人生: バイツァ・ダスト (負けて死ね)

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2000.12.29(ドラゴンクエストVIIより)

バイツァ・ダスト (負けて死ね)

 『時間をぶっとばす』能力! これこそがキラークイーン第三の能力なのだ! という例によってジョジョ読んでないと分からない話で恐縮ですが、それはおいといて今日の話を始めよう。
 実は昨日先送りにしていたのは、なにも例の繊維質の空に関係のあるあれ問題だけではなかった。開放された町をきちんと見回ってもいなかったのである。町についたところですぐ教会的な場所に入り、神父風の人に話しかけて記録して終了したのだった。で、今日といえば当然その続きである。
 僕は見知ったようでもあるし全然初めてのようでもあるその町を巡りに巡った。全ての人に話しかけた。話しかけた後いちいち仲間にも話しかけた。猫にも話しかけた。宝箱という宝箱を開けた。タンスを開けビンを割りツボを割り、かつうっかり方向を誤って家の人にツボをぶつけてしまい心の中で「ゴメン!」とかも思った。当然ながらイベントも進行させた。新出発のチャンスをうかがっている人にいい場所を教えてあげた。ちょっと町から離れて遠出をして、そこでもやはり新出発のチャンスをうかがっている人にいい場所を教えてあげた。職業の熟練度がMAXまで上がっていることを思い出して、ルーラで転職関係の場所まで戻って全員転職させた。ダンジョン的な場所に行き、いくつかのアイテムを手に入れた。

 ところで、これは人によって違うだろうしむしろ僕は少数派に属するのかもしれないが、僕はイベントが起きる前にその時点でできることは全部やっておく派である。いかにもこの人に話しかけるとイベントが起きそう、とか思ったらその人に話しかけるのは一番最後にまわすタイプである。そうすることでその時にしか聞けないメッセージを見逃すこともないし、時にはアイテムを余計に入手できたりもするからだ。
 だからダンジョンにしても、その階で行ける場所には全て行ってから次の階に移動する。地下一階で下に降りる階段を見つけても、すぐ降りたりせずにまた別の横道をさぐる。あるいは一旦降りてみて、そこから先が長い通路になっていたり、四方八方に道が広がっていたら即もとの階に戻る。逆に階段を下りた先が宝箱しかないような狭い部屋なら宝箱を開けて、これまた即もとの階に戻る。とにかく細かいマス目を塗りつぶしていくかのように、一階ずつ順序よく隙間なく踏破していくというのが理想である。そして最後にはボスとの戦いが待っている。ボスと戦う前にアイテムの取り残しなどあってはならないのだ。第一、場合によってはボスを倒したらダンジョンそのものが (たとえば自爆装置的な機能で) 消失してしまうかもしれないじゃないか。そんなときにアイテムの取り残しがあってどうする。あってはならないのだ。
 さて、問題は今日のダンジョンである。今日起きたことについて詳しくは書かないが、とにかく自分にとってなんとも意外な場所でいきなりボス戦になってしまった。いや、考え方によってはいきなりでもなんでもないんだが、僕の考えとしてはそうなるはずじゃなかったのだ。
 まずいと思った。これはいけないと思った。おそらくこのボスと思われる存在 (ガボが「オイラの攻撃がこれっぽっちしか効いてねぇのか?」的なことを言っていたのでたぶんボスだと思う) を倒したところでこのダンジョンがいきなり消失したりはしないと思うが、たとえばだなあこのダンジョンの別の階にはそのボスの配下的なやつがいて、「あのお方に貴様らなどがかなうはずもないのだ! キヒヒヒヒ」とか言ってるかもしれないじゃないか。だがここでこのボスを倒したらどうなる。メッセージは「あ、あのお方を倒してしまっただと! キ、キ、キ、キヒャー!」とかいう具合に変わっちゃうに違いないのだ。「キヒヒヒヒ」が聞けなくなってしまうのだ。それはいけない。間違ってる。なにが? いやとにかく間違っているのだ。いまこそ決断のときだ。僕の指はプレステのリセットボタンに伸びた! 「いいや! 『限界』だッ! 押すねッ!」

 そして僕は再びメモリーカードを読み込んで冒険を再開したわけだが、この時になってある事に気がついた。そう、僕はダンジョンに行く前に冒険の書に記録するのを忘れていたのだ。というか、具体的には今日はまだ一度も記録してなかったのだ。つまり、あれだ、今日の日記の第三段落からこっち、全部やり直さないといけないのだった! キ、キ、キ、キヒャー!

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