ファミコン通信の虜: 1986年7月4日号(創刊第2号)

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今回のテーマ

BIWEEKLY
ファミコン通信
1986年
7月4日号(創刊第2号)

ファミコン通信の虜
2000年7月17日 更新

新タイアップ企画! 小泉今日子の登場だ!
金田一健、いま明かされる9年目の真実とは!?


この号のファミ通TOP30

第1位

スーパーマリオブラザーズ

第2位

ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境

第3位

グラディウス

第4位

影の伝説

第5位

アトランチスの謎

 『鬼太郎』『マリオ』の首位争いが続いている中、前回8位、前々回6位の『グラディウス』がランクアップを果たしている。5位の『アトランチスの謎』はスーパーマリオを悪い方向に改変したゲームシステムに、理不尽な謎を加えた不思議ゲーム。

この号の読者が選ぶTOP20

第1位

グーニーズ

第2位

ゼルダの伝説(ディスクシステム)

第3位

グラディウス

第4位

ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境

第5位

ツインビー

 『ツインビー』がランクインしてきた以外は、たいして変動のないランキング。読者TOP20は固定票があるので、売り上げよりも変動が少ないのだ。

この号の特別企画

ファミコン出前一丁!
KYON2のオールナイトニッポンに大侵入!!!!!!!!

[画像] 収録風景  深夜ラジオ番組『小泉今日子のオールナイトニッポン』とファミ通のタイアップ企画。「"ファミバカ"コーナー」と題した番組中の1コーナーで、ファミ通の田尻智とバカK (加川良) が毎回新作ゲームを紹介し、小泉今日子がプレー、評価するという内容だった。ファミ通の記事はそのダイジェスト版である。
 第1回のソフトはいきなりの難ゲー『魔界村』。かなりの上級ゲーマーでしか楽しめない高難度ゲームだが、対してほとんど素人の小泉今日子の評価やいかに!? 「簡単なゲームじゃ満足できない人向けかもしれないですよね。なれるとおもしろくなってくるかも、ね」 あら、実にソツがない。


五号連続 創刊記念大プレゼントパート1
10,000名さま大プレゼントっ

創刊記念大プレゼントパート2
やっぱり4号連続 ファミ通ジャンボプレゼント!

 前号に引き続いてのプレゼント企画。ちなみに「パート2」のプレゼントにはクイズに答えないと応募できないのだが、その内容はこんな具合。
「○ァミコン通信は2週間に必ず一度○曜日に発売」
 まあ、そんなとこだろう。

この号からの新連載

ログイン通信

 実はこれは公告である。連載というとちょっと違うのかもしれないが、ファミ通スタッフが書いて毎号掲載されていたのだから連載と呼んでもいいだろう。新聞の体裁を模して、兄弟誌『ログイン』の毎月の記事を紹介する1ページ広告記事。この号 ('86年8月号) はRPG特集で、海外から『ウルティマV』『ウィザードリィIV』の開発中スクープ記事をはじめ、国内作品でもスクウェアのロボットアニメRPG『ブラスティー』(考えてみればこの頃からスクウェアはムービー的演出が大好きだった)、本格派RPG『夢幻の心臓2』、アクションRPGの先駆的存在『メルヘンヴェールII』など当時の話題作が満載だった。


ファミ通この号のトピックス
《画像》表紙

表紙

 細田雅亮による、マリオのイラストが目印のなんということもない表紙。むしろ、なんということがなさすぎると言える。素である。かなり素である。
[画像] フーリッシュ・ゲーマーズ  なんでまたそんな表紙をわざわざ紹介するのかというと、これから9年後、"週刊"ファミコン通信1995年2月24日号「フーリッシュ・ゲーマーズ」37話目で、編集者金田一健がこの表紙を「荒井清和が描いた」と勘違いしていたことが判明するからである。「1回だけね 松下進さんふうのエアブラシでルイージかなんかかいてましたね」しかもディティールがかなり間違っている。


ファミ道楽

「次は『ファミ通』の番? 〜某M誌と某F誌が大げんか〜」

 M誌・F誌とは『勝 (マルカツ) ファミコン』と『ファミリーコンピュータマガジン』のこと。やたらショッキングな見出しだが、ファミコン雑誌乱立の当時、各編集部はライバル意識をむきだしにしてお互いを攻撃しあっていたのだ。
 この抗争、そもそもはマルカツ誌上に掲載された『魔界村』のマップがファミコン版ではなくアーケード版のものでは? という疑惑が発端。それを攻撃したファミマガと、それに反論するマルカツ。そのうち「あの記事はヘンだ」「あの情報はおかしい」的にヒートアップして、客観的にかなりやるせない状態に。今となってはゲーム雑誌同士の告発合戦なんて冗談みたいな話だが、ゲーム雑誌草創期にはこんなこともあったのだ。
 「もしかしたら『ファミ通』も攻撃されるかもしれないけど、でも、大人げないケンカには参加したくないなあ」とはこの記事の締めだが、……自分でアオってどうする、ファミ通!


