人生: 激戦

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2001.03.11(ドラゴンクエストVIIより)

激戦

 これはけっこうなクライマックスなんじゃないのか、と思いながら長い長い洞窟を進む。
 この洞窟はいわば「狂った洞窟」とでもいおうか、これまでのドラクエのダンジョン共通の「順につぶしていく」メソッドを無視したつくりになっていて、どう進んでもどこかに見逃しができてしまうような、そんな構造だった。見逃しがどこかに残っているというのはどうにも不安だし、今までと明らかに構造が違うという事実が「今回はこれまでとは一味違う」とプレーヤーに肌で感じさせるという憎い演出だ。
 とはいうものの、プレー中はそれどころじゃなくてどうにも不安な気持ちのままで先に進む。そしていわゆるボスとの戦闘。けっこう軽い気持ちで戦ったらこれが実に手ごわい。「ヤバいんじゃないの? これマジでヤバいんじゃないの?」と思っているうちにMPが底をつきはじめて、ほとんど運まかせのような感じで戦いが続く。
 と、主人公の放った「ばくれつけん」のアニメーションが2発しか当たらなくなった。普通は4発。これはつまり、2発目で敵にとどめを刺したということの予兆だ。○ボタンを連打するとあんのじょう「〜をたおした!」のメッセージが。ほっと息をつくと直後に真のボス的存在が登場。マジすかもうMP残ってないんですけど。明らかにさっきまでのボスより強そうだし。
 半泣きになりながらも手持ちのアイテムと特技を駆使して第2ラウンド開始。仲間がばんばん死ぬ。そのたびアイラの「天使のうたごえ」でどうにか生き返らせるも、今度はアイラが死ぬ。貴重なストックの中から「せかいじゅの葉」を使う。
 主人公の「ばくれつけん」とガボの「かまいたち」だけが敵のダメージで、アイラは誰かが死なないかぎり「たたかいの歌」を歌いつづけ、メルビンはもはや毎ターン「賢者の石」専門要員である。それでもしばしばHPが劇的に減らされる。回復のために主人公がベホイミを使うと、もう攻撃戦力はガボ一人しか残っていない。
 主人公が死ぬ。「天使のうたごえ」をかけるが、何度使っても効かない。その間に他の仲間のHPが削られていく。あきらめて最後の「せかいじゅの葉」を使う。
 「時の砂」を使って仕切り直すべきかどうか悩む。もうここまできたら全滅覚悟で続行することに決める。

 そして、「ばくれつけん」のアニメーションが3発で止まる。

 DISC 2に入れ替える時がきた。いかにも世間一般ありがちなDISC 2入ったドラクエの箱どこにやったっけたしかここに置いてたはずなんだけどなあ、的な失敗を間にはさみつつ、パッケージをどうにか探しだしてCDを取り出す。一度も箱から取り出されていないそのCDは、箱から引きはがすのに少し力がいる。
 激戦のあいだ中コントローラーを強く握りしめていた反動で、CDを取り出す指がずきずきと痛かった。

 いよいよ明日からDISC 2です。

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