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2005.07.10(Killer7より)

キラー大作せんの巻

 イット・イズ・デンジャラス……(イワザルの声マネで)。難しいなあキラー7の声帯模写は。←実際にやっているから始末におえない人

 いやあ疲れた疲れた。前回このゲームけっこう簡単だみたいなことを書いたのがいけなかったのか(たたり的な意味)、第2話・後編はやけに難度高かったです。具体的なところをぼかしながら書くと、あのゴロンゴロン転がってくるやつ(顔のない方)が本当に大量にゴロンゴロン転がってきて(←頭悪そうな文章)撃ってる間に接近されてDEATHという具合。ガルシアンも大忙しですよ(*1)。ダン・スミス4回くらいあの場所で死んだ気がする。
 その後羈絆門(キハンモン)でも大量死。ええとゲームやってない人に説明すると、なんつうか中ボス戦です。鎌状のものは手当たりしだいに撃てばいいというものじゃないと気付くまでにダンからケヴィンまでそうとう死んだなあ。いくら羈絆門のBGMがものすごくかっこいいからといって、何回も死んでは回収しまた死んでと往復してるとさすがに参った。
 あといま「羈絆門」のつづり知りたくて公式サイト初めて見たけど、死ぬほどウザいサイトだったんでみんなは見ない方がいいと思いました。けっきょく羈絆門については載ってなかったし。
 そしてラスボス戦でネクタイを直す意味がさっぱりわからず(*2)、えんえん30分くらい戦ってたろうか。このゲームのボス戦は任天堂ゲーライクというか、力押しじゃなく敵の習性を利用して弱点を突かなきゃいつまでも勝てないんだけど、今回は習性はわかったが弱点がわからねえという中途半端なありさまで30分。わかってしまえば簡単なんだけど。ああ本当になんでわからなかったんだろうか。

 さて、そんな第2話。第1話が「笑う顔(ヘヴンスマイル)」の根城をぶっ叩け的なシンプルなストーリーラインだったので今回もそうかと思えば一転、なにこのポリティカルアクション。全然1話とノリが違ったので驚いたよ実際。
 そもそものっけからデモムービーが入るんだけど、これが「宇宙歴0079……」とかナレーションが言い出しかねないTVアニメの背景みたいな映像。これは冗談なのか、それとも本気なのか最後までわからないんですが。ゲーム本編もまあアニメ的なグラフィックとはいえ輪郭線を削って明暗を強く強調したかっこいいスタイルなのに、なぜかデモムービーだけはシティーハンター(アニメ版)ばりの劇画アニメ絵なのだ。いつアスファルトタイヤを傷つけながら暗闇走り抜けるのか気が気じゃなかったですよ実際。やっぱりあれ冗談だったのかなあ。このゲーム、実はグラフィックデザイン的にそれほど洗練されてない面がときどきある(タイポグラフィの扱いとか)けど、どこまで狙いなのかわからなくて不安になります。偉そうなこと言ってますねすいません。
 で、そこで語られる世界の危機。いきなり世界かよ! 話広がりすぎ! とか思っててもムービーは続く。だいたいこんな感じだった。

あらまし……

 合衆国の安全ミサイルによって、日本は安全にさらされていたが、安全なのは嘘だったので日本は安全でなくなった。
「このままでは我が合衆国はジリ貧だぞ!」
「まだ我が国にはキラー7がおります!」
「そうだキラー7だ!!」
 そこでこのハーマン・スミス様のおでましってわけよ!(イーヤッホー)
(※このあらましは、ながいけん著『神聖モテモテ王国』より「スパイ大作せん」の回に多分にインスパイアされておりますが、驚いたことに嘘は書いていません)
 そしてやってきた和風料亭。これはまた結構なキルビルVol.1でってな感じの和風料亭大殺戮の宴を開催した結果、様々な派閥そして国家の思惑が入り乱れ、ていうか入り乱れすぎてそれぞれの意図がよく見えないままにストーリーは進むんだけど、これ、いいんですか。たぶんそういう狙いだろうとは思うのだけど。少なくともグラフィックよりは狙ってやっている気がする。
 われらスミス同盟(キラー7)は本当に役に立ってるのかどうか不安になるような展開の後、うわあこれ作った人ほんとうにばかだ(大絶賛)という感じのボンクラなラスボス戦を過ぎ、なんだかんだで和風料亭をあとにしたハーマン・スミスとスミス同盟(前編・完)。そして今度は日本風雑居ビル風のビル(←もうちょっと頭を使って書いてみないか)で大殺戮の宴が開催されるのが後編。まあなんだかんだあってビルをあとにしたハーマン・スミスとスミス同盟。はしょるにも程というものがある。
 ええとこれ本当にややこしいことになってたんであれですが、つまり合衆国的にはアレしたいのでアレをアレしなきゃいけなくて、日本ではアレ的にはアレさえアレならどうでもよくて、アレ的にはむしろどうでもよかったということでしょうか。具体的なところをすべて記載せずに書くと。
 わかったようなわからないようなストーリーだったが、これが今後の話に繋がってくるんだろうか。それともまったく無関係だったりするんだろうか。須田シナリオ作品は『トワイライト・シンドローム』しか遊んだことがない僕が言うのもなんですが、この人のシナリオって本編とほとんど関連性がないけど重要というよくわからない挿話が続々入ってくるので油断がならない。ええ本当にトワイライトシンドロームしか遊んでないのになんですが。
 ここからどう話が転がってくのか、それとも転がらないのかはまた次回。

*1 ガルシアンも大忙しですよ

ハーマン・スミス七つの人格のひとつ「ガルシアン・スミス」は対外交渉と死体回収を担当している。誰か人格が死んだらその死体を回収して復活させるのがこのゲームでの主な役割だ。すごく変なことを書いているように見えるだろうが、本当のことなのでしかたがない。

*2 ネクタイを直す意味がさっぱりわからず

ゲームを遊んでない人にはこの文章の意味の方がさっぱりわからないと思うが、気にしないでほしい。

スミス同盟

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