人生: 愛こそすべて

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2005.03.02(ドラゴンクエストVより)

愛こそすべて

 ずいぶん久しぶりにドラクエしてるわけなんだけれども。
 どこから始まったかといえば、例の、その、青色と金色の2択イベントを過ぎて間もないあたりだったはずだ。そこのところはさすがに印象的にもほどがあるので憶えているのだけど、じゃあその後どこに向かうべきなのかとか武器防具はきちんと買いそろえてあったのかとかそういった瑣末事はさっぱり憶えていない。
 とりあえず冒険の書を開いてみると、どうやら港町らしき場所の教会から始まった。
 ああなんかこの町にはおぼえがある。しかし「おぼえがある」レベルではお話にもなるまい。少なくともこの港町でセーブしていたという事はこの町を起点になすべき何かがあったはずなのだが。あれ、それともここですでに何かをなし遂げた後なのか。もはや世界は平和になってたりするのか(なし遂げすぎ)。
 そのあたりを思い出すため、適当に町中をぶらついて片っ端から話を聞く。全員に聞く。聞くそばから「はなす」コマンドでパーティーの人にも話を聞く。1回町の外に出て夜を待ってからまた話を聞く。もともと1度聞いたメッセージのはずではあるが、結構忘れているものなのでとにかく聞く。
 で、分かったことがある。
 ものすごいラブぶりだ。

 なんだこのラブぶりは。それはもちろんつい先日パーティーの仲間になった、その、金色のことだ。この表現ではもう隠しているとはとうてい言えない気もするが、とにかくラブいのだ。会話が。町の住人のメッセージにかこつけてイチャつきやがるのだ。なにこの現代に落とされたラブ爆弾。
 今この文章書いてて奴らのラブぶりをマンガとかにうまくたとえようとしたものの、全然たとえが見つからなかった。それぐらいのラブ模様である。
 考えてみればマンガとかそういうのは愛が実った時点で話が終わるか、実ったと思えばすぐ失せるか、そもそも実らないで終わるかのどれかだと言える。僕としては男同士が早期に堅い友情で結ばれたまま様々な困難に立ち向かうマンガがあるように男女が早期に硬い愛で結ばれたまま様々な困難に立ち向かうマンガとかあってもいいような気がずっとしていたんですが、そういうのは一般的に言ってだめらしい。
 話が微妙にそれたけど、今回の場合でいえば愛が実ったまま話が続くのである。必然的にそりゃラブ爆弾も周囲一帯を焼き尽くすわ。無法ですよ無法。
 あえて言うならば僕はこういう話を見てみたかった。主人公にいい目を見させてあげたかった。ましてや今回の主人公はそうとういい目を見ていなかったわけだし。これまで。

 というわけでオール・ユー・ニード・イズ・ラブ界の巨匠たる金色の人と共に、えーと水に関係のある乗り物をぶちかましてカジノ(ここだけぼかさずに言ってみる)に乗り込んだわけですが、おおむね身ぐるみはがされて終わりました。
 愛だけでは食っていけねえのか! せ、せちがれえ!

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