人生: 記憶を掘り起こす

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2004.07.15(ドラゴンクエストVIより)

記憶を掘り起こす

 新たな町に足を伸ばす。新たなっていうか、前にも来たことはあったんだけど、その時はフラグが立ってなくて中に入ろうとしても即うせろって言われる日々。しかし昨日やっとそのなんつうかバックステージパス的なものを入手して、我が物顔で町を闊歩できるようになったのだ。もはやちょっとした町の顔役のような気分だが、町の住人からはもちろん新入りみたいな扱いをうける。しょせんコネで入ってきたポッと出なんかこんなものだ。
 そこがどんな町かといえば、むろん例によって具体的な表現をさけて言えば、ならず者戦闘部隊ブラッディウルフ的な町。まあ戦闘部隊もブラッディウルフも出てきませんがね(よけいな修飾語のためによけいな説明を加える)。そこでウフフフ捕まえてごらんなさい的なことも経由して、当面問題になってた剣にまつわることは解決したのだった。が、しかし……。

 解決したのはいいが、今度はフラグがこれといって立ってない様子。してみるとまたもや雰囲気とノリで適当にあちこち行ってみて、そこでイベントに当たればラッキーみたいなそんな展開になるということだ。別にそれはそういうものと思えば構わないのだけれど、問題はいまだ未解決のダンジョン(7月12日参照)だ。
 このへん事情が前後して読みづらくて悪いんだけど、どうも僕はやっぱり予想どおり進む順路を間違えてたみたいで、昨日の氷の世界→今日のならず者戦闘部隊→おとといの未解決ダンジョンにまつわる町 という流れでいくのが正しかったようなんですよ。メッセージを読むかぎり。あと、売ってる武器防具の強さから判断して。
 で、なんだかんだで流れもようやく正常化されたらしいとわかったものの、それはそれで気まずい。だってそうだろう、正常な流れになったのに、僕の手元にはいまだに必要不可欠なヒントがないのだ。本当はこれこの段階でヒント全部手にしてないとおかしいんじゃないのか。
 手製の地図を見れば、もう謎マークもかなり少なくなってて、というか「空に関係するある種の移動手段がないと行けない場所」は当面絶対行けないということなので、それを除外すれば残り2つくらいである。このうちどちらかに都合良くヒントが眠ってると考えるのは、いささか甘ちゃんというものであろう。そうとも僕はきっと見落としているのだ。なんだか知らないが僕はこういうことに関しては抜群に鼻が利かないのだ。ポーの『盗まれた手紙』の登場人物として一級の素質を持っているのが僕だ。
 そんなわけで、先に進む前にいろいろ考えてみた。せめて記憶にある範囲でどこか見落としがないかと必死に頭をしぼったところ、天啓のようにある城のことを思い出した。
 そこはけっこう前にイベントをやっつけたところで、諸般の事情で昔のことに詳しい高貴な美女がいるのだ。詳しいセリフまで憶えてはいないが、彼女はたしか「昔の事ならドンと来いなんで、なんかあったら気軽に声でもかけてくれや」とかそんな事を言っていた気がする。少なくとも意味合いとしてはそんなとこだ。
 試してみる価値はある! そう思った僕は速攻でルーラかけて文字通りその城に飛んだ。はたせるかな本当にフラグがいつの間にか立ってたらしく、城をあげて「お待ちしておりました!」「ささっ 早くこちらへ!」式の歓迎である。やった……ついに、ついに僕は生まれて初めて何かをなしとげたって気がするよ。さあ、話を聞かせてもらおうじゃないか!
 「特に役に立てそうなことは思い出せなくて……」 あんまりじゃないか。

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