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2000年7月17日 更新
『BIWEEKLY ファミコン通信』新創刊! |
第1位ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境第2位スーパーマリオブラザーズ第3位マイティボンジャック第4位謎の村雨城(ディスクシステム)第5位影の伝説
『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境』は2位に倍以上の点差をつけて堂々の第1位。キャラクターゲームであればとりあえずは売れる、というこの時代ではあるが、やはりこの得票数はスゴイ。 |
第1位グーニーズ第2位ゼルダの伝説(ディスクシステム)第3位ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境第4位グラディウス第5位忍者ハットリくん
『グーニーズ』はハリウッド映画に材をとったキャラクターゲームながら、完成度の非常に高いスマッシュヒット。唯一の欠点はゲーム内容が原作の映画とかなり無関係なところだが、それについては誰も気にしていなかったらしい。 |
五号連続 創刊記念大プレゼントパート1
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ファミ通TOP30
現在まで連綿と続く、ゲームソフトの売り上げランキング記事。ちなみにこの時期、チャート協力店はわずか5店舗! たった5店舗の売り上げデータをもとにランキング記事ができるというのはちょっとすごい気がするが、それでも1位の『ゲゲゲの鬼太郎』は売り上げ6924本を記録している。 読者が選ぶTOP20
読者のハガキ投票によるゲーム人気ランキング。今回のチャートはファミコン通信創刊を前に、兄弟誌『ログイン』のアンケートはがきで募集した結果がチャートになっている (そのためTOP30と異なり、まだ前回ランクがない)。 ディスクライターTOP10
ディスクシステムの店頭書き換え機、ディスクライターでのセールスランキングがこのコーナーだ。驚かされるのは「TOP10」なのにチャートには8本しかチャートインしていないこと。この時期、ディスクライター用ソフトはこの8本しかなかったのだ。 U.S.A. TOP10
アメリカでもこの年6月からファミコンが『ニンテンドー・エンターテイメント・システム (NES)』として販売開始。それに伴うランキングだ。もっとも編集時期から考えると結果が出るには早すぎるので、このチャートは前年ニューヨーク (クリスマス商戦に向けて試験販売されていた) での結果と考えるべきだろう。 海外特派員レポート上記の「U.S.A. TOP10」のフォロー記事。アメリカでのNESシーンについて解説するコラムで、今号ではニューヨークでの先行発売時の様子についてリポートしている。グラフィックの質の高さが人気を博したというが、考えてみると当時といえば悪名高いアタリVCSがアメリカを席巻してその直後ダメになってしまったすぐ後で、ゲーム機といえばもっと悪名高いインテリビジョンやそれ以上に悪名高いアルカディア……。まあ日本もアメリカも家庭用ゲーム機冬の時代は共通だったということで。 ソフトウェアレビュー
記名原稿による、ゲームソフトの批評記事。この号でとりあげられたソフトはゲヱセン上野による『ゼルダの伝説』とアルト鈴木による『影の伝説』。 最新ゲーム徹底解剖
