人生: ドラゴンクエストV(まとめ読み)

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ドラゴンクエストV(まとめ読み)

プレイステーション2用

※下に行くほど新しい記事です。


目次から...

2004.08.11(ドラゴンクエストVより)

本当に3Dというやつは

 実はドラクエとかまたしても始めてました。
 軽い気持ちでちょっとさわる程度のつもりでやってみたら10時間とか遊んでて驚いた。これはもはや事件だ。その、催眠的な。(早くも事件性が希薄になる)
 10時間。ドラクエのそれも『5』の序盤で10時間といえばそうとうな量である。やったことある人ならなんとなく想像つくだろうけど、例の急展開をこなしてなおあまりある時間である。具体的には、えーと、具体的かつ未プレーの人のためにぼかして言うと、被搾取階級から脱してしばらくたって、鏡に関係のある塔をも越えたあたり。よし、まあ、なんとか言えた。

 なんだってドラクエ5を始めたのか、そこから説明せねばなるまい。
 なるまいってことはないけど、やはりなるまい。このいつもながら回りくどい日記としてはなるまい。
 僕はそもそも3Dのゲームがおおむねだめな人間だ。世の中にそういう人はあんがい多く、その理由も見づらいとか2Dじゃないとだめだとか3D酔いするとかさまざまだが、僕の場合は単純に道に迷うからだ。
 以前にさんざんその話はしたんで(このとき)くり返さないが、とにかくもう今後ゼルダの最新版が決して楽しめない人間なのだとゼルダそのものに突き付けられたあの経験は、僕のゲーム体験の中でもワーストから数えて何位っていうくらい悲しい経験だったのだ。結局その話くり返してるけど。
 そこでドラクエだ。今度出るっていう噂の『8』はなんだか知らないが3Dだというじゃないか。ドラクエ、お前もか! ゲーム雑誌とかチラチラと横目で見るに(僕はドラクエに関しては発売前情報をできるだけ見ずにやってきたいので、このへんのさじ加減が難しい)、どうやら広いフィールドを360度走り回るらしいじゃないか。どういう意味で走るのかは、あくまで横目チラなんでわかんないけど。
 もしもゼルダに続いてドラクエまでも遊べないとしたら、こいつは、その、なんか想像しただけで悲しくなってきた。この文章まだ書き続けないとダメですか。そんぐらいつらい想像なのでてっとり早く進めると、とにかく心の準備はしておかねばなるまいっていうことですよ。3D空間に対して。あと、3Dでけっこうリアルに鳥山キャラ描かれるみたいなんでそれも自分に合うのかどうかという点に関しても。僕個人に関していえば、ドラクエのキャラはあくまでテレビ画面上のドット絵であって鳥山キャラをイメージして遊んでたわけではないのだ。経験上。
 そこで『5』だ。さっきから「5」と言っちゃいるが、これはいわゆるプレステ2版ドラクエ5のこと。つまりスーファミ版のリメイクであり、画面の絵ヅラ的には『8』に直接つらなる流れの『5』である。ややこしいけど。スーファミ版『5』はかつて遊びおおいに楽しみそしてクリアしたことがある。いまここで買って遊んでも、そしてやっぱり3Dダメだわってことになっても、まあシナリオ上は1度クリアしたことのあるゲームだからそれほどダメージもでかくないんじゃないだろうか。それに中古屋でパッケージ見たところによると『8』のデモムービーがおまけについてくるらしいし、『8』の様子見にはベストとすらいえるだろう。

 で、遊んでみました! 結果、まあ……多分……大丈夫なんじゃないの? イケるんじゃないの? コレ。極端に高低差を活かしたダンジョンとか作られないかぎり、なんとか遊べるんじゃないの? いや、まあ、これあくまで『5』のリメイクだから3Dに特化してないしそういう意味ではなんともいえないんだけど、しかし……今の段階でなら言える。たぶん大丈夫と!
 よっしゃ、遊ぶぜ! 思い切って遊ぶぜ! あ、とりあえず『5』をですよ?

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2004.08.17(ドラゴンクエストVより)

ベラのこと

 ベラについて話そうか。
 この日記にはめずらしくいきなりの固有名詞だ。もちろんベラが何者でストーリー上どんな役割をはたすかについては書かないけど、この先もうちょっと詳しい話も出てこようから未プレーの人は注意されたい。とにかくベラの話だ。
 もうベラの登場する場面はとっくに過ぎてしまってるんですけど、まあそもそも1回遊んだゲームの再プレーなんでこういう可逆式なアレで。

 ベラってはじめ憶えてなかったんですよ今回僕とか。
 今回PS2版を遊ぶまでの僕に「ベラ」とはなんぞやとか聞いてみたら、それは妖怪人間のムチが痛い人(*1)かあるいはベラ・ルゴシ(*2)か、あとはもう思いつかないわってくらいの答が返ってくるであろう。それくらい忘れてたわけですよベラのこと。ある意味、少年期のおとぎの国での思い出を完全に忘れ去り……そして大人になったいま突然の再会、なんつうロマンチックな展開ですらありますが、最初にドラクエ5やったの少年期ってほど子供じゃなかった気がする。選挙権ぐらい持ってなかったっけ。よく憶えてないからあいまいだけど。
 それぐらい僕はベラのことを忘れていた。
 ベラにまつわるイベント全体を忘れていた。正直言って、ここまで忘れるこたないんじゃないのかってくらいだった。再プレーして思い出した今にして思うと。
 けっこう印象的な場面なんですよベラにまつわるイベント。後々につながる伏線とかもあるし。これがすっぽり抜け落ちてる自分の記憶力っていうものに、ある意味乾杯を捧げたい気分ですよ今日は。
 で、ベラのこと。
 遊んでるうちにどんどんそういやあったわこんなイベントとか思い出してはきたんだけど、ベラというこの比較的重要なキャラクターのことだけがどうしても思い出せない。というか、しっくりこない。こんな人いたっけ?
 間違いなくいたのだ。この人がいないとそもそもこのイベントに入ることができないし、イベントに入る直前にベラが村の中で起こしたリトル騒動のこととかは僕は確実に憶えている。たしかに少年期(違うと思うけど)に遊んだときに、あのリトル騒動も起きていた。つまりPS2版で追加されたイベントだから憶えてないとかそういうことではないはずだ。
 たぶん今回のベラがよくしゃべるせいじゃないだろうか。あ、今回のドラクエは『7』以来の伝統で、「はなす」コマンドでパーティーのメンバーがなにかコメントを残してくれるんですよ(これが伝統化してくれたことをとても喜ばしく思う)。それらコメントでキャラクター性があきらかになっていくにつれ、スーファミ当時に僕が抱いていたベラのイメージとは違うキャラとして立っていって、結果「こんな人いたっけ?」ということになっているのではないか。仮説。
 「はなす」コマンド(というか△ボタンだけど)をことあるごとに使ってると、そのキャラクターの人となりが見えてくる。たぶんかつての僕はベラのことを、立場はともかくこれといって特徴のない人ていどにしか見てなかったんじゃないだろうか。実際それくらい短くビジネスライクなつきあいでしかなかったのだ。当時は。だが今作では「はなす」コマンドがある。思ってたよりずっと若く、真面目な一面もみせつつおおむねけっこういいかげんで、ちょっとばかりドジっ娘ですらあることを今の僕は知っている。歳の頃なら14、5才だろうか。それもお姉さんぶってるだけで、本当はさらにもうちょっと若いかもしれない。
 RPGでキャラクターの情報量が多い(ステータスという意味じゃなくて)のは、プレーヤーの好みにあう限りはたぶんいいことだ。読み応えがある、って言い方でいいんですかね。少なくとも今回の僕にとっては、あまり印象に残らない小イベントが、もっと長く遊んでいたい小イベントになった。

 ところでベラを「お姉さん」的存在としてここまで話してた僕だが、ふと前のセーブデータでベラのステータスを開いてみて、その間違いに気づかされた。
「せいべつ:?????」
 こういう情報量は願い下げといきたい。

*1 妖怪人間のムチが痛い人

『妖怪人間ベム』のナンバーツー的存在。ベラのムチは痛いよってよく言う人。

*2 ベラ・ルゴシ

よく考えるとこの人が出てる映画って見たことないや。詳しくはこことか探してみてください。

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2004.09.05(ドラゴンクエストVより)

誠意ってなにかね

 しばらく書いてなかったけど、まあ僕だってヒマじゃなかったってことさ。(いやな言い草)
 でまあその間ゲーム進行どうなってたかっていうと、いまやそのなんだ、青い髪の女性をめぐり竹取の翁おおいにパシらすという感じの場面である。具体的な表現をさけて比喩を駆使した結果、なんだかよくわからない説明になってしまった。

