1987年版 解説▼
アメリカ版TVシリーズ『トランスフォーマーズ2010』はこの年完結。その後日譚であるミニシリーズ『トランスフォーマーズ:リバース』全3話(詳細はフォートリス・マクシマスの項参照のこと)の放映を最後に、TVシリーズは終了する。一方、日本ではオリジナルアニメシリーズ『トランスフォーマー・ザ☆ヘッドマスターズ』が放映開始。トイ展開が米ハズブロと日本のタカラで分岐をはじめることになる。
トイのリリース総数は前年より若干減ってオートボット29体、ディセプティコン24体だが、ギミックはヘッドマスター・シリーズをはじめとして充実の度を増し、ついにロボット⇔メカのオーソドックスなトイは完全にラインナップから姿を消す。また、この年はモンスター系トイが大量に登場。ルックスのクールさもさることながら、メカのネタ切れという台所事情もあったのだろう。
ヨーロッパでの発売状況:
ヨーロッパではパンチ/カウンターパンチ、クラウドレイカー、ファーストレイン、モンスターボット・シリーズ、オウバーキル、スラッグフェスト、シックスショットの9体が未発売。そして前年未発売だったレック=ガーがリリースされた。
日本での発売状況:
北米でこの年発売されたもののうち、ターギットマスター版ブラー、カップ、ホット・ロッド、サイクロナス、スカージは未発売。北米1985年ラインナップからコズモスとウォーパスがリリースされている。
一方、日本産アニメ『トランスフォーマー・ザ☆ヘッドマスターズ』に合わせ、タカラ社独自のトイ展開も始動。
トレインボット・シリーズのゲツエイ、カエン、セイザン、ショウキ、スイケン、ユキカゼは日本の列車を模したシリーズで、合体して大型ロボ、ライデンに変形する。
テープ型トイのW(ダブル)カセットボット・シリーズは合体ギミックを持ち、ダイル、ザウル (レッグアウトに合体)、グラフィ、ノイズ(デシベルに合体)の4体がリリースされている。
またマスター戦士としてカーク、リオーネ、ロドニー、ローファー、シャフラー、トライザーをそれぞれ単体で発売。これはUS版でのいわゆるヘッドマスター・フィギュアだが、ロボット以外にもライオン・ピューマ・象に変形するものもある。
(Autobot) Technobot(オートボット軍)テクノボット部隊
SF風デザインのマシンに変形するシリーズ。5体が合体して大型ロボット「コンピュートロン」に変形する。コンピュートロンの所属は Technobot Gestalt(テクノボット部隊構造体(ゲシュタルト))。
部隊名の「テクノ (techno-)」は科学技術の意。
テクノボット各5体(コンピュートロンを除く)は、それぞれ単体でパッケージされたものとコンピュートロンとしてのパッケージに入っているもの (from Computron) の2種類が存在するが、内容的には同一のトイである。
日本名:テックボット
原名の「テクノ」の短縮形 (tech)。