人生: 空気の読めない男

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2004.01.12(ドラゴンクエストVIより)

空気の読めない男

「それでは×× よ あそびにんの気持ちになって 祈りなさい。
 おお この世の すべての命をつかさどる神よ! ××に新たな人生を 歩ませたまえ!

 これで××は あそびにん として生きてゆくことになった。」
 いろいろと考えさせられるメッセージだと思う。

 それはそれとして現在の進行状況をうすぼんやりと表現するなら、カンオケをひきずるのをやめたところだ。←きわめて正確な説明でありながら、何のメッセージ性も見出せない
 それにしてもあの引きずってるカンオケ、最初に見た時は皆殺しのジャンゴ(*1)かと思ったもんさ。こういう「あ、伏線だ」とはっきりわかる伏線というのも賛否両論あるかと思いますが