ファミコン通信おすすメディア

レコード『コナミ・ゲーム・ミュージック Vol.1』

 時代がらCDではなく、「レコード」の紹介。ゲームの楽曲といえばそれなりに一つのジャンルとして落ち着いた昨今だが、その発端といえばナムコのゲームミュージックをリミックスした『ビデオゲーム・ミュージック』(元YMOの細野春臣プロデュース)。考えてみるとゲームミュージック・アルバムはテクノポップの一端として始まったのだ。
 これもそういった中の比較的初期の一枚で、収録曲は『グラディウス』『ツインビー』等。ゲームミュージックといえばチープながらも独特の味わいがあるFM音源全盛だった当時の傑作である。


し・あ・わ・せ のかたち

 今回は「ゲルマニウムね おとおさん」と題された半サイレントコミック。日曜の早朝、カメラ量販店前の行列に並ぶ中年男性。終盤まで、ひたすら何かを待ち続ける彼の姿が描かれる。最後に突如店員が登場してファミコンの販売を始め、中年男性は子供のためにファミコンを買いに来たのだとオチがつく。いや、これオチと言っていいのかどうかわからないが。
 当時ハードとしてのファミコンは圧倒的な品薄状態で、入荷すれば即売り切れというプロセスが延々繰り返されていた。抱き合わせ販売も多く、コミック中でも店員が「売れのこりソフトとだきあわせての大特価販売!」と高らかにうたっている。


ファミ通町内会

「図解 マリオの気持ちがよくわかる・体のしくみ編」

[画像] 図  1ページの単発企画。マリオの解剖図をメインに、その体のしくみを解説するという構成だが、内容はあくまでも冗談。
 たとえば拳部分の解説には「万能原子力げんこつ ぎゅっ、と握ると中央の原子炉が働き、あたりのレンガをぶちこわすほどのエナジーを放出する。たまに炉心溶解し、そこから吹きだす灰のせいで無敵になるというのがCIAによってあばかれた。」……。「真に受ける子供」のことは最初から考えていないらしく、大マジメな記事構成にしているあたりがすごい。お笑いに対して理解力を要求するのはさすがファミ通というところか。



編集室から

 はい、そんな具合で無事に第2号を迎えました「ファミ通の虜」。前回が目に悪そうなギチギチの紙面構成でしたが、通常ペースはこんなくらいですよ。
 とか言ってもこれからどうなってくのか、だいたいどういうペースで連載していくのかとかまるっきり決まってないわけですが、まあたまに気が向いたときにでも、気楽に見ていっておくんねい。そんな具合の「ファミ通の虜」ですよ。


リンク

ファミコン通信の虜 インデックス

過去と未来の「ファミコン通信の虜」記事はここに置いています。

ファミコン通信の恋人

姉妹サイト。'86年の創刊号から'96年まで10年間の『ファミコン通信』『ファミ通』のゲーム名さくいん・記事さくいんを並べた、データ系ページです。

鉄の靴

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  • 文中敬称略しています。
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コメント

【1】まいとう

この頃の禁断の秘技って、裏コマンドみたいなものだけでなく、復活の呪文系のコードを生成するBASICのプログラムも掲載されたり。他誌も含めてメーカーのことを考えない何でもありの時代?創刊2号ではハイドライドSPの生成プログラムが載ってました。

(2011.01.03 01:43AM)

【2】杉浦印字(サイトマスター)

ありましたねー、パスワード生成プログラム。
時代的にROMのソースコードを調べられる環境が編集部にあったとは思えないんですが(そうでもない?)、あれわざわざ暗号解読したんでしょうか。
パスワード生成プログラムが載ってる横に、最強パスワードから面白パスワードまで揃って載ってたので、プログラムを入力した読者は無駄手間だったんじゃないかなあ。

(2011.01.03 11:22AM)

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