ファミコン通信の虜: 1986年9月5日号(第6号)

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今回のテーマ

BIWEEKLY
ファミコン通信
1986年
9月5日号(第6号)

ファミコン通信の虜
2000年10月28日 更新

えっ!? 高橋名人に妹が? 彼女の正体やいかに!
実現しなかった『オホーツク』の企画とは?


この号のファミ通TOP30

第1位

バレーボール(ディスクシステム)

第2位

スーパーマリオブラザーズ

第3位

東海道五十三次

第4位

バベルの塔

第5位

スターソルジャー

 『バレーボール』も『バベルの塔』も当時すでにかなり地味なゲームだったのだが、なぜか初登場1位・4位と高ランキングを記録している。これもヒットメーカー任天堂・ナムコのネームバリューのなせる業か。

この号の読者が選ぶTOP20

第1位

グーニーズ

第2位

グラディウス

第3位

ゼルダの伝説(ディスクシステム)

第4位

ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境

第5位

ドラゴンクエスト

 じりじりと票を伸ばしていたドラクエがついにベスト5入りを果たした。それにしても『グーニーズ』は相変わらず強い。チャートが累計式(創刊当時から累計した得票数でランキングしている)のせいもあるだろうか?

この号の特別企画

創刊記念大プレゼント 第5回当選者発表

 ついに、ようやっとあのプレゼント企画も終了である。ちなみにこの企画、地味に「敗者復活」が存在している。ふつうこういう当選番号式のプレゼントというのは、「余り」が出てくるものなのだ。それは読者がチェックを忘れたり間違えたり、もっと多いのは売れ残った本の中に当選があったり、という理由なのだが、まず普通はこの余ったプレゼント、編集スタッフの手に渡ることになっている。それをあらためて敗者復活でプレゼントしようというのだから中々気前のいい話だ。単に『ファミ通ステッカー』が余っても邪魔だったというだけかもしれないが。


水野店長のもう一度逢いたい

 前々号で打ち切りになった『もう一度遭いたい』だが、不定期連載として復活、今回は『ギャラクシアン』をテーマにしている。なんだか奇妙な展開だが、このコーナーはページの穴埋めに便利だったのかもしれない (ネタが古くても大丈夫なので、突発的な穴埋めにも即対応できるから)。
 リード文には「この前は2回お休みしちゃってゴメンなさい。もうこのまんま終わっちゃうんじゃないかと、心配だったでしょ」とさも連載のように書いているが、これはいくらなんでもわざとらしい。なにしろ次号でもまた「お休み」することになるんだから。

この号からの新連載

DOG情報局

[画像] ライジン  前回予告編的な形で開設された『DOG情報局』がいよいよ連載スタートした。この回では2ページにわたって『ライジン (仮題)』と『ディープダンジョン』の開発中画面が紹介されているが、次号では1/8ページまで一気に縮小され、さらに次号では最終回 (打ち切り) 。結局DOG情報局は3回で終了してしまう。
[画像] ディープダンジョン  この原因の大半は「紹介するソフトがない」というもっともなものだと思われる。そもそもDOGは月間1〜2作という大量のソフトリリースを目標にしていたので、確かにこの計画通りにいけば月2回の連載記事なら十分成り立つはずだ。が、開発の遅れは致命的で、ファミ通の誌面にもこういう形でモロに響いているのだった。

