人生: 叶精作とみずしな孝之を比べてどうする

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2000.12.19(ドラゴンクエストVIIより)

叶精作とみずしな孝之を比べてどうする

 ちょくちょく言われることですが、今回のドラクエ画面がどうにもスーパーしょぼい。ファイナルファンタジーとかと比べて実際どう? ダセエ! やる気おきねえ! とかいう声があちこちから聞こえました。幻聴で。いや実際言われてるらしいですよ。
 個人的には、そんな言われるほどじゃないっつうか、むしろ画面スゲエ雰囲気いいとか思うんですが。だってさ、ファイナルファンタジーったって、あれプリレンダリング画像(*1)でしょ。ドラクエはポリゴンにテクスチャ貼ってる(*2)わけで。ドラクエはプリレンダリングじゃないけど、そのかわり回るんですよ? 背景が。あれ楽しいじゃん! マジで。むしろダンジョンとかで回らないことの方が納得いかないんですが、あれやっぱり回ると迷いやすいのかな。あと画面が記号的な分、どこに何があるのか一目でわかるし。
 だからそんなの比べるのって叶精作みずしな孝之を比べるようなもんじゃないですか。勝負してる土俵が違うんだから、そんな比較おかしいっつうの。『いい電子』が叶精作の絵柄だったら面白いか?っていうことです。それはちょっと面白いかもしれないけど。
 だいいち今回のドラクエの画面、単体で見ても十二分にキレイだと思いますよ本当の話。みずしな孝之の絵が叶精作と違うベクトルでうまいのと同様。なんつうかレゴみたいな精緻に作られた小物チックで超カワイくねえ? 四角形単位でちまちまオブジェクト並んでるの見るとスゲエそそりませんか? ほら『MOTHER2』なんかメチャメチャいい画面だったじゃん。むしろ今見ても最高イカすでしょ。あれに通じるものがあるっつうか。というか『MOTHER3』のあのポリゴニックな画面ってむしろどうだったんでしょうか。僕的には『2』の延長であってほしかったが、あれニンテンドー64だとハード的に難しいのか。しかし死んだ子の歳を数えるのはよくない。話がどんどんそれていくし。
 あ、あとファイナルファンタジーの画面を褒める手を休めるつもりはないので諸君勘違いしないように。あれはあれでモデリング技術とレンダリング技術と加工技術の夢の結晶的1枚絵なので、実に素晴らしいのだ。鼻血ブーものですよ。だから僕的には両方の腕をとって二人ともチャンプだよ!よく闘ったよアンタら! とか言ってるレフェリー気分なんですけど、だから闘っちゃダメじゃん。土俵ちがうっつの。

 そんなこんなで世間に風穴をあけてみましたが、僕としてはむしろどうだっていいっていうか (だいなし)。今日は「楽士ねえ……」とか思いながら話を進めているうちにだいたい大筋がわかってきたところで記録して終了しました。

*1 プリレンダリング

プレステの処理とは別に、前もってスーパーなマシーンで画像を作っておいて、それを1枚絵として使用する技術。抜群にキレイだが、なにぶん1枚絵なのでポリゴン的な角度変更や拡大・縮小、その他エフェクト、成長性はE (超ニガ手) レベル。

*2 ポリゴンにテクスチャ貼ってる

3次元形状ごとデータを持ってるので、速攻でぐるぐる回したり拡大縮小できたりする、格闘ゲームなどでおなじみのあの技術。ただしプレステの性能の限界で、形はどうしても単純になるしテクスチャ (模様というか、画像というか) もそれほどたくさん種類貼れるわけではない。

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