人生: 僕は今こんなマンガを読んでいる

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2004.04.19(マンガ・アニメの話より)

僕は今こんなマンガを読んでいる

 ものすごく唐突に、現在進行中で買ってるマンガ単行本を並べてみたよ。しばらく更新してなかったんで(主に風邪が原因。長引きすぎだと病院の先生も驚いていた)、勘を取り戻すためにテーマの明確な文章を書くというからくりだ。読んでる人にとっては何のためにもなるまい。

(50音順)
アイシールド21
 アメフト。ものすごく真面目に練られた原作とものすごく描き慣れた感じの作画がナイスコラボ(ナイスコラボの意味はよく分からないまま使用)。
 キャッチとかランが絵になりつつも説得力がある描き方(具体的にいえば「スゲー速い! カッチョ良いー! スゲー!」とか言う感じ。読んでて)で思わず夢中になるときたもんだ。実にこのマンガの影響でBSでやってるアメフト中継を毎回録画するようになったという。僕が。

アメコミ新潮シリーズ
 スパイダーマンとかX-MENとか。どう見ても売れてなさそうなんで、いつ休刊になるのかドキドキします。
 元が "ULTIMATE" シリーズっていうリメイク版なんで、アメコミ特有の信じられないような裏設定はリセットされてるしキャラ設定も現代っぽくアレンジされてるから読みやすいけど、それかえってつまんなくねえ?という気もします。でも時々面白いので、まあ、良し! 正直、何を考えて刊行にGOサインが出たのか謎なシリーズですが、数少ない邦訳アメコミなんでちゃんと毎号買うよ?

いでじゅう!
 ドタバタ。イヤな気分にならない青春物(青春物を「イヤな気分になるもの」と最初から定義づけている僕もどうかと思う)。
 クセ者ぞろいの井手高校柔道部員が今日も柔道はそこそこに、こう……何をするでもなく、ギャワーとかなったり、ならなかったり。あと時々ラブに悩んだり。ツッコミで流血したりとかは日常茶飯事ですが、おおむねほのぼのマンガ。ちなみに第1話は最悪だったが、そのうちなおった。
 意外にいでじゅうの説明って難しいなあ。

カオシックルーン
 カードでモンスター召還して血みどろで殺し合い放題。そんな漫画。
 毎回変な思考回路を持った敵が現われては毎回死んでいくし、明らかにやりすぎた残酷表現とかも出るけどなぜか絵柄はスッキリしてるし明るいから痛々しくはありませんよ? ハラハラしたり感動したりメッセージ性があったりとかは徹底的にしませんが、それがわかってるだけに安心して読める安定株。

がじぇっと
 少年の日の冒険。たぶん。
 すごく素敵な夏休みっぷりを見せていてとにかく面白いんで、なんでもいいから早く次巻だしてください。

仮面ライダーSPIRITS
 仮面ライダー(平成じゃないほう)。設定から長靴のソールのディティールに至るまで徹底的に原作(特撮版)を再現しつつ、マンガならではのド派手な演出とグッとくるストーリーで魅せるオマージュ力(ぢから)大解放マンガ。
 オマージュしすぎたせいで第1話なんか、主人公格として登場した人(滝)がクライマックスで唐突に現われたキャラ(ライダー1号)にすっかり助けてもらうという、作劇としてはおおいに破綻した構造になってたりする。でもライダーオマージュとしてはそれで正解なのでいたしかたなし。他の回ではけっこう作劇としても普通によくできた話もあるから大丈夫ですよ?
 参考書として仮面ライダー画報あたりと首っぴきで読むと各所にちりばめられた小ネタ大ネタがわかっていっそう楽しめると思います。いちおう『仮面ライダーSPIRITS -受け継がれる魂-』っていう解説本も同じ出版社から出てる(本編と似た装丁なんで紛らわしい)けど、正直内容が浅くってこちらはおすすめできません。

がんばれ酢めし疑獄!!
 4コマギャグ。細かいボケにきちんと突っ込む「漫才系」のネタと、世の中のいちいち誰も突っ込まないささいな事に着目する「重箱系」のネタと、すごく意味が通っていそうで別にそうでもない奇妙な味わいの「ミニシアター系」のネタがほどよくブレンドされた、えーと少なくともファミリー4コマではない4コマです。
 ギャグマンガなのに馬鹿になろうとしてない感じが新鮮。考えオチって意味でもなく。

