2002.11.24(逆転裁判2より)
フラグ
フラグが立たねー! いくらスコット卿ばりに南極点にフラグを立てようとしても立てようとしてもアムンゼンは通常の3倍のスピードで飛び去っていく(*1)。えーと、前回の日記からだいぶ間があいてるのがそのせいかといえば、否。具体的にはつらかったり風邪をひいたりしていた。それはそれとして、ここ数日フラグが立たなくて困っているのだった。
フラグ。この言葉が一般的な用語なのかどうかいまだによくわからない。とにかく条件が揃わないのだった。話が先に進まないのだった。
あらゆる相手にあらゆる事を聞いた。あらゆる物を見せ、あらゆる人物について尋ねた。あらゆる場所をクリックした。しかし肝心のアレが手に入らない。アレがないとあの人がしゃべってくれないのだ。たぶん。あるいは自分が気付いてないだけですでにアレを手にしているという可能性も否定できない。like an 青い鳥の逸話。
そんなこんなで3日ばかり迷いに迷っていたのだった。同じことを質問しては同じセリフを聞かされていたのだった。Aボタンを強烈に速射していたのだった。あと、その過程でこのゲームのセーブが正確には「一時中断」すなわち再開と同時にファイルが消失するのではなく、純粋に「保存」だということが判明して、つまりヤバいという場面でセーブしておけばそこから何度でもやり直せるので、じゃあ前回僕が5回ばかり最初っからやり直しまくったのはなんだったのかという気にもなったのだが、もういいです優しい言葉なんかかけられても辛いだけですから放っておいてください。
で、もういいかげんあきらめて攻略ページとか見るので、死んだほうがましです。僕は。とか思ったころに突然フラグが立ちました。嘘のように。
今にして思えばたぶんものすごく微妙にクリックしきれてなかったというか、クリックする場所が1ドット単位で惜しくもずれてたとか、そんな感じだったんだろうと思うんだけど、チキショー。
フラグ立てというのが、ちょっとどうにかならんか、と言われはじめて早10年かそこら経っていると思う。それでもいまだにフラグ立てがなくならないのは、まあ、ないと困るし。という理由だと思う。フラグが立っても立たなくても話が進んじゃうと話のつじつまが合わなくなっちゃうし(*2)、かといって誰か親切な人が強制的にフラグを立ててくれるとかだと、それはたしかに親切かもしれないけどゲームにならないし。
たしか堀井雄二のお蔵入り作品『白夜に消えた目撃者』だと「フラグが立たなくても話はちょっとだけ進んで、でもゲームオーバーになるけど、けどそのゲームオーバーはフラグ立てのヒントになっている」っていう実験をしていた。らしい。なにしろとうとう完成しなかったゲームなんで、どうだか知らないけど。後の堀井作品に特にフィードバックされてる様子もないから、たぶん無理があったんだろう。
結局のとこ有効なフラグ立てそこない対策としてはせいぜい「ヒントをまめに出す」くらいしかないのが現状というとこなんだろう。逆転裁判の場合すでにかなり簡単だし、無理にヒント出し過ぎなくてもいいんだけど、詰まったとき対策はしてくれても良かったかなーとか思います。大作っつうわけでもないだろうから、そこまで手間さくのは難しいのかなー。