2003.10.26(ドラゴンクエストVIより)
あの素晴らしい愛をもう1度
『ドラクエ6』を僕は途中までしかやっていない。別につまらなくなったわけじゃないのだ。嫌になったわけでもないのだ。単にそれはストーリーを途中で忘れてしまったのが原因だった。いい大人が。
もう少し事実に即して言えば、忘れたというのも少しニュアンスが異なる。いくら僕でもストーリーをまるごと忘れるほど、こうアレではない。ドラクエ6はなんというか凝ったシナリオになっていて、色々な場面で伏線が機能するようになっていたのだ。そしてその伏線を僕は忘れてたりしたのだ。まあそんなとこだ。伏線を忘れた状態で伏線が機能しても、それは、なんだかわからない状態だろう。僕はそういう状態になってしまったのだ。根本的に何が悪いのかといえば僕の頭が悪いのだけれど、ちょっとだけ遊んでは次に持ちこす、しかもメモとかせずに。というプレイスタイルにも問題はあったと思う。
ゲームの途中でストーリーがわからなくなってしまうというのは、およそ他のどの物語媒体でストーリーを忘れることよりも危険な状態だと言える。だって、巻き戻す(読み戻す)こともできない上に、もう1回最初から見直すのもメチャ大変なのだ。これが映画や演劇ならもう1回観たってまあ比較的すぐに前回までに観た場面までたどりつくんだけど、RPGともなれば平気で10時間とか20時間とか言い出す。しかもその間ただぼーっと見てるわけでもなくてAボタンやら十字ボタンやらを何度となく押さなきゃならないのだ。しかも色々考えながら。ただ「ストーリーがわからなくなった」というだけの理由で、それら10時間を単純にやり直すのはあまりにも辛い。そう思わないか諸君。で、僕はそのままドラクエ6を途中でやめてしまったのだった。
そして今!(感動的なBGM)僕はふたたびドラクエ6を遊ぼうと思う。
このゲーム日記という体裁なら毎回ゲームをするたびに記録しつつ遊ぶわけで(まあそうじゃない場合もありましたが、ドラクエならおおかた毎回書くこともできて大丈夫だと思う)、これなら今度こそストーリーを忘れずに遊びつくせると、うん、まあ多分そうじゃないかって思うんだ僕は。だいたい僕は基本的にドラクエが好きなのだ。途中までしか遊んでないっていうのが悔しかったのだ。重い十字架だったのだ。私だけの十字架だったのだ。←適当に勢いだけで書いたものの、いちおう意味は通っている
そんなわけで、とりあえず電源を入れて名前を入力する。
……えーとこの直後の展開、どこまで書いたものだろう。この日記は基本的にストーリーの大事な部分は具体的に書かない、特に盛り上がる場面に関しては絶対に書かない、という重い掟(ドン・コルレオーネの言葉なみの)につらぬかれている。そういう理由でおおざっぱに書くと、夜と笛と魔王とYシャツと私。そんな具合だった。ちなみにYシャツというのは寝巻きを象徴している(←うるさい)。
で、目覚めてなにがなんだかわからないまま、えーと、老成した人物。それに会いにいくことになりそうだ。というかこれは書いてよかろうと思うけど、ドラクエ1の最初の扉(*1)を開けるくらいの手間で老成した人物には会えそうなんだけど、そこでストーリーが強制的に進行する予感がしたのでいったんセーブして電源を切りました。
先が思いやられるペースだ。