銀魂(ぎんたま)
 コメディ。適当時代劇SF世界観の中で、現代的な若手お笑いっぽいセリフ回しのネタが冴える。「アンタの行く末がどうしようだよ!」とか「お前はそのキレイな瞳のどこに汚い心隠してんだ!」とか「何その戦国大名みたいなモットー!」とか、そういうアンタッチャブルの柴田(ツッコミ芸人)の声でアフレコしやすい感じの。
 あとそんな話なのに、たいていきちんとした人生訓で落とすのが不思議。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN
 ガンダム。安彦良和がガンダムを描くっていう、そりゃアラン・リーが『ロード・オブ・ザ・リング』撮るようなもんじゃないのかってくらい(わかりづらいし、間違ってすらいるたとえ)の夢の企画。
 相当アニメ版に忠実な漫画化なんで、ある意味これほど先が見えきってるマンガもないんですが、初代ガンダムの総決算として楽しみにしてます。
 それにしてもこの量でこう立て続けに刊行される作業量は単純にすごい。

機動戦士ガンダム 宇宙(そら)のイシュタム
 ガンダム。人類最初の「コロニー落とし」をドラマ化しているとかいないとか。いや、なにしろ深く静かに進むストーリーの上にまだ1巻なんでよくわからないんですが。
 後期の『08小隊』の監督が描いたマンガだけあって、映像的な「間」とケレン味のある描写が魅力。あとよく「作者はマンガ世界の神である」とかなんとか言うけど、この人の場合神というよりは悪魔だなっつう感じのえらく底意地の悪い演出とか。
 独特の牧歌的な絵柄については、まあ、気にしなければ全然気にならないよ?(役立たず)

機動戦士ガンダムSEED ASTRAY R
 ガンダム? えーと、たぶんガンダム。
 そもそもガンダムとしてというか作品としてどうなのよっつうアレだった『ガンダムSEED』のさらに外伝的存在にあたるこのマンガ。しかし本編のアレぶりをよそに気持ちいいくらいのはっちゃけぶりを見せ、なんかもう本編よりさらにガンダムでもなんでもないけど、これはこれとして単純に面白えよ! という具合になった。
 迫力がありすぎてもはやなんだかわかんなくなりつつある線で描かれた男ガンダム(武器:日本刀)の宇宙を股にかけた鉄火肌な大活躍という、ガンダムという冠でやる必然性をすら疑う内容ですが、それでもきちんとガンダムマンガとして成り立ってるのも考えてみれば不思議。

ゲノム
 コント。他になんて説明すればいいんだ。
 基本的なフォーマットとしては昆虫の生態学習マンガのパロディで、先生役の女博士と助手の美少女とクレイジーロボットのかけあいで進んでくんですけど、このかけあいの狂いっぷりがただごとではない。(以下引用)
「生まれたての子鹿とかがプルプルふるえてんじゃん。あれとかも俺の強大な宇宙パワーを察知して怯えてんだぜ?」
「巨乳の娘がなんらかの理由でセーラー服着せられて俺と向かい合って縛られろよコノヤローッ!!」
「あんたも俺の変身した姿を見たら心のビッグベン鳴り響いて止まらんぜ!?」
 こうやって抜き出すと心底だめそうだ。とにかくこんな会話が平然と毎日のように交わされる人外魔境であり、ドタバタギャグが特に目的もなく繰り広げられるのです。

シグルイ
 時代劇。いちおう原作(原案レベル?)は南條範夫。
 臓物出ほうだい。あと登場人物全員静かに狂ってる。それはそれとして絵的な説得力とクライマックスに至るまでのものすごい盛り上げぶりは他に類を見ない。
 でも実際、第1話の「見せ絵」的なテンションの高さだけでその後の話引っぱり続けてる的な面もあって、もっと展開早い方がうれしいんだけど、まあいいや。

