2000.07.25(その他もろもろの話より)
世界で一番頭悪そうな音楽
ユーロビートは素晴らしい。この恐るべきイヤな事実を僕らは受け入れるべきではないだろうか。嫌だなあ、それは。実際の話ユーロビートという怪奇な音楽ジャンルを、こう諸手をあげて賞賛する人っていうのはあんまり多くないだろう。だって恥ずかしいじゃん、なあ。つまりそれはユーロビートの持つ異常な安易さとかそういうものが我々をして恥ずかしいと思わせるのだろうが。
「安易」。どう考えたってユーロビートは安易な音楽なのだ。きちんとしたアーティストが作ったきちんとした楽曲の5、6倍はろくでもないと僕も思う。だが、それこそがユーロビートの魅力でもあるんじゃないのか。ただ聴いてて気持ちよくてなんとなくカッチョ良くてノリノリであれば、あとはどうだっていいやという社会人として恥ずかしいようなダメっぷり。その安直さが僕をしびれさせるのだ。歌詞なんて適当にLOVEとかDESIREとか言ってればあとはどうでもいい! なんとなくイイと思った音ネタは速攻使う! それも隠したりせず直球で前面に押し出して! 気に入った曲は適当に一部だけ変えて使い回しちまえ! 特にベースラインはそのまま変更も加えずに使い回せ!(*1) そんな異常な頭の悪さがユーロビートにはある。ただノリさえ良ければ頭悪かろうが構わないという思い切りのよさに男っぷりを感じるのである。そして、ただ右耳から左耳に消えていくクズBGMとして、ユーロビートほどノリの良い気持ちいい楽曲が他にあるだろうか。だからこそ僕はあえて認めるのだ、ユーロビートの素晴らしさを。
っつう余計なことを考えずにユーロビートを聴くと気持ちいいと思ったんですが。