1999.01.01(夢トイレより)
ファンゴリア
そこは田舎の祖母の家の畳敷きの一室だが、なぜかそこには和式トイレが設置されている。トイレがあるとはいえ落ち着けない場所なので躊躇する私。よく見れば水洗のトイレだが、前に使った人が水を流し切っていなかったらしく、張り水が濁っている。とにかく水を流してみると、水流とともに異様な物体が流れてくる。
大きさはちょうど和式トイレ一杯に広がるくらい。ナメクジのような生物と言えば近いだろうか。しかし表面は硬質で、背は魚の鱗にも似ている。腹は逆に魚の肉のように赤く筋が走っている。全体の印象は「巨大でナメクジのようにゆっくりと動く、マグロの切り身」のようといえる。
私はトイレの事も忘れ、怪生物と対決するのだった。