 ところでこの場面、なんつってわかってもらえてるのかどうか不安なんでもうちょっと真面目に書くと、青い髪の女性にまつわる争奪戦(パンチDEデートみたいなもの)のこの場面、僕はどうしてもしっくりこないものを感じている。
 主人公の行動が理解できないんですよ。
 いや、そもそもドラクエの主人公なんでしゃべらないし行動もプレイヤーまかせではあるんだけど、イベントの進行のために強制的にせざるをえない行動とか、周囲の反応とかで類推できる主人公の動きとか、あるでしょ? そうそれ。
 えーとこのあたりシナリオの重要な点についてふれるので非常にどう書いたものか悩むとこなんですけど、見るかぎりどうもこの主人公、その気もないくせにあのビッグイヴェントに参加してるようなのだ。
 けっこう人生かけて参加してる人もいるような一大イヴェントである。賞品そのものがケタ外れであるし、あだやおろそかにしては人格が疑われるタイプの賞品である。なのに、主人公は実のところおおいに副賞めあてである。そりゃたしかに副賞もデカいことはデカいが、なんつうか他人の人生とかそういうのを左右しかねない、1位賞品はアメリカ大統領の座、副賞でソニーのPSXとかそういうイヴェントにPSXめあてで参加してるようなものである。そのたとえもちょっとどうだろう。
 もう、このさい最初からPSXめあてだって主人公言っちゃえばいいじゃん、と僕などは思う。あるいは「こんな方法で大統領を決めるなんて間違っている! それをこの戦いに勝つことで証明してやる! 民主主義万歳!」とか言うんでもいい。たとえにたとえを重ねることでいよいよわかりづらくなってきてる気がする。
 とにかくそういう気配もなく、主人公と話をする町の人の反応は「あんたも大統領の座がめあてですか。核とか撃てるもんねえ」みたいな反応である。マイケル・ムーア監督が見たら憤慨ものである。別に話の流れから言って、「えっ? 大統領めあてじゃない? あんた無政府主義者じゃないだろうね」とかいうセリフが出ても不自然じゃない場面ながら、決してそういう声は出てこない。主人公は少なくとも否定はしていないということだ。どうしちまったんだ主人公。あんたはそんな不誠実な男じゃなかったはずだぜ。

 わかります、わかりますとも堀井雄二さん。ストーリー展開によっては今後「第二部:大統領編」もアリとしておきたい。そのために今のうちはまだ伏線をつぶしておきたくはない。そういうことなんでしょ堀井さん、雄二さん(人名をふたつに分けて呼ぶとゆでたまご先生っぽくなるね)。
 しかしここは主人公に感情移入できるかどうかのせとぎわである。もうちょっとさ、最初こそPSXめあてを公言していたものの、徐々にこう、大統領…か……やらねばならんのかもしれん…俺が!と思うようになるとかさ、なんかこう流れってものがありましょ? そうは思わないかね君ィ(堀井雄二)!

 むかしスーファミ版を遊んだときもここがすっごい気にかかってて、今回なんかしらフォローあるかと思ってたんですが、別にないっぽいですよ。えーっ? 普通ここ引っかからない場面なの? その、一般的プレイヤー的には。どうも納得いかざるわー。
 そんで今日、そんなことを考えながら遊んでたら、例のダンジョンでボス敵に大苦戦。ていうか主人公チーム全滅で、馬車の中の2軍チームの出番に。そこは1軍がおおかた弱らせてた相手なんでどうにか勝てたものの、リレミトどころかホイミも憶えてない2軍チームのこと、帰る途中あともう1歩というところでどうでもいいザコ敵あいてに全滅させられました。
 あんな不誠実なことやってるからバチが当たったんだよ。まったく、思い知りやがれ! しかし主人公にバチが当たると困るのは僕自身なのだが。

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2004.09.16(ドラゴンクエストVより)

ジゴロ7

 オマエという奴はいったい何を考えてるんだドーン!(不意打ちの衝撃波つき)
 ジゴロ気取りか、GI・GO・ROを気取ってでもいるのか! ここで唐突に関係ない話をするが僕はけっこう大人になるまで「ジゴロ」が外来語だと知らなかった。だってみんなもそうでしょ?(捨てられた子犬のような瞳で)
 それはさておきジゴロだ。そう、要するにアレのことだ、その、まあ物語上わりと重要なことを言うことになるけど、つまりは主人公の行動だ。あいつはなんだその、ダメだ! 正義か悪かで分類するなら、悪だ! 前回さんざ「ちょっとキミ、その態度は一人前の男としてどうかな」と諭したにもかかわらず(たぶん聞こえてない)、奴ときたら……奴ときたら……。
 申し訳ないよ僕は! その、青と金のお二人に。

 というわけで今の進行状況はといえば、青のために黄を利用しているがそうかといって青に対してはその気がないという、お、オ、オマエって奴はー!
 これで自分は何もモーションをかけていないのに誘蛾灯のごとく先方から惹き付けられてくるとかならまだちょいとしたネギまとして納得もいくのですが(←それもどうだろう)、こいつときたらまさしくGIGOROのやりくちですよ。これがジュリー(沢田研二)ばりのモテ男キャラならそれもよかろうですが、見ての通りの生真面目フェイス。いや、だいたい今までだってオマエそうとうマジメに生きてきたじゃないか。僕はお前をそんな奴だとは思っていなかったよ。一応言っとくと主人公のことをですよ。

 ドラクエの主人公はしゃべらない。
 つまりゲーム中に主人公のセリフとして文字が出ないということだけど、しかし事実まさに「しゃべらない」かといえば、そうではあるまい。たぶんゲーム画面に映らないところでなんやかんやしゃべってはいるはずだ。そうでないとしたら無口にもほどがあるだろう、実際。いやたしかにゲーム中ときどき「無口」と描写されることはあるけれども。
 みんながそうかどうかは知らないけれども、僕はドラクエのプレイ中、主人公が何をしゃべっているのか想像する。町の人のメッセージに対してリアクションを返したり、仲間のメッセージにあいずちを打ったり、戦闘中に大声で指示を出したり。
 言ってみれば主人公がどんなキャラしてるかは自分のさじ加減ひとつってことではありますが、しかしジゴロはあるまい。
 むしろ僕は主人公をジゴロどころかかなりの行動力と正義感と、まあちょっとばかり流されやすい性格をもった善人として見ていたし、そういう人らしい言葉をしゃべっていると想像していた。なぜなら、周囲が主人公に対してそういう接しかたをしているからだ。ジゴロ相手だったら「まったく、お前ときたら……オレもきらいじゃないけどさ」とかそんなメッセージのひとつも出ようものだが、そうではなかった。諸君、これは何を意味するのでしょうか!?(←とりあえず聞いてみた)

 このへんもともとリメイク前のファミコン版時代もちょっとどうかなあという場面でしたが、今回リメイクされて、金色した人のセリフが増量したぶんいっそう気まずいんだよなあ。
 記憶によればここさえ越えればいつもの優しい彼が戻ってきてくれる(気持ち悪い表現)はずなので、がんばってこの先のダンジョンを突破しようと思います。

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2004.09.19(ドラゴンクエストVより)

深く静かに潜行せよ

 そんなこんなで(前回参照)、やや具体的な表現を避けると水にまつわる輪っかにまつわる水にまつわる場所を大攻略するわれら精鋭パーティーであった。別に間違ったことは書いてませんよ?
 前回、一時的に行動をともにすることになった黄色。あーその、黄色い人。さあこの新しいメンツでいっちょうぶちかまそうぜ!とかいうノリで町から飛び出したところ、敵と遭遇、そして死。早え!
 黄色、早死にしすぎだろ! これはイベント戦闘かなんかか? 死を演出するには急展開すぎないか? とか思ったけど要するにHPが少なくてレベルが低くて防具がポンコツだとかそういうことだったらしいですよ。
 あわてて防具等買い足してもまだレベルの低さはいかんともしがたく、じゃあ馬車の中で待機してもらえばいいかと思ったらダンジョンに入った瞬間速攻で前に出てくる若手芸人なみのどん欲さ。な、なんてこった! こいつはとんだ愛のお荷物(川島雄三監督.1955年日活)ってやつかと微妙にうまいことを言ってみたりしましたが、そんなことを言う間にも黄色は物凄いスピードで攻撃を受けて死んでいく。
 しかたなくダンジョンを飛び出し(スパイダーマンがコミックスを飛び出した的なノリで)、馬車に黄色を放り込み、ラジオ聞きつつそこらをうろうろAND戦闘に入れば○ボタン連打っていう感じで黄色に経験値を広い心で分け与えるわれら精鋭パーティーであった。