ゲーム攻略記事。今やファミ通といえば読み物と新作情報が中心で、攻略記事のイニシアティブは他誌に譲るというのがイメージだが、この創刊号当時は「禁断の秘技」とこの「最新ゲーム徹底解剖」が二本柱の攻略メイン雑誌だったのだ。 NEW SOFT発売前の最新ゲームソフトリリース情報記事。この号で紹介されているソフトの数、実に6本。しかし驚くのはまだ早い。次号では3本しか紹介されていないぞ。 ちなみに今号のラインナップはスクウェアの『キングスナイト』、ポニーの『スーパーピットフォール』、ニチブツの『テラクレスタ』、アスキーの『倉庫番 (仮称。後に正式名称『涙の倉庫番スペシャル』と決まるが……なんだそれ?)』、同じくアスキーの『コスモジェネシス』、デービーソフトの『レイラ』。どれも今見ると、それぞれの意味でいわくつきのソフトではないだろうか。 ファミ道楽
何度か形を変えつつ現在まで受け継がれている、編集部うちわ情報。 指・鍛練道場
ゲームプレイヤー/ライター集団「ゲームフリーク」による攻略ページ。元々学生達によるビデオゲームのサークルが前身であるゲームフリークらしく、ファミコンソフトよりもビデオゲームの攻略がメインになっている。 水野店長の「もう一度逢いたい」水野店長による、過去の「半年以上は遊べるファミコンソフトの名作」を紹介する連載コーナー。今回紹介されているのは『マッピー』。まさに名作と呼べるナイスゲーだが、しかし連載のほうはこの後……。詳しくは次回以降を参照のこと。 ファミコン通信おすすメディア
書籍・ビデオの新作情報や、東京ディズニーランドのイベント情報が載った一般情報記事。一見ごくあたりまえの記事構成だが、このページで紹介されるビデオのチョイスはなぜかやたらマニアックで、第一回のこの回でいきなり怪作『アタック・オブ・ザ・キラートマト』が紹介されている。 インフォメーション
関連商品情報、メーカー提供によるプレゼント、ゲーム関連のトピックス等を紹介するニュースページ。 カレンダー向こう約3週間のカレンダー。現在も巻末にあるアレだ。雑誌とゲームの発売日が書いてある点も同じだが、今とくらべると異常なほどスカスカしている。むしろ白紙に近いと思うのは筆者だけではあるまい。さすがにスカスカしすぎなのを気にしたのか、カレンダーの下段には「先取り新作情報」として、今後のゲーム発売予定も書かれている。これは現在でいう「新作ゲーム発売スケジュール表」。あの異常に細かい字が4ページにわたって連続するアレだ。この号ではそのゲーム総数23本。現在とは隔世の感があることよ。 ファミコン出前一丁!
基本的にはタレント・芸能人に、ゲームについて語ってもらうインタビュー企画、なのだが、インタビュアーがファミコンや小型テレビを仕込んだボックス「岡持ち1号」(ホントに岡持ちの形) を持参するという点で独自の企画色を出している。すごい企画色の出し方もあったものだ。 ファミ通町内会
いわゆる読者コーナーだが、お笑い記事では他に抜きんでる『ログイン』の兄弟誌ファミ通なだけに、既成の読者コーナーとは違った展開をこの時すでにもくろんでいたように見える。応募方法にある「ファミ通町内会とは、おもしろいことをするためなら、なんだってするよーん、という集団なのだ。おもしろいことをするためなら、既成のコーナーもなんのその。投稿ひとつでどんどん新しい特集を組んでしまうのだ」という言葉は自信のあらわれか、それとも何も考えていなかったのか。 「いつもたのしく読んでいます。これからもおもしろい記事をいっぱいのせて下さい」
とオチをつけてみせるあたりは、慣れたスタイルに対する余裕すら感じられる。 ファミ通マル秘情報部 禁断の秘技
裏コマンドや隠れキャラなど、いわゆる裏技の紹介記事。「禁断の秘技」と称しているのは、各雑誌によって「ウル技(テク)」「超ド級『大技』」など、それぞれの呼称で呼んだことにならってのことだろう。素直に裏技と呼べばいいのに、とは思うが。 ゲヱセン上野の禁断の添削指南「以下同文」
