人生: 仮面ライダー龍騎(まとめ読み)

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仮面ライダー龍騎(まとめ読み)

プレイステーション用

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目次から...

2002.12.29(仮面ライダー龍騎より)

戦わなければ生き残れない

 というわけで唐突に龍騎です。ここに至る経緯を詳しく書くと、えーと、借りたから。(とても詳細)
 『仮面ライダー龍騎』。個人的にはこの原作にあたるテレビ版を第1話から欠かさず見ているわけですが、なんつうかあの龍騎のデザインはどうなの?という誰もが思うファーストインプレッションからもういいかげん慣れてきてしまい、慣れてしまうとあとはもはや面白さしか残らないという強烈な賛辞っぷりをみせつけています。個人的に。もちろん映画版も見たよ?
 で、ゲーム版。なにしろこのご時世にいまさらプレステ1用だし、発売時期的に考えてえらく急造っぽいし、ちょっとどうかなーと思ってたんですよ原作ファンとしても。というかそもそも龍騎は濃いキャラの面々がおりなす群像劇(*1)が面白いのであって、別に格闘ゲームになられてもなーという、なんつうの「ケッ」感があったわけですよ自分的に。しかし周囲を見回せばなんかこのゲーム評判いいっぽいですよ? 龍騎ファン限定で。いやむしろ龍騎好きにとって評判がいいのであれば自分にとってもクる内容ということになる。き、気になる! しかしあのしょぼいパッケージ見るにつけ「これに\4800は高くね?」という疑問も。実際手に取ってレジに並ぶとこまではいったんだけどなー。もしあの時いた7人くらいのレジの順番待ちがいなければ歴史は変わっていた。
 そんなこんながありつつも、コンプリートした人から無事借り受けることに成功しました。Misson Complete。でまあ、プレステ2の電源入れたわけですよ。

 ……こ、これ、無駄によくできてねえ? というのが第一印象。まずオープニングムービーからして気合が違う。例の原作どおりのオープニングテーマ曲とロゴパターンが出てきたときは、ああTV版のオープニングそのままムービーに落としたのかと思わせつつ、実は全面フルCGで新造してたり。しかもなんかCGの出来が変にいい。どうもわざわざモーションキャプチャーまでしてるっぽい。もちろん王蛇はちゃんと首をまわす!(重要) そして前のめりに走る!(ここも重要)
 それでいわゆる練習モードを始めたら始めたで、いきなり神崎 (兄) が出てきて、ちゃんと音声つきでしゃべる。もちろん例のキーンという謎の音と一緒に。モンスターと契約しろだのソードベントを使えだの、なるほどいかにも神崎兄ちゃんが言いそうな命令を命じてくれるし、というかそのモンスターと契約するシーンてゲームのチュートリアルとしてもほとんど無駄 (□ボタンを1回押すだけで終了) なんですが、それをわざわざ龍騎ブランク体(*2)まで用意して入れてるあたりが立派だ。製作スタッフの本気を感じる。
 加えて龍騎の原作通りのへなちょこっぽい動きが泣かせる。ストライクベントを使ったときのかっこ悪いポーズとか大パンチの素人まるだしの大振りとか。いやこれ原作見てないとわかんないでしょうが、あえてスーツアクターの人がへなちょこっぽい演技をしてるんですよ、TV版。それを完全再現。こ、こいつは真面目によくできてねえ?
 というかまあゲームバランス的には必要以上に簡単というかなんというか言葉に困るようなバランスなんですが、単純に龍騎ワールドを楽しみたい僕的にはかえってこのほうがアリってなもんで楽しく遊んでたら、プレステ2が飛びました。
 えーと、CDの読み込みは「高速」にしない方がいいっぽいですよ。皆さん。

*1 面々がおりなす群像劇

恥ずかしい表現。

*2 龍騎ブランク体

通常の龍騎と違って、色が青い。ちなみにこのゲームではこのシーン以外龍騎ブランク体は登場しない。

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2002.12.29(仮面ライダー龍騎より)