 と、ここまでは黄色にかなりノってなかった僕ですが、ある程度レベル上がってくるとこいつなかなかオーライじゃねえのと思えてきた。もはや触れれば死する的なキャラは卒業し、立派なチームの一員である。なんて展開の早さだ。
 いい感じで敵を滅ぼしつつ地下に、そして地下にとダンジョンを潜る。例の水にまつわる輪っかにまつわる水にまつわる、ええと今のひとつ「まつわる」が多かった。それを探しに地底探検といったあんばいのわれら精鋭パーティーであった。
 しかしお目当てのお宝にはなかなかたどり着けず、いいかげんマントル層等にたどり着くんじゃねえの?というくらいに降りただろうか。←いいすぎ それまでにないタイプの分岐路が我々の前に姿を現したのである。いまのちょっと川口浩探検隊っぽかった。
 雑ないいかたをすると、右と左。右にはいかにもって感じの宝箱、そして左にはいかにもって感じの謎めいた場所。どちらも袋小路になってる以上、どちらか片方が目指すお宝であろう。だが、どうする?
 説明すると、今のパーティーの様子はすでにジリ貧である。MPどころかHPさえ底をつきかけ、あるのは希望だけである。そりゃさっきは結構強いパーティーだって言ったけど、地殻にたどり着きかねないほど地下に降りてるんで(さっきより嘘のスケールが大きくなった)。
 これまでのパターンから言えば、例の水にまつわる輪っかにまつわる、なんかもうどうでもいいや。それはボス的存在が守っているはずである。この体力でボスに出会えば死するは必定。どっちかといえばザコ敵にすら全滅させられかねないのが今のパーティーである。だが、……この左っかわの謎めいた場所、これはHPMP全回復の泉とか、そんな雰囲気すらありはしないか? そう考えるとなるほどこれまで体力MP全部を使い果たすほど深く潜ったこととうまくつじつまがあう。ここでいったん体力回復して、そしてもう1方にある宝箱そしてボス戦ってことか!
 ボス戦ってことか!
 ことか!
 ……やっぱためすの怖いんでいったんリレミトで帰るわ。

 ちなみにリレミトを使うほどのMPすら残ってないことに気づいてあわててMP回復アイテムをさがしたり、もう1回もぐってみたらやっぱり同じところでMPが底をつきかけたり、なんか半分あきらめぎみに体力回復の泉(想定)をためしてみたら、それがお宝でしかもボスはいなかった。
 ……よかろう。←なにが

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2005.02.28(ドラゴンクエストVより)

君を誤解していたようだ

 前回の日記から約えーと、何ヶ月か!←かわいそうな人
 この間、実に僕は一度もドラクエどころかゲーム遊んでなかったのだった! いやまあゲームボーイ系の日記につけるタイプじゃないお手軽なゲームはしばしば遊んでたのですが。そういう事じゃなく。
 ともかくまた遊びたくなったので遊ぶことにするゼ!←すごく明快な理由

 しかしその前に、ちょっと片づけておかねばならない件がある。そこなんとかしとかないとドラクエ遊ぶどころではないのである。
 それはつまり、過去の日記でもさんざん言ってきた主人公ジゴロ問題のことだ。
 主人公はジゴロなのだ(むろん言いすぎ)。ちなみにジゴロといえば僕はまっさきに脳裏に石田純一(*1)歌うところの『ジゴロ』という曲が流れてしまいどうかと思うのですが、そのへんも含めてこの主人公が気に食わねえのです。石田純一以降はあきらかに言いがかりですが、それにしてもこの主人公のジゴロぶりたるやどうだ。感情移入をおおいにはばむと言ってよかろう。くわしくは前回・前々回の日記を読んでいただくか、それかゲーム実際に遊んでみたら?←あきらめ

 そこで僕は考えた。この主人公のジゴロぶりに、なんとか説明がつけられないかと苦心した。すごい科学で守りかねないほどになんとかこじつけられないかと苦慮した。
 で、思ったのだ。よく考えたら主人公、まあ凄絶な人生送ってるわけですよ。ここから若干のネタバレを含むのでさぐりさぐり書いていくし読みたくない人は読み飛ばすべきですが、まず第一に家族の愛に飢えていると僕は思う。
 幼少時の生い立ちやその後起きたいたましい事件、そして苦痛に満ちた少年時代と、もうまっとうな家族とかそういう形態と切り離される方向にばかり育ってるわけですよ。しかもその後思い出の地に戻ってみたら一面あんなことになってるし、彼のある意味では非常に乏しい人生経験(ほら少年期〜青年期がアレだったから)から無意識的に「家族らしい家族がいる」ことを平穏・平和の象徴として捉えてしまっていても不思議はない。
 そこに飛び込んできた今回の、その、麗人と大事アイテムと争奪杯ですよ。まして彼女といえば幼い日(まだ平和な時期)に出会った印象的な人。いやさ女性と書いて「ひと」と読ませていただこうか。そこはどうでもいいけど。
 もともと朴訥な性格。聖帝サウザーからお師さんを引いたようなみじめな青春(ひでえ)を送り愛を知らずに育った彼にとって、この時彼女に抱いた気持ちを愛と考えて不思議はあるまい。しかも所帯を持つというのは彼にとって世界を平和にする事とある種同義である。少なからず転倒した思考だが、彼の世界観において平和と家族というのは互いに切り離せないパーツなのだ。だからこそ婚礼とともに例の大事アイテムをいただくのは彼にとって至って自然なことなのである。よし、うまいことつながったぞ。
 先だっての、その、相棒的存在がとある式典を終えた件も強い影響を与えただろう。一種の羨望・憧憬、そしてこれも奇妙だが義務感といったものが彼に芽生えたと思われる。おまけにその後は動物しか話相手のいない一人旅(ひどい言われようだが事実)。経験的に孤独を好まない彼にとっては端から見るよりはるかに厳しい旅路だったと言わざるをえない。その意味でこの辺りの相棒的存在の言動はいささか無神経であったとも言えるが、まあそこまでは気が回らないものだよね。
 そんな彼にとって今回のイベントは意地の悪い言い方をすれば、まさに渡りに船であった。もちろん本人にはそういう自覚はないのだが。彼がこの件に乗らない理由はなかったし、事実彼は(彼なりに)まったく真摯であり本気であったのだ。
 と、ここで現われるのがえーと、金色の人である。おいおい話がドラマチックになってきたよ! ヤベエよ、ちょいとした韓流ドラマだよ!(それは全然ダメなんじゃないか?) とにかくこの旅の仲間を得るに至って、彼は自分の行動に少なからぬ違和感を感じるのである。わかるかボーイ、そいつがラブだ!
 そこにいよいよ満を持して選択イベントである。悩んだんじゃないの。スゲエ悩んだと思うよアイツの性格から言って。筋を通すならば間違いなく青い方である。今さら間違ってましたで済まされる問題ではあるまい。彼はそういう曲がったことのできない男だ。しかし見方を変えれば、これはこれでおおいに筋を違えたこととも言えるのだ。
 苦しみに苦しみぬき、だいたい『壬生義士伝』(TV版)の縁談イベントの時の吉村貫一郎と同じくらい苦しんで出した結論が、金色だったと。そういう事じゃないだろうか。
 あ、僕の場合金色を選ぶ事にしてます。『V』遊ぶたび毎回。

 できたー! これで完璧だ。これなら主人公の一連の行動にも納得がいく。オレは遊んでいるこのゲームを我が心の「誇り」としたい! 「納得」は必要だッ! 『納得』は『誇り』なんだ! とかなんとかジャイロ・ツェペリも言ってることだし(ややねつ造)。

 で、まあなんとかこのイベント完了いたしました。

*1 石田純一

バカとしか言いようのない男。

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2005.03.02(ドラゴンクエストVより)

愛こそすべて

 ずいぶん久しぶりにドラクエしてるわけなんだけれども。
 どこから始まったかといえば、例の、その、青色と金色の2択イベントを過ぎて間もないあたりだったはずだ。そこのところはさすがに印象的にもほどがあるので憶えているのだけど、じゃあその後どこに向かうべきなのかとか武器防具はきちんと買いそろえてあったのかとかそういった瑣末事はさっぱり憶えていない。
 とりあえず冒険の書を開いてみると、どうやら港町らしき場所の教会から始まった。
 ああなんかこの町にはおぼえがある。しかし「おぼえがある」レベルではお話にもなるまい。少なくともこの港町でセーブしていたという事はこの町を起点になすべき何かがあったはずなのだが。あれ、それともここですでに何かをなし遂げた後なのか。もはや世界は平和になってたりするのか(なし遂げすぎ)。
 そのあたりを思い出すため、適当に町中をぶらついて片っ端から話を聞く。全員に聞く。聞くそばから「はなす」コマンドでパーティーの人にも話を聞く。1回町の外に出て夜を待ってからまた話を聞く。もともと1度聞いたメッセージのはずではあるが、結構忘れているものなのでとにかく聞く。
 で、分かったことがある。
 ものすごいラブぶりだ。

 なんだこのラブぶりは。それはもちろんつい先日パーティーの仲間になった、その、金色のことだ。この表現ではもう隠しているとはとうてい言えない気もするが、とにかくラブいのだ。会話が。町の住人のメッセージにかこつけてイチャつきやがるのだ。なにこの現代に落とされたラブ爆弾。
 今この文章書いてて奴らのラブぶりをマンガとかにうまくたとえようとしたものの、全然たとえが見つからなかった。それぐらいのラブ模様である。
 考えてみればマンガとかそういうのは愛が実った時点で話が終わるか、実ったと思えばすぐ失せるか、そもそも実らないで終わるかのどれかだと言える。僕としては男同士が早期に堅い友情で結ばれたまま様々な困難に立ち向かうマンガがあるように男女が早期に硬い愛で結ばれたまま様々な困難に立ち向かうマンガとかあってもいいような気がずっとしていたんですが、そういうのは一般的に言ってだめらしい。
 話が微妙にそれたけど、今回の場合でいえば愛が実ったまま話が続くのである。必然的にそりゃラブ爆弾も周囲一帯を焼き尽くすわ。無法ですよ無法。
 あえて言うならば僕はこういう話を見てみたかった。主人公にいい目を見させてあげたかった。ましてや今回の主人公はそうとういい目を見ていなかったわけだし。これまで。

 というわけでオール・ユー・ニード・イズ・ラブ界の巨匠たる金色の人と共に、えーと水に関係のある乗り物をぶちかましてカジノ(ここだけぼかさずに言ってみる)に乗り込んだわけですが、おおむね身ぐるみはがされて終わりました。
 愛だけでは食っていけねえのか! せ、せちがれえ!