ライター、ゲヱセン上野による読者投稿コーナー。本来、企画段階では読者からのゲーム攻略に関する質問にゲヱセン上野が答える、という攻略記事になる予定だったらしいのだが、実際の記事ではゲヱセン上野の趣味から単なるお笑いコーナーに変貌 (ムチャな話だ)。「連射が上手くなりたい」という質問に対して、扇風機の羽でボタンを押す自作マッシーン『連射弐号』を紹介したり、「ゲーム中つい体が動く」という質問に「ロープで縛っときゃ動けない」と返すなど、きわめて不まじめな姿勢が特色だった。 ガバスを集めてファミ通オリジナルグッズをもらおう
投稿が掲載されると送られる「ガバスチケット」を一定額集めることで、ファミ通グッズやソフト、ハードと交換できるガバスシステム。この企画は創刊号から現在まで続いているし、たぶん将来もずっと続いていくのだろう。管理者である編集部にとってはなにかと面倒くさいシステムだと思うのだが。 し・あ・わ・せ のかたち
桜玉吉(CEP)による長寿連載漫画。『しあわせのかたち』といえば、コマ一杯のすし詰めのネーム (セリフ)! タテ5段というやたら細かいコマ割り! そしてゲームから古い芸能界まで多岐にわたるパロディー! というのが特徴だが、連載開始間もないこの頃は全く別物。 パソコンゲーム通信
その名の通り、パソコンゲームの紹介記事。 ビデオゲーム通信ゲームフリーク主宰による、ビデオゲーム紹介のページ。ライター田尻智独特の文体が異彩を放っており、「ウオオオオ。左右対称チックな面の登場だ。ニルヴァーナを見た思いだぜ。うそ。」など、強烈な文章がページ中に踊っている。学生による同人誌が母体であるゲームフリークならではのアマチュアリズムというところか。いい意味でも悪い意味でも。 どーでもいーけど。
山口一和による4コママンガ。ゲームを題材にとったというよりも、ゲームを遊ぶユーザーの「あるある」的な習性を題材にとったコミックという手法で、もしかして当時かなり斬新だったのではないだろうか? EDITORIAL INFORMATION
次号予告を中心に、制作スタッフやゲーム名索引などを記したページ。 |
表紙
記念すべき創刊号の表紙だが、そこはファミ通らしいというべきか、いきなり荒井清和による『べーしっ君』が描かれている。セリフは「うおおーっ エキサイテングだぜーっ!!」。TINGを「テング」と発音しているあたり、この時すでに荒井清和マンガ特有のセリフ回しの妙は完成されていると言って過言ではあるまい。 ファミ通町内会 LETTERS伝言板
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小島文隆兄弟誌『ログイン』の編集長も兼任していたファミ通編集長。ファミ通内ではファミ坊の例にならって「小島ファミ隆」のペンネームを使っていたが、そもそも誌面に露出することが少なかったせいかあまり定着はしなかったようだ。酒豪としても有名。 塩崎剛三
ペンネーム東府屋ファミ坊。『ログイン』の一記事だった時代からのファミコン通信のメインスタッフで、ペンネームはログインでの親記事「ビデオゲーム通信」の主幹「雷門ビデ坊」にならったもの。 水野震治
「いらっしゃいませ。私が社会人ファミコンユーザーの水野店長だ」の書き出しでおなじみ、水野店長。「社会人ファミコンユーザー」がまだ珍しく、恥ずかしい時代ならではの書き出しである。 河野真太郎初期のログインではお笑い記事で頭角をあらわし、金井哲夫とともに「ウマシカコンビ」として活躍していた。後ログイン副編集長。ペンネーム「河野マタロー」とも。 薮暁彦ログインのレビュー記事では「ルークとハン・ソロ」の一人二役でレビュアーとして活躍。ファミ通では大学浪人生アルバイトという人格「ルーク」のペンネームでパソコン記事を担当。元音楽業界人だけあって、「パソコンゲーム通信」内でも音楽に関するコラムを書いている。ちなみにベタベタすぎて「腰にくる」ダジャレの使い手としても有名。 加川良
後に「しあわせのかたち」担当編集者として作中に登場、一躍有名になるが、それ以外にも「バカK」としてインタビュー記事や「小泉今日子のオールナイトニッポン」を担当していたことはあまり知られていない。 金井哲夫
