2000.12.10(ドラゴンクエストVIIより)
まわりくどい
ヒィイー! 地獄芸者が、地獄芸者が、地獄芸者がアァァーーー!! (←こんなの絶対挨拶じゃねえ)ところで敵である。「敵」と言っちゃうとなんか雰囲気も違うけど、他に言いようもないので敵である。連中である。モンスター軍団である。単体じゃなくて、パーティーとかでもなくて、我々に敵対する相手としての巨大な集団であるところのあいつらである。彼らはいったい何を考えているんでしょうか。
彼らはしばしばまわりくどい。人間を滅ぼしたいならさっさとやっちゃえばいいのに、そのためのプロセスに詳しくは言えないが(*1)やたら時間と手間をかけるのだ。いや、それなりの理由はあるんだけど、それにしたってそこまでやるのはどうかと思うかんじで。まあ、場合によっちゃストレートに残虐非道な場合もあるんですが、たいていはからめ手である。
おそらく上司 (上司!?) は手を汚したくなかったのだろう。手間を惜しんだに違いない。「人間とかHPとかMPとか使っていちいち征服すんのかったりい」とか思ったに違いない。「仕事より家族を大事にしたい」とも思ったのだろう。意外といい奴かもしれない。そこで部下に「あーそこのチミ、あの町ひとつ占領しておいて」とか命令したに違いない。部下は部下で合コンの予定とかもあるし「なんでオレにそういう面倒くさい仕事とか回ってくんだよー」とか思いながら、自分のHPとかと相談して比較的ラクな手段をとろうとしたのだろう。第一あんまりザコモンスターとかを衛兵とか相手に戦闘で失っちゃうと経理部とかから大目玉をくうんじゃないだろうか。経理部? そこで彼はまわりくどいし時間もかかるが、確実でHPも減らない方法をとったのだ。そう考えればつじつまも合うし敵がなんだかしょぼい連中に思えてくるのでやっぱり考えないほうがマシです。ダメだ。
で、いろいろ言いましたが僕としてはまわりくどい敵オッケーです。別にストーリー上無意味にやってるわけじゃないし、第一その方が話にバラエティ出てきて面白いっつうものです。ただ正面から襲ってきて圧倒的兵力で滅ぼしてワーなんつう敵は敵の風上にもおけないとさえ言いきる覚悟です。しかもそれを同じパターンで繰り返す敵なんか敵ですらないとさえ言えます (味方!?)。『グラップラー刃牙』の例をひもとくまでもなく(*2)、敵は次に何をするか分からないエンターテイメント性に富んでいてこそ面白いのです。というかだからあのゲームの敵が同じパターンで何度も攻撃してそのたび自分側が負けるの正直ものすごくウゼエしやる気も格段にダウンするのでやめてほしいとか言いたいわけなんですけど、何のゲームかはご想像にお任せしたいと思いました。今回毒舌ー。辛口ー。
ちなみに現在、村人全員が独特のハイテンションに染まっている村をなんとかしたところです。あれはあれで面白かった気もするんですが。