人生: アスキーグリップV2

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2003.01.05(PC・ゲーム関連より)

アスキーグリップV2

もうジョグダイヤルコントローラはこりごり。円 (周囲は黒) の中でそう言った僕は、あてもなくインターネットをさまよっていた。その時見つけたのが近日発売のこのコントローラ。期待と不安の交錯する発売日、手にしたそれは……。

奴が帰ってきた

 ヤッター! これだ! ようやくまともな片手コンだ! 長い道のりだった。ついに偉大なるアレを手に入れたのだ。そんな具合で。
 とりあえず言えることは、やっとボタン配置がまともになったということだ。トリガーボタンは○ボタンと×ボタンの2個(*1)。スティックの左上・右上に△ボタン、左下・右下に□ボタンがついている (同じ機能のボタンが2つあるのは、右利き左利き両方に配慮してるからですな) 。LRボタンはかなり親指を曲げないと押せない場所にあるが、ふだんあんまり使わないボタンなので良し! START・SELECTボタンは△ボタンのさらに上にあるんだけど、位置的には気持ちもうちょっと上の方がスティックと干渉しなくて押しやすかったかな。まあじゅうぶん許容レベルで。
 そう、たしかにプレステ以後ボタンの数が増えて、片手コンにまとめづらくなってきたのは確かにそうなんだろうけど、だからって従来ボタンの配置を考えてないコントローラがあまりに多すぎた。誰がみても○と×はいちばん多く使うんだから、トリガーボタンに配置するのは当たり前。アスキースティックL5だってA・Bボタンはトリガーになってたっつうんですよ。
 そして次に使用頻度の多い△ボタンを親指で操作しやすいよう、スティックの斜め上に配置したというのも素晴らしい。まあというかこのへんのボタン配置はプレステ1用の前作『アスキーグリップV』のころからそうだったんですが、なにしろ店に売ってなかったので。売られてさえいりゃそりゃあ買ったさ! アスキーの営業もっとがんばれよ! 何の話だっけ。

モノとしての完成度

 ところでグリップ性に関しては、まあたしかにいいんだけど、もうちょっとだけがんばれるという気はする。このへん非常に感覚的な問題なんだけど。もう少し「くびれ」部分をしぼれば……とか思うんだけど、実際震動ユニットも入ってる構造上難しいんだろうなー。そう、このコントローラ片手コンのくせに震動もちゃんとするので偉い。マジに偉い。
 あともちろん複雑な操作系のゲームだと操作はシャレにならないくらい難しいだろうなってところはあって、なにしろスティック1本しかないじゃないですかこのコントローラ。いちおう切り替えボタン(*2)で 右スティック / 左スティック / 十字ボタン と切り替えられますが、いちいち切り替えながら遊ぶなんざひいき目で見ても無理っつうもの。あくまでも「右スティックしか使わない」とかそういうゲーム用 (あるのか? そんなゲーム) の切り替え機能なんで、とりあえず自分の遊ぶゲームの操作系に合えば、っていうことで。
 で、単純に使用感。個人的にはもうおおいに文句なしで遊べましたよ。『かまいたちの夜2』とか。やっぱり姿勢が自由になるっていうのはホント楽ですわ。イスにダラーッて腰かけて両手ぶらり戦法でもゲームができるっつうのは、まあ実際夢の環境ですな。こういうとこで入力ミスが起きたり持ちづらさを感じたりしたら台無しなんですけど、そういうの完全ナシなのが凄い。ボタンやスティックの感触が純正コントローラほぼそのままっていうのもうれしいポイントかも。
 つうことで単純な操作系のゲーム、シミュレーションやギャルゲーとか遊ぶ上では最高なんじゃないですか。あ、よく考えたらそういう用途ならスティックじゃなく十字ボタンで十分だから、アスキーグリップVの方が楽なのかも。現在ともなるとますます売ってないけど。

 そんなわけでプレステ1〜2に関しては無敵となったわが環境。だが、待てよ……、このコントローラを使えば……?
(つづく)

*1 トリガーボタンは○ボタンと×ボタン

両方とも人差し指で押すか、または人差し指を○・中指を×に対応させるかは自由。ただし後者だと、ちょっとグリップ感が弱くなるかも。個人的には前者を利用している。

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