人生: 汝の敵を愛せよ

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2003.05.06(ファイナルファンタジー タクティクス アドバンスより)

汝の敵を愛せよ

 クラン。いまや少年チャンピオンで有名だが、それは別の話だ(*1)。僕が言いたいのは敵チームの話である。「団」すなわちクランである。関係ないけど、昔「クー・クラックス・クラン団」という言い回しを耳にした記憶がある。それって「団団」てこと?
 そんなことはどうでもいい (確かに) 。敵クランについて僕は思う。大丈夫なのか、この人たち?と。最初のうちは、このイヴァリースの平和は俺達が守るといわんばかりに敵対クランをめった刺しにしていたものだったが、連中は倒しても倒してもわいてくるし、じっと手を見る (見ない) 。だいたい1回の戦闘ですでに全滅してるんだから、すなわちクランはCRASH☆RUSH(*2)よろしく既に壊滅と考えてさしつかえなさそうなのに、どういう組織構造になっているのかしばらくしてほとぼりのさめたころ、またマップ上にシュルルンなんつって現われては行き先をふさぐのだ。推測するにあれはトップ級の幹部は別にいて、下部の兵隊たちがあちこちでぶいぶい言ってる (そして死ぬ) んだろうか。
 そんな謎はまあいい。この敵の『謎』を解かないとヤバいとかそういうジョジョ的状況ではないので謎はどうでもいいのだ。問題は、彼ら、やられてもやられてもなお不屈でこっちに挑みかかってくるところなのだ。なにしろ連中、えーとRPGとかでいうところの「ワンダリング・モンスター」あつかいなので、正直こっちにしてみればおいしいザコ敵である。つい倒しちゃうじゃないか。
 クラン対クランといえば聞こえはいいが、じっさいはこちら多少の傷vsあちら全滅くらいの巨大な戦力差であって、それでも倒れても倒れてもなお戦いをいどむ彼らにこちらとしてはとまどいを禁じえない。少年漫画でおなじみ「戦ってもいいけど……殺しちゃうよ」という将来的なライバルキャラまるだしのセリフすらも口をついて出かねないほどだ。アントリオン (人食い巨大アリの逆襲) とかは基本的にモンスターなのであまり気にならないのだが、なんかこうここまで人間それもあんまり悪辣っぽくない相手に手をけがし放題だとさすがに気まずい。でもまあ倒すんだけど。経験値になるし。
 願わくば彼らに (どっか見えないところで) 幸せのあらんことを。特に偶然だろうけど本当に何度も何度も何度も倒してる気がするシャロークランに。

*1 それは別の話だ

山本賢治のマンガに出てくる、不自然にパンツが脱げる少女の名前 (何の説明にもなっていない) 。

*2 CRASH☆RUSH

なんか知らんが最近やたら面白いマンガ『TWO突風!』参照。壊滅した。ちなみにこれも少年チャンピオン連載。

*3 ワンダリング・モンスター

放浪怪物。おおむねランダムに出現して、レベル上げの役に立つ。(きわめて普通の説明ですね)

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