人生: これが俺たちのやり方

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2003.01.16(サイレントヒルより)

これが俺たちのやり方

 ゲームを遊ぶときに、どんなスタイルで遊ぶか。これは重要な問題だと思う。スタイルといっても体の姿勢のことではない。これはこれで大事なんだけど、とりあえず今回はその話じゃなくて、周囲の環境の話ですよ。
 僕がふだんゲーム用に使ってるのは21インチの、まあそこそこ程度に大きいくらいが自慢の普通のテレビなんだけど、そこが平面でも液晶でもない悲しさ。夜間ふつうに遊ぶと画面の写り込みが激しいのだ。つまり蛍光灯の光をソーラレイよろしく存分に反射して、僕の顔やら部屋の様子やらを映し出すのだ。画面に。まー暗い画像のときだけのことではあるんだけど、ゲームだとたいていロード中とか場面転換とかのたびに画面が暗くなるイコール自分のツラが大写しになるわけで、そのたび「さ、冴えねえ!」としょぼい気分になるわけですよ。
 そんなわけでゲームやるときには部屋の電気暗くして遊ぶのが僕たちのアーバンスタイルだったわけです。ちなみにメモとか必要なときはCLIEのメモ機能使うので、いくら部屋が暗かろうがバックライト液晶で問題なし。あと説明書を読むときのために常夜灯を (ふだんはOFFにしてるが) プレステの前に設置しておくという念のいれようである。
 ところが今回のサイレントヒルでは、今までのやりかたでは太刀打ちできないことが判明したのだった。理由:部屋が真っ暗だと怖い
 いや本当に怖いっていうか、今回の日記は毎回怖い怖いって言っててとても頭悪そうだと思うのでこの調子でいこう。そうとも、怖いさ。ああ怖いとも。部屋が暗いと、なんつうか視界に入るものが純粋にゲーム画面だけになるので没入度がケタ違いなのだ。これが逆に部屋が明るいと、写り込みの問題もそうだし、なによりテレビの脇にある本棚 (それもジョジョの奇妙な冒険とか炎の転校生とかが並んでいる) だのコンポだのが視界のすみに常に見えるので、わりと緊迫感がないのだ。いくらサイレントヒルが怖いっつってもちょいと視線を移せばガンプラが何体も飾られてるとくればちょっぴり安心できるというものだ。
 あ、そうそうためしに部屋真っ暗な状態でアイトレック(*1)でもやってみたけど、思ったより全然怖くなかった。アイトレックは液晶面そのものがやや明るいので、周囲の暗闇にとけこまないんですよ。液晶の解像度の荒さも手伝って、なんかいかにも「画面」って感じでリアルじゃなかったですねー。これなら部屋暗くして大画面テレビで遊んだ方が絶対怖いと思いますよ実際。
 つまり問題は、ゲームとしての緊迫感をとるか、安心をとるかということだ。もっと大人らしさを捨てて言えば、怖いのと怖くないのどっちがいいかということだ。そして僕が選んだ道は、部屋の明かりをこうこうとつけて、しかもパソコンの電源を入れてファンの音もブンブン立てるわゲームの間中MDリッピングさせてスクリーンセーバーも効かなくするわでおおいにゲームと距離をおくスタイルだ。いや実際部屋真っ暗でヘッドホンでやってはみたんだけど。なにしろ尋常じゃなく怖いので。5分だけ遊んだらもう限界がきちゃうんで。そんな調子ではいつまでかかるのかわからないので。あの、怖いの好きな人とかは本当に部屋暗くしてヘッドホンで遊ぶといいと思います。
 ちなみにヘッドホンは今でも着用して遊んでいる。あの重苦しいBGMとか耳元で聞きたくはないんだけど、ヘッドホンだとステレオ音声がクリアーに聞こえるから敵の位置が特定しやすくていいんだよなー。でも本当は耳元で聞きたくはないんだよなー。
 あ、いま余計なこと気付いちゃったんだけど。あのさ、僕『Rez』が好きだったんで調子こいてUSB振動パック(*2)も持ってるんですよ。当時すでにRez以外に何の役にも立たない (太鼓コントローラ以上に) と思って買ったんだけど、意外にこれ使って遊ぶとさらに怖くなるかもしれない。ああ本当に余計なこと気付いちゃったなあ。

*1 アイトレック

生産中止になる直前に、もったいないので買ってみた。

*2 USB振動パック

正式名称トランスバイブレータ。主にこれの上に座ったりして使う。本当にただコントローラと同様に振動するだけっていう、ものすごいどうでもよさが漂う逸品。いいんだ僕は好きなんだから。

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