人生: 無職(いままでが)

鉄の靴  > 人生  > 無職(いままでが)

2003.12.13(ドラゴンクエストVIより)

無職(いままでが)

 ここ数日、悩みに悩んでいた。
 ついに現われたのである。その、例の職業にまつわる施設が。そうハローワークが。それは明らかに嘘とはいえ、そんな感じの施設が。
 ちなみにこの日記の定番としてこれからシナリオ面ではまだしもシステム面でかなり立ち入った話になるので、気になる人はここから先は読み飛ばしてほしい。そんな具合に話を進める。
 ハローワーク(言い張る)では当然ながら職業を選択するわけで、問題はこの職業なのだ。ここでどんな職業を選び、この先どのように成長させていくかはゲームを進める上できわめて重大な選択だと言えるだろう。やり直しが効くとはいえ、効率を考えればやはり失敗は許されない。
 だいいち、僕は職業を決める上でキャラクター性も考えて決めるのでますます難しいことになるのだ。
 たとえばミレーユ(*1)だ。彼女のキャラクター設定を考えれば、まず「そうりょ」そして「まほうつかい」として育て、最終的に「けんじゃ」にするのは当然と思える。ここまではむしろ悩む必要はないとすら言える。
 しかしここで考えてみよう。パーティにはすでにチャモロ(*2)がいる。「知的な魔法系」という意味ではミレーユとチャモロはもろにキャラがかぶっているじゃないか。チャモロも同じように「そうりょ」「まほうつかい」「けんじゃ」で育てるのは、あまりに芸がない。というか、遊んでて面白くない。こういうのはいろんな職業に就かせてバリエーションあふるる特技を覚えるのが嬉しいのであって、同じように成長していくのでは全然面白みがないというものだ。まあ、多分。
 そこで職業一覧に目を移すと、上級職「レンジャー」はなかなかテクニカルで、わりとチャモロ向きと言えやしないかという気がしてくる。してくるのだけど、このレンジャーになるための基本職は「しょうにん」「まものつかい」「とうぞく」とある。ど、どれも知的キャラ向きじゃねえ!
 と、ここであっさりと断念するようでは軍人とは言えない。(←言えなくていい) まあ待て、よく考えてみよう。「まものつかい」だが、これを生物学的アプローチと考えるならむしろチャモロにぴったりと言い張ることができないか。ちょっとした南方熊楠気分でいけやしないか。ドラゴンに変身するのも一種どこでもゲロを吐くのと似てはいないか。(南方熊楠という名前を出した時点で思考が横道にそれる)
 「しょうにん」も考えてみれば頭が悪くてはできない職業だ。むしろチャモロにぴったりと言い張ることができる。「とうぞく」も、……えーと、いやいや待て待て職業の説明によれば「迷宮で宝箱の数がわかる」とある。「わかる」! これは知的活動の所産であると誰もが認めよう。これはむしろチャモロにぴったりと言い張ることができる。うるさい黙れ(自分が)。
 そんなわけで自分を言いくるめて、どうにかこうにかチャモロの進路が決定されたのだった。1人決めるのにもこの騒ぎである。まして今や5人パーティーである上に、なんかよく知らないけどあと1人くらい増えるんだよね? 増えるよね? なんかでそんな話を聞いたような気がする。それはたぶんこれまでのシナリオで思わせぶりに登場したりしなかったりしている彼のことだという気もする。彼の分も考えに入れなければいけない。未確定の要素が入ったとたん作戦のすべてが瓦解するようでは軍人とは言えない。

 で、どうにかこうにか全員の身の振りかたが決まったので、これから適当に世界を巡りつつ手に職をつけていこうと思います。

*1 ミレーユ

 金髪ロングの謎めいた美女。と、書くとなんだか銀河鉄道999のメーテルみたいだ。

*2 チャモロ

 メガネ君。という説明だけでは『妄想戦士ヤマモト』を思い出すが、そうでもないか。

 « 前の記事
 « 「人生」トップページに戻る

「人生」から検索

「人生」RSS配信中

RSS 1.0 RSS 2.0 ATOM FEED RSD 1.0

(RSSの意味がわからないときは、気にしないのが一番です)

「人生」携帯版

アドレスを携帯に送る...

powered by MT4i