく読んでないので詳しくは分かりませんが、だいたいの雰囲気で言えば

かつてここまで適当な紹介のしかたがあっただろうか。

*2 「OOPS APPLE」と書けば納得してもらえる

これ、実際にやってみたら納得してもらえなかった。なんで?

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2002.06.30(ZORK Iより)

どこが復帰だ

 このタイトルは、前回の日記のタイトルに対して書かれたもので、まあいわばアンサーソングっつうことですかね。ソング?
 この間、すげえ勢いのカゼをひいて、あーたぶんこれはカゼ以外のなにかすごいウイルスだとか思うほどのあれでしたが、今日治りました。そして今に至る。なんてくだらない自分史。

 でまあふと気付けば6月も終わりですよ。気がつけば5月の始めにスタートしたこの日記が6月の終わりに至るまで、いまだweb上に発表されていませんよ。本当なんとかしよう。
 とか決意を新たにしたところで、さあ久しぶりにゾークを始めよう。

 ところでどうでもいいことですが、この日記では『ZORK』と「ゾーク」という表現が混在しています。これはだいたいにおいて、自分の中でのゲームに対する距離を示しており、ちょっと構えたときには英語でZORK、わりとフランクな態度の時はカタカナでゾークと書くようになってますが、どうでもいいですか?

 で、だからゾークライフを再開したのだった。やっと本題か。
 今日はどこまで進んだのかっていうと、まあほとんど進んでないわけですが、前にも言った「白い家」こと white house の周囲をぐるっと回ったりしてました。
 つまり、家の正門前である南側から家の西側へ、そして北側、さらに東側へと歩いてみたのだった。これだけ言うとあっさりしたものだが、もちろんその間 house を見たり叩いたり、窓があるとみるや開けようとしたり覗こうとしたりやっぱり叩いたり、足下の草を抜こうとしたり何気なく空を見上げたり、深い意味はないが踊ってみたりとか要するに思いつくままにいろいろやってみたのだった。
 ちなみにこの家の玄関だの窓だのというのは、なにかの台風対策なのか見事に板でふさがれていて、容易に侵入することができないのだった。
 で、いろいろやりつつも大した成果もなくやってきた東側。
 ふと見ると (というのは「look at house」と打ち込んだら、という意味ですが) 、窓がひとつだけ板でふさがれていないことを発見。
 こ、これは! と思い、おそるおそる手をふれてみたわけですよ。あー、というか touch とか細かいことをしたりはしなかったので、いきなり開けて (open) みたんですけどね。
 これが開くのだった。マ、マジで!?

 いや、ゲームやってない人には全然臨場感もへったくれもない話ですが、これがゲーム中の僕としては恐ろしくドキドキしたのだった。怖い! やめよう! ここで引き返そう! と真剣に思ったのだった。というか、実際のところ本当に先が長くなりそうなのでここでセーブしてやめたんだけど。

 で、なぜこんなにもドキドキするのかってことですよ。
 昔のテキストアドベンチャーがハイレゾアドベンチャー(*1)にとって代わられようとしてた時代、あの頃たしか「テキストアドベンチャーはハイレゾと違って無限の想像力をうんぬん」的な事が語られていました。ショボい画像で描くグラフィックよりも、テキストを元に自分の想像力を働かせた方が良いモノが得られるゼ! とかそんな文脈。
 そういう意味で今回の僕ももの凄い恐怖を感じたのか、と一瞬思いかけたんですが、というか違う! あの頃言われてた無限の想像力って話ウソだろ! という結論に達してしまい、困っております。
 だってさ、想像力なんか限界あるもの。僕なんか明らかにショボいグラフィック以下の想像しかしてませんよ。具体的に言うと、さっきから話題の「白い家」も全然頭に描けてませんよ僕なんか。高らかに言うこっちゃないですが。
 で思ったのは、その「脳裏に描けてない」ところが、逆に面白いんじゃないかなーっつうことなんですよ。今日の結論として。
 なんつうか想像力の足りない結果として、頭に描いてるのはすげえボンヤリとしたモヤモヤイメージなんですよ。逆にそれだけにココが何なのかわからない不気味さとか恐さとか、そういう感触を感じてドキドキしてると、僕は思い、そしてたぶんそういう事じゃないのかなーと自信なさげに首をかしげるわけですよ。
 いや実際いま風のグラフィックとサウンドで、こう古びた洋館の窓がポリゴンアニメでリアルにギシギシってなってガタガタいうサンプリング音が聞こえてきても、多分ドキドキとかしないですよ。いま書きながら具体的に想像してみたら、予想以上にドキドキしなくて驚いたんですけど。だからやっぱり、想像力の低さっていうのは、目の前のこのゾークをおもしろがる分にはおおいにアリだなっていう。
 そんな結論。

