人生: これだけは言わせてほしい

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2002.06.01(逆転裁判より)

これだけは言わせてほしい

 今日はいよいよ例の子供に人気のある人にまつわる事件の大詰めの段階である。というからにはストーリーはちょっとここでは書けないような展開を見せるのだけど、ええととりあえずあれだ「明示はされないんだけどおそらくそういう事だったんだろうなあ、とプレイヤーに思わせるニクい表現」は素敵だなあと思いました。よし、なんとか核心にふれない記述に成功。

 で、次のシナリオである。いきなり次のシナリオに入ってしまうのだった。それというのも、あー今日もおもしろかったなーと思いながらセーブするとシナリオ選択画面に戻るのであるが、このとき思わず「ああ、明日プレーするシナリオの導入部だけでも見ておこうかな」なんて思ったのが運のつき。こ、これは! この導入部は! と思ったあげく、勢いでとりあえずアドベンチャーパートをクリアして、そうなると流れ的に裁判パートもクリアせざるを得ず、さらに次のアドベンチャーパートまでクリアしてしまう始末。さすがに頭が痛くなってきたのでそこでセーブしてやめましたが。
 あーところで今日やった裁判パートで、どうしてもいただけない部分があったので、その点だけ。
 裁判は続き、その中でなんつうか明らかにここはおかしい! ここで追求せずして何の裁判ゲーか、と思うような点が出てきたのだった。いや、僕の中で。しかしどう考えてもここは変だ。やや具体的に言うと、その、2つなのに1つなのは変じゃろ? という具合に変だったのだ。なんの説明にもなっていない。たとえるならそれは、古畑任三郎でなくてもアリキリのアリの方の人でさえ普通に「あ、ところでこれはどうなってますか?」と最初の聞き込みのときに聞いてしまいそうなくらいあからさまにおかしかったのだ。
 当然ながら僕はそこを突いた。しかし、例の頭頂部がなめらかで顔の下半分に豊かな体毛をたくわえた人に「何、それ?」的なことを威厳たっぷりに言われて、僕の「!」マークが1つ減ったのだった。←ゲームシステム知らない人にはさっぱりな説明
 ば、馬鹿な! と思った僕は、しかし考え直しこれはつきつけたアイテムが間違っていたのだ、と気がついた。なるほどよーく考えてみれば、こっちよりこっちのアイテムを使った方が説得力がある。どっちの解釈も成り立つのに一方しか正解じゃないなんて不親切だなーとか思いながらも、とにかくそれをつきつけた僕こと成歩堂龍一。
 しかしまたも頭頂部のすずやかで顔の下半分が体毛に覆われた人物は「君、バカじゃねえの?」という意味あいのことを威厳いっぱいに言い放ち、僕の「!」マークはまた減ったのだった。
 僕の魂が深く傷ついたことは言うまでもない。そしてストーリーが進むに及び、どうやらこのシーンでは何にも追求せずに話が進む場面だったらしいと気付いた時、さらに僕の魂は深く傷ついたのだった。だいたい吉良吉影のいたころの杜王町ぐらい。
 ただそれだけであれば、僕の心の花園はまだ枯れずにいたのかもしれない。結局のところ、僕はたいした矛盾点でもないところにこだわりすぎていたのだ。現にゲーム上でもあの点は何の話題にもなってないじゃないか。僕の考えすぎがいけなかったのだ。
 とか思っていたら、次のアドベンチャーパートであっさりその件が表に浮上してきました。……あー、頭頂部のつややかな、ていうかハゲ! ハゲのヒゲ! あのとき僕が証拠品をつきつけた時に「!」マークを減らしたハゲ! 僕は間違ってなかったじゃねえか! とこの時点で納得いかねえメーターがレッドゾーンを指したわけですよ。
 いやーそりゃあね、次のアドベンチャーパートで重要な要素になるので、裁判パートであまりその問題を深く掘り下げたくない気持ちはわかる。だからって、理詰めでその矛盾に気付いたプレーヤーに対して「!」マークを減らすという対応は明らかに間違ってる。別に「!」マークを減らさなくても、例のはなはだしく貴族的ないでたちの人が「異議あり!」なんつってその件をムリヤリ流すとかしてもよかったはずなんですよ。
 なんなんだろう、テストプレーヤーが少なかったとかで、誰もこの点に気づかなかったのかなー。確かにこのゲーム、製作費あんまりかけてなさそうな気はするけど。チューニング漏れっつうことなんでしょうか。このゲームはおおむねにおいて素晴らしいんだけど、こういう所だけはいただけないよなーと今日は思います。

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