ファミ通この号のトピックス

最新ゲーム徹底解剖『高橋名人の冒険島』
「ファミコン・クイーンコンテスト緊急報告っ!!」

 何の話かと思うだろうが、ファミコン・クイーンコンテストとはハドソン主宰による、いわゆるミスコンの一種。じゃあなんで『高橋名人の冒険島』にその記事が割り込んでいるのかというと、このコンテストが「高橋名人の妹 最終選考」も兼ねていたからである。高橋名人といえば当時はファミコン界のアイドル的存在。こういう企画があっても不思議はないが、それにしても「〜の妹」とは当時にしてもアナクロな発想ではなかろうか。
[画像] 内八重友賀  優勝し、みごと妹の座を射止めたのは内八重友賀 (うちやえ・ゆうか) 嬢。ちなみに筆者がGoogle検索してみたところ彼女、現在はタレントとして株式会社ベリーベリープロダクションに所属しているようだ。珍しい名前だし、顔も似ている (なにぶん14年も経っているのでアレだが) ので同一人物だろう。同社のWebページに掲載されているプロフィールによれば、ラジオパーソナリティを中心にタレント・歌手として活躍中のようだ。ところでこのプロフィールには誕生日が「1973年」と書いてあるが、ファミコン・クイーンの栄冠に輝いた1986年当時彼女は16歳。あの、逆算すると、1970年生まれのはずなんですが。


ファミ道楽
『オホーツク』の裏コマンド大募集!!

 当時開発中だった『オホーツクに消ゆ!』のタイアップ(?)企画らしい。「禁断の秘技が1年間ぐらい埋まるくらいの、裏コマンドを用意したい」という無茶だがちょっと楽しそうな発想のもと、読者から大募集をかけているのがこの企画だ。ちなみに賞金は優秀作1名に賞金1万円。
 ここで挙げられている例は「セレクトボタンを97回押して、Bボタンを押す→プレイヤーが刑事から、いつのまにか犯人になってしまう」「マイクへのボイス入力とセレクト8回連打を63回くりかえす→キタキツネが道を横切り、クマが襲ってくる」などこれまた無茶だがちょっと楽しそうなもの。とは言うものの、結局のところ容量や開発期間の問題などで企画は自然消滅してしまったらしい。


し・あ・わ・せ のかたち
熱血スポ根ロリータSMバイオレンス感動巨編「スーパーテニスの伝説」

 前々回『グラディウス』の巻、前回『スクーン』の巻と、ゲームコミック路線を進めていた『しあわせのかたち』だが、今回はいきなりファミコン最初期のゲーム『テニス』を題材にとっている。
 いよいよふっきれてきたらしく、ゲーム3にギャグ7といった割合で既存のゲームコミックからは明らかに逸脱した内容。唐突でいきあたりばったりの展開、読者の年齢層を無視したパロディ、ちょっとしたお色気、強引でまとまりのないラストと、『しあわせのかたち』の方向性を決定した作品といえる。
 ちなみに前後編の「スーパーテニスの伝説」、おおまかなストーリーは以下の通り。あらためて書くと、本当になにがなんだかわからない。

 捕らわれのガールフレンドみくちゃんを救うため、アンドロイド・テニスプレイヤー「レッツブレイクテニスマシーン1号・2号」と戦うことになった主人公ひでくんとたけくん。試合中アンドロイドのコントローラーが壊れ、暴走した2体は染之介・染太郎の物まねを始めるが、実はその正体は甲賀忍者だった。手裏剣攻撃の前にたけくんは倒され、怒ったひでくんもまた忍者へと変身する。そう、彼の正体は伊賀忍者「影」だったのだ。それはそれとして、結局事態は何も収拾しないまま終わる。

 ちなみに最後の方は一応『影の伝説』のパロディになっているが、ここに影の伝説が割り込んでくる必然性はこれっぽっちもなく、要するに深い意味はないのだ。



編集室から

 1986年8号・9号を売ってくれる方、貸してくれる方大募集中。無いのよ、うちには。


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ファミコン通信の虜 インデックス

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ファミコン通信の恋人

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 基本的にあいさつ不要で無記名もなんら問題なし。しかしながら当ページ編者のサジ加減ひとつで掲載されるか削除されるかが決められてしまうというシビアな面(シビア?)も持ち合わせています。
 まあ「LETTERS伝言板」(おたよりコーナー)的なものだと考えると「ファミ通の虜」らしいんじゃないでしょうか。
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