史上最強の弟子 ケンイチ
 学園格闘。「学園格闘」っていう言葉はどう考えてもヘンだが、意外に市民権のある言葉みたい(ジャスティス学園とか)。諸君、もっと日本語は大切にしたらどうかね。
 話の骨子としては気弱な少年がナイス師匠を得てスーパー強くなって悪をこらしめる的な、まあベストキッドストーリーですわ基本的には。ただこのマンガの場合そういう大枠のわりに随所にコメディ要素が頻出するのと、あと師匠がやけに多くて4、5人いるのと、彼らそれぞれみんな頼れる兄貴的イイ味出してるのが特殊。
 そういえば主人公が理屈派ツッコミキャラ(『すごいよ! マサルさん』におけるフーミンていうか)にもかかわらず狂言回し役じゃなくちゃんと主人公してるっていうのは、格闘マンガに限らずマンガ全般としても珍しい気がする。これがけっこういいんだ。それでいてハートにはバッチリ熱い正義の魂を持ってるというのも読んでて気持ちいい。
 あと、女性キャラが無闇に巨乳かつボディラインを強調し過ぎかつパンチラし放題なのはやりすぎだと僕も思いますが、たぶんこのマンガ読むかぎり、作者の人はこれをやらないと死んじゃう病気の人なのでよしとします。

JIVE AMERICAN COMICSシリーズ
 米版トランスフォーマーとかアマルガムコミックスとか。アメコミ新潮シリーズが映画ファンとかの層を取り込もうとして初心者向けにした(そしてたぶん失敗してる)のとは逆に、もうどうせアメコミなんてマニアしか買わないんだから最初からマニア向けの作品をチョイスするし、マニアはどうせ値段高くても泣く泣く買うだろうからおもきし高く売りつける。そんなシリーズ。
 今のところオススメは『トランスフォーマー G1』。透明感あふれる色彩と精緻な描写はアメコミとか抜きで本気でスゲエよ。

TWO突風!(ツートップ)
 ストリート格闘。連載開始直後は「ヤンキーマンガなのにキャラの身体がよく動く」程度の(なぜか少年漫画界では伝統的にヤンキーマンガはたいてい人体を描くのがヘタだ。不思議だ)よくあるマンガだったのが、だんだんエンジンがかかってきて多数の勢力・派閥が群雄割拠、共闘したり裏切ったりのストリート三国志になってがぜん面白くなった。
 主人公ふくめ登場キャラ全員がケンカバカという気持ちのいい設定なので、ヤンキーマンガお得意の「敵の悪さの描写のためだけにいろんな犠牲者が出て読者が嫌な気分にさせられる」という展開と無縁なのもいい(最初の2話くらいまでは一応そのフォーマットに沿おうと努力してたけど、面倒くさくなったらしい)。
 あと「強さのインフレ」をしないで、かわりに名前がインフレするのって新しいと思う。

鉄人28号 皇帝の紋章
 スーパーロボットリメイク。アニメ版(この漫画とは無関係)もかなり凄いことになってますが、こっちはこっちでイカすぜ。アニメ版が原作のテイストを徹底的に維持しつつ現代のクオリティで描き直したのに対して、こっちは原作の設定をそのままに現代の手法で新たに描いたっていう感じ。簡単にたとえると、アニメ版がカバーで漫画版がアンサーソングというか。
 しかしまあそこは長谷川裕一なのでロボ愛と活劇愛とあとついでに特撮愛とにまみれた正しいリメイクに仕上がっててアニメ版とは違った意味で安心。いや実際巨大で非人間的なメカの「格闘戦」っていうどう見ても無茶な状況を描かしたらたぶん今一番かもしれない。第2話の扉絵(鉄人vsモンスター)はこの作家以外には描けない名シーンだと思うよマジで。

D-LIVE!!(ドライブ)
 乗り物。えーと説明が困難ですが、主人公は乗り物関係ならドンと来いな少年(もちろん普段はさえない)で、様々な難事件に挑むのだ。雰囲気としてはアメリカ80年代TVドラマシリーズみたいなものっていうのが一番近いと思うんですが。マクガイバーとかナイトライダーとか、ああいう。
 毎回毎回いろんな乗り物が登場するバリエーションと、基本的には毎回主人公のスーパーテクでハッピーエンドというお約束TVドラマノリが読んでて気分いい。

