人生: 本屋がつぶれるとき

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1999.07.11(本の話より)

本屋がつぶれるとき

 ここ一年くらいの間に、近場の本屋がばたばたとつぶれている。
 理由はよく知らないが、とにかくざっと数えただけでも4、5軒はつぶれてしまった。不況の影響というやつなのか。本当かよ。結果として、本屋の真空地帯みたいな地域もできてしまった。いいのか。あの地域の人は毎週月曜にどうやってジャンプ買うんだ(*1)
 君は「あと一週間で閉店が決定している本屋」に入ったことがあるか。あの空気は凄い。本屋だけに半額売り尽くしセールなどやるわけにもいかず、といっていまさら本の位置を整えてもしかたなく、かなりすさんだ配置状態。むしろ売れた本を補充することもないので、妙に隙間が空いていて、それがさらにワンランク上のすさみっぷりを演出。だいいち店員に明らかにやる気がない。長さん(*2)でなくとも「ダメだ、こりゃ」と言わざるをえまい。閉鎖寸前の炭坑はきっとあんな空気に満ちているだろう(*3)。身につまされるぞ、あれは。マジで。

*1 どうやってジャンプ買うんだ

言っておくが、そのへんはコンビニもない。別に過疎地域というわけじゃないんだが。

*2 長さん

伝説のコメディアン、いかりや長介。彼がリーダーのバンド「ザ・ドリフターズ」はビートルズ来日の折には前座もつとめた(本当)。どうでもいいが、いま「長介」を変換したら「超透け」という妙にエロティックな響きに変換されてしまった。

*3 閉鎖寸前の炭坑はきっとあんな空気に満ちているだろう

適当言うな。

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