ログインでは河野真太郎とともに「ウマシカコンビ」として様々なお笑い記事をものした編集者。主に「金盥鉄五郎 (かなだらい・てつごろう)」「桶目ララ次郎」等のペンネームを使用した。対談の形式を巧みにパロディ化した独自の文章スタイルを築いて、ファミ通でもレビューを中心に活躍。 樹村頼子進行担当。いわば締め切り担当というわけで、編集者たちに恐れられる「怖い樹村さん」として有名。「べーしっ君」にも怖い女教師役で登場している。 新井創士初期のログインでは熱血レビュアー「森田健作」として活躍、その後本名をまじえた「ほえほえ新井」として有名になる。後ログイン編集長。 浜村弘一この時点ではほとんど何のキャラも出ていないのだが、実は後のファミ通編集長にしてエンターブレイン社長「浜村通信」。 金田一健この後「しあわせのかたち」2代目担当に。模型関係にも造詣が深く、しばしばガレージキットに関する記事も担当していた。 渡辺妙子のんびりした性格と小さな声の「わたなへたえこ」「渡辺るね」として知られている。後にログインの紹介記事「ログイン通信」のライターを担当。 川村篤いじられやすい性格で、ログインではドジな若手編集者「デヘヘ川村」として何かとネタにされていた。後テックログイン。 佐藤英人デザイナー。「しあわせのかたち」の桜玉吉とは学生時代からの友人で、後に同作でキャラの立ちまくった登場人物にもなる。 上野利幸
ペンネーム「ゲヱセン上野」。ログインでの1コーナー時代からのメインスタッフの1人だが、当時はゲーマーとしての性質が強く、文章の個性にはいささか欠けていた。しかしファミ通創刊後は辛口の筆致でめきめき頭角をあらわしていく。 伊藤雅敏
ログイン時代から学生アルバイトライター「がびん伊藤」「伊藤ガビン」として活躍。 船田巧「ふにゃた巧」とも。がびん伊藤と同期の学生アルバイトライター出身で、「青年ヤマ師」としても知られる。 鈴木弘明
元タイトー社員で、ログインのライターに転職後は「アルト鈴木」として「MSX通信」などの記事でいじられキャラとして活躍した。ファミ通ではゲーマーとしての性質が強い。 林大紋読みは「はやし・たもん」。「林=ドーベルマン=大紋」「イソップ林」等の名で知られるゲーマー。ゲームの腕もさることながら、「自宅には『ばあや』がいて庭にはドーベルマンを飼っている(ペンネームの由来)」とか「元ファッションモデル」等のどこまでが本当でどこからが設定なのかわからない伝説で知られる。 山口志乃イラストレーターとして主に「ビデオゲーム通信」を担当。山口一和のペンネームで「どーでもいーけど」も執筆している。 桜玉吉 (CEP)
元はイラストレーターとしてログインで加川良の担当する「MSX通信」などのカットを描いていたが、その縁からファミ通では加川良担当でコミックに初挑戦。 もろが卓ペンネーム「ガスコン金谷」として「禁断の秘技」を担当。この「ガスコン」とは実は編集部近くにあったスパゲティー店の名前。「もろが卓」もペンネームで、こちらはマンガ家としてのもの (彼はマンガ家出身の編集者という異色の存在)。代表作に『ラジコンロック』等がある。 杉森建
「ゲームフリーク」出身のイラストレーター。後にゲーム製作会社として独立したゲームフリークでもイラスト・グラフィックを担当する。『ポケットモンスター』のキャラクターデザインも彼だ。 |
ファミコン通信の虜 インデックス過去と未来の「ファミコン通信の虜」記事はここに置いています。 ファミコン通信の恋人姉妹サイト。'86年の創刊号から'96年まで10年間の『ファミコン通信』『ファミ通』のゲーム名さくいん・記事さくいんを並べた、データ系ページです。 鉄の靴親サイト。ファミコン通信以外の情報はこちらに。 bringアットマークzi.under.jp感想・情報などメールの宛て先はココ。 |
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