人生: レオンで泣けない男たち

鉄の靴  > 人生  > レオンで泣けない男たち

1999.11.01(映画の話より)

レオンで泣けない男たち

 世の多くの男性は『レオン』(*1)を観ても泣かない。
 というより、どっちかというとピンときていない。と思う。そんな大勢にアンケートとったわけでもないので、事実かどうか知らないが。だいいち大勢にアンケートをとるような問題か、これは。
 で、世の男性が『レオン』で泣けないっていうことをこのさい事実としてふまえてですね、それはたぶん彼らが男性だからだと思うのです。僕は。
 あ、いや、別にジェンダーがどうこういう難しい話じゃなくってですね、単純に「おっさんと少女の恋(*2)に感情移入できないから」なのだと言いたいのです。僕は。
 ていうか女性サイドから見て、まずジャン・レノはオッケーじゃない? 渋いおっさんに憧れた時期があったり、なくても心情的に理解できたりするじゃない? 今でも好きだったりするじゃない? だからマチルダ(*3)にも素直に感情移入できるんだと、そういう思いで一杯なのです。
 そして男性サイドにとっては、ジャン・レノは確かに渋いしかっこいいが、といってそれに恋愛感情を抱くわけにもいかず、といって二回り年下のマチルダと「一緒に暮らしたい」とか言い出すレオンの心情もいまいち理解できなかったりするのです。むしろレオンの相棒のように「お前大丈夫か? それはちょっと、ナニなのではないのか? お前いくつだ? そんなお前はそれでいいのか?」と心配になってしまったりするのです。
 そんな素敵な思いつき。

*1 『レオン』

リュック・ベッソン監督、ジャン・レノ主演。世界中が涙したっぽい。

*2 おっさんと少女の恋

こんな言い方をするとおそろしく身も蓋もない。

*3 マチルダ

ナタリー・ポートマン(クイーンアミダラ)演じるヒロインの少女。

 « 前の記事
 « 「人生」トップページに戻る

「人生」から検索

「人生」RSS配信中

RSS 1.0 RSS 2.0 ATOM FEED RSD 1.0

(RSSの意味がわからないときは、気にしないのが一番です)

「人生」携帯版

アドレスを携帯に送る...

powered by MT4i