*1 ハイレゾアドベンチャー

えーと、グラフィックがついたアドベンチャーゲーム、という表現でいいのだろうか。

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2002.07.01(ZORK Iより)

判断に困る

 さて今日は珍しくゾークをすることにして、とりあえず昨日の続きである。
 昨日は例の謎めいた「白い家」の窓を開けたところで終わっていた。ここで中に入らなければウソという展開だが、僕はあえて入らないのだった。

 あー、入るのが当たり前という気はしますよ、そりゃ僕としても。でもこう、まだ準備が足りてないというか、正味まだ家のまわりを一周しただけであって、家から東西南北あちこちに向かって伸びている (らしい) 道の先に何があるのか気になってしかたないのだ。というか、思うにこの四方の自然である程度ものを拾ったりなんなりしてから、家に入るというのが順序として正しい気がする。拡散→収斂というゲーム一般に通じる流れとして、そういうのが正しいと思える。
 言ってみてから思ったんだけど、このゾークって「ゲーム一般の流れ」がまだできあがる以前に作られたゲームだったから、この理論は通用しないかも。まあいいや。

 そんなわけで僕はいったん白い家のことは放っておいて、家の周囲を囲む形の forest すなわち森に足を向けたのだった。
 曲がりくねった道 (←ゲーム中でそう描写されていた) を通ってたどり着いた場所は、いややっぱりまだ森の中だったんだけど、他と違うことには巨大な木が立っていたのだった。
 木かあ、と僕は思う。わざわざ森の描写と別口で巨木が描写されている以上、この木にはゲーム上特別な何かがあるようだ。というか、これはやはり登れということなのだろう。
 ためしに look at tree (木を見る) してみると、低い場所から枝が生えているとくる。これはもう間違いなく枝を登れという意味であろう。
 それはわかる。わかるんだけど、僕はけっこうに躊躇する。
 なにしろこの木の先に何があるのかさっぱり分からないのだ。可能性という意味では登った先の木の幹に大穴が開いていて、その中に入るといきなり地下帝国に落ちて本格的に冒険が始まってしまうこともないとはいえない。いやそれは考えすぎかもしれないが、何層も何層も高いところまで木が伸びていて、予想以上の大冒険になってしまうことはありえる話だ。さっきも書いた通り、今日は森を散策しようと思っただけなのであって、そんな大冒険は心情的に僕の手に余るのである。心情的にはスペランカー並の冒険心なのである。
 あーどうしようかなーとか思いつつ、まあこのまま放っとくのもなんなので climb tree (木を登る) してみましたよ例によってドキドキしつつ。
 これまで東西南北という平面移動だったのが急に「上」という三次元的な移動になったことに結構な違和感を覚えつつ木を登ると、そこは木の中腹だった。←ふつう
 look (見る) してみたところ、枝が自分の身長より上にあるので、これ以上先には登れないらしい。ある意味ではセーフ。というか僕は冒険を求めてゾークを遊んでいるはずなのに、なぜここまで冒険を恐れるのだろうか。

