人生: 過去ログ 2005年02月

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過去ログ 2005年02月

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2005.02.28(ドラゴンクエストVより)

君を誤解していたようだ

 前回の日記から約えーと、何ヶ月か!←かわいそうな人
 この間、実に僕は一度もドラクエどころかゲーム遊んでなかったのだった! いやまあゲームボーイ系の日記につけるタイプじゃないお手軽なゲームはしばしば遊んでたのですが。そういう事じゃなく。
 ともかくまた遊びたくなったので遊ぶことにするゼ!←すごく明快な理由

 しかしその前に、ちょっと片づけておかねばならない件がある。そこなんとかしとかないとドラクエ遊ぶどころではないのである。
 それはつまり、過去の日記でもさんざん言ってきた主人公ジゴロ問題のことだ。
 主人公はジゴロなのだ(むろん言いすぎ)。ちなみにジゴロといえば僕はまっさきに脳裏に石田純一(*1)歌うところの『ジゴロ』という曲が流れてしまいどうかと思うのですが、そのへんも含めてこの主人公が気に食わねえのです。石田純一以降はあきらかに言いがかりですが、それにしてもこの主人公のジゴロぶりたるやどうだ。感情移入をおおいにはばむと言ってよかろう。くわしくは前回・前々回の日記を読んでいただくか、それかゲーム実際に遊んでみたら?←あきらめ

 そこで僕は考えた。この主人公のジゴロぶりに、なんとか説明がつけられないかと苦心した。すごい科学で守りかねないほどになんとかこじつけられないかと苦慮した。
 で、思ったのだ。よく考えたら主人公、まあ凄絶な人生送ってるわけですよ。ここから若干のネタバレを含むのでさぐりさぐり書いていくし読みたくない人は読み飛ばすべきですが、まず第一に家族の愛に飢えていると僕は思う。
 幼少時の生い立ちやその後起きたいたましい事件、そして苦痛に満ちた少年時代と、もうまっとうな家族とかそういう形態と切り離される方向にばかり育ってるわけですよ。しかもその後思い出の地に戻ってみたら一面あんなことになってるし、彼のある意味では非常に乏しい人生経験(ほら少年期〜青年期がアレだったから)から無意識的に「家族らしい家族がいる」ことを平穏・平和の象徴として捉えてしまっていても不思議はない。
 そこに飛び込んできた今回の、その、麗人と大事アイテムと争奪杯ですよ。まして彼女といえば幼い日(まだ平和な時期)に出会った印象的な人。いやさ女性と書いて「ひと」と読ませていただこうか。そこはどうでもいいけど。
 もともと朴訥な性格。聖帝サウザーからお師さんを引いたようなみじめな青春(ひでえ)を送り愛を知らずに育った彼にとって、この時彼女に抱いた気持ちを愛と考えて不思議はあるまい。しかも所帯を持つというのは彼にとって世界を平和にする事とある種同義である。少なからず転倒した思考だが、彼の世界観において平和と家族というのは互いに切り離せないパーツなのだ。だからこそ婚礼とともに例の大事アイテムをいただくのは彼にとって至って自然なことなのである。よし、うまいことつながったぞ。
 先だっての、その、相棒的存在がとある式典を終えた件も強い影響を与えただろう。一種の羨望・憧憬、そしてこれも奇妙だが義務感といったものが彼に芽生えたと思われる。おまけにその後は動物しか話相手のいない一人旅(ひどい言われようだが事実)。経験的に孤独を好まない彼にとっては端から見るよりはるかに厳しい旅路だったと言わざるをえない。その意味でこの辺りの相棒的存在の言動はいささか無神経であったとも言えるが、まあそこまでは気が回らないものだよね。
 そんな彼にとって今回のイベントは意地の悪い言い方をすれば、まさに渡りに船であった。もちろん本人にはそういう自覚はないのだが。彼がこの件に乗らない理由はなかったし、事実彼は(彼なりに)まったく真摯であり本気であったのだ。
 と、ここで現われるのがえーと、金色の人である。おいおい話がドラマチックになってきたよ! ヤベエよ、ちょいとした韓流ドラマだよ!(それは全然ダメなんじゃないか?) とにかくこの旅の仲間を得るに至って、彼は自分の行動に少なからぬ違和感を感じるのである。わかるかボーイ、そいつがラブだ!
 そこにいよいよ満を持して選択イベントである。悩んだんじゃないの。スゲエ悩んだと思うよアイツの性格から言って。筋を通すならば間違いなく青い方である。今さら間違ってましたで済まされる問題ではあるまい。彼はそういう曲がったことのできない男だ。しかし見方を変えれば、これはこれでおおいに筋を違えたこととも言えるのだ。
 苦しみに苦しみぬき、だいたい『壬生義士伝』(TV版)の縁談イベントの時の吉村貫一郎と同じくらい苦しんで出した結論が、金色だったと。そういう事じゃないだろうか。
 あ、僕の場合金色を選ぶ事にしてます。『V』遊ぶたび毎回。

 できたー! これで完璧だ。これなら主人公の一連の行動にも納得がいく。オレは遊んでいるこのゲームを我が心の「誇り」としたい! 「納得」は必要だッ! 『納得』は『誇り』なんだ! とかなんとかジャイロ・ツェペリも言ってることだし(ややねつ造)。

 で、まあなんとかこのイベント完了いたしました。

*1 石田純一

バカとしか言いようのない男。

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