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2005.03.02(ドラゴンクエストVより)

無法のカリブ海

 前回町の声を聞いた(新人女子アナっぽく)ところ、なんでも「陸沿いに南下すると、そこには未だかつて見た事のない衝撃の存在が!」とかいうことからドラマ性を引いたことを言われたので、さっそく行ってみることにする。カジノでさんざぼったくられた件はなかったことにもする。ぼったくられても一応セーブはしましたがね(律義)。

 水にまつわる移動手段を用いて、一路南へ。長い旅路だった。少々誇張して言うならだが。いや、なにしろ地図の出し方とか忘れてて。
 あと敵に遭遇したら仲間がけっこうMP高い魔法をばんばん使うので大丈夫か? 城とか町に着くまで残るのか? と不安になった頃に船を着けられそうな岸辺が見えてきた。船長、陸です! 上陸を許可する。アイ・サー! ←僕は大丈夫ですよ
 上陸したその瞬間に敵と遭遇して単純にビックリしたり、いややっぱりMP高い魔法湯水のように使いすぎだろ実際!とか思ったりしつつ、当面の敵は撃破。我が方の損害軽微なれどMP残量わずかであります!←だんだん違う方向性になってきた
 で、地図を見て町とか城とかまでの距離を計ろうとしたところ、なんか近くに島があることに気がついた。船長、北の方に島が見えますぜ! よし、バラストタンクブロー! いつの間に潜水艦になったんだ。
 いや実際、こういう大陸に行く前に小島の調査をしておくのはゲーム的に正しい流れであろう。地図で見るかぎり明らかにそこは建物1つしかなく、ここから巨大なイベントに巻き込まれる可能性は絶無に等しい。ドラクエのパターンから言って、思わせぶりな老人が思わせぶりな情報を一言口にするだけとか、思わせぶりな衛兵が思わせぶりに城門を閉じているとか、さほど思わせぶりでもない宿屋が1軒あるだけとか、だいたいそういうケースじゃないだろうか。
 これはとにかく行ってみることだ。北北西に進路をとれ! アイ・サー! 進め、エイ、ホー、エイ、ホー!(ガレー船なのか) とかなんとかで着いたその島。これまた着いた途端に敵に遭遇。昔のドラクエはダンジョンの部屋から部屋に渡る時のエンカウント率がやたら高かったものだが、もしかして今のドラクエは上陸直後がそうなのだろうか。とか思ってたら、敵つええ! やたら強え! つけ加うるならつうこんのいちげき! し、死んだ! 主人公が。
 運も悪かったのかもしれないが、とにかく現実問題として現在まだザオラルとか憶えてる仲間がいないので回復手段がない。教会で生き返らせてもらうことを第一に考えて、あわてて近くの城らしき建物に入ると……、おい、ここ城じゃねえよ! なんかよくわからないけど建物の様子を見るに小イベントの起こる場所だよ!(推定)
 これには参った。なぜなら主人公が死んだ今、「はなす」コマンドで仲間の声が聞けないのだ。聞けなくても別にいいっちゃいいんだけど、僕としては聞きたい。イベントのセリフというのはイベントが終わっちゃったらもう聞けないのだ。もったいないじゃないか。
 かといってこのあたりに教会があるようにも見えず、いたしかたなく一旦母港に戻る事に。ルーラの呪文で……って、パーティー全員の中で主人公しかルーラ使えねえ! 死者オンリーかよ! あーもうふんだりけったりだと思いつつキメラの翼を使う。バヒューンなんつって、空高く舞い上がって、そのまま同じ場所に降りてきました(バカ殿様くらいキレイなコントですね)。
 し、しまった! よく考えたらいま入った建物が「最後に入った建物」だからキメラの翼使ってもここにしか戻れねえ! せ、船長! もはや、ここまで。総員退艦! キングストン弁を開け! いや、私は船に残る。せ、船長ー!←どんどん悪化
 北を目指せ! とにかく北にある町ならどこも1度行ったことのある町のはずだから、どこでも構わん! 奴隷頭、オールの速度を上げよ! とどんどん悲惨になっていく航海。鑑真和尚もこのような苦難を乗り越えられたのか(たぶん誤り)。そして漂着したどこかの寒村。いや、ここには見覚えがある。住民達も我々を支援して……って、ここよく見たら前にさんざんな目にあったイヤな村じゃん! 住民の見る目が冷てえよ! あと教会もないし!(最悪)

 結局ほうほうのていで最初の出発点に戻りました。今日やったことといえば、行って戻ってきただけだ。バルチック艦隊もこのような屈辱を味わったのだろうか(確実に誤り)。  

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2005.03.07(ドラゴンクエストVより)

野獣死すべし

 だいたいの進行度を言うなら、高い山を登っているところである。
 この登坂難度の高さといったらどうだろう。傾斜45°とか余裕で超えちゃってて、冒険家タイプのスキーヤーがミスして転がる衝撃映像がいまにも出てきそうだが、雪は特にない。(※この人はこれで説明になると思っているらしい)
 とにかく大変な登山なのだ。アイガー北壁とかそんな感じだ(よく知らないまま書く)。途中の宿屋イベントで製作者の思惑通りにトホホーってな感じを味わいつつも頂上をめざし、ああよく考えたら別に頂上に登ればいいって話でもないんだったか、とにかく先へ先へと進む我らが一行。もちろん会話ではラブりつつ。

 で、この山。ふだんならあえて固有名詞をぼかして書くところだが、そういえばゲーム中、特に固有名詞で呼ばれていないこの山。僕はこの山がダメだ。なんつうかもうダメだ。正直言って生理的にダメだ。
 別にいまさらマップが3Dで道に迷うとかそういう事を言いたいわけではない。実際道に迷ってはいるのだけど、そういう話ではない。
 モンスターがダメなのだ。つまり、見た目が。
 何かわざとこういうイヤな見た目のモンスターをこの場所に集めたんじゃないかってくらい、出てくるモンスターがすべてダメだ。
 ここは具体的に言わないとわからないと思うので言っちゃうと、リントブルムとオークとダックカイトのことなのだけど。
 まずリントブルム。こいつである。一見して単なるドラゴンといった見てくれのこいつであるが、舌が長い。
 いや本当に舌が長い(強調)。ビローンと伸びっぱなしのこの黄色い舌がブランブラン動くのが生理的にダメだ。原色だし。正視にたえないとまでは言わないが、できれば直視したくない。じっとしてろと言いたい。なのにこいつときたら「おたけび」で動きを止めることもできないとくる。いや、別に「おたけび」が効いたところで舌ブラブラが止まるわけでもないんだけど。
 そしてオーク。こいつである。見た目にはドラクエでおなじみのアイツであるしルックス的にもむしろイケてる方(モンスターの中では)とすら言える彼だが、今回のドラクエはポリゴンである。どうもいけない。時々あの長い鼻をピクピクッと震わすのだ。鼻だけ別の生物になったかの如く、しかもポリゴンの滑らかな動きで。あいつ顔は人間型なのに、鼻だけなんか違うのだ。そりゃオークだし。それにしたってあの鼻が……鼻が……(うわごと)。
 最後に控えしはダックカイト。こいつである。ていうかコイツもう純粋にどうかしてるじゃんルックスが。
 あの2つの目が、二の瞳(二十四の瞳っぽく言ってみたかった)が、オレを見るんだよ、オレを見てるんだよォォオ!(うわごとヒートアップ) しかも例によってなめらかな動きでフワフワと揺れながら。
 アレは目じゃなくって模様なのだと人は言うかも知れないが、どっちかと言うとあんな模様がついてるって方が引くわ。もし自分があの立場だったら絶対やってけないわ(誤ったシミュレーション)。肌に原色であんな模様ついてるって、おかしいだろうそれは普通に。だいたい密林のジャングルに生息してるならまだしも、高山地帯だってのに。

 そんなこんなで僕はこの場所からできるかぎり早く去りたいのです。

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2005.03.08(ドラゴンクエストVより)

回り道

(注:今回の日記は若干とはいえあるダンジョンの攻略法に関わる記述を含むので、そういうのを読みたくない未プレーの読者は注意されたし。されたし!←語感が気持ちいいので繰り返した)