 まあそれはさておき、問題は別にあった。僕のすぐそばに、鳥の巣があったのだ。
 鳥の巣。なぜかちょっといい話が始まりそうなイメージの言葉である。ここに雛とかいう言葉が追加されれば、もはやいい話はすでにスタートしていると言って過言ではない。
 しかしこの場合、そういう雰囲気ともちょっと違った。このあたり僕の訳がおぼついてないので原文を先に書くと、こんな具合だった。
In the bird's nest is a large egg encrusted with precious jewels, apparently scavenged by a childless songbird. The egg is covered with fine gold inlay, and ornamented in lapis lazuli and mother-of-pearl. Unlike most eggs, this one is hinged and closed with a delicate looking clasp. The egg appears extremely fragile.
 「高価な宝石で飾られた大きな卵」(正確には卵型のモノなんだと思う) が入っているようなのだ。なんだそれ。で、それはどうやら「子のない鳴き鳥」がゴミからあさったものらしい。ゴミをあさったからってどうやってそんなオモシログッズが手に入るのか、僕にはよく理解できなかったが、まあ彼がそう言う以上そうなんだろう。誰なんだ、彼(*1)
 で、その卵は高純度の金の象眼(*2)がしてあって、ラピスラズリと真珠で飾りがしてあるのだそうだ。なんか知らないがとにかくすごそうなことは確かだ。
 さらにこの卵、「精巧な (壊れやすそうな? どっちの訳を採ればいいのか僕には分からない) 留め金のちょうつがいで閉じられている。この卵は極端に壊れやすそうだ」ときた。
 こういう極端に珍しいものがポンと置かれていたのだった。
 どうしろっていうんだ。
 いや、これは昔のテキストアドベンチャーであって、そういう変なものが余裕で道に落ちているものだというのはわかる。わかるけど、結局だからこの変な卵型のものはなんだっていうんだ。
 とりあえず「極端に壊れやすそう」な点に気をつける意味でいったん save (セーブ) して、take egg (卵を取る) してみた。
 普通に手に取れた。うーん。
 open egg (卵を開く←なんか変な表現) してみたものの、非常にもってまわった表現で例の彼に「無理」とか言われた。どうでもいいけど、例の彼はしばしば失敗に終わる行動に対して、やたらもってまわった表現で答を返すんだが、そのイヤミな癖はやめてもらえないだろうか。彼にどう言ったら分かってもらえるのだろうか。←無理
 なんだこの妙な卵。もちろんゲームが進むにつれて何らかの意味が出てくるのだろうけど、今のところ僕にはさっぱり分からない。この判断に困る感じがまた同時にとても楽しいのだけれど、

 とかいう感じで話をまとめて筆を置こうとしたのがたった今。
 で、ふいに思った。
 いまこのゲーム中、僕は高い場所に立っている。ここで卵を落としてみたら、どうなるんだろうか。
 こうしてはいられない。終了していたゾークをもう一度開いて、セーブファイルを開く。drop egg (卵を落とす) してみる。
 割れた!
 やってみるもんだなー、と思いながら木を降りてみると、見るも無残に (その様子がたっぷり6行に渡って描写されていた) 壊れたハト時計が中に入っていた。
 というか、たぶんこれ、僕がいま落としたせいなんだろうな。
 いいのか? これ。なんとなくこの、落とすという行為は一見正解に見えて実は間違いで、後でこれが響いてくるんじゃないのかという気がする。「壊れたハト時計」がなにかの役に立つとはどうしても思えないのだ。
 それを言えば、「壊れてないハト時計」だって何の役に立つのかわからないけど。
 とりあえず木の上から落とせば卵は壊せるということがわかったから、今のところは変にいじらないで、もっとちゃんとした開けるための道具 (たとえば鍵であるとか) を探した方が無難だろうな。と考えて、結局セーブファイルをロードしなおす。
 結局なにもわからないまま、僕は変な卵を手にして木を降りたのだった。

*1 誰なんだ、彼。

この「アドベンチャーゲームの説明役」ってやっぱりテーブルトークRPGのゲームマスターなんでしょうか、元は。

*2 象眼

この「inlay (象眼)」って表現は、もしかして「in lay (産卵して)」とひっかけた洒落なのかな、と辞典引きながらちょっと思った。

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2002.07.03(ZORK Iより)

