ファミ通インフォメーション
編集部からごめんなさい
「この記事は、(株) エニックスの了解なしに掲載されたため、ゆきすぎた部分がありました。(株) エニックスをはじめ関係者のかたがたに多大な迷惑をおかけしましたことを、ここにお詫びいたします。」
出た! やりすぎ報道にメーカー側からクレームがついたものと思われる。なにしろ問題の記事では全ダンジョン (もちろん最終ダンジョン含む) の完璧マップを大公開。発売直後にコレじゃ、そりゃ怒られますよなあ……。
ファミ通町内会
例によって特別企画ばっかりで、定例企画はないがしろのファミ通町内会。今回は「ファミコン版 あなたの知らない世界」と題して、ゲーム画面やゲームキャラにちなんだ心霊写真 (ていうか合成) を紹介する企画。けっこう合成がイージーなのが泣かせる。
次の1ページは読者企画の「大ファミ少年コーン」。どうやらそもそもの企画意図、「ファミコン自慢の『大ボラ』」が読者にまったく理解されなかったらしく、投稿は単なるファミコン自慢話に終始したらしい。この回ではあらためて読者に範を示しているが、結局最後までこの企画意図は読者に通じなかった。ちなみに横にある写真がその例。親指の指紋が十字ボタン型にくぼんでいるという証拠写真だが、実際わかりにくい。
わかりにくかった「コーン」と対照的に、いわゆるカラダ芸という非常に明快なコンセプトなのが「ファミヨガ」。今回から「憧れのファミヨガ 明日への希望編」として連載化。もちろんまだ投稿が届いていない時期なので編集部オリジナルのネタ。パックンフラワーのポーズである。本格的にバカバカしいぞ!
そしてこの回をもって「ファミ通町内会 LETTERS伝言板」が「ファミコン通信 LETTERS伝言板」と改題。内容的には変わらないが、欄外にあったクイズと格言が消えて、町内会から分離した印象になっている。
指・鍛練道場
ライターとして新たに二木康夫(TACO.X)が加入。またイラストレーターがこれまでの杉森建から丸山傑規に交代する。
この回はいわゆる「おたく族 (当時はそう言っていた。ハズ)」風のロリータ美少女イラストが目立っているが、一方でさりげなく「料理皿に置かれた目玉」のような奇怪なイラストも散らばっている。異常だ。だいいち美少女だって記事とは無関係だ。この丸山傑規独特の猟奇趣味的センスは回を追うごとにエスカレートして、コーナーの顔とも言える存在になっていくのだが……。
ゲヱセン上野の禁断の添削指南「以下同文」
「あーらら、とうとう左遷されちまったぜ。2色ページだもんなー、かなしーよなー。べつに、内容のないページだから、カラーでも2色でもモノクロでもなんでもいいけどさ、字ばっかりのファミ道楽がカラーになるっていうのがわからない。人気あるのかなー?」
のっけからグチ文章という衝撃的なリード文だが、こういう事を上司の皮肉(ファミ道楽の担当はファミ坊)も含めてズバズバ言ってしまえるのがゲヱセン上野のいいところ。
創刊第4号になる今回は、創刊号アンケートはがきの評価を受けたのか、記事が一部リニューアルされている。『以下同文』がカラーページから2色ページにダウン。逆に『ファミ道楽』は優遇されカラー化。『インフォメーション』は『ファミ通インフォメーション』へと地味なタイトル変更をして、1ページから3ページに一挙増ページ。『NEW SOFT』も新作情報2ページ・発売日スケジュール表1ページの3ページ構成になっている。詳しくはこの後の記事で。
ビデオゲーム通信
『熱血硬派くにおくん」
今回のビデオゲーム通信でとりあげられたのはテクノスジャパン社の『熱血硬派くにおくん』。あ、まだテクノスジャパンなんだ(後テクノスジャパン→テーカン→テクモ)。後にSDキャラとしてシリーズ化される「くにおくん」シリーズだが、初代作品である本作はリアル路線。ちなみに横の画像にセリフが入っているが、これは記事上、編集部が勝手に書き加えたもの。ゲームフリーク率いる『ビデオゲーム通信』はこの手法が得意だったが、よくメーカーに怒られなかったものだ。
ところでこの記事に載っている設定によると、くにおの生年月日は昭和44年11月27日。当時は昭和61年だから17歳ということになる。ライバル「りき」は高校生ながら、昭和42年生まれの19歳。あれ、たしかSDシリーズで二人は同級生だったんじゃないのか? ……ということは、りきは2年留年していたという結論が導き出されるのだが。
し・あ・わ・せ の かたち
いままで「ゲームにまつわる人々」をテーマにしてきた『しあわせ』だが、今回は「豪華絢爛五段重ねスペシャルまんが」と題して『グラディウス』のコミック化に挑戦。コマ割りも小さくなっている(サブタイトルの「五段重ね」というのは、1ページに5段組みのコマ割りをしていることから)。
内容はコメディタッチでゲーム展開を忠実になぞっていて、良くも悪くも他誌や攻略本によく見られるゲームコミックのノリだ。いよいよ『しあわせ』らしさは出てきたものの、この時点ではまだ独自色や作家性を出すには至っていない。
新着ゲーム通信
前述の通り『NEW SOFT』のコーナーが記事名も新たにリニューアルされて、3ページになった。いままでカレンダーの下段にあった「先取り新着情報」も「発売日スケジュール表」としてこちらのコーナー内に移動。
また、森下万里子による最新情報コラム「謎のゲーム未確認情報」も連載開始。
「かねてから噂の『リンクの冒険』だけど、これは万里子も夢中になってた『ゼルダの伝説』の続編ってハナシよ。でも画面のかんじがちょっと変わるみたい。」って、も森下さんその口調は一体! あのおなじみのお嬢様ならではの落ち着いた敬語調はいったいどこに!
文体や口調の違いから見て、この頃は別人の筆がかなり入っているのか、それともキャラが固まっていなかったのか。新入社員なのだから、当然といえば当然だが。ちなみに、なぜか彼女はこの号のスタッフ名にはクレジットされていない。
ファミコン出前一丁!
『小泉今日子のオールナイトニッポン』関連の記事が独立したので、出前一丁は通常のインタビュー路線に戻ることになる。この回のインタビュー相手はアイドルの大西結花。本格的にゲーム好きだったらしいが、なんつーか、今は昔。
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【1】カズマル
はじめまして。
自分も、かなりファミコン通信にはまってた人間なのですが、森下万里子とか結構かなり好きでした。
でも、森下万里子のイラストの画像とか厳密に思い出せなくて・・・・。
もしご無理で、なかったら提供していただけると、とても嬉しいのですが・・まぁ無理言って本当にすいません。
(2007.07.22 02:29PM)
【2】杉浦印字(サイトマスター)
半年後くらいに掲載してすいませんはじめまして。
で、森下さんのイラストですが、実はイラストとかの引用にはこれでけっこう気を遣うのですよ小心者なので。
今回はまあ引用するまでもないかなあ的な場面だったので、イラスト無しの件ご了承ください。
(2008.01.02 07:45AM)