終わりの無い戦いへ

 その後やり直したりもしてました。もしかして物凄く気に入ってるのか、このゲーム。ちなみにオプションでオートセーブにしておいた方が安全で、あとラウンド数を1に設定しておくと話が早いっぽい。なるほど、この手か……(重々しくコントローラーを握りながら) 。
 で、本編にあたる「バトルモード」。いきなりキャラ選択画面の背景がライドシューター画面(*1)をイメージした感じになっているわ選んだキャラの声で「変身!」って言うわ(*2)選んだ後には「戦わなければ生き残れない!」のナレーションが入るわで原作ファン狂喜の展開が速攻でくりひろげられます。実際にはあのナレーション、次回予告の最後に入るやつなんだけど、1) 他に入れるところがない 2) 入れないよりは入れた方がいい という大胆な理由によりここに突っ込んだものと思われます。その意気や良し! あと、試合 (?) 開始時の「STAGE 1」とかの表示もちゃんと鏡写し(*3)になる。
 そんな細かいネタが大量にちりばめられたゲーム本編をクリアーしていくと、あーまあこれ言っちゃってもいいだろうけど、というか言った方がいいんだろうけど、静止画 (それもキャラのバストアップ) 1枚のさみしいエンディングとスタッフロールを経由しまして、別のライダーが使えるようになりました。あとちょっとしたお宝 (そうでもない) 画像が見れるようになる。なるほどこういった手順で全キャラコンプリートしろということか。と進めていったところ、僕の目の前に現れた新キャラは……え、蟹? (次回に続く)

*1 ライドシューター画面

バイク乗ってミラーワールドに行く途中の、とか書いたところで本編見てないとなんだかわかんないでしょうが。この場面が劇中で唯一「ライダー」としてのアイデンティティを保っていたはずだが、最近はこの場面を見たことがない。

*2 「変身!」って言う

本当はムービーかなんかで変身シーンを見たかったけど (ゲームでは変身中の画像はなし) 、まだ正体が秘密のキャラもいるから難しいか。

*3 鏡写し

TV版でいえば各話冒頭のアレ。しかし今回、本当にTV版見てない人おいてきぼりの日記になってるなあ。

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2002.12.30(仮面ライダー龍騎より)

蟹工船

 蟹 (かに)。仮面ライダー龍騎の中で「蟹」といえば通常、仮面ライダーシザースを指す。「裏で悪の仕事に手を染める刑事、須藤雅史が変身。悪の頂点を極めるために戦った。契約モンスター:ボルキャンサー」とマニュアルにはある。じっさいそのとおりではあるんだけど、いかんせん見た目がである。というか事実カニの力を得たライダーである。龍騎のドラゴンを筆頭に、コウモリとか毒蛇とか白鳥とか不気味だったり強そうだったり美しかったりするモンスターと契約しているライダーが大半を占める中、カニである。当時のライダー造物主 (あえて名はふせる) のテンパリ具合たるやすごいことになっていたのにちがいない。そのあまりの見た目の情けなさに加え、実際に登場したと思ったら数話であっさりと敗北、しかも自分の契約モンスターに喰われるという二重三重の情けなさで我々の心に強烈な印象を与えたという。ありがとう仮面ライダーシザース。ありがとう須藤雅史。
 そんなシザースがこのゲームでは使える (あ、このあたりから前回の続き) 。いや、それは別にふつうだとは思う。それぐらいできて当然だ。というか実際、最初から選択できるキャラの1人ですらある。ちなみにこのシザースを使って主要キャラをばったばったとなぎ倒すと、背後にかかるヒロイックなBGMとあいまって物凄い違和感があってかなり愉快です。ともあれ、今回使えるようになった「蟹」とはシザースのことではないのだ。
 ボルキャンサーである。シザースの契約モンスターである。もはや蟹そのものである。アフリカあたりのヤシガニは大人の指さえちぎるらしいと聞くが、しょせん指である。あとモンスターなのでキシャーとしかしゃべらないし、カードを使ったりもせずひたすら力押しで戦う。つまるところ、何が悲しくて蟹を?ということですよ僕が言いたいのは! そりゃードラグレッダー(*1)なんてどんな操作系にすればいいのかよくわかんないんでしょうけど、だからってボルキャンサー使えるって言われても燃えないその気持ちをわかってもらいたいが、まあアドベント(*2)用のモデルをそのままキャラ扱いにしたちょっとしたオマケみたいなもんだろうから別にいいや。