1979

 ゾークで遊んでると、しばしば「これは本当にこれで大丈夫なのか」と不安になることがある。
 それはたとえば前回のような、「これは本当に落として割って大丈夫なのか」とか、そういったものであり、逆に言えば「これは本当に落として割らないで放っておいて大丈夫なのか」ということでもある。
 たしかに前回は割らずに放っておいた。もし落として割るのが正解だとしても、その時はロードしようとかそういった考えあってのことであるが、その時というのはたぶんさんざあちこちを冒険した末のことであり、戻ってやり直すことにいささかのへこみを感じるのは間違いなかろうと思う。
 また、たとえば今日のことだ。
 僕は例によって森の中をゆったりとしたペースで散策し、ある奥まった場所で、気になるものを発見した。
 最初に見たときは、落ち葉がうずたかく積もっているという状態だったのだが、ためしにその落ち葉を get (取る) してみたところ、その下に grating (格子) が現れたのだ。
 地面に格子があるっていうのもなんだかシュールだが、まあ思うに地下とかそういった場所に通じているようだ。ようだ、というのは開かなかったからなのだけど。
 そう、僕にはこの格子扉を開くことがままならなかった。ままならないことこの上なかった。
 とりあえず open grating (格子を開く) しても鍵がかかっていると言われたのだった。押しても引いてもとはまさにこのことだった。というのも、push grating (格子を押す) とか pull grating (格子を引く) とかもとりあえずやってみたからなのだけど。
 こういう時には手持ちのアイテムが役に立つというのが常道だが、かといっていまの持ち物といえば、最初に入手したダイレクトメール、前回手に入れたへんな卵型のもの (中身はハト時計) 、そして格子を見つけるために手に取った落ち葉の山、この3つだけである。どう見ても格子扉を開けるに有用なものには見えない。見えないにもほどがあるというものだ。
 そういったわけで僕は今回ここでできることはこれ以上あるまいと思い、この場を後にした。この判断は間違いではないと思う。どう見ても「鍵がかかっている」という以上の手がかりはないし、ということは逆に鍵に類するもの、または鍵を壊すにたるものをどこかで手に入れるのが妥当な話の流れだからだ。
 だが、本当にそうなのか。

 なにしろこのゲームは1979年に発売されたゲームである。よく知ってるわけじゃないが、思うにこの頃はまだゲームバランスとかそういう言葉がなかった時代じゃないだろうか。もっと言えば、ゲームでちゃんと解答に至る明快な筋道を与えておかなくても、まあ、別にいいじゃんとか思われていたかもしれない時代じゃないだろうか。本当によく知らないけど。
 つまり何の説明もないんだけど実はこの時点この段階で格子扉を開けるなんらかの手段がすでにあって、僕はそれに気付かないままに通りすぎようとしているのではないか。いずれ何とかなると思っているのはまったく甘い考えで、気付かない限り一生そのままなのではないか。そんな不安があるのだ。だってなにしろ20年前のゲームなのだから、そのくらい不親切でもおかしくはないじゃないか。
 まあ、偏見ですが。
でもなあ、ゾークに関しては偏見とはいえ、昔のアドベンチャーゲームってどう見ても不条理なトリックとかはたしかにあったからなあ。

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2002.07.05(ZORK Iより)

広い世界

 今日は本気で感動してしまった。まさかゾークで感動があるとは思ってもみなかった。驚きだ。不意打ちだ。だってゾークだよ? ただ look (見る) とか get (取る) とかばっかりで進むしキャラクターとかも多分「金にがめついドワーフ」とか「殺人ゴブリン」とかしか登場しないし、しかもテキストのゲームだよ? それでもそこに感動はあったのだった。

 それはいつもの通りに森を散策していた時の話。
 高い木で囲まれた道をあっちに行ったりこっちに行ったりしていたところ、ある時ふいに森がひらけたのだった。
 どうやらこの森は高い丘陵上に広く位置しており、その丘のはじっこにして森の終端、ガケみたいな場所に僕は立っていたのだった。
 そしてそのガケの上から見える、初めて木々にジャマされなく辺りを一望できるその風景に僕は圧倒されたのだった。
You are at the top of the Great Canyon on its west wall. From here there is a marvelous view of the canyon and parts of the Frigid River upstream. Across the canyon, the walls of the White Cliffs join the mighty ramparts of the Flathead Mountains to the east. Following the Canyon upstream to the north, Aragain Falls may be seen, complete with rainbow. The mighty Frigid River flows out from a great dark cavern. To the west and south can be seen an immense forest, stretching for miles around.
 なにしろちゃんとした翻訳ができそうにないので原文をそのまま載せているけど、この雄大な自然の描写に僕はもう本気で感動しちゃったのだった。

