人生: ヒットディレクション

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2002.05.29(逆転裁判より)

ヒットディレクション

 今日も面白かったー。
 で終わろうかと思ったんだけど、さすがにそれはまずいだろう。実際今日のところは非常に面白かったんだけど、しかしけっこうあーなんつうかこの話をしちゃうとまだ未プレーの人の楽しみをいささか損ないかねないところもあるのだった。まあ、深く踏みこむつもりはないけど、「こんな感じのことが起こった」程度はやっぱり書かざるをえないので。
 あーじゃあここからは未プレーで驚きを大切にする人は読まないように、ということで話をすすめる。

 僕は今日も今日とて裁判を逆転しようとしていたのだった。特に今日は大ピンチであり逆転しないことには夜も日もあけない雰囲気だった。
 ところで本筋と関係ない話。推理の流れ上、正しいはずの証拠品をつきつけたらそれ違うって言われて減点されてブルーになりました。その証拠品とよく似た機能をもつ別の証拠品をつきつけるのが正解だったんだけど、そういうのはよくないと思う。これはトリックとは言えない。
 まあそんなことを経験しつつ、あーもうガッカリさー今日はリセットしちゃおうかしらーとか思っていたところ、事態は意外な展開をみせる。いや本当に意外な展開だったのだこれは文字通りに。
 そして明らかになった新事実をもとに推理を組み立て直していくと、あ、あれ!? これって、そういう事だったんですか? という衝撃の結論が導き出されたのだ! いちおう詳しいことは言いませんが、とにかく導き出されたのだ!
 これには参った。だって、明らかに意外な結論なんだけど、筋道とおして理論的に考えるとその結論に落ち着かざるを得ないのだ。はたしてその結論は正解で、その結果をもとにゲームは再び探偵パートに進むんだけど、その話はまた明日。
 そんなことよりもこの、「いかにも信じられないような、しかし正しい結論にプレイヤーを誘導する」というしかけに僕はしびれた。えーと推理小説とかでは「いかにも説得力のある、しかし間違った結論に読者を誘導する」いわゆるミスディレクションというのがあるけど、その真逆でヒットディレクション (たぶん英語的に間違ってる) というのは初めて見た。たぶんゲームだからありえるギミックだ。これが小説だったらやっぱり興ざめになるんだろうなー。
 こういうゲームならではの、新しい表現というのに僕はどうにもしびれる。ゲームを楽しむ以上に「うわー、すごい発明」とか思っちゃってそれどころじゃなくなるんだから、プレイヤーとしてあんまり正しくはない気もする。
 あーそれでも今日のこの展開はいやふつうのプレイヤーとしても純粋に楽しかったし、そんなわけでこれからもこのゲームを素晴らしいと言い続けていこうと思ったのだった。

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