*1 ドラグレッダー

龍騎の契約モンスター。龍。

*2 アドベント

モンスター召還技。シザース使用中にアドベントすると、ボルキャンサー (かに) がキシャーとかいいながら突撃するので愉快。

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2003.01.01(仮面ライダー龍騎より)

夢に向かえ

 メリークリスタルキーング!(これぐらい間違っておけばいっそ何も言われないだろうという計算)
 というわけで正月1発目にして、無事コンプリートいたしました、龍騎。理想的な展開といえんこともない。
 まだ日記4回目にして早くも完結ですが、なにしろこのゲーム異常に簡単なので。お子さま向けなのかもしれないですけど、いちおう難易度設定はデフォルトの4、いわばNORMALでこのぬるさだからEASY設定にしたらどれほど簡単なのか。
 なにしろ格闘ゲームとして反則級のことになってるんですよ実際。まず開始直後にソードベント (キャラによってはストライクベントとかそのへん) カードを使って攻撃力を上げておいて、大パンチで適当に体力削ったらアドベントカードを使用。アドベントは回避不能なので、これで早くも敵の体力はジリ貧。すると例のエンディングテーマ(*1)がかかるのでファイナルベント使用。これまた回避不能で大ダメージなので余裕で勝利という展開。基本的にアドベントとファイナルベントを両方使えば体力ゲージの半分以上削れるので、「敵の体力ゲージを半分減らす=勝利」と考えてもさしつかえないわけです。しかもCOM側はなぜかカードを使いたがらないという親切設計。
 という具合に格闘ゲームとしては正直、どうしようもないゲームバランスなわけですが、ゲームとかそういうの抜きにしてキャラゲーとしては非常によくできてるわけですよこのゲーム。←矛盾
 いやいや実際、龍騎のゲーム遊ぶなんて人はすでにゲームとかどうでもよくて、単純に龍騎を見たいわけじゃないですか。格闘ゲーム遊びたいならもっとよくできたゲームが他にいくらでもあるわけで。そういう龍騎好き視点でいえば、細かいところまでよくできてるわけですよ。各ライダーの動きは本当それっぽいし、前述のファイナルベントまわりのBGMとか、いかにもTV版そのまんまという演出が泣かすわけですよ僕らをどうにも。なんつうの思わず各キャラの「つかみ攻撃」を全部ためしてみずにはいられないっつうか、龍騎はいかにも龍騎らしい「えーとこっからどうすりゃいいんだろ、あーもうとりあえずドーン!」的なつかみ攻撃 (思わず爆笑した) だし、ガイはいかにもガイらしいっていうかTV版で龍騎に対して行ったきわめて屈辱的な「ジャマなんだよ」攻撃だし、王蛇に至ってはまさしく浅倉そのものなケンカ殺法を発揮するくらいで、そういうのを全部確認するのが楽しいわけですよファン的には。言うなれば原作ファンが『ロード・オブ・ザ・リング』を観るような感じなんでしょうか。よくわかんねえですけど。あとクリアー時にもらえるライダーとかの画像コレクションモードがくだらないんだけど結構楽しい。画像によっては音声(*2)もついていたりして、思わず全部見たくなる。
 まあ逆にTV版知ってると納得いかない点とかもありますよ確かに。ポリゴン数的な問題なのかゲーム製作時点でまだ設定が固まってなかったのか謎ですが、インペラーとかタイガとかのファイナルベントがかなり違う動きになってたり、なぜかガイがコンファインベントカードを持ってなかったり、エビルダイバー契約後の王蛇とライアの対戦が平気で起こったり、なんつってもオルタナティブ・ゼロ (香川教授) が登場しなかったり。あーもうオルタナティブが登場しないのは納得いかねー!と思わずにはいられませんが、その一方でちゃんとベルデの声が黒田アーサーなのは立派だ。

 そんなわけで、龍騎好きならかなり楽しめる内容なんじゃないでしょうか (結論) 。でも、この値段はやっぱりちょっと高いよな。

*1 例のエンディングテーマ

TV版では、つねに各話クライマックスの戦闘シーンでBGMとして流れる曲。ゲームでもHPが十分下がったクライマックス的な場面でかかるので実に雰囲気が出て楽しい。

*2 音声

特に城戸真司の画像は、他にもいろいろセリフはあるだろうによりによってこれかというセリフが使われていて実にらしくて楽しい。

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