 ここで書かれてることっていったら要するにただの風景描写なんですよ。でもなんつうか、「この世界、森だけじゃなかったんだ!」的な驚きと、あと辞書と首っぴきで1単語ずつ読んでいくせいで徐々に少しずつ、あーいわばカメラがなめらかに遠景になってくように明らかになっていく光景と、そういう効果で僕は心底この風景に感動をおぼえたのだった。
 いやえーと、それも本当なんだけど、もうひとつ理由はある。ガケを降りることができたのだ。
 というのは、この雄大な自然に近付くというか、中に入ることができたのだ。
 わかりにくいか。つまりだから、僕はこのゲームの世界が森だけで完結してると思い込んでたのだ。これまでいくら歩いても、森の中とあと例の白い家より先の世界には (家の中はともかくとして) 「木が邪魔している」だの「道が途切れている」だのの理由で出ることができなかった。そういった理由から、おそらくこのゲームでは森までが行動の限界だと思っていたのだ。当然ながらガケはガケであって、つまり「ガケがあって先に進めない」という一種の方便だと思っていたのだ。
 それがどうしたことだ、このガケを降りて川を下ることができるというのだ。
 世界は思っていた以上にはるかに広い。世界の広さそのものに僕は感動して、save (セーブ) したのだった。

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2002.07.06(ZORK Iより)

地図をください

 このゲームをやっていて、自分の性癖に関するちょっとした発見があった。
 どうも僕はマッピングが好きなタイプの人間らしい。
 いや、それではドラクエやFFとかをやってる時にまったくといっていいほどマッピングをしないこととおおいに矛盾する。もう少し正確に言うと、どうやら僕は方眼紙的なマッピングが好きなタイプの人間らしい。
 「方眼紙的なマッピング」って、なんだかよくわからないが。

 つまるところきれいな矩形で書けるマップ。たとえばウィザードリィのような。極端に言えばブロック単位で構成されていて、そのブロックととなりのブロックが繋がっているかどうかを明らかにしていくことでマッピングが成り立つタイプのマップ。どんどんわかりづらくなってきたぞ。
 要するに部屋のサイズがまちまちだったり、あるいは道が斜め何十度ともいえない微妙な方向に曲がってたりするような地形はマッピングしたくないのだ。正直。
 逆に、部屋というかまあいわゆるブロックの大きさがきわめて一定なマッピングは非常に楽しい。なぜだかわからないけど、妙に楽しいのだ。思うに、一歩進んでは書き加えて、また一歩進んでは書き加えてというペースが自分に合ってるのじゃないだろうか。ちょっとずつマス目が埋まっていく楽しさというかさ。いわばピクロス的な。このたとえ合ってるのかどうか自分でも微妙なんですけども。

 それで、ゾークである。ゾークではまさしくこういう「一歩ごとにマッピング」の醍醐味が味わえる。
 たとえばA地点から、e (東) と入力したところ、B地点に移動したとしよう。すでに恋をしていたとしよう。
 
 その時点では、こんなマップを書くことになる。
 ところでこれがゾークのマップの意地の悪いところというか、ある意味マッピングしてて面白いところなんだけど、B地点から west (西) に移動したとする。ふつうは当然A地点に戻るはずだが、このゲームの場合こんなことになったりするのだ。
 
 A地点とはいかず、C地点という新たな場所にたどりついたりする。道の曲がり具合とかそんな理由なんだろうか?
 こうやって一歩一歩移動するたび書き加えていく。ある種可能性を1つずつつぶしていく作業にも似て、A地点から北には何があるのか、西はどうか、南はどうだと1つずつ順番に歩いていく。もちろん行き止まりで進めない場合もあるんだけど、それはそれで行き止まりマークをつけておく。  
 こうしてA地点の四方に矢印または行き止まりマークができたとき、それはA地点をコンプリートしたような雰囲気であって僕はちょっとばかりいい気分になるのだった。
 さらに本当はこれ、ne (北東) とか sw (南西) のような斜め方向だけに移動できる場所とか、上下に移動する場合もあってさらに手ごわい。手ごわいんだけど、そこがまた楽しいわけであって、僕の話みんな納得してくれてますか?