 さて前回はピレネー越え(例によってよく知らないまま書いてみる)とでも言うべき快挙をなしとげたわがパーティ(←偶然にも登山っぽくなった)であるが、今度は降りるのだった。登りがあるなら下りもあるのである。ちょっと名言っぽくなっている。よく考えると当たり前のことを言っている。
 さて、このダンジョン。やや歩いたあたりで、明白に「ここから落下せよ」というポイントが現われた。落下しないと先には進めないのである。たとえるなら、葬儀場への道筋を示す「指矢印」が下方向に向いていて、その先に「××家」と書いてあるような、そんな状況である。無理にたとえない方がよかった気がする。
 でまあ、先に進むなら落下だが、僕はとりあえず引き返した。
 落下には覚悟が必要なのである。いちど落下したら同じルートを引き返すことはできず、先に進むならともかく帰ろうとすると大変な回り道になることが容易に予想できる。
 リレミトの呪文で帰れば一瞬じゃんっていうのはこの際なしである。他の日記で書いたと思うが、僕はダンジョンの全てのルートを一応踏破しときたいタイプの人間なのである。たとえそれが単なる帰り道であってもだ。だって、宝箱とかあるかもしれないじゃん。

 とにかくそんなわけで一旦町に戻って宿屋で回復、あと武器屋に寄ったもののいい武器とかは高くて手が出せず、かといってモンスターを倒してちまちま稼ぐにも限界があるっていう値段で、しかたなくあきらめて先に進むことにしたりとか、そんな具合だった。
 で、落下である。今度は覚悟を決めて落下。そしてほぼ一本道な感じでダンジョンを下に下に降りていく。いや……、違う! 途中に現われた「上り」の階段を僕は見逃さなかった。これぞまさしく「帰り道」の階段だろう。普通に考えてそうだろう。
 さっきも言ったとおり、僕は全てのルートを見ておかないと我慢がならない人間である。そこで先に進むことはせずに、いったん「帰り道」ルートを全部チェックすることにしたのだった。
 最初に落下した距離が長かったので、必然的に帰り道も長い。いささか辛い旅である。実際リレミトで帰ればこんなルート通らなくてもいいんだから、わざわざ辛い旅なんかしなくていいじゃんという気もするが、それでもなお苦難の道を征く僕に、神様はささやかなプレゼントをしてくれた(かなりかっこよく言ってみた)。
 宝箱がやけに多いのだこの帰り道ルート。むしろ宝の山である。世界各地にあることで有名な小さめのブツであるとか、こういう形でしか入手困難なステータスアップのためのアイテムであるとか、そしてストレートにお金(それも結構な額)であるとか、ばんばん手に入る。なるほど、こういういわば「回り道」になるルートにはそれなりのごほうびとしてお宝が用意されているものと相場が決まっている。
 無駄じゃなかった! 回り道をとったのは無駄じゃなかった!(感動的なBGMを流しながら) フハハハハ金だ金だー!(両腕でジャラジャラすくい取りながら) 全部ワシのものじゃー!(頭上に放り投げながら)
 そんな感じで全てが報われ、ひと回りして元の町に帰ってきた僕は、揚々と高い武器も買いそろえ、いよいよ明日はわき目もふらず下山だ!と決意も新たに宿屋に泊まった。

 で、下山ルート。さっきの「帰り道」ルートに続く上り階段は当然無視して、降りるルートをまっすぐ行く。……行き止まりになった。
 おかしい。あちこちウロウロするが、下り階段はどこも行き止まりである。こんなはずではない。ワシの、ワシの金がー!(無関係)
 で、気がついた。さっきの「帰り道」ルートを登る。下山なのにと思うかもしれないが、あえて登る。ほとんどまた1周しちゃうんじゃねえのという頃に、分岐点が見つかった。
 そう、賢明な読者諸氏はもうお気づきであろう。この「帰り道」ルートは別に回り道でもなんでもなく、たまたま帰り道になるような分岐があったというだけであって、このルートが実は正しい下山ルートだったのだ。普通にゲームやってれば必ずこのルートを通ることになるのだ。当然途中で数々の宝箱も手に入るのだ。秘密のお宝をゲットしたと悦に入っていたオレは、オレは……!
 まあいまさらどうしようもないんで先に進みましたけどね。

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2005.03.14(ドラゴンクエストVより)

キッズ・アー・オールライト

 今回の日記をどう書いたものか、正直迷っている。
 これまで自分ルールに従いストーリー上重要なところは可能なかぎりぼかして書いてきたこの日記だが、もういいかげん限界に近づいている気がしないでもない。
 思えば今までストーリー上きわめて重要な分岐点を何度も通ってきた。時には物凄い勢いではしょり、また時には強引に言い換え、時には、まあ実際の話、いままで「青色の人」とか「金色の人」とか言ってたのってそれがもう十分にネタバレじゃないのかって思うんですが、どうでしょうか皆さん。ドラクエ5ってストーリーに本当に「要所」が存在するからぼかして書くのも大変なのだ。しかもパッケージ(プレステ2版)を手に取ってみると、なんかもうこのパケ裏のイラストと文章がすでに超重要ネタバレしてんじゃねえのって具合で、このぼかして書く努力それ自体がおおいにムダになってる気もするのである。いいのか、パッケージにあんな事まで書いちゃって。
 毎回毎回マクラの話が長くって申し訳ないが、つまるところこれから重要なことをぼかしきれないまま書くって言いたいのだ。ぼかすよ!? もちろんぼかすけど、完全にぼかしきるの無理。でもこの話はしたいんだよ! うっさい死ね!(僕が) では語ろうか(←うざい)。

 このゲーム中重要な、その、少年と少女が出てくるじゃないですか。そこまで進みました。ゲームが。(ひどくさぐりさぐり書いている)
 あのまあ、スーファミ版をすでに1度クリアしてるんで、その、少年少女が登場する前の、なんつうか一番じっとしてる場面(具体的表現をさけた)も次の展開とか知ってるからわりと落ち着いて見てられたんですが、この先がアレだね。
 少年と少女。アレがスーファミ版とは一味違うわ。このへんで隠すことに限界を感じたのでぶっちゃけると、「はなす」コマンドで彼らと会話したわけですよ。スーファミ版にはなかった新要素、それが「はなす」。かつてスーファミ版ではセリフがほとんど無かった彼らに与えられた大量のデータ。
 で、これがもう半端無いかわいらしさ。『アイ・アム・サム』に出演してたときのダコタ・ファニングだってこうはいかなかったぜってくらいの凄まじい……あーその、具体的な表現をぼかすとどういう文脈でかわいいのかを書けなくなってしまうのだけど、とにかくこの2人のためなら死ぬると思わせる強烈なセリフの連続なのだった。その激甘ぶりにはマックスコーヒーが裸足で逃げ出すほど。飲んだ事ないけど、マックスコーヒー。
 この可愛らしさの前に陥落するがいいさと巷間言われていて(それはどんな世間なのだろう)、自身ある程度の覚悟はしていたがよもやここまでとは。かなり早い段階で人生のピークを迎えてる気がする。主人公が。

 いやまあ、冷静になって考えるとけっこうあざといとは思うんですよ。セリフ回しが。でもやっぱり町の人のセリフに対する、あくまで旅の同行者からのコメントという形になってるっていうのが、ウマいよなあ。生きたセリフとして自然に入ってきて、あざとさが気にならないっていうか。
 でまあ、当然ながら世界各地をルーラで移動して全部のセリフを聞きまくるわけですよ。数日かかりましたよ。正直言って、事態はすでにこんな世界漫遊をしているような状況ではないという気もしないではないですが、そこは「すっかり様変わりした世界を知っておかねばならないのだ」という理論でごまかした。
 本当言えばゲームを遊んでいる僕は、これといって世界にさほどの変化は起きてないと知ってはいるのだが、ストーリーを楽しんでいる僕にとってはこの理論が重要なのだ。つじつまを合わせなければいけないのだ。詭弁だが、いい詭弁なのだ。
 そんなこんなでハッピーなジャーニー(やや韻)も一通り終わった。ある意味ではクライマックスを越えたと言っていい(早)。
 しかしこの先、そう、えーと、具体的な表現をぼかせば4人がそろった時、はたしていかなるセリフが飛び出すのか? それを僕は見たい。是が非でも見なければならない。まさに堀井雄二の思うつぼだという感じだが、それでも見たい。
 そんな訳で、世界漫遊でいっとき停滞していたゲームをこれより先に進めるのです。

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2005.03.20(ドラゴンクエストVより)

深い感謝の気持ちを込めて

 なんか妙にゲームがサクサク進んでしまい、今の状況をぼかしながら説明すると、霧の中で何かが起こる!という場面です。いや実際何かを起こす前に保存して電源切ったんで、本当に何が起こるんだかわかんないんですけどね(役立たず)。ここに関しちゃ、前に遊んだ時のこと全然憶えてないんだよなあ。
 とにかく前回の日記から結構すごい勢いで話が展開したことが賢明なる読者諸兄にはお分かりであろう(←いちど言ってみたかった言い回し)。というか今の文面は、ドラクエ5をいちど遊んでなおかつちゃんと話憶えてるイコール賢明という文脈になっているが、そんな決めつけ方もはたしてどうだろう。

