2004.09.19(ドラゴンクエストVより)
深く静かに潜行せよ
そんなこんなで(前回参照)、やや具体的な表現を避けると水にまつわる輪っかにまつわる水にまつわる場所を大攻略するわれら精鋭パーティーであった。別に間違ったことは書いてませんよ?前回、一時的に行動をともにすることになった黄色。あーその、黄色い人。さあこの新しいメンツでいっちょうぶちかまそうぜ!とかいうノリで町から飛び出したところ、敵と遭遇、そして死。早え!
黄色、早死にしすぎだろ! これはイベント戦闘かなんかか? 死を演出するには急展開すぎないか? とか思ったけど要するにHPが少なくてレベルが低くて防具がポンコツだとかそういうことだったらしいですよ。
あわてて防具等買い足してもまだレベルの低さはいかんともしがたく、じゃあ馬車の中で待機してもらえばいいかと思ったらダンジョンに入った瞬間速攻で前に出てくる若手芸人なみのどん欲さ。な、なんてこった! こいつはとんだ愛のお荷物(川島雄三監督.1955年日活)ってやつかと微妙にうまいことを言ってみたりしましたが、そんなことを言う間にも黄色は物凄いスピードで攻撃を受けて死んでいく。
しかたなくダンジョンを飛び出し(スパイダーマンがコミックスを飛び出した的なノリで)、馬車に黄色を放り込み、ラジオ聞きつつそこらをうろうろAND戦闘に入れば○ボタン連打っていう感じで黄色に経験値を広い心で分け与えるわれら精鋭パーティーであった。
と、ここまでは黄色にかなりノってなかった僕ですが、ある程度レベル上がってくるとこいつなかなかオーライじゃねえのと思えてきた。もはや触れれば死する的なキャラは卒業し、立派なチームの一員である。なんて展開の早さだ。
いい感じで敵を滅ぼしつつ地下に、そして地下にとダンジョンを潜る。例の水にまつわる輪っかにまつわる水にまつわる、ええと今のひとつ「まつわる」が多かった。それを探しに地底探検といったあんばいのわれら精鋭パーティーであった。
しかしお目当てのお宝にはなかなかたどり着けず、いいかげんマントル層等にたどり着くんじゃねえの?というくらいに降りただろうか。←いいすぎ それまでにないタイプの分岐路が我々の前に姿を現したのである。いまのちょっと川口浩探検隊っぽかった。
雑ないいかたをすると、右と左。右にはいかにもって感じの宝箱、そして左にはいかにもって感じの謎めいた場所。どちらも袋小路になってる以上、どちらか片方が目指すお宝であろう。だが、どうする?
説明すると、今のパーティーの様子はすでにジリ貧である。MPどころかHPさえ底をつきかけ、あるのは希望だけである。そりゃさっきは結構強いパーティーだって言ったけど、地殻にたどり着きかねないほど地下に降りてるんで(さっきより嘘のスケールが大きくなった)。
これまでのパターンから言えば、例の水にまつわる輪っかにまつわる、なんかもうどうでもいいや。それはボス的存在が守っているはずである。この体力でボスに出会えば死するは必定。どっちかといえばザコ敵にすら全滅させられかねないのが今のパーティーである。だが、……この左っかわの謎めいた場所、これはHPMP全回復の泉とか、そんな雰囲気すらありはしないか? そう考えるとなるほどこれまで体力MP全部を使い果たすほど深く潜ったこととうまくつじつまがあう。ここでいったん体力回復して、そしてもう1方にある宝箱そしてボス戦ってことか!
ボス戦ってことか!
ことか!
……やっぱためすの怖いんでいったんリレミトで帰るわ。
ちなみにリレミトを使うほどのMPすら残ってないことに気づいてあわててMP回復アイテムをさがしたり、もう1回もぐってみたらやっぱり同じところでMPが底をつきかけたり、なんか半分あきらめぎみに体力回復の泉(想定)をためしてみたら、それがお宝でしかもボスはいなかった。
……よかろう。←なにが