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2002.07.07(ZORK Iより)

答はその中にある

 困ってるんですよ。
 なんというか、ついに白い家の中に入り、そして地下へと侵入せんとしているところなんですけども。
 いやもっと正直に言うと、地下に入ったところどうもこれは一度入っちゃうと最後の方まで戻ってこれない仕組みになっているようなんで、restore (ロード) してやりなおしたんですけどね。
 それというのも、地下に持ち込める荷物の量にかぎりがあるらしいのだ。
 そもそもこのゲームでは持てる荷物の量にかぎりがあって、使わなそうなアイテムはどっかそのへんに置いといて、必要になったら取りに戻るのが肝要なのだ。が、地下に入ってしまったらもう取りに戻れないのである。
 あーどうしよう。

 いやわかるんですよこれはトライ&エラーで判断しろという場面なのは。昔のアドベンチャーゲームというものは基本的にトライ&エラー上等で成り立ってましたよそれぐらいわかってますよ。
 あーでも僕はそういうエラーをしたくないというかつまりミスプレーをエンジョイできないタイプの人間なんですよ! ミスをしたという事実にガックリきて、そこでもうゲームへの情熱が失せるんですよ! 「じゃあこのアイテムを置いてくればいいってことか! ひとつ賢くなったし、次のプレーは登り調子だ!」とかドンマイ的な発想ができないんですよ! 人生を損するタイプですよ!
 そういうわけで、ねえ。たとえば僕がここで例によってPete兄さんのページにあったヒント (というかもうズバリ解答) 集を参照してしまったとして、君は僕を責めないでくれるだろうか。←死んじまえ、俺。
 それがこのページである。たぶんこれ元はインフォコム社が冊子で販売してたものなんじゃないかなー。
 読みたい。非常に読みたい。ちなみにここのつくりはちょっと面白くて、疑問に対する答は「ひねったヒント」「簡単なヒント」「ズバリ答」みたく、遠いところから順番に答が出ていく構成になっている。だから最初の遠回しなヒントだけ読めば、ゲーム人間としての誇りもさして傷つかずにすむんじゃないだろうかって思うけど、たぶん絶対最初ので満足せずについつい最後まで読んじゃうだろうよ僕みたいな薄汚い種類の人間は! 今から目に浮かぶよ!
 あーだから本当にどうしたものかっていうか、たぶん読むと思うし、むしろ今現在これ読まないと先に進む気がまったくないと分かってすらいるんですが(*1)、あのなんていうか最後の葛藤を。
 最後の葛藤の結末は目に見えているんですが、せめて葛藤だけはしておきたい。しないよりましじゃないか、とまとめようかと思ったけど、ちくしょうしてもしなくても一緒だよ本当は! わかってるんだよ!

*1 むしろ今現在これ読まないと先に進む気がまったくない

それは全然だめなんじゃないのか?

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2002.07.08(ZORK Iより)

答はその中にない

<前回までのあらすじ>
 どうにか地下に潜入した杉浦。しかし地下に持っていくアイテムの取捨選択に必要以上に悩むことに。こうなれば禁断の解答集"InvisiClues"を見るほか手はあるまいと思う一方、さすがにそれはちょっと負け犬もいいところなのではないかと心は揺れる。杉浦は結局 InvisiClues を見るのか? そういえば InvisiClues っていうのはつまり invisible clues (秘密の道しるべ) の簡略形というか若者言葉のようなものなのだろうか? 『がんばれ酢めし疑獄!』を「がん酢め」と略すようなものなのだろうか? それ若者言葉か? だいいち若者言葉っていう言葉じたいがどうなのか? 人はどこから来てどこへ行くのか?←大きく出てみた