 この超スピード(ジョジョ的表現)には2つの理由がある。
 ひとつは攻略サイトを見たからだ。ほほうそれはへっぽこすぎるようだね。
 いや、あのですね、まあ言い訳のしようもないわけですが、そうさ見たよ攻略サイト。
 前回、かわいさ余って世界中漫遊したじゃないですか。日本語としては間違ってるけども。セリフ聞きたさにルーラで上から順に全部の町と城を見て回ったじゃないですか。ストーリー展開上行くべき場所を後回しにしてでも。
 で、今回やっと話を先に進めたら、早々にあるアイテムが手に入ってしまったのだった。やや具体的に言うと、ある種の扉を開くアイテム。なにも隠したことになってない説明だが、そういうアイテム。
 こ、これはまずい! このアイテムが手に入ったということは、すなわちある種の扉を開けねばならないということである。でも僕はある種の扉がどこにあったかとか、明確に憶えてるわけでもないので、つまりルーラで上から順に全部の町と城を見て回らないといけないってことなのだ。も、もう1度?
 しまった、また話進める順序まちがえた! まずこのアイテムを取って、そしたら必然的に城や町ぜんぶ回ることになるから、そこでついでにセリフもがんがん聞けると、そういう親切シナリオ展開になっていたのだ。それを僕は知らないこととは言え完全無視モードで真っ先に城や町まわっちゃったから、こんな二度手間が発生してしまったのだ。
 どうする? 回る? 城や町。いつもだったらドラクエ遊ぶ時はこういう「後でなんとかなるはずの場所」リストをメモしてるのだが、なぜか今回はそれすらせずにいた。油断であろうか。いちどクリアしたゲームだからといって、油断してしまったのか。
 というよりは、たぶん攻略サイト様があるから別に困ることはないだろ的な油断だったのだと思うのですが。人というのは、便利なものがあればついそれに頼ってしまうものなのだなあ(無理に一般化)。
 で、攻略サイト教祖様の「カギのある場所一覧」(本当にこういう分け方をしてるページがあった。他の知りたくないヒミツ情報は読まずにすませられるので、心底便利だ)でカギのある場所だけピンポイントで回りまして。あ、結局隠さずに「カギ」っつっちゃってるよこいつ。まあいいか(適当)。
 ありがとう攻略サイト将軍様! またお会いするのは個人的なポリシー的にできればしたくはないのですが将来的にはなんとも言えません攻略サイト大僧正猊下!

 ところで、もう1つのスピード展開の理由。長くなってきたんでそのへんについてはまた次回。

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2005.03.28(ドラゴンクエストVより)

ヘラヘラと遊んでみる

 前回の最後に「長くなってきたんでそのへんについてはまた次回」と書いたまま忘れてた(最悪人間)。
 まあそんなたいそうな話じゃなくって、説明を始めるとここんとこ ダンジョン突破→新しい町→ダンジョン突破→新しい町 という黄金パターンが続いてるわけですよ。
 このパターンはありがちなようでいて、案外突発的イベントが発生したりとか広い海を何かを求めてさまよったりとか前に行ったことのある町にちょっと戻って物取ってきたりとか、こうパターン通りにいかない場合が多いのだ。ドラクエなんかだと。
 で、珍しくダンジョンに次ぐダンジョンという感じになってるわけなんだけど。
 こういう時に僕はしばしばたまったビデオを見る。いや、もちろんゲームやりながらって意味ですよ。ゲームをやる気しなくなったという意味あいではないですよ。

 この「ビデオを見ながら」という態度をして不真面目と君は僕を責めるだろうか。たしかにビデオ見ながらゲームやるっていうのは、ながら族的思想である(劇的に古い)。いい加減な態度と言われても仕方ないやもしれない。
 でもちょっと聞いてくれよ。僕だって町で村人の(←変な表現)話聞くときにまでビデオ見てるわけじゃないんですよ。ビデオ再生するのはダンジョンの中に限るし、むろん比較的映像に釘付けになる必要のないゆるめのお笑いバラエティ番組とかにしぼる。基本的にはBGMがわりなのである。会話とか盛り上がりが重要になる町や城にまでビデオは持ちこまない。それが僕のルールなのだ。
 だいいちダンジョンって、1度通った場所をもう1回歩いたりとか、さすがに楽勝としか言えないような敵が現われたりとか、敵に遭遇してから画面ギュルギュルってなるこの時間がなーとか、いやまあロード時間なんでしょうからしかたないんですが、とにかくそういう言ってしまえば微妙な間がどうしても発生してしまうもの。
 この間を埋めるのにお笑いバラエティ番組はかなり有効なのだ。そうやってるうちにけっこうテンポよく攻略できたりするのだ。そんなわけでここんとこサクサク進めてたのだ。

 そんで、そういう具合でサクサク進めてたのがなんでまた急に日記のテンポが鈍くなったのかってことですが。
 1つには、たまったビデオ消化しちゃったというのがある。それほどたまってたわけでもなかったようだ。見通しの甘さが読んだ悲劇と言えよう。
 もう1つには、その、どこのダンジョンとは言わないけど、あるボス敵が、非常にドラマチックな存在でして。出会った瞬間にヤベエ! こんな若手芸人のボケ合戦を聞いていては盛り下がる!と思ってビデオ止めたんだけど、もう間に合わなくて結局あんまり気分盛り上がらないままボス倒しちゃって。それで、ちょっと反省したっていうか。

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2005.04.02(ドラゴンクエストVより)

MP(マジックポイント)

 べ、便利だ!
 何のことかと言うと、例の、その、ハッピーにまつわる頭にかぶる物のことである。いつもながら隠したことになってるのかどうか微妙だ。
 こいつの機能は、っていよいよ隠す気配がなくなっているのだけど、こいつの機能はMPを自動で回復してくれるというすぐれものだ。歩いてるうちに減ったMPが徐々に蘇ってくるのだ。まさにハッピーにまつわることだ!(←最初のほうで表現をぼかしたことを後悔)

 僕といえば言わずとしれたMP馬鹿である。これはMPに人生を賭けているという意味合いではもちろんなく、MPに関してはおよそSTUPIDということであり、簡単にいえば頭が悪いという次第だ。もう今日は日記書くのやめていいですか。
 特に問題なのが攻撃魔法だ。
 基本的に攻撃魔法というのは、直接攻撃のかわりになる──おおむね直接攻撃より強いが、かわりにMPを消費するという位置づけになっている。このメリットとデメリットにかけひきがあり、使い所をうまくコントロールするのがプレイヤーの腕の見せどころなのである。
 で、僕のやり方といえば腕を見せるも何もなく、「バッチリがんばれ」を指示してあとは魔法なり直接攻撃なり好きにしろや式のやり方である。バッチリがんばれ! 俺のことは気にせず好きにやってみろ! 結果的にMPが減りまくってボス敵にたどりつく頃にはゼロになってたりするけど気にすんな!(おそらく気にした方がいい)
 「バッチリがんばれ」は簡単に言えば「その場面で最善と思われる攻撃をしろ」という戦法であるから、後先のことまでは考えずに攻撃をする。ライオンは獅子を倒すにも全力を尽くすというが(さらっと間違う)、あきらかに攻撃魔法を使わずに余裕で勝てる格下相手でもライデインとか使いまくるのが「バッチリがんばれ」である。当然MPもドン減りである。だってしかたないじゃんか他には「じゅもんをつかうな」しか選択肢がないんだから。(※この人は「めいれいさせろ」でフルコントロールするという発想がない。なぜなら頭を使いすぎて疲れるからだ)
 昔のドラクエ4にあった「じゅもんせつやく」があればちょうど自分にピッタリだったんだけどなー。なんでなくなったんだろう。「いろいろやろうぜ」はなくてもいいから。やっぱり「せつやく」という微妙な感覚をプログラムで再現するのが難しかったんだろうか。

 とにかくそんなわけで僕はこれまでパーティーメンバー達には野放図にMPを使わせていた。さすがにライデインを毎回使う彼に関しては、直接攻撃でも十分に強いから「じゅもんをつかうな」を指示しているが、残り2人には「バッチリがんばれ」である。なにしろ直接攻撃が弱くて「じゅもんをつかうな」すると戦力にすらならないからなー。
 特に問題なのが、その、妹といえるキャラクターである(←がんばって隠してこれが限界だった)。攻撃魔法を使ってよし補助魔法を使ってよしのナイス魔法使いであるところの彼女だが、しぜんMPは物凄い勢いで激減りしていく。ボス敵にMPゼロで立ち向かうはめになることもしばしばである。さすがにそういう時はリレミトでいったん戻って、もう1回最短ルートでボスまで行くことにしますが。
 そんな中、閃光のように現われたのが、例のハッピーにまつわる頭にかぶる物であった!(こう書くとあまり閃光のように現われない気がする)
 マ、MPが減らねえ! いま「マ、マジックポイントが」とどもったつもりだったんだけど、「MP」と書くとなんだか変なかんじだ。
 とにかくこのアイテムのおかげで歩けば歩くほどMPは回復し、戦闘を終えて次の戦闘に入る頃にはMP満タンに戻っているという仕組み。なんか聞くところではスーファミ版の頃にもあったアイテムらしいんだけど、当時遊んだときには見つけられなかったかこの効用に気付かなかったか、どうあれ今回初めてこんな便利アイテムがあると知った。
 おかげである種スタミナに問題がある的な存在だった彼女がいまや猛烈にタフになり、常に最強モードであり作戦ももはや「ガンガンいこうぜ」が基本である。ちょっとキャラ的にそんな子じゃなかった気もするので僕としてはいささかの不安もおぼえるが、まあいいや。最高だゼ、ハッピーにまつわる頭にかぶる物!(←やっぱり後悔)

