人生: 過去ログ 2006年03月

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過去ログ 2006年03月

※下に行くほど新しい記事です。

2006.03.18(その他もろもろの話より)

古雑誌をしばりつくせ

 ただいま絶賛掃除中の僕ですが、なんとなく溜まってしまった雑誌をビニール紐で縛るとき、みなさんはどうしていますか? どうもこうもないですか? 僕もそう思う。
 そんなわけで毎回わりと適当にガーッとやってガーッとまわしてガーッと結んで、ガッと持ち上げたらすかさずバラバラーッて雑誌がこぼれてなんかもうどうでもよくなったりしてるわけですが、こんなことではいけねえと気付いたのです。毎回掃除のたびに試行錯誤を繰り返して、ベストな縛り方そして結び方を身に付けたけど次の掃除のころにはすっかり忘れてる結局またバラバラーッて雑誌がこぼれてるようなことでは万物の霊長的にはかなり低レベルだと思ったのです。
 てなわけで今回得たすべての技術を、戦い方のすべてをここに記す。題して『葉隠』(思いつき)。たぶんこれまで書いた中でいちばん実用的な記事だ。

第一章・天

 よく来たな新兵ども! ここが地獄の一丁目だ! あるいは僕の部屋だ!
 古雑誌や古新聞の縛り方も知らない貴様らはウジ虫だ! 地球で最下等の生命体だ!(いいすぎ) じゃあ道具をとりあえず用意するように。
 これが今回のミッションに使われるU.S.NAVYの最新兵器である。100円ショップに売ってた。まずはこのビニールテープの端を持って、さらに足で踏みつけよう。さあ嗜虐心を思うさま満足させるのだ。
 何をするかといえば、ビニールテープを足の裏からヒザ(もも)にかけて巻き付けるのだ。ここまではいかなる緊縛プレイかと思われるかもしれないが、これがあの恐るべき完全犯罪計画の序章になっていたとは誰も気付きもしなかったのだ。
 だいたいこのように3周ほど回せばいい。ヒモがからまないように、らせん状に巻き付けるのがポイントだ。写真がパースかかりすぎでなんかよく分からない感じになったのは素直にちょっと失敗したって思った。あと服が部屋着だからっていってもさすがにひどいっていう声には、これは掃除用のいくら汚れてもいい服なのだと強く訴えておきたい。
 さて、こんな感じになったら今度は足を抜き取って、足の裏のかわりに雑誌を1冊置いてみよう。
 あ、テープの上の方から手で引っぱってます。そうしないと結局テープがグダグダにからまるんでそこは注意。さあこんな感じで安直なミイラ物ホラーっぽい感じになったら(←よけいなことを言いたい)あとはどんどん雑誌を上に積んでいこう。
 おお、神よ! なんたるだらしない様子であろうか。だが俺たちの戦いはこれからだ!(未完) いや未完じゃなく、とりあえずこのへんでテープをカットしておこう。これが2人の初めての共同作業です(いろいろ間違えておく)。
 まあテープは適当に余らせる感じで、そのへんはフィーリングでいいです。もし後でテープが足りなくなったらその時はその時だ。俺たちはそんな将来(さき)のことを考えられるほど器用じゃなかった。盗んだバイクとかなんとか。
 テープが半透明なんでわかりづらいことではアジアNo.1の写真ですが、もういいから何も考えずにテープの両端を持ってグッと引っぱっちゃいなよ! JUST DO IT(まさにそれをやれ)!
 ビシィ!
 ロープマジック成功! おれはしっかり固定できるようにトリックを使ってビニールテープを張っていた!(ジョジョ)
 いや本当にたいした力を加えることなくガッチリ固定できた気がする。既にこの時点で雑誌の固定自体は90%以上成立していると言っていいだろう。しかし、まだ完璧とは言えない。そう、この状態のままでは正面からの衝撃に弱いのだ。
 そこで十字にロープを張ることにする。雰囲気的にはあれだ、小包を結ぶヒモっぽい感じ。クロネコヤマト全盛のこの時代にどれだけ古い表現なのか。

