人生: 魔法を信じるかい

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2001.05.20(ドラゴンクエストVIIより)

魔法を信じるかい

 ドラクエをやっていると人は多かれ少なかれ、ある種の非科学的な思想を受け入れるようになる。いや別にアレフガルドは本当にあったんダ!とかそういう話じゃなくってですね。
 つまりはこうだ。たとえば例の銀色 (逃げがちで経験値が莫大なことで知られる敵) を前にした時、人はこう考える。「○ボタンを気合いを入れて押せば、攻撃が当たる確率は高まる」。
 これほど非科学的な発想もないっつうか考えたらプレステ2だとボタンが感圧式なんで意外にそういうプログラムが仕組まれてる可能性もなくはないですが、ドラクエVIIは初代プレステ用のソフトなんで不可。そうなのである。いくら気合いと念を込めて○ボタンを押したところで銀色を仕留められる可能性は変わらないはずなのである。にもかかわらず我々は銀色を目の前にしたとき、ボタンに念を込めずにはいられなくなる。これが現代人の姿だというのか!
 ほかにも現代の迷信にはこういったものがある。
 ・銀色が現れてからコマンド入力が終わるまでは、早ければ早いほどいい。
 ・銀色との戦闘中に心ここにあらず的な気持ちでいると、攻撃は絶対当たらない。
 ・銀色が出現したときに「はなす」をすると攻撃成功率が減りそうな気がする。
 ・いやもしかすると逆にそれくらいの余裕を持った方が攻撃は成功するかも?
 ・あまり物欲しそうな顔で銀色を見つめていると速攻逃げられる。
 ・銀色に逃げられたからといってテレビに向かって毒づいたりするとプレステが気を悪くして今後ますます逃げられやすくなる。
 ・病院行く?

 これではいけない。なんか本当にいけないような気持ちになってくるが、しかし実際の話いけないだろう。そこで僕はやってみました! 迷信をぶっとばせ的な気分で銀色にかかってきましたよ!
 具体的には、銀色 (巨大) の出現時にまったく居ずまいを正すそぶりすら見せず、むしろ出現してからしばらくの間よそ見してて気づかずにいて、かつ適当にファミ通とか読みながら片手で○ボタン押して (しかも連打) 戦闘の様子とかもまったく無視して例のパラララーっていう音が聞こえて初めてテレビに目を戻すような戦いっぷりを発揮してみました! 成功です! 銀色 (巨大) を倒しましたよ、同胞諸君!
 というわけでやはり迷信は迷信です。今後銀色が出てきて逃げられても「ああ……あそこで雑念が入ったから……」とか後悔する必要がなくなったっていうだけでも、これはかなりの朗報だぜ? なんて声かけてやったものやら。僕に。

 ところで、例の銀色 (液状) なんですけど、あれしばしばテクスチャがつぶれたのかなんなのか、目玉が銭ゲバ (ジョージ秋山) みたいになると思いませんか。どうでもいいです。

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