人生: ボーイズ・ドント・クライ

鉄の靴  > 人生  > ボーイズ・ドント・クライ

2001.03.12(ドラゴンクエストVIIより)

ボーイズ・ドント・クライ

 昨日は昨日で熱い戦いだったんだけど、今日は今日でボルテージも上がりっぱなしの天井知らずといった御様子。なんともここんところ盛り上がりっぱなしでこ、こいつはいよいよエンディングも近いか? (走りすぎ) といった具合です。
 というのもここ数日、様々な伏線がけっこうな勢いで収束していってるからで、やっぱり気になってた謎の答がはっきりするというのは気持ちイイですねマジで。

 今回のドラクエ、今までと違って伏線が機能するまでに時間がかかる場合が多い。何度も書いてるとおり『VI』はちゃんと遊んでないからよく知らないんだけどさ。とにかく少なくとも『V』までは「なんだかよくわからないこと」も、ほぼその場というかちょっとフラグを立てさえすればすぐに結論が出て納得できるようになっていた。それが今回のドラクエといったら、なんだかわからないことが本当になんだかわからないままでそうとう長い間ほったらかしにされるのだ。
 そりゃまあ以前のドラクエでも思わせぶりなセリフとか、あとそうだ鍵がかかっててかなり先まで入れないところとかそういうのはあったけど、しかし今回のはどうも勝手が違う。ちょっと言いすぎではあるが、幾つものイベントが同時進行している感じすらある。これはこれで面白いし、解決した時のウォー感も高いので個人的には大いにアリですが。
 しかしちょっとこう複雑になると小学生とかのお子さんがたには辛いところあるんじゃないだろうか、とつい思ってしまうんだけど、でもまあそうでもないのか。これはたぶん大人の過保護というやつで、子供をなめちゃいけない。小学生だって小学生なりに複雑な話だったらメモだってするだろうし、子供ネットワークの情報網は大人のそれをはるかにしのいだりもするものだ。なんだったら攻略本だってあるわけだし、だいいちドラクエII当時だって小学生が立派にロンダルキアを越してたくらいなんだから。今の子供たちもやっぱりゲームボーイのドラクエIIとかでヒーヒー言いながらシルバーデビルにメガンテかけられてるのかな。ちょっと肩をポンと叩いてあげたい気持ちではある。

 そういえば世間の声では今回のドラクエ、イベントのあちこちでやけにシビアな話が多いって言われてて、それは確かにそうだと思うんですけど、それで小学生の子供たちにある種トラウマになるんじゃないかって、まあ冗談みたいに言われてるわけですが、それにしてもそれって違うんじゃないだろうか。
 重い話に対する子供の無視する力は我々の想像をはるかに超える。
 「無視する力」。
 だから思うんですよ子供って話重かったり難しかったりしても、適当に流してそういうのと別ベクトルの楽しい部分を軽快にすくいとるじゃないですか。いったい子供たちはどんな気分でガンダムやダンバインやよりによってZガンダムを観ていたというのか。そりゃもちろんウワーモビルスーツかっちょいいーとか思って観ていたのである。その御都合主義的な整合性たるやどうだ。そりゃ週刊ジャンプにジョージ秋山の『海人ゴンズイ』も連載されるわ!(古)
 で、たぶん子供たちはドラクエやりながらなんつうかメチャ渋な部分は適当に流してイベントを先進めたり戦闘とかレベルアップとか楽しんでるんだと思うんですよ。それでもっと何年かしてその時になったらどうせニューハードでリメイク版のドラクエVII出るからそれプレーして、あーココこんな話になってたのかスゲー、重てー、とか思うんですよ。
 つまり現在の子供プレーヤーは大人になってからもう一度楽しめるってわけで、なんかうらやましいなあ子供。

 « 前の記事
 « 「人生」トップページに戻る

「人生」から検索

「人生」RSS配信中

RSS 1.0 RSS 2.0 ATOM FEED RSD 1.0

(RSSの意味がわからないときは、気にしないのが一番です)

「人生」携帯版

アドレスを携帯に送る...

powered by MT4i