巻之二・地ノ章

 見出しはさっきと微妙にノリが違うが、なんとなくこっちの方がそれっぽいかと思ったので。
 で、まあヒモの両端をこんな感じでクロスさせよう。
 一度はからみ合いつつも、90度回転し互いに正反対の道を選ぶ……男と女もそんなものかもしれないわね……(無理があるたとえ)。そんな調子で縦方向に進むヒモをぐるっと半周させるのがこの章のミッションである。
 めんどくさいんで、雑誌をタバごと床に寝かせてみた。どうせ固定は第一章でガッチリできているから問題ないのだ。
 ちなみに、この時点でヒモの長さが足りなくなるのもよくある話。それより僕と踊りませんか。あるいは3周していたテープを半周か1周ばかり巻き戻してテープの長さを確保しませんか。じゃあ後者で。
 そんな感じで雑誌のタバの裏側にテープが回ってきたのがこの状態。
 少年シリウスである。面白いよ。いやそういう話じゃなく、さっきまで見えてた代々木アニメーション学院の広告っぽい裏表紙側から、表紙側にめぐってきたということを言いたかった。まわりくどいにもほどがある。
 も、もはや完璧っぽい雰囲気じゃねえ? このまま適当に結んでゴミ回収に出せば業者さんもニッコリ笑顔じゃねえ? ばかもーん!(拳) 殴ったりして悪かった。が、しかし!
 子芝居はこのぐらいにして、最後のミッションであるヒモ結びに進もう。貴様らはまだまだヒヨッ子だ! 貴様らには両生動物のクソをかき集めた値打ちしかない! だが、ヒモの結び方を憶えた時、貴様らは海兵隊員になる! 戦争に祈りを捧げる死の司祭だ!(それはどうか)。

巻之三・人ノ章

 まずはよく画像を見てほしい。ほーら目がチカチカしただろう(ひっかけ)。
 簡単に言えば最初に3周巻いたヒモの下に、今持ってきたヒモをくぐらせるわけだが、ここで重要なことは3つ。
 1つ! 「上から下」にくぐらせる事。上から飢えた鷹のように襲いかかり、そして川中の魚を捕らえるがごとくヒモの下を反転しつつくぐり抜け、再び川面から顔を出すかのようにヒモの端を出すのだ。すごくかっこいい。
 2つ! 「外側に向かって」くぐらせる事。これは図を見てわかる通り、矢印の方向にくぐらせれば良いということだ。
 3つ! 士道不覚悟の者は切腹を申し付ける。ごめんよく考えたら重要なこと2つしか無かったんで適当書いた。
 こうしてヒモをくぐらせてからギュッと引っぱるとこんな感じになる。
 これでわりとブラブラしていた(30代無職くらい)縦方向のヒモがぐっと引き締まった(ブルワーカーの広告くらい)。あとはこのヒモの両端を結んで、より完璧ムードをかもしだすのだ。
 もうここまで来ちゃうとどうだっていい気もするので、いちばんイージーな結び方をしてみた。こうして互いにSの字を描くようにからみ合わせ、そして全身の力を込めて引っぱれ! どうした、その程度がお前の全力か! ヒモをねじ切るぐらいの気合いを見せてみろ! 言い過ぎたところがあったのは謝る。
 で、もう1回同じようにS字にからめて引っぱれば MISSION COMPELETED(誤字)。
 よくやった。お前は今、泣いてもいい。この程度のことで泣くのもどうかと思うけど。
 最後の仕上げ的に、ヒモの余りをカットするのもいいでしょう。万感の思いを込めてやるといいぞ。中島みゆきとかをBGMにかけても可。
 ついに完成である。見てやってください息子の晴れ姿を。
 こうして彼らの長い戦いは終わった。だがいつまた第2、第3の雑誌の束が生まれるかは分からない。その時のために、今回の記事を書いたのだ。メモである。100パー自分のための記事である。まあいつもだいたいそんな感じだしな。

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