人生: ラベル

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2003.11.02(ドラゴンクエストVIより)

ラベル

 レベル上げに精をだす。なにしろ最初の関門たる、その、あえてぼかして言えば低いところに降りる場面は思ったより敵が殺(や)る気まんまんなのだ。
 レベル上げっていうのは下手をすると機械的Aボタン連射作業いやさ連射地獄になりかねない。そんな例は過去いろいろと見てきている。別にやりたくはないがやらないと先に進めないのでただ十字ボタンをぐるぐる回しAボタンをカタカタ連射するようなそんなレベル上げにはもううんざり。そう思っている僕ではあるがドラクエのレベル上げは苦にならない。というかやってて面白い。少なくとも今のところは。
 ひとつには「待ち時間」が少ないのが理由になると思う。もちろん戦闘に入るたびにキュルルンっつうアニメーション効果があったり相手の攻撃のたびにピョンだのドガッだのアニメしたりするんだけど、それはギリギリ「待ち時間」と認識しないですむレベルの時間に抑えられているから、むしろ見ていてメリハリになって助かるのだ。
 もうひとつは戦闘の一回一回がゲームとしてちゃんと成立しているということだ。つまりのんきにAボタン連射だけしていてはいつしか死する(かといって絶対に死するわけでもない)ようにできているという、まあ簡単にいえば緊張感があるっつうんですか。敵と自分が常にいい勝負になってるっていうか。
 そしてなにより個人的に素晴らしいと思うのは「結果が目に見える」ということだ。意外にこれができていないRPGは多い。
 そもそもレベル上げというのはレベルを上げるためにやることだ。←恐ろしくつまらない事を書いてしまって後悔した。で、なぜレベルを上げたいかといえば、今のままでは敵にかなわないからである。もっと強くなりたいからである。オラ、もっと強くなりてえ!(界王神様などに) そんなわけでレベル上げにいそしむわけだが、ドラクエの場合ひとつレベルが上がっただけでけっこうに強くなるのである。目に見えて、今まで苦労してたザコ敵にけっこう余裕で勝てるようになったりするのである。1レベルの違いで。この事実を経験的に知ることでプレイヤーはレベル上げが楽しくなるのだ。まあ、たぶん。とりあえず僕はそうだ。
 実際の話、こういうの作る側としては大変だろうと思う。だって1レベルの差で勝てたり勝てなかったりするんなら、うっかり2レベル3レベルの差がついたら余裕で勝ちまくったり死にまくったりするということだ。極端にいえば。勝ちまくったり死にまくったりの大味なゲームが遊んでて楽しいわけはないと思うので、制作者側は「常に1レベルの差がついている」状況を用意し続けなければならないわけで、これがいわゆるゲームバランスというものなんだろうけど、大変だろうなあ。
 その大変さをこのさい放棄して「5レベル10レベルくらい誤差があってもなんとかなる」というバランスにしてるゲームもあってそれはそれで気楽に遊べてまあ結構なことかもしれませんよしれませんけど、僕はドラクエのこの常に1レベル単位で必死になるスタイルが好きだ、ってオイなんかずいぶんまじめな話してませんか今回。

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