 そんな具合にいい感じで盛り上がってきたんですが、結論から言えば余裕で読みましたよ、InvisiClues。で、結局わかんねえ!
 あーそうかそういえばこの頃のゲームのヒントって、たぶん意識してやってるわけじゃないんだろうけど、色々書いてあるわりにはプレイヤーがぜひとも知りたいっていう疑問にだけは答えてくれたためしってなかったよなーとか思いだしたりしましたよ。薄れゆく意識の中で。
 なんつうかこういう文字入力型のアドベンチャーゲームだと、詰まる場所は人それぞれっていう面もあって、それでヒント書く人的に詰まるだろうと思う場所と、現時点での僕的に詰まってる場所が違ったとか、そういうことの結果としてヒントがなんのヒントにもなってないっていう、あったなー昔そういうことがたびたび。血へど等吐きそうなほどに詰まってどうしようもなくて、少ない小遣いから無理して買ったヒント集 (おもに山下章著) がよりによって詰まってる場所についてはなんの説明もしてなかったり、そういうことが本当にたくさんあったものだなあ。
 えーと、僕はどうしたらいいのだろうか。

 で、どうしようもなくなった僕としてはもうあきらめて、適当やってみることに決めたのだった。結局最後には正しい道を選ぶことになったという、なんだか道徳的な意図の隠された童話みたいな結末になってしまった。
 ああもう不安だ。アレを置いて地下に潜るのはたぶん正しくない気がする。だが、他にどうしようもないのだ。
 こうして僕は地下に潜る。ああどうしてこんなことになってしまったのだろうと思いながら。

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2002.07.13(ZORK Iより)

それはペンじゃない

 うわ気付いたら今週、平日の大半ゲームやってない。何してたんだっけ。忙しいわけじゃなかったはずなんだけど。

 さてそんな話はさておきインターネット情報ー。
 えーただいま適当にGoogleで見てみたところ、どうやらゾークはプレステ版とドリームキャスト版が実はひっそりと発売されていたご様子。もちろん日本語版。
 なにしろ画面写真がまったく見つからないほどのひっそり発売なので、どんなシステムで移植されてるのかさっぱりなんですけども、コマンド入力式なんですかね、これ? 選択式だと格段につまんなくなっちゃうゲームだとはいえ、入力式をプレステやドリキャス、もちろんノーキーボードで遊ぶっつうのは、かなり無理があるのでは? 実際のとこどうなってるんでしょうね。マジで。
 でまあそんな訳でもしかすると英語苦手な人にとっても敷居やや低くなったかもしれませんね、余裕で日本語版が手に入るっつうことは。ただそういう家庭用ゾークが現在どこに売ってるのかマジ疑問なとことか逆に敷居高いですけども。

 でも実際の話、日本語でやって本当に面白いのかっつう疑問もありますよ僕とか。
 いや別に英語イコールかっこいい的ななんつうの学歴偏重ぶりを見せているわけではなくてですね ←それって学歴偏重?
 えーとこれ微妙なニュアンスの話で説明スゲエ難しいんですけど、たとえば
「This is a pen.」
 って文章がゲーム中に出てくるとするじゃないですか。これを日本語訳するとそれは
「これはペンです」
 になるんだけど、でも遊んでるプレイヤーにとっては「これはペンです」じゃないんですよ。意味はなるほどこれはペンであるということを示しているな、とか思いつつも、あくまでも「This is a pen.」なんですよ。あーわかりにくいこと言ってるなあ。
 もうなんかかなりヤバいゾーンまで話進めちゃいますけど、ゲーム中の自分の心の中の声とか聞くと、こんな具合なんですよ。
「これ……、is……、ペン」
 こんなの日本語じゃ絶対ないじゃないですか。ゲーム中僕はそういう不思議言語を駆使しているわけですよつまり。これisペンと書いてある文章を読み、ゲット ペンと入力するんですよ。
 ゾークやってる最中は僕は最初から最後までふだん使わない不思議言語でゲームしてるわけです。だから自分の中の話に限れば、ゲームシステムのレベルでこのゲームは不思議言語がデフォルトなんですよ! むろん他の言語には変更不可ですよ。日本語未サポートですよ。
 そういう前提 (ひとことでいえば、「僕は英語ができない」) に立ってゲームしてるとですね、 やっぱり違うんですよ日本語訳されたゲームとは遊んでて雰囲気が。
 だって「これはペンです」と表示されてるゲームと、「これisペン」と表示されてるゲームじゃ雰囲気全然違うじゃないですか。ていうか親しみやすいのは間違いなく前者ですよ。前者ですけども、なんていうか後者の方が不思議感に包まれてるじゃないですか。とても心地よい奇妙さ的なものを感じるわけですよ、遊んでて。
 だから結論としては英語版の方が面白いんじゃないかなー、敷居は高いけど。ということを僕は言いたかったわけなんですけど、それにしても「不思議言語」ってひどいたとえだと思う。

