ファミコン通信の虜: 1986年8月1日号(第4号)

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今回のテーマ

BIWEEKLY
ファミコン通信
1986年
8月1日号(第4号)

ファミコン通信の虜
2000年8月15日 更新

ついに誌面 (プチ) リニューアル!
永遠のアイドル森下万里子も初登場、だが!?


この号のファミ通TOP30

第1位

魔界村

第2位

スーパーマリオブラザーズ2(ディスクシステム)

第3位

ドラゴンクエスト

第4位

スーパーマリオブラザーズ

第5位

スーパーチャイニーズ

 前回の1〜3位を押しのけて、1位に話題作『魔界村』が登場するという形になった。ヒット作『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境』はついにランク外 (7位) に。
 5位の『スーパーチャイニーズ』は後に続編がカルチャーブレーンから発売になるが、今作はナムコによる販売。おそらく本作も制作はカルチャーブレーンだったと思われる。なにしろナムコらしからぬゲームに仕上がっていた。

この号の読者が選ぶTOP20

第1位

グーニーズ

第2位

ゼルダの伝説(ディスクシステム)

第3位

グラディウス

第4位

ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境

第5位

スーパーマリオブラザーズ

 ベスト5内では、前回6位の『マリオ』が5位にワンランクアップした程度と、例によって地味な変動だが、実はこのとき『ドラゴンクエスト』が前回20位→今回8位に大躍進。前回から933票も得票している。
 これがどれくらい凄いかというと、5位の『マリオ』が+350票、1位『グーニーズ』にいたっては+45票。『ドラクエ』発売直後、人気にいきなり火がついているのだ。

この号の特別企画

五号連続 創刊記念大プレゼントパート1
 5号連続 カートリッジ&ファミ通グッズ
 10,000名さま大プレゼントっ

創刊記念大プレゼントパート2
 てなもんで4号連続 ファミ通ジャンボプレゼント

  いよいよ「パート2」はこれで最終回。なにしろ毎回同じ企画なので、それ以外に何か書けって言われても困るのだ。許してほしい。


裏にウラ技 (中綴じ付録)


ドラゴンクエスト冒険ハンドブック (付録)

この号からの新連載

KYON2先生のファミコンソフトご批評

 これまで2号、『ファミコン出前一丁!』の特別編あつかいで続いていたオールナイトニッポン『ファミ・バカ』コーナーの再録記事が、今回から独立して連載になった。

ファミ通この号のトピックス

ファミ通インフォメーション
 編集部からごめんなさい
この記事は、(株) エニックスの了解なしに掲載されたため、ゆきすぎた部分がありました。(株) エニックスをはじめ関係者のかたがたに多大な迷惑をおかけしましたことを、ここにお詫びいたします。

 出た! やりすぎ報道にメーカー側からクレームがついたものと思われる。なにしろ問題の記事では全ダンジョン (もちろん最終ダンジョン含む) の完璧マップを大公開。発売直後にコレじゃ、そりゃ怒られますよなあ……。


ファミ通町内会

[画像] 肩に目玉オヤジが……?  例によって特別企画ばっかりで、定例企画はないがしろのファミ通町内会。今回は「ファミコン版 あなたの知らない世界」と題して、ゲーム画面やゲームキャラにちなんだ心霊写真 (ていうか合成) を紹介する企画。けっこう合成がイージーなのが泣かせる。
[画像] コーンの両手  次の1ページは読者企画の「大ファミ少年コーン」。どうやらそもそもの企画意図、「ファミコン自慢の『大ボラ』」が読者にまったく理解されなかったらしく、投稿は単なるファミコン自慢話に終始したらしい。この回ではあらためて読者に範を示しているが、結局最後までこの企画意図は読者に通じなかった。ちなみに横にある写真がその例。親指の指紋が十字ボタン型にくぼんでいるという証拠写真だが、実際わかりにくい。
[画像] ファミヨガ  わかりにくかった「コーン」と対照的に、いわゆるカラダ芸という非常に明快なコンセプトなのが「ファミヨガ」。今回から「憧れのファミヨガ 明日への希望編」として連載化。もちろんまだ投稿が届いていない時期なので編集部オリジナルのネタ。パックンフラワーのポーズである。本格的にバカバカしいぞ!
 そしてこの回をもって「ファミ通町内会 LETTERS伝言板」が「ファミコン通信 LETTERS伝言板」と改題。内容的には変わらないが、欄外にあったクイズと格言が消えて、町内会から分離した印象になっている。


