人生: ヒゲとボイン(ボインの話はしません)

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2003.08.16(ファイナルファンタジー タクティクス アドバンスより)

ヒゲとボイン(ボインの話はしません)

 ストーリーは珍しく大きな急展開をむかえた。少しばかり具体的に言うと、ジャッジマスターに深くかかわる展開である。
 このシナリオはけっこうぐっとくる要素とかもあって色々言いたいこともあるが、そんなことはどうでもいい。問題はヒゲだ。
 ジャッジマスターのがヒゲをはやしていたことに僕は気がついたのだ。
 いやその、ふつうヒゲの有無に気付かないっていうのは相当どうかしてると思うんだけど、あともちろん仮面で隠れてるとかそういう話でもなくって、常にこのゲームのキャラクターの顔は表情固定の1枚顔なんですが、その顔にあるヒゲの存在に今日まで気がつかなかったのだ。馬鹿じゃねえの。
 つまりこういうことだ。あのヒゲは口に見える
 口。どういうことかっていうと、ヒゲがなまじWの形をしているせいで、いわゆるアヒル口っていうか笑みをうっすら浮かべた口に見えてしまったのだ。設定画ではまだヒゲっぽくモジャってるが、遊んでるこっち的にはGBAの解像度の低さと画面の小ささでそのモジャり具合がわからなかったのだ。たまたま今日ゲームボーイプレーヤーで遊んでたまたまジャッジマスターが出たから気づけたのだ。そうでなければ一生僕は彼をうっすら笑みを浮かべたおっさんだと思い続けてきたことだろう。
 僕は今まで彼を大人の余裕あふるる存在として認識していた。うっすら笑みを浮かべてるんだからそれも当然とはいえまいか。しかしこれからは話が違ってくる。あれがヒゲだとして見直すと、彼の顔はかなり無表情である。冷徹な目をしている。「かわいそうだけど明日の朝にはお肉屋さんの店先にならぶ運命なのね」ってかんじの! 美人なだけにますます怒りがわいてきたぜ! いったい僕は何の話をしていたんだっけ(*1)
 実際問題として、彼の表情はかなりの無表情である。イメージが違ってくるのだ。いままで常に余裕の笑みを浮かべていた彼が急にヒゲをたくわえ無表情になってしまった。これは何かあったと考える方が自然だ。←僕は何かを間違えている
 この急激な転換にどうしても慣れない。理屈では自分が勘違いをしていただけだとわかっていても、どうしてもこれまでといままでのイメージのギャップに違和感をおぼえる。どうすればいいんだ僕は。
 で、このさいだからあれはやっぱりヒゲじゃないということに決めました。口です。僕の中ではこれから先もずっと。

*1 僕は何の話をしていたんだっけ

もちろんジョジョの話だ。

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