人生: ボクと魔王と校庭で

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2001.06.02(ゲームの話より)

ボクと魔王と校庭で

 意外にも「僕と魔王と校庭で」ってGoogleで検索しても1件もヒットしなかったんですが。
 まあそんな話はどうでもいいです (心底) 。
 『ボクと魔王』の人気がなんでここまでこう地味かっていうそういう話ですよ。たしかに決してハデなゲームじゃないですけど、だからってこれはないだろうと。心あるゲーム野郎女郎どもが飛びつかんでどうする、と僕は言ってるわけですよ毎日 (酒を暴飲しながら) 。
 このゲームのテキストがなんつうかもうクオリティ激高えんですよ。メッセージにいちいちクスグリ入ってて、それがまたいちいちウマくて僕は飲んだくれる毎日ですよ。ゲームのメッセージテキストのお約束や文法をきちんと客観的に相対化した上で読み物として消化してるっつうか、僕は一体何を口走ってるんでしょうか。
 たとえばコレです。ゲーム冒頭、主人公の母親が料理中にくちずさむ歌。
「♪わったしは、かわいい おかあさん〜
 ♪お料理じょうずな ひとづまよ〜」
 いきなり「ひとづま」とくるのだった。こういう場面で「ひとづま」はないだろう。なんだか知らないけど間違っている。このセンスがもうたまらねえ訳なんですけど、えーとどうでしょうかこの話わかってもらえてますか?
 もっとわかりやすいところで言うと、
「『横断トンネル』とやらの入口を探すのが、いま子分たるお前に課したミッションだ。」
 とか平気で言い出すわけです。ミッションとか。別にふだんからそういう口調じゃない人が唐突に。こういう細かい小ネタが頻発するセンスのいいテキストっぷりがもう最高にラブですが。
 しししかもそういった話とまったく無関係にキャラクターとかが徹底的に激ラブいですよ! ルカ君! ルカ君! ルカ君!(ナチスドイツの集会ばりに連呼) えーとルカ君というのは主人公の少年なわけですが。いやあもうなんつうか近年まれに見る物凄いあれですよ。←100%わかんねえ
 あと王女様と! マ、マルレイン王女様が笑ってくれるなら僕は悪にでもなりますよ? あるいはロザリーさん! あるいはアニー! あるいは執事ジェームス! そういった具合にそうそうたる人の人生を誤った方向に変えかねない逸材が揃っているとかいないとか。
 ちなみにコレの制作元のZENER WORKS (ツェナーワークス) という会社ですが、かつてはゲームボーイやスーファミで『リトルマスター』シリーズ(*1)っていうこれまた地味な人気っぷりのゲームを作っていた会社だとか、Googleづてに聞いたんですけど、そんなことよりもこの会社の名前を憶えてもらう気が最初からなさそうっぷりが気になります。むしろ。

*1 『リトルマスター』シリーズ

正直言えば、まあ、やった事ありません。よくできたナイスゲームだって話は聞きます。マジ。

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