人生: 映画研究会なんですか?

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2001.06.13(マンガ・アニメの話より)

映画研究会なんですか?

 少々古い話になるけど、先週の金曜発売のチャンピオン。
 読んだんですよ。何をって、その、『エイケン』(*1)を。
 というか今までも毎回読んでいたというか、読もうと努力していたというか、いつも最初の2、3ページばかり読んだところでイヤになって (自分が) 読むのヤメちゃってたんで結局どういうストーリーなのかいつもわからずじまいなんですけど、で、自分はいつからそんな器の小さい人間になったのだ最後まで読まずにわかったような気になるとは何事かと反省しきりだったんですけど、あれ最後まで読むのってかなり苦行チックな何かがありませんか?
 そんなこんなで今回のエイケン。読んだんですよ。ついに読み切ったんですよ。まさに史上初の快挙である。もうわけがわかりませんが。

 まー本当のところ今回のエイケンときたらくまちゃんの回といえば読んだ人にはわかるでしょうが、普段のタッチボイン路線(*2)の塊のようなアレではなくて、いやたしかにタッチボインのひとつやふたつはあったような気がしますが、それにしてもこれまでの「タッチボインだけでストーリーが展開していく」というスタンリー・キューブリックでもド肝を抜かれるような奇跡の演出がおおいに影をひそめていました。むしろ多少のタッチボインこそあれ全体的にはちょっとしたいい話になっている始末。そりゃ最後まで読めるっつうのです。
 こんなことではいけない。これじゃただの普通のマンガじゃないですか。←それでいいのでは?
 だって少年チャンピオンといえば載っているマンガのどれもが何らかの形で尋常じゃないという、ある種少年サンデーの真逆をいく雑誌。エイケンにはもっと上を目指していただきたい。そして『オヤマ! 菊之助』(*3)を越えたとき、僕はエイケンを愛せるような気がしますが、ヒデエ勝手なことを言っているとわれながら思いましたよ。

*1 『エイケン』

いま一番ホットな問題作 (←こう書いてもあながち間違いではないね) 。

*2 タッチボイン路線

この言葉を考えた人は凄い天才だと思うが、尊敬はしづらい。

*3 『オヤマ! 菊之助』

「ソフトなお色気」とかいう言葉が裸足で逃げ出すような、あらゆる意味で凄いマンガ。尊敬はしづらい。

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