人生: ゆきのふ

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2000.11.28(ドラゴンクエストVIIより)

ゆきのふ

 ド頭から個人的な話で入ると、今日は久しぶりの仕事だっつうのでふらふらに疲れて、やっぱ人間だらけぐせがつくといけませんななんて道徳的なことまで言いだす始末。で、ドラクエもほんの15分ばかり、今度の冒険の地はどんな具合のところなのか、さわりだけ見てすぐ冒険の書記録して終わりました。もう少し具体的に書くと、有名な神殿へのとっかかり的な場所に来たところです。ちょっと具体的すぎるか。むしろ分からない人にまで分かってしまうか。でもマニュアルにも載ってるたぐいのこと (多分) だから別にいいか。まあそれはそれとして。
 そんなわけで今日はそれほど書くほどのことはしてないんですけど、その分気になるのは昨日のことです。昨日、実は出会っていたんですよ。彼らに。あんまり具体的に書くと出会った時の驚きがなくなってしまうんで書けませんが、彼らはそこにいたのだった。あ、重要な人ではないです。というか、重要だったりしないだろうな。どうでもいいキャラと思わせておいて実はストーリーの鍵を握るキャラだったというのはよくある話である。しばらくして別の町でそのことが判明して、ルーラで戻ったりするアレである。その人がいるのがどの町だったか忘れていて一瞬パニックになるアレである。こう言っていても話が続かないのでヒントだけ書きますが、その彼らとは、つまり楽屋落ちの人たちでした。

 (ちょっとここで回想シーンに入る)
 今にして思うと、ドラクエって結構大胆に楽屋落ちをフィーチャーしてたゲームでした。Iなんか凄かった。「ゆうてい」とか「ミヤおう」とか「キムこう」(*1)が平気でストーリーと何の関係もなく町にいたりした。あれ、リメイクされたスーファミ版とかゲームボーイ版ではやっぱり削られてるんでしょうか。いやでも「ゆきのふじいさん」(*2)なんかはどうなってるんだろう。たしかロトの鎧だったか剣だったかに関わる重要人物だから削るわけにもいかないだろうし、だからって重要人物に「ゆきのふ」はないよなあ。
 あれはまだシリーズが大ヒットする前のゲーム (第1作なんだからあたりまえだ) だったから、 作り手のほうにある種余裕っていうか、こう言ったら悪い気もするけど気楽さみたいなものがあって、それでできた事なんだと思います。そういえばラダトームの城のつくりもウルティマII (IIIだったかも) のある城にわざと似せて作ってたし、いや最初のフィールドマップだってウルティマのある場面に似せてあったし、地下の迷路では「もんすたあ さぷらいず ゆう」(*3)なんて言われたし、ってこれは『ポートピア連続殺人事件』だ。でも堀井雄二つながりだ。やっぱりこの人こういう遊びが好きなんだろうか。
 で、シリーズが続くとそういう目に見える遊びが減っていって、えーとたしかIIだと歌姫アンナだっけ、あれ荻野アンナっていうアイドルだったよね。でもあれはある種のタイアップ企画だったので、遊びとか楽屋落ちともちょっと違う気もする。IIIになると、ああこれも記憶があいまいなんだけど、「というわけで私が東に行けなかった団長です」とかいうセリフの人、これが実はこうがみしょうじさん、うわあもう漢字さえ分かんねえ、だったという話を後に聞きました。こうなってくると本当に言われないと分からない。で、IV以降はそういう楽屋落ちは完全に影をひそめてるんじゃなかっただろうか。少なくとも記憶にはないんですが。

 そして今回のVIIです。ひさしぶりに見ました楽屋落ちを。いやスタッフとかじゃないんですけど、こう、前のシリーズの、ああまさかこういう形で出てくるとは思わなかったんだけど、いやしかしあの人たち本当にただの楽屋落ちなんだろうか。まさか「他の人たち」まで出てきちゃったりしないよな。いやそれどころか話は楽屋落ちで終わらず、実はあっちとこっちが同じ世界だったりしないよな!? いや多分それはない、むしろまずドラクエでそういうのはないだろう、とか思うんだけど、ドラクエってまさかという事が時々起きるからなあ、とか思うし、そう考えるとこう先回りしてあれこれ考えるのも将来の驚きが減少してガッカリかも、とか思ってなんつうかウワーとか叫んで頭からフトンかぶって寝たくなるんですけど、結局でもまあそんなわけないよなとか思ってフトンから起きだしたりもするんですけど、結局僕は何が言いたいんですか。
 結論としては、今回もドラクエVIIやってない人にはわかりにくい話だったかも、ということで。ダメじゃん。

*1 「ゆうてい」とか「ミヤおう」とか「キムこう」

つまり「ゆう帝」と「ミヤ王」と「キム皇」のことだが、ああ懐かしいなあ。キム皇は迷子でした。

*2 「ゆきのふじいさん」

たしかプロデューサーだったような。記憶があいまいで申し訳ないが。

*3 「もんすたあ さぷらいず ゆう」

ウィザードリィの「MONSTERS SURPRISED YOU」だかなんだかのメッセージのパロディだったが、当時のファミコン少年に元ネタがわかるはずもなく、ゲームの重要な鍵だと勘違いする子供続出。今にして思うと無茶だ。

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