人生: それはペンじゃない

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2002.07.13(ZORK Iより)

それはペンじゃない

 うわ気付いたら今週、平日の大半ゲームやってない。何してたんだっけ。忙しいわけじゃなかったはずなんだけど。

 さてそんな話はさておきインターネット情報ー。
 えーただいま適当にGoogleで見てみたところ、どうやらゾークはプレステ版とドリームキャスト版が実はひっそりと発売されていたご様子。もちろん日本語版。
 なにしろ画面写真がまったく見つからないほどのひっそり発売なので、どんなシステムで移植されてるのかさっぱりなんですけども、コマンド入力式なんですかね、これ? 選択式だと格段につまんなくなっちゃうゲームだとはいえ、入力式をプレステやドリキャス、もちろんノーキーボードで遊ぶっつうのは、かなり無理があるのでは? 実際のとこどうなってるんでしょうね。マジで。
 でまあそんな訳でもしかすると英語苦手な人にとっても敷居やや低くなったかもしれませんね、余裕で日本語版が手に入るっつうことは。ただそういう家庭用ゾークが現在どこに売ってるのかマジ疑問なとことか逆に敷居高いですけども。

 でも実際の話、日本語でやって本当に面白いのかっつう疑問もありますよ僕とか。
 いや別に英語イコールかっこいい的ななんつうの学歴偏重ぶりを見せているわけではなくてですね ←それって学歴偏重?
 えーとこれ微妙なニュアンスの話で説明スゲエ難しいんですけど、たとえば
「This is a pen.」
 って文章がゲーム中に出てくるとするじゃないですか。これを日本語訳するとそれは
「これはペンです」
 になるんだけど、でも遊んでるプレイヤーにとっては「これはペンです」じゃないんですよ。意味はなるほどこれはペンであるということを示しているな、とか思いつつも、あくまでも「This is a pen.」なんですよ。あーわかりにくいこと言ってるなあ。
 もうなんかかなりヤバいゾーンまで話進めちゃいますけど、ゲーム中の自分の心の中の声とか聞くと、こんな具合なんですよ。
「これ……、is……、ペン」
 こんなの日本語じゃ絶対ないじゃないですか。ゲーム中僕はそういう不思議言語を駆使しているわけですよつまり。これisペンと書いてある文章を読み、ゲット ペンと入力するんですよ。
 ゾークやってる最中は僕は最初から最後までふだん使わない不思議言語でゲームしてるわけです。だから自分の中の話に限れば、ゲームシステムのレベルでこのゲームは不思議言語がデフォルトなんですよ! むろん他の言語には変更不可ですよ。日本語未サポートですよ。
 そういう前提 (ひとことでいえば、「僕は英語ができない」) に立ってゲームしてるとですね、 やっぱり違うんですよ日本語訳されたゲームとは遊んでて雰囲気が。
 だって「これはペンです」と表示されてるゲームと、「これisペン」と表示されてるゲームじゃ雰囲気全然違うじゃないですか。ていうか親しみやすいのは間違いなく前者ですよ。前者ですけども、なんていうか後者の方が不思議感に包まれてるじゃないですか。とても心地よい奇妙さ的なものを感じるわけですよ、遊んでて。
 だから結論としては英語版の方が面白いんじゃないかなー、敷居は高いけど。ということを僕は言いたかったわけなんですけど、それにしても「不思議言語」ってひどいたとえだと思う。

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