2000.03.11(ゲームの話より)
ルーマニア
ドリームキャストの『ROOMMANIA#203(*1)』はなんか口コミで徐々に売れてきてるみたいですな。しかしルームマニアだからルーマニアっていうそのネーミングはどうにかならないものか。だいたいただでさえわかりにくいゲームなのに、ますますわからないじゃないか。せっかくいいゲームなのに。そう、『ROOMMANIA#203』はマジで面白! 買った? 僕は買った! いやもうコレ、ふところ具合に余裕のある人(*2)はドリキャスと一緒に購入してもオッケーってぐらいよくできてますよ。すげえ。
これカルトゲーでバカゲーみたいな扱いうけてますけど、まあ実際そうではあるとはさすがに思いますけど、実際のところ箱庭系(*3)なんですよ。ものすごい箱庭系。なにぶん舞台が203号室オンリーなわけで、作り込みっぷりが尋常じゃないです。GD-ROM使い切ってるんじゃないのか? ってくらいデータ量入ってます。こんな売れそうにないゲームにここまでして。と思うくらいです。
遊んでみて思ったんだけど、これゲームシステム的にはぼんやりしたヒントが提示されて、そこから類推して解法を見つけるっていう感じなんですけど、これがねー、説明しづらいんだけど、なんていうか昔ながらの「プログラマーとの知恵比べ」的なね、ああなんて言えばいいんだろう。『ゼルダ』とかの謎って「アイテムAをああするとこうなる、じゃあAを使って障害を取り除こう」っていう、まず手段ありきじゃないですか。で、『ROOMMANIA』って「最終的にこうならなければいけない。じゃあそのためにはアイテムAを使おう」ていう、本当にそれは制作者の裏を読むっていう感覚なのよ。それはゲーム業界の流れみたいなものに真っ向から逆行してるようなつくりなんだけど、忘れてた懐かしいモノに出会った気分ですよデジャ・ヴュ。水晶の竜(ドラゴン)。いやというかもうアビス。WILL。あのころからスクウェア、パッケージのデザイン良かったよなあ。
そんなこんなで一見ライトユーザー向けふうのこのゲーム、実は「最近のゲームってなんかつまんないよねー」とか言いだしかねないゲームずれした(いい意味でも悪い意味でも)ユーザーにむしろオススメ。いやもうプレステ2買ってる場合じゃないっすよ本当(*4)。