人生: 時代

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2001.02.27(ドラゴンクエストVIIより)

時代

 昨日からの続き。
 なにが驚いたといって、それはあれだ。「水のはごろも」である。ドラクエII(*1)以来の由緒正しいアイテムでありかなり強い系の防具であるところのあれである。あれが出てきたことに驚いたわけじゃなくって、なんとあれをガボやメルビンが平気で着れてしまうのである。
 だめだ。それは大いにだめだ。むしろNOだ。ノンだ。ナインだ。ニエットだ。不是だ。(『沈黙の艦隊』風) だってそうじゃないか、水のはごろもといったら『II』ではムーンブルクの王女専用アイテムだったくらいのあれで、というか公式攻略本などのイラストをみるかぎり水のごとき質感を持ったドレス状のなんつうかひらひらスカート的なものであって、それをこともあろうにガボやメルビンが着てしまうっていうのはファンに対する裏切りです! ある意味。
 そんなひらひらスカートをなびかせ (いやだ)、やってきたある種のダンジョン。そこには更なる衝撃が待ち受けていた。

 例の銀色の液体状になったやつが現れたのである。もういいかげんこれ隠す必要はないとは思うんだけど、とにかく銀色 (液状) である。当然のごとく作戦を「めいれいさせろ」に変更し、全員「まじんぎり」という強烈なヤル気をもってかかる。そして例によって逃げられる。こうなれば意地だ。持久戦だ。くちぶえの連発である。その他のザコ敵を屠りほふり、周囲がモンスターの屍であふれ血臭がたちこめた頃に、銀色 (液状) は再び現れたのだった。「まじんぎり」「まじんぎり」「まじんぎり」「まじんぎり」を選択! まずは銀色 (液状) の先行。奴は逃げなかった! ギラを唱えた! そんな攻撃など屁でもない我らが屈強のパーティはここぞとばかりに集中攻撃を加える! ついに攻撃が命中し、我らはもはや戦場の狂気すら宿した目に歓喜の色をたたえたりたたえなかったり。
 いったいなぜ人はこんなにも例の銀色に惹かれるのでしょうか。実際、銀色に遭遇してかつ倒すことにも成功する確率っていったらかなり低いわけで、まあ普通のザコ相手にするより多少効率はいいんでしょうが、それにしたって確率的にはここまで必死になってやるほどのことじゃないと思うんですが。

 とかなんとかやってるうちに、ある別のザコ敵にザキをかけられまくったおかげで命の石(*2)のストックが底をついたので、リレミトかけて命の石売ってるある町まで戻って相場に影響を与えかねないほど大量に買い込んだり。しかしさっきの「まじんぎり」といい、便利な世の中になったものだと思う。命の石なんていうアイテムのなかった昔といったらザキやザラキをかけられることは死を (高確率で) 意味するくらいで、ああ本当『II』のロンダルキアなんつったら思いだしたくもないほど殺されたなあ。『III』のころは例の銀色を倒す確率を少しでも上げようと武闘家に黄金のツメを装備させたりとか涙ぐましい努力をしたものだ。世の中も変わった。水のはごろもを男性が着るのも世の流れか。(男女平等とかの)

 そんなこんなでやってると、いつのまにかパーティの一人が熟練度MAXになってしまい、かといって転職させたところ「わらわせし」以外の道が (計画上) 残っていなく、戦力が一気にダウンしてしまったりもしました。で、今日はその分を挽回すべくレベル上げと称して例の銀色 (液状) を求めて殺しまくりツアーを開幕していました。
 明日あたりこの銀色 (液状) のいるダンジョンをまじめに攻略しようと思います。

*1 ドラクエII

道中「あまつゆのいと」と「せいなるおりき」が必要になり、しかもドン・モハメ (いかにもドラクエらしい名前) でなければ織れないといういわくつきのアイテムだった。

*2 命の石

いちおう説明しておくと、ザキやザラキで死ぬかわりにこのアイテムが砕け散るという、銃で撃たれて彼女の写真入りペンダントが弾を受け止めていた的なアイテム。

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