ニニンがシノブ伝
 コント。さっきの『ゲノム』と同じ作者なんで、だいたい同じ話です。設定が忍者やくのいちに変わったぐらい。と思ってよく見たらゲノムの「学習マンガ」しばりがなくなってる分シチュエーションに変化があったり、ゲノム以上にネームが長かったりと意外に違うことに気付いた。
(自分の分身と対峙しながら)「こんな美少年が2人もいたら世界中の女たちがそわそわしすぎて大地震が起こるだろが!!」「そのまま地球滅亡か……!!? それもよかろう!! 宇宙の歴史に俺の美という神話が永遠に語り継がれるのだ!!」
「強くなりたい……その願いが星に届いた時俺は光を越える! そう!! これがサスケ・バトルチェンジだ!」(そんな設定はない)
(カップルをからかって)「恋愛Gメン!! 逆探知はどうか!!」「成功です!! 発信元は……フフフ やはり純愛!! スカッとさわやかです!!」
 等。ボケ役がやたら多い(頭領と忍者集団)のでかけあいの連続でボケ倒す場合が多いっていうのもゲノムとの違いかしら。

ピューと吹く! ジャガー
 コント。どうしても『マサルさん』の作者だからってついその流れで見がちですが、まあそれはそれでいいじゃない?(肯定)
 やはりシチュエーションに対して何度となくボケ倒す芸風は安定して愉快です。あとエンプティー浜(ハマー)とかなんかそんな名前の人のダメぶりはよく考えるとマンガ全体からは浮いた要素のような気がするけど、好きです。

ファイブスター物語
 ロボ。ていうか有名なんでしょ? 大方。大量の設定と伏線と気の違った美形キャラとすごいデザインでドーンでしょ? なんで僕が切れ気味なのかわからないんですが。個人的には大風呂敷の広げぶりとディティールの細かさ、あと凄いメカデザインで純粋に好きですよ。
 ところでファイブスターの「膨大な歴史設定と膨大なキャラクター」っていう手法は、実はアメコミのソレの正統な後継なんじゃないかって思うんだけど、誰も理解してくれなくて(両方読んでる人が少ないから)ちょっと寂しい。

フェイスガード虜
 シュールコント。基本的にノー突っ込みでボケ投げっぱなし。
 いま1巻を見直したら、藤子F不二夫パロディとして始まってたので純粋に驚いた。このなごりの残らなさは異常とすら言えよう。
 ものすごくどうでもいい小ネタをばらまきつつ、全体として豪快にシュールなボケを放り投げる、そんな漫画。よく何巻も続いてるなあ。

風雲児たち(幕末編)
 歴史。読む前は「歴史マンガの最高峰」的な評判と学研の学習ギャグマンガ的絵柄がうまく結びつかなかったんだけど、なるほどこれは間違いなく素の意味で最高峰だ。
 要するに古典的ギャグ漫画のテンポの速さを活かしてぽんぽんと軽妙に語りつつ、またギャグ漫画のデフォルメした描写で泣かせるところは泣かせつつ、基本的には歴史の「ずっと昔のことや関係なさそうなことが、後々とんでもない結果を引き起こす」面白さと英傑どものとんでもない豪快エピソードの紹介に徹していて、なんかある意味歴史マンガにはうってつけの手法だったんじゃないですかね、その、学習ギャグマンガ的手法は。

武装錬金
 学園怪物退治アクション。徹底して好感を持たずにいられない主人公と、やけに素敵キャラな戦うヒロインの魅力はでかい。アクション物としてはいささか弱い感があるものの、キャラ回しだけで十分読ませるのはさすがというか。
 2巻あたりから楽しく読めるコメディ要素も付加されてますます面白く読めるようになったんだけど、なんか連載の方は早期まとめにかかってるっぽいのが不安だ。

冒険王ビィト
 正統派RPG。安定したというか完成した画力とソツのないストーリー展開で、モンスターとかばったばったなぎ倒す。あんまりソツがなさすぎてどう説明したものか困るんですが。
 とりあえず長期連載する気まんまんなので、読む方としても長い目で見てこうかと思う。

吼えろペン
 マンガ家ウラ話ギャグ……とか、そういう。とにかく煮えたぎったマグマのような暴走描写がギャグも熱血も超えて無効化し、後には焼け野原ととんでもなく熱い1人の男だけが残ったという感じのマンガ。もう滅茶苦茶だ。
 男の魂が必要以上に溢れているので、そういうの嫌いな人には絶対薦められないと思います(ほめ言葉)。

