2004.05.26(夢トイレより)
3連続
法事か何かだったのだろうか、田舎の祖母の家に親戚一同が集まっていた。私はトイレに行こうと思う。いま私がいるのは玄関先のあがりかまちなのだが、祖母の家のここは広く、ゆったりとした靴箱や大きな衣装掛けに混じって、クローゼット状のトイレがある。
私は一旦このトイレに入ろうとするものの、親戚の何人かが玄関で談笑していることに気付いてやめる。トイレの扉は見るからに薄くて入るのがためらわれたのだ。
私は祖母の家にもう1つトイレがあった事を思い出し、奥の使われていない客室に向かう。部屋の隅には洋式便器がむき出しで置いてあり、トイレとしての用は立つのだ。鍵もかけられないのでもし人が入ってきてはことだが、急げば大丈夫だろう。そう思って急ぎ足で便器に近づくと、その時になって人の気配に気がついた。
たまたま部屋の入口から死角になる位置に、おばが座っていたのだった。私たちはお互いに驚き笑い合った。少々ばつの悪い思いをしながら部屋を出て行く私は、この家にトイレがもう1つあったことを思い出す。
奥まった場所にあるそのトイレは、先客が水をていねいに流さなかったのか汚かった。しかし他にトイレもないので、私はとにかく水を流す。2度ほど流した時、足下で何か低い音がしたかと思ったとたん、水が逆流した。
どうやら水道管が詰まっていたらしく、水はまるで消防車のような勢いでトイレからあふれ出して止まらない。みるみる足下が水で満たされていく。私は半ばパニックになりトイレの外に避難する。
扉を閉めた向こうではまだ水が止まっていない様子だった。この時私は、もう1度コックをひねるまで水は止まらないのだと気付く。あわてて扉をふたたび開けると、すでに個室全体が水に満たされていた。私はやむなく息を止めて潜るように中に入り、コックをひねる。放水は止まり、あふれていた水もすぐに消えた。
私は理不尽な怒りにかられながら、とにかく水で濡れた床をなんとかしようと雑巾をさがす。
いや度:★★★★★
田舎の祖母の家、複数のトイレが使い物にならない、水びたし、とそれぞれの要素はおなじみなのだが、この3大要素が1つに詰まったパターンは珍しい。ちなみに祖母の家は実際広く、トイレ以外の描写はほぼ全て事実に即している。