 そういえば、過去を思い返せばスーファミ時代のファイナルファンタジーとかでも「きんのかみかざり(*1)」とか好きだったなあ。

*1 きんのかみかざり

MPの消費量が通常の半分になる。便利。

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2005.06.04(ドラゴンクエストVより)

記憶にございません

 よーしっ! ひさしぶりにドラクエやっかー!
 てな感じで若干の気合いと満面の笑みでプレステ2を起動する。
 サイトのリニューアルだなんだで間が結構開くと、プレステ2の電源入れるのも若干の気合いが必要になるのだ。まあ、基本的にはドラクエ楽しいんで満面の笑みなんですけど。
 こういうこと言っちゃうのもなんだが、あと同意しかねる人も多かろうが、基本的にゲームというのは面倒な一面を持っていると僕は思う。ゲームは何も考えずただダラダラとはできない。そんなおゲーム脳みたいなことにはならない。なんのゲームであれ集中力とか記憶力とか反射神経とか論理的思考とか、そういうなんつうかスキルが必要になるし、それはやっぱり何もせずダラダラしているよりはちょっとだけ面倒なものなのだ。
 ことにしばらく間をあけているといけない。しばらく遊んでないと、どうしても勘が効かなくなってしまうものだ。ここでいう勘とは山勘のたぐいではなく、ゲームの勘所という意味合いである。お、なんだか頭が良さそうな言い回しをしてやがるぞ。畜生、二度と読むかこんな文章!←書きながら読者として怒り出すのっていうのも斬新だ
 たとえばこうだ。まず「ぼうけんのしょ」を開くとしよう。すると見た事もない町が現われる。
 いや、それはおかしい。
 見た事はあるはずなのだ。なんとなく記憶の底にはこの風景があるようなないような。これがデジャ・ヴ?←いいかげんにしろ
 そうだ、たしかに僕は前回この町にたどりつき、そして保存した。それにしても、こんな風景だったっけ。この町の地形がさっぱり思い出せない。
 これがつまり、勘が効かないというやつだ。毎日遊んでればこんなことにはならないのだ。経験からくる記憶で、教会からこっちの方角に向かえば武器屋があるとかすぐわかるものなのだ。
 そして武器屋で物色し、強めの装備を整えてから、ふと思う。「この町でやることはこれで全部だっけ?」
 そうだ。だいたいの記憶では、たしか前回この町であちこちをめぐり、町人の話を聞き、隠し部屋的な場所にも入り、特殊な宝箱を開け、とひととおりの事をしてから保存したはずだ。だが、武器は買っていなかった。じゃあ、他にも後回しにしてたなにかがあるかもしれないってことじゃないか。
 当然町を出てからも勘のなさは続く。敵に遇えば「『さくせん』は『バッチリがんばれ』『じゅもんつかうな』『ガンガンいこうぜ』の順で良かったっけ?」 これである。たしかに前回保存した時には、この順序で戦っていた。だからこそ画面上にはこの作戦が並んでるのだ。でも、なにか引っかかる。というか「バッチリがんばれ」は「じゅもんつかうな」にしといた方が効率が良さそうに見えてしかたがない。なんだろう。前回保存する直前に、どうせ町が目と鼻の先だから的な理由で少々の大盤振る舞いを許したのだろうか。それともこの周辺の敵にはむしろこの方が有効だとかそういう理由でもあったのだろうか。思い出せない。終始こんな調子である。
 いやもうこの際だからもっと根本的なところから話してしまおう。プレステの電源を入れたとしよう。テレビの入力をプレステに変更することをすでに忘れている。いつまで経ってもテレビ画面が暗いままでいぶかしく思ったりしている。
 コントローラーの置き場所を忘れている。手に取ったプレステのコントローラーをカチカチいくら押してもタイトル画面から先に進まないと思ったら、これ2P用につながってる方のコントローラーじゃん。そんな具合である。
 こういう調子で何につけ勘が効かないわけだから、普通に遊ぶより疲れるわけですよ久しぶりにゲームを遊ぶのって。面倒くさいわけですよ思い出したように遊ぶのって。
 まあ、僕が単に頭悪いだけだっていう見方もあるわけですが。

 ちなみに今、なんだか知らないけど最終決戦場らしき場所に来てますよ?
 本当にこういう場面だったっけ。大丈夫か。

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2005.06.05(ドラゴンクエストVより)

これからどうしよう

 オッケーちょっとみんな立ち位置確認してみよっかー(手叩きながら)。
 なにしろ昨日ひさしぶりにドラクエ起動したら意外にも最終決戦目前ムードで沸いていたのでド肝を抜かれたわけですが実際。

 思えば色々なことがあった。詳しく書くのはマナー違反(誰が決めたの?)なのでしませんが、とりあえずその、最終決戦場以外を除けばストーリー上最後のヤマ場的な場面を無事に通過しまして、物語は最後の戦いに向けて加速していくのだった。
 いくのだが、僕といえばセリフ貧乏性なので、新たなパーティーメンバーのセリフを聞くべくいろんな町を見て回っていたのだった。
 いたのだが、思いのほかセリフが少ないっていうかどうやら制作者側としてはここはとっとと最終決戦場に出向けや今すぐ、的な場面だったらしくどこ行ってもわりとすげない対応ばっかりされるのだった。
 正直ここで聞けるセリフの数々を楽しみにしてた自分としてはわりと肩透かしをくった気分なわけですが、まあこの際だからじゃあ最終決戦でもするかってなもんで出かけたわけですよ。軽いな、最終決戦。実際のところ仲間になるあの人とかあの人なんかセリフを聞くどころかパーティーにも全然入れてないくらいだし。だって、あの2人とあの人を入れたらもうパーティー満員なんだもん。みんなこの具体性を欠くトークについてこれてるか。

 で、最終決戦場。いわゆるその、中ボス的存在を昨日突破してもはや残すは大ボスのみ。たぶん。そこで僕はちょっと迷っている。いや、道に迷っているわけじゃありませんよ? 実際何度か迷いましたが、道にも。
 大ボスとの決戦を目前にひかえ、いささか悩んでいる。それは、経験値稼ぎをすべきかどうかだ。
 今のパーティーで通用はしてるのだ。実際中ボスだって倒した。しかし、比較的最近仲間になったあの人のレベルはけっこう低い。当然HPも他と比べて格段に少ない。ザコ敵相手でも連続攻撃くらうと死んだりする。
 そういう意味でも買っておきたいアイテムがある。なんていうか、それ使うと何度でも復活すんの。具体的な表現を避けるとそんな感じの。普通に武器屋とかに売ってるアイテムなんだけど、結構高い。今の自分ではまったく手が出ない。となれば敵を倒して金を稼ぐべし、ついでに経験値稼ぎもできて一石二鳥だぜ!
 と、思いもするのだけれど今や最終決戦場である。大ボス直前である。もうチンタラやってないでスパーンとエンディングまで一直線でなんとかならないだろうか。実際、今のパーティーで通用はしてるのだ。

 てなわけでこれ書いてる今もまだどうしたものか決めあぐねてるんだけど、たぶんこれから遊んでとりあえず行けるとこまで行って、そこまでの消耗具合をみて決めることになると思います。
 あとなあ、経験値稼ぐならあの銀色(巨大)が出てくる場所が狙い目だとは思うんだけど、どうにも倒せる雰囲気がないんだよなあ、銀色(巨大)。

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2005.06.06(ドラゴンクエストVより)

