2003.11.07(ドラゴンクエストVIより)
銀色の歴史
今の進行状況を簡単かつ具体的な記述をさけて書くと、滝の問題を解決したところだ。滝の問題といってもICPOの捜査官がショッカーに捕まったりとかそういう話ではないし、むしろこんな注釈を入れない方がこの日記のためにもよかったと言える。とにかく滝の問題はなんとかなり、あっちとこっちの関係も、きわめて断片的かつ経験則的ながらひとつの目安がわかったところだ。おそらくああいうことなのだろう。それにしても、最近どっちがこっちでどっちがあっちなのか混乱しつつあるんだけど、大丈夫だろうか。そして読んでる人はなにがなんだか分からない文章だろうけどそれも大丈夫だろうか。
ところで例の銀色である。以前のドラクエ7日記でもたびたび登場したが、やはり例の銀色はドラクエ関係を遊ぶ上でさけて通れない問題だと思う。具体的な記述は避けるが、例の銀色をして逃げがちなアレのことである。やつの首を殺(と)らねばならないのだ。ならないってこともないけど、やはりならないのだ。悔しいし。銀色を殺(や)れ、ということだ。
銀色は逃げる。こっちの攻撃がかすってばかりいる間にとっとと逃げ、あるいはあと一撃で倒せるというところで逃げ、あるいはこっちが攻撃するより先に逃げ、ひどい時には先制攻撃をしたあげくその場で逃げたりする。実を言えばいまのところまだ1度も倒せていない。
ちくしょう。
悔しいわけですよ本当の話。こちとらせいぜい「とびげり」程度しか使える特技を持っていないまだまだ弱小パーティーであって、銀色を倒そうなんて十年早いのは百も承知。しかしそんな弱小パーティーだからこそ銀色を倒してウハウハ(札束風呂敵なイメージ)になりたいという気持ちもわかっていただきたい。
ウハウハ……? いや、ちょっと待てよ。この銀色、昔からこうだっけ?
と、ちょっとひっかかるものがあったので調べてみましたよドラクエ公式ガイドブック(*1)。
この本で見ると、初代ドラクエにおける銀色(いいかげんこう呼ぶ意味もなくなってきている気もしますが、しかたないのでこう呼ぶ)の位置づけは明らかに現在と違っていることに気づく。たとえば同じ地域に登場する敵の中で最強のスターキメラの経験値が43。対して銀色の経験値は115しかない。3倍に満たない程度であり、逆に言えばスターキメラ3匹倒す方が銀色を倒すより効率がいいということになる。やっぱりそうか。ドラクエ1遊んだときの記憶では「うまくすれば経験値をたんまりくれる敵」というよりは、むしろ「こっちのHPを削るだけ削って逃げていくやっかいな敵」というイメージが強かった。このデータを見るかぎり、実際そうだったのだ。経験値が比較的高いのは、単にすぐ逃げる分高くしてるだけで、ボーナス的要素は感じられない。
続くドラクエ2でも「しにがみ」の経験値42に対して、銀色は経験値135。なんとか3倍になったとはいえごほうび感にはまだまだ欠ける。まあたしかに同じ地域で最弱のキングコブラの経験値7に比べればそうとうなものだけど、これは極端な例だ(*2)。
これがドラクエ3まで来ると扱いが一変、スカイドラゴンの経験値が800なのに対して銀色は経験値4140! しかもスカイドラゴン自体かなり特別扱いの強敵で、こいつよりは弱いがそれでも最強クラスにあたるガルーダなんかは経験値220。一気に18倍強まで銀色レート(新しい表現)が跳ね上がっている。
たぶんこれは前作『2』で、えーといまさら隠してなんになるのかわかりませんが、ぼかして書けば液状の銀色。あいつが初登場した影響がデカイのだろう。ちなみにこいつの経験値は「あくまのめだま」の11倍強の1050ポイント。この液状の銀色がもつ「あまりにもすぐ逃げるが、運良く倒せれば(*3)経験値が文字通りケタ違い」という性質がプレイヤー受けして、その評判が『3』で無印の銀色にフィードバックされたということなのだろう。
ちなみにさらに進んで『4』では「さまようよろい」の経験値55に対して、銀色の経験値は約24倍の1350までハネ上がっている。あ、これ以上先のデータは公式ガイドブック買ってないんでわからないんですが。まあとにかく例の銀色の性質は一夜にして形作られたものではなかったということだ。何でも調べてみるものだ。
というわけでいま遊んでる『6』。たぶん銀色を倒せばそうとうなことになるのだろう。データがそれを証明している(かっこいい言い回し)。なるのだろうけど、しまったもうダンジョンはクリアしてもう銀色のいるとこまで戻りづらい状況になってしまった。……まあ、そのうち再会するだろうから、いいか。