HELLSING(ヘルシング)
 ガンアクション。でかい銃とかでかい兵器で人とか吸血鬼が笑いながらばんばん死ぬ。
 たぶん日本で一番ジョン・ウーでロドリゲスでタランティーノな漫画ですが、そこに持ってきて登場人物の大半が銃LOVE・兵器LOVEな頭のどうかした人たちなので、なんていうか楽しそうに殺伐としてます。祭りだ祭りだワッショイ(死亡)気分で。
 決して上手いマンガ家ではないんだけど、その目のつけどころとケレン味あふるる描写で、毎回「今日はどんな血みどろ劇がくりひろげられるんだろう」と楽しみなマンガです。あと、最近けっこう泣かせるとこは泣かせるようになってきたのも嬉しい。

マリアナ伝説
 ドタバタコメディ。シンクロに憧れる水球部員(男子)が奮闘するとかそんなことをすっ飛ばしてひたすらメチャクチャなセリフ言いながらメチャクチャなことをする。
「あなたの悩みをとんちとか あと腕力でたちまち解決!! 水ッ球さん見〜〜参ッ!!! ──フフフ……あわてるな まん中を歩けばイイのですよ?」(女子スクール水着を頭から被った変装で)
(試合に勝って)「オレはいったん舞台を降りよう……だが!! 人類が再びおごりたかぶった時またオレは現れる!! またオレは現れてしまうのだ!!」
「ええい黙れ負け犬にしてチキン野郎…… 要約すると いきもの! どうぶつ!!」
とか。
 最初ゆうきまさみ(個人的に苦手)原案ということで危険なフォースを感じ取っていましたが、フタを開けてみればゆうきまさみ成分ほぼゼロで完全な田丸浩史マンガでした。田丸浩史好きなのでむしろ良し!

美鳥の日々
 コメディ。美少女が右手になった!(比喩表現なし)という「女の子居候もの」の極北のような設定で始まったのもつかの間、いやその設定は生き続けてるんだけど、どっちかっつうとその辺はそこそこに主人公を中心としたゆかいな連中のドタバタ劇としてむしろ完成をみた、なんつうか変わったマンガ。
 毎回ぽんぽんと投げつけられる小ギャグの洪水と心地いいマッタリ世界という、設定に反して非常に正統派なコメディだと思う。

よつばと!
 コメディ。元気でもの知らずな子供の発見と冒険の日々……を、周りの大人の視点から描いたかんじ。簡単に言うと軽く振り回されて、おおむねしょーがないなーと笑っていられるというレベルの。
 基本的に子供「よつば」のもの知らずぶりが多少オーバーに描かれている以外はまったく現実から遊離してないので、けっこう地味なテンションで進むのがほのぼのと楽しくもありじれったくもありなんですが、変にしみじみした話をしないかぎりこういうの好きです。

ラブやん
 ドタバタコメディ。ダメな男の元にキューピッドの美少女がやって来たといえば設定の聞こえはいいが、そこは田丸浩史マンガなので馬鹿ゼリフ満載で恋愛とか人間的成長とかそういうのまったく無視で話は続く。
「妹が欲しいい────ッ!!!(中略)うっかりおフロのぞいちゃったりしてね『んもうお兄ちゃんのエロス人(びと)!!』とかそれはもう!!」
(きれいな笑顔で)「ウフフ……死ねよ ボケッ」
(世界の命運を賭けた勝負の方法を問われて)「では お医者さんゴッコで!!!」
 なんだか『マリアナ伝説』以上にえげつなくダメになってる気がする。

RAY(レイ)
 SFサスペンス。いちおう医療物という設定は毎回機能しているけど、それ以上にSFサスペンス。毎回ギリギリの状況になって毎回ギリギリで解決する。
 ていうかまあ簡単に言うと主人公が無敵じゃない『EAT-MAN』なんだけど、それでこそこの作者だ。


 以上。単なる簡単なリハビリ気分で書き出したものの、思ってたよりたくさん買ってたことが判明した。それに多分たまたま本棚に入ってなかった的な理由で書いてないマンガもある。
 それにしてもいったい僕は何がしたかったのだろう。

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