指・鍛練道場

[画像] 挿し絵1  ライターとして新たに二木康夫(TACO.X)が加入。またイラストレーターがこれまでの杉森建から丸山傑規に交代する。
[画像] 挿し絵2  この回はいわゆる「おたく族 (当時はそう言っていた。ハズ)」風のロリータ美少女イラストが目立っているが、一方でさりげなく「料理皿に置かれた目玉」のような奇怪なイラストも散らばっている。異常だ。だいいち美少女だって記事とは無関係だ。この丸山傑規独特の猟奇趣味的センスは回を追うごとにエスカレートして、コーナーの顔とも言える存在になっていくのだが……。


ゲヱセン上野の禁断の添削指南「以下同文」
あーらら、とうとう左遷されちまったぜ。2色ページだもんなー、かなしーよなー。べつに、内容のないページだから、カラーでも2色でもモノクロでもなんでもいいけどさ、字ばっかりのファミ道楽がカラーになるっていうのがわからない。人気あるのかなー?

 のっけからグチ文章という衝撃的なリード文だが、こういう事を上司の皮肉(ファミ道楽の担当はファミ坊)も含めてズバズバ言ってしまえるのがゲヱセン上野のいいところ。
 創刊第4号になる今回は、創刊号アンケートはがきの評価を受けたのか、記事が一部リニューアルされている。『以下同文』がカラーページから2色ページにダウン。逆に『ファミ道楽』は優遇されカラー化。『インフォメーション』は『ファミ通インフォメーション』へと地味なタイトル変更をして、1ページから3ページに一挙増ページ。『NEW SOFT』も新作情報2ページ・発売日スケジュール表1ページの3ページ構成になっている。詳しくはこの後の記事で。


ビデオゲーム通信
熱血硬派くにおくん

[画像] 画面写真  今回のビデオゲーム通信でとりあげられたのはテクノスジャパン社の『熱血硬派くにおくん』。あ、まだテクノスジャパンなんだ(後テクノスジャパン→テーカン→テクモ)。後にSDキャラとしてシリーズ化される「くにおくん」シリーズだが、初代作品である本作はリアル路線。ちなみに横の画像にセリフが入っているが、これは記事上、編集部が勝手に書き加えたもの。ゲームフリーク率いる『ビデオゲーム通信』はこの手法が得意だったが、よくメーカーに怒られなかったものだ。
 ところでこの記事に載っている設定によると、くにおの生年月日は昭和44年11月27日。当時は昭和61年だから17歳ということになる。ライバル「りき」は高校生ながら、昭和42年生まれの19歳。あれ、たしかSDシリーズで二人は同級生だったんじゃないのか? ……ということは、りきは2年留年していたという結論が導き出されるのだが。


し・あ・わ・せ の かたち

 いままで「ゲームにまつわる人々」をテーマにしてきた『しあわせ』だが、今回は「豪華絢爛五段重ねスペシャルまんが」と題して『グラディウス』のコミック化に挑戦。コマ割りも小さくなっている(サブタイトルの「五段重ね」というのは、1ページに5段組みのコマ割りをしていることから)。
 内容はコメディタッチでゲーム展開を忠実になぞっていて、良くも悪くも他誌や攻略本によく見られるゲームコミックのノリだ。いよいよ『しあわせ』らしさは出てきたものの、この時点ではまだ独自色や作家性を出すには至っていない。


新着ゲーム通信

 前述の通り『NEW SOFT』のコーナーが記事名も新たにリニューアルされて、3ページになった。いままでカレンダーの下段にあった「先取り新着情報」も「発売日スケジュール表」としてこちらのコーナー内に移動。
 また、森下万里子による最新情報コラム「謎のゲーム未確認情報」も連載開始。
 「かねてから噂の『リンクの冒険』だけど、これは万里子も夢中になってた『ゼルダの伝説』の続編ってハナシよ。でも画面のかんじがちょっと変わるみたい。」って、も森下さんその口調は一体! あのおなじみのお嬢様ならではの落ち着いた敬語調はいったいどこに!
 文体や口調の違いから見て、この頃は別人の筆がかなり入っているのか、それともキャラが固まっていなかったのか。新入社員なのだから、当然といえば当然だが。ちなみに、なぜか彼女はこの号のスタッフ名にはクレジットされていない。


ファミコン出前一丁!

