2002.06.03(ZORK Iより)
《酒に》酔って
諸君! やってるかね、『ZORK I』!いままさにこう300万本売れかねないゲームといえばZORK。これをやらずしてゲーム野郎女郎とは言えない。たとえて言うならDOAビーチバレー以上にスゲエゲーム、それがZORK。なんのたとえにもなっていない。
そんな具合で我ながらどうしようもなく無理言ってるとは思うものの、逆転裁判の次はZORKで遊ぼうと思い立ちました。理由を簡単に説明すると、前にZORKの最初の方だけやって後は放ってあったので。
というかもったいないんですよ途中でヤメるの。このゲームスゲエ面白かったわけで、これはぜひ最後までああそれは自分のゲームスキル的に言い過ぎかもしれないけど、なんというか納得できるまでは遊び倒さないとマジもったいないというくらいの良ゲーなわけですよ。ここまで話したところで、みんな「ZORK」と言ってすぐに納得してくれてるのかどうか疑問になってきた。
えーと簡単に解説すると、1979年のゲーム (←1989年の誤植ではありません) 。TRS-80用。OSはModel III BASIC。というかOSと言っていいのかそれは。必要スペックは32KBの空きメモリ (←32MBの誤植ではありません) と5.25インチか8インチのフロッピーディスクドライブ1台。8インチフロッピーなんて、実物を見たことがないぞ。
という具合にスペックの段階で物凄いおじいちゃん先生大活躍風味ですが、さすがに僕もこのゲームの直撃世代ではないです。むしろ伝説のゲームとして知ってはいるもののその実像はさっぱり知らないというくらいです。えーとそういえば10年以上あとに発売されたPC-9801用の日本語版ZORKだったら直撃世代のはず。「はず」っていうのは、当時僕が持っていたのがFM-7とX68000ていうつくづく本流から外れた2台で、遊ぶ隙がまったく見当たらなかったので。ZORKに。だいいち当時あの日本語版、たいして売れてなかった気がする。
で、そのZORKのWin / Mac / DOSの移植版がそれぞれこのページ(*1)からダウンロードできるのでこれは遊ばずにいられまい、ということなのだ。そんなこんなで、今日からZORK I日記になったこの日記なんですが。
圧縮ファイルをダブルクリックする以前になんか重大くさい事実に気がついた。
よく考えたら僕はこのゲームの目的を知らないぞ。
いや、むしろゲームのタイトルである「zork」という言葉の意味すら知らないぞ。
これではいけない。さすがに。これがドラクエだったらそんな物は知らなくても平気でゲームができるし、むしろ知らない方が面白かったりすらするのだが、これはZORKだ。この頃のゲームといえばそんなマニュアル読まなくてもなんとかなるような親切設計にはなっていないはずだ。最初に王様が問答無用で「おお××よ、なんとかかんとかを倒せ!」的なことを言ってくれるような時代はもっと後のはずだ。アドベンチャーゲームに限っても『ポートピア連続殺人事件』がたぶん世界初。さすがは堀井雄二。
話がもの凄いスピードでそれかけているので、「zork」でシステムソフト電子辞書 (研究社リーダーズ+プラスV2) を引いてみると、「ゾーク 《始めに MIT で書かれたコンピューター上で行なうファンタジーアドベンチャーゲーム; 地下牢を探検しできるだけたくさんの宝物を集めることを目的とする》.」。 いや、そういうんじゃなくって。
たしかにMIT (マサチューセッツ工科大学) で製作されたのかーとか世界初のファンタジーアドベンチャーゲームなのかーとか地下牢を探検して宝を探すゲームなのかーとかいろいろタメになりました。特に最後のとこ。ですが、そうじゃなく、「zork」という単語の意味を僕は知りたかったのです。
とか思って調べたものの、どうも載ってないんですよこれが。たぶんzorkって造語なんじゃないんでしょうか。このゲーム特有のいわゆるファンタジー語かなんかで。ちなみに「zorked」だと、「《酒に》酔って.」だそうです。もしかすると「聖なるヨッパライの伝説」みたいな内容のゲームなんだろうか。