これまでを清算
風邪をひいたりなんだりとかこの間言っていたが、それとは別にずっとドラクエとかやってない。それというのも、なんか風邪ひいてる間にゲームやらない癖がついちゃったからだ。意外にゲームやらないでもなんとかなるもんだ。
とか感心してる場合ではない。いまや世間では、なんだ、PSP(プレイステーション・パーマ)だとかDS(ダメ・裁判官)だとかがはやってるという。パーマはまだしも、ダメ裁判官とはなんて時代だ。ここからうまいこと社会風刺にもっていくことも可能だが、取り返しがつかないほど本筋から外れそうのでやめておく。命拾いしやがったな(僕自身が)。
そんな激動の21世紀を生きる上で、まああらためて久しぶりに遊ぶのだった。ドラクエを。
鼻歌まじりで電源を入れたものの、冒険の書を選択する場面でいきなり僕は衝撃を受けた。こ、このカタカナまじりの城の名前はなんだ!?
ごく簡単に言えば、忘れてるのだ。なんだかんだで遊ばないまま数ヶ月、すっかりゲーム進行は忘却の彼方である。一番湯のカナタである。けっこう面白かったんだけどやっぱり地味だったよなあ、あのマンガ。そんなくだらない事を言っている場合ではない(間違いなく)。
とりあえずロードするだけしてみて、その辺のキャラクターに話を聞く。ああなんとなくは思い出してきた。お姫様が鏡でアレなので、その、ぶっちゃけ助けにいくのだ(僕はこの辺で実際の文章進行にあわせて前回までのあらすじを説明するという高度な文章技巧を発揮している。それをみんなには知っておいてほしい)。だが、助けろ助けろとこの人は言うが、いかにして!? むしろゲームを進める上で大事なのはそこだ。途方に暮れかけたその時、天啓のごとく閃いた、まあなんだ、思いつきがあった!(だいなし) 「おもいだす」コマンドである。このゲームではプレイヤーの任意でいくつかの会話を記憶させることができるのだ。そして僕はこんなこともあろうかと、重要そうな会話はかたっぱしから記憶させることにしてたのだ。果たして「おもいだす」してみると、今後の行動方針がズバリ説明されてる会話が表示された。べ、便利なシステムじゃねえか! 具体的には『ミシシッピー殺人事件』のメモ機能
(*1)の5万倍は便利だな!
とか思った直後に横にいた人になにげなく「はなす」してみたらそっくり同じセリフを吐いたので、なんだか感動が薄れた。
そんなこんなでどうにか謎は解けた(←もとより謎じゃねえ)。さっそく例の姫に関連する塔へとカウントダウンとともに黒煙をあげて向かおうとした(気分的に)のだが、いやちょっと待て。
かつてのプレーではわりと流れにまかせてたので放ってたが、どうも今回のドラクエでひっかかってる点があるのだ。そこをキッチリ解決してから冒険といこう。
問題は、プレイヤーキャラクターの数が多いということだ。ここから先は驚きを大切にするプレイヤーが読んではいけないところだが、どうも戦闘に参加できる人数と比べてパーティ人数が圧倒的に多いようなのだ。ありえねえ!と僕などは思うが、それはつまりドラクエ7を先に遊んだからですねすいません。考えればドラクエ4も5もそういうところがあったし、その流れでいけば『6』が不必要に大所帯なのもむしろ当然といえる。
そうなのだ。簡単に言えば不必要なのだ。どうやっても人数に「あまり」が出るシステムなのだ。キャラクター4人を選んでひいきして進めるか、はたまた状況と特性に合わせてローテーション的に入れては外しするか。
これはおそらくあえてプレイヤーに取捨選択させることによって、逆に選んだ方のキャラにグッと愛情をもつであろう的な制作者側の計算かもしれないし、『7』では逆に「あまり」がほとんど出ないシステム(というかシナリオ)になってたことから見て制作者サイドとしてもこれはいけないと思ってたってことかもしれないが、まあとにかく『6』では「あまり」が出るのは事実。個人的な好みとしては、ひんぱんに入れ替えるのは苦手なんですよ。だって色々考えるの面倒くせえじゃん(ズバリ本音)。あとリアルな話、全員に均等に武器防具を買い与えるのはけっこう大変。
そこで改めて僕のパーティを見渡してみた。今のところメンバーは(ここからいよいよもって具体的な話を始めるので、聞きたくない人は手で耳をカパカパしながらワーワー叫んでください。その後読み進めるのをやめてください)まず主人公。そして大工の息子(こう書くとキリストっぽい)にしてマッスル戦士のハッサン。「謎めいた美女」というポジションでいったいいつまでひっぱり続ける気なのか、ことミレーユ。「謎めいた家出娘」というなんだかわからないポジションことバーバラ。自然派集団の坊ちゃんにしてメガネ君ことその名前はどうかことチャモロ。そしてなんとなく戦闘後仲間にした(そういうシステムなので)スライムとくさった死体。こうやって冷静に「くさった死体を仲間にした」と書くとデビッドリンチ映画ばりの異常事態だ。最後に控えるのは空気の読めない男こと(僕が勝手に認定)、おもしろ夢遊病患者のアレス! このメンバーでお送りします。ワアアアアァァ(観客の歓声)。
さて、この中でどのメンバーを重点的に育てるか、だ。
とりあえずモンスター達は外す。僕はわりと物語展開重視派であって、ストーリー上脇役的存在であるこれらモンスターを主要メンバーには数えないのだ。
次にリストラの大ナタを受けるとすれば、やはりアレスだろう。理由はいかにもNPCっぽいからだ。すぐにもいなくなりそうだからだ。いや、ていうかそういう人なんでしょ? 特に伏線もなく登場したし、さほどドラマチックでもない形で仲間になったし、鳥山明のデザイン画を見た記憶もたしかないし(あいまい)。ちょっと不安になったんで、ネタバレを気にしつつ目を細めてディスプレイを手で隠しながら攻略系サイトを覗いてみると……、あ、この人主要キャラだったのか。ごめん、空気読めてないとか言って。
まあとにかく今までもアレスはどうでもいいや的あつかいだったので、今後ともどうでもいいや的あつかいにすることにかわりはない(ひでえ)。もうちょっと主要人物オーラを出していてくれれば歴史は変わったかもしれないが、歴史にIFは許されないのだ。
でもって残る5人はいよいよ主要キャラ祭りである。全員それなりに長いつきあいではあるが、この中から誰か1人を切らねばならない。戦闘に参加できるパーティーはドラクエの掟で4人までなのだ。
んー、じゃあ、チャモロを切るってことで。
なぜと言って、まあこの人だけ出自にナゾがないんだよなー。生まれた時からの坊ちゃん育ちで、家族もちゃんと認知してるし。そういう意味でキャラクターの深みというかこの先の盛り上がりも考慮するとやはり主人公・ハッサン・ミレーユ・バーバラということになる。ちょうど男女2人対2人でバランスもいいんじゃないスか?(てきとう) 『あいのり』みてえなもんだよガハハハ!(見た事ない)
で、このパーティ用に職業と装備を整えて、問題の塔に向かうのだ。以下次回。
*1 『ミシシッピー殺人事件』のメモ機能
プレイヤーにとって不便でしかない上に、これを使わないとクリアーできない。