狩り場

 けっきょく例の銀色(巨大)が出る場所、通称「狩り場」にたどりつくまで歩いてもHPもMPも満タンという無敵ぶりを発揮していたわがパーティーですが、こうなるともはやボスすらも楽勝で勝てるのではないかという気さえします。するでしょうとも普通。だが、待てよ……? この狩り場、考えてみたらええとなんつうか上に乗ったらピューンって強制移動する床(隠しているわけではなく、純粋になんて言えばいいのかわからない)、あれがあちこちにある。
 ドラクエ経験のある人はご存知の通り、このピューン床の終点に向かって歩くと、1歩進んで(ピューン床に乗るから)また元の場所に戻される。そしてまた1歩進もうとするとこれまた元の場所に戻される。簡単に言えば、この場所で方向ボタンを押しっぱなしにしてるとずーっと同じ場所を行っては戻りになるのだ。それは言い換えれば、この場所で方向ボタンを押しっぱなしにしてると自動的に敵に出会えるってわけだ!
 こ、これは(多少)ラクかもしれんぜ? で、やってみた。(押しっぱなし)→(敵に遭遇)→(いつもの楽勝パターンで勝利)→(押しっぱなし)→(敵に遭遇)→(………)という流れで。
 待ちかまえること数分、ついに銀色(巨大)があらわれた! この銀色(巨大)、こっちの攻撃が当たるには当たるんだけどダメージは常に1。まともに倒そうとすれば数ターン必要になるがその数ターンの間に逃げられる可能性が非常に高いというやっかいな敵だ。もちろん今の説明はドラクエ知らない人向けに書いてみた。
 だが、今回のうちのパーティーはひと味違うぜ! このためにわざわざかなり前に通過した町まで戻って買ってきた「どくばり」を2人が装備しているのだ。こいつは数回に1回の確率で確実に敵を絶命に至らせるという伝説の武具。まあ、普通に店に売ってるんだけど。その確率の低さからくる使い勝手の悪さで、いまひとつパッとしない武器ではあるがこの銀色(巨大)相手ではどうかな?
 そう、ちくちく1ポイントずつ当ててくよりもはるかに早いうちにクリティカルヒットを与えることが可能となるのだ! まあ、ドラクエやってる人ならたいてい知ってる話なんでここまで大仰に書くのもどうかと思いますが。
 そんなわけで1ターン目に逃げられでもしない限り、まず倒せるようになった銀色(巨大)。倒せば当然100万パワー級(悪魔超人)の経験値が手に入るという寸法だ。具体的に言うとだいたい普通のザコ敵の10倍くらい。こ、こいつはボロいぜ! もはやこんな奴ら敵じゃねえ。むしろ味方だな!←それもどうだろう

 というわけで全てにおいてラクに銀色(巨大)を倒す手はずが整ったので、ボス戦前の肩ならしに経験値を稼ごうという次第。銀色(巨大)はいねがーと方向ボタンを押しっぱなしにする僕だったが……。
 ………。

 ………………。

 ……………………………………。

 で、出てこねえ!(↑安いサウンドノベル的表現) いくら待っても銀色(巨大)に遭遇しないんですが! かわりに経験値がそこそこなのはともかく対処がめんどうな補助攻撃ばっかり使ってくる上に倒して手に入るゴールドが激安というアイツばっかり出てくるよ! キングはキングでもこっちのキングには用はねえんだよ!(←名前が特定できた人にだけわかるギャグで、しかも全然うまくない)
 10回に1回ぐらいだろうか、銀色(巨大)出てくんの。しかも出てきた瞬間に逃げられたりもして。こ、これって単なる普通のレベル上げじゃないのか? 銀色を倒してウハウハな計画はいったいどうなったんだ? あと、たまに出てきた銀色(巨大)がよりによってパルプンテかけてMPが全ゼロになっちゃって町に帰らざるをえなくなった。

 もうこれはアレだな、経験値かせぎとかヤメてとっとと最終決戦に向かうべきところなのだろう。なんだかんだで銀色(巨大)を求めてねばってる間にもそれなりにレベルは上がった。倒すぜ、大ボス! 撃破するぜ、大ボス!
 つって乗り込んだいかにも世界の果てっぽいところ。ドラクエお約束の大ボス直前のアレを倒し、いよいよ真の大ボス戦だ!
 って……なんかこの大ボス、無闇に強くね?
 というか1ターンで1人ペースで死んでるんですが。
 あれよあれよという間にパーティー全滅して馬車から2軍が飛び出してるんですが。
 ……なるほど、読めた。これはイベント戦闘とみた。
 ここまでほぼ無傷で勝ち上がってきたわが精鋭パーティーがこうもぶざまにやられるほど戦力差があるのは、つまるところイベント戦闘だからだ。ここで全滅するのまでがシナリオ通りなのだ。敵の圧倒的な力を見せつけた上で、なんらかの超すごいパワー的なもの(愛など)で敵が若干ションボリしてこっちは再びHPMPフルパワーになるっつうのはRPG界の有名なお約束のひとつである。だいいちここまでのストーリーの流れから言って、非常にそういうことが起こりそうな展開じゃないか。
 よし、よかろう。2軍パーティーもこのさいだから全滅しちまえ! 実際のところ2軍じゃ相手にもならない強さの相手だし!
 ………。

 ………………。

 ……………………………………。

 普通に全滅して、町の教会からやり直しになりました。

 えーと、これはもっと経験値を上げないといけないということだろうか、狩り場で。

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2005.06.07(ドラゴンクエストVより)

冒険の日々

 結局のところ問題は、戦力にあるのか、それとも戦法にあるのかだ。
 前回ラスボス相手に勇者パーティというよりは勇者から逃げてきたならず者(その逃げた先に偶然ラスボスがいたというパターン)並のさんざんなやられっぷりを見せた我々勇者ご一行様。この壮絶な全滅っぷりにおける問題点はどこにあったのか。考えられるのは2つ、レベル不足か、それとも戦い方がまずかったのか、だ。

 思えば前回の戦いに反省点がないわけではない。あの時僕が使った戦法は、簡単に言って力押しだった。
 対するに敵の攻撃力がハンパねえのだ。触れれば死する雰囲気なのだ。
 たしかにうちのパーティーもザコ敵相手には触れれば死する攻撃力を持ってはいるが、相手はラスボス。HPも常軌を逸した量あるはずで、攻撃力vs攻撃力の消耗戦ではこちらの分が悪いのは必定。後になってから気がついたことですが。
 つまり、ある程度防御面を固めて、なおかつ相手のHPを効率的に減らすような戦い方が必要だったのではないのか。僕の場合でいえば、全員「ガンガンいこうぜ」にしたりしないとか、だ。そんないいかげんな戦い方してたのか。

 てなわけで心を入れ替えて、前回のラスボス戦で敵が見せた手の内も考えに入れつつベストな戦法をじっくり考えてみた。一軍メンバーはすでに決定しているので、このメンツが持っている呪文とアイテムをやりくりして「負けない戦法」を考えてみる。
 そうそう、前回はラスボスを前にしてはやるあまり、とっておきのアイテムを「ふくろ」の中にしまいっぱなしで戦闘に突入してしまい、使うに使えないという失敗もあった。よくあるよね、実際そういうこと(同意を求める)。
 ラスボス戦の前にこのアイテムを持ち替えて、戦闘が始まったらまずこの呪文をかけて、HPが削られたらこの呪文を使って、MPが減ってきたらこのアイテムで……。と、ひととおりのセオリーができた。あとぶっちゃけると、いちおう攻略サイト様ものぞいてみた。まー今回のドラクエ、どういうパーティー構成でいくかはプレイヤー次第なんでそれほど決定的な「正解」がないおかげでいい感じに参考程度で見れました。いったい僕は攻略サイトを見たいのか見たくないのか。

 そして遂に迎えたラスボス戦。アイテムは持った! ベストポジションは私の中にある! アライ流は完成している!(『バキ』) これでも全滅するとすればそれはレベル不足ということになろう。そうなったら経験値稼ぎかあ。ラスボス目の前で経験値稼ぐのって、モチベーション下がるからやだなあ。ただでさえ今あらためてラスボスに続くダンジョン抜けるのだけでも面倒くさがってる僕がいるというのに。つまりは負けられない戦という事だ。かっこよく言えば。さあ、戦いだ!

 アイテム持たせる相手間違えてた。

 速攻で瓦解していく戦略プラン。そうだよねーこの人に攻撃呪文バンバン唱えさせる予定だったのにその人に回復アイテム持たせちゃってもねー1人で2つのこと同時にできないからーねーという感じで若干心が遠くをさまよいつつ、まあ次善の策的な感じで戦略を組み立て直しつつ、でももしこれで負けたらその時はアイテム持たせ直してまた再挑戦で、それでも負けたら今度は経験値稼ぎかーあーなんかー1回余分なプロセスが混じっちゃったなーとか心は早くも負け戦。
 しかしまあ戦いを続けるうち、攻撃力こそアレだが、少なくともまだ誰も死んではいない! 負けてはいないぞ! 相手にHP回復手段は無いのでこのまま戦い続ければいつかは勝てる! 論理的には。いや、こっちのMP回復アイテムが切れたら負けるのか。そうか。そっちの方が論理的か。ともかく、長引く間にこれあるいはイケるかもという希望が射し、そして熱くなっていくバトル。
 うわMP回復アイテム切れる! 今度こそにっちもさっちも行かなくなる! 頼む、もうそろそろ力尽きて! いや、こっちじゃなくラスボスの方に向かって。そんなぐらいでギリギリの所でついに勝てました。

 その後のエンディングに続くあれこれについては当然書かないわけですが、スーファミ版とはひと味違ったとは言っておこう。いやスーファミ版のエンディングの記憶もけっこうあいまいなんですが、確実にあの要素はなかったわけだから。そしてあの要素はとても素晴らしいものだったのだ。
 本当にこのパーティーで冒険を終えて良かった。つくづくそう思ったね、僕は。

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