 『小泉今日子のオールナイトニッポン』関連の記事が独立したので、出前一丁は通常のインタビュー路線に戻ることになる。この回のインタビュー相手はアイドルの大西結花。本格的にゲーム好きだったらしいが、なんつーか、今は昔。


スタッフ異動情報

新規参入

田尻智(編集協力)
川野忠仁(編集協力)
二木康夫(編集協力)
藤木清輝(編集協力)
高橋義信(編集協力)
丸山傑規(イラスト)
牧野伸康(イラスト)

お別れ

杉森建(イラスト)

お休み

河野忠仁(制作協力)

ピンチヒッター

深山典子(制作協力)

田尻智

[画像] タジリプロ  元は学生によるビデオゲームファンジン(FAN-magaZINE:今でいう同人誌のこと)制作団体「ゲームフリーク」主幹。ファンジンがログインの記事「ビデオゲーム通信」内で取り上げられたことをきっかけに、後にライターとして活躍。ファミ通でもビデオゲーム関連のメインライターに。「タジリプロ」としてラジオで『ファミ・バカ』コーナーの解説者もつとめた。そしてそれだけ活躍しているわりに、前3号までスタッフリストには書き忘れられていた。
 後にゲームフリークはゲーム製作会社として独立。第一作はナムコ社の販売によるファミコンソフト『クインティ』。ファミコン、スーパーファミコンでの数作を経て、ゲームボーイで『ポケットモンスター』を制作、大ヒットとなる。


二木康夫 (ふたつぎ・やすお)

[画像] TACO.X  ゲームフリークスタッフ。「TACO.X (たこ・えっくす)」のペンネームを使い、クロスレビュー等の辛口な批評で人気を得る。また、後にスタッフ (イラスト) の山口志乃と結婚。


高橋義信

 兄弟誌『ログイン』では「高橋ピョン太」のペンネームでプログラマーとしてデビューするも、なぜかお笑い系ライターに転身。独特の長髪と飄々とした表情は、憶えている読者も多いだろう。『バカチン市国』等の名物コーナーで活躍、後にはログイン編集長となるが、ファミ通ではいまひとつ目立ったキャラクター性を出していない。


丸山傑規 (まるやま・かつき)

 イラストレーターとして「指・鍛練道場」のカットを担当。異常性の感じられる猟奇趣味的なイラストに才能を発揮した。



編集室から

 今回はけっこうもりだくさんな内容でしたね。


リンク

ファミコン通信の虜 インデックス

過去と未来の「ファミコン通信の虜」記事はここに置いています。

ファミコン通信の恋人

姉妹サイト。'86年の創刊号から'96年まで10年間の『ファミコン通信』『ファミ通』のゲーム名さくいん・記事さくいんを並べた、データ系ページです。

鉄の靴

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コメント

【1】カズマル

はじめまして。
自分も、かなりファミコン通信にはまってた人間なのですが、森下万里子とか結構かなり好きでした。
でも、森下万里子のイラストの画像とか厳密に思い出せなくて・・・・。
もしご無理で、なかったら提供していただけると、とても嬉しいのですが・・まぁ無理言って本当にすいません。

(2007.07.22 02:29PM)

【2】杉浦印字(サイトマスター)

半年後くらいに掲載してすいませんはじめまして。
で、森下さんのイラストですが、実はイラストとかの引用にはこれでけっこう気を遣うのですよ小心者なので。
今回はまあ引用するまでもないかなあ的な場面だったので、イラスト無しの件ご了承ください。

(2008.01.02 07:45AM)

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