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2002.07.14(ZORK Iより)

悲しいおしらせ

 えーと前に、ダウンロードできる『Zork I』にはWin版Mac版DOS版があるという話をしましたけど、いや別にウソじゃないんですけど、この間Windows 2000でプレーしたらなんか悲惨な感じになってることに気付きましたよ。

 なんだろ、アレ実際なに? プログラム的にどういう扱いになってるのか知りませんけど、とにかくメッセージ1行ごとによけいな「^H」とかの顔文字の失敗したようなやつ(*1)がくっついてきて、見苦しいことこの上なかったですわ実際の話。
 ゲーム遊ぶ上で特に支障はなかったっぽいんですけどね。なーんかあんまりWindowsユーザの皆さんに大手を振ってオススメしづらい気分だなーと、今になって思いました。Mac版しかやったことなかったからなー、今まで。

 Mac版といえばついでに、Mac版ZORK Iのやや便利技。
 このゲームなにしろ昔のMacOS向けに作られたんで、まあゲーム自体はOS9でも正常に動いてる (OS Xだとどうなんでしょうね) んですけど、「ウィンドウの大きさが変更不可」っつう昔ながらのつくりになってます。
 で、そのウィンドウけっこう小さめなんで、ログっつうか前に表示された文章とかわりと速攻で消え去っちゃうんですよ。
 そのたびにいちいち look (見る) しなおすのも面倒くさいっつう人のための裏技。伊藤家ばりの。
 えーとある程度わかってる人向けのやり方ではありますが、ResEditっつう付属のアプリケーションでZORK Iを開いて、WINDのID 256を開いたら、HeightとWidthの値を変えたら、無事ウィンドウサイズ変更されますよ。あいかわらず固定とはいえ。それだけ。あと、この説明でやり方わからない人は、えーと、あきらめろ!(やる気ゼロ教師)

 そんな具合で、またゾーク今日もやってないわけではあります。
 ああなんかやっぱり持ち物 (前々回参照) のことがなあ。読者のひと的には今の僕がちょっと理解しがたいかもしれませんが、どうしてもそういう「ひっかかり」があると、どんなおもしろゲームでもアーとか思っちゃうタイプの人間なんですよ本当に。損だ。

*1 顔文字の失敗したようなやつ

びっくりするような認識不足。

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2002.07.15(ZORK Iより)

ひとまずの終わり

 えーと話わかりやすくするために、この時点での僕とそしてこのページの立ち位置をまず明らかにしておきますと、現在7/14。そしてこの「ゲーム日記」シリーズ、いまだ未公開。さらにページタイトルを「〒□」というGoogleが受け付けないタイトルから変更しようともくろんでいる。つけくわえるなら、あと1週間ほどした頃の7/18と7/19はそれぞれ『かまいたちの夜2』と『スーパーマリオサンシャイン』の発売日。
 そういったわけでですね、ゾークはいったんここまでとします! なにが「そういったわけで」だ。
 いや実際いま現在の脳内スケジュール帳によると、今日からページタイトルを変更作業にいそしんで、かつゲーム日記をコンテンツとして編集して公開にこぎつけるのが1週間後。そのころにはマリオ買っちゃってるという頃合いですよ。そうなるとやらずにおれませんよマリオ。
 なんでだろうマリオは発売直後に遊んでおかないと悔しい思いをするっていうか、それは過去何度となくなぜか発売から1年ぐらいしてやっと遊んでるっていう実体験をもとにした思いなんですけども、そういうわけでとにかくマリオだけは買って、そして遊びたいんですよ。
 まーちょうどゾークも地下にもぐるっていうキリのいい場面だったし、しかも何を持っていけばいいのかいまだ謎のままっていう状態だし、ここでやめることにしても自分の中でそれなりにOKというか。またやりたくなった時にやればいいだろうなという感じで。

 そんなこんなで次回からはたぶんマリオサンシャイン日記が始まるはずですよ。ヒーウィゴーオー(*1)

*1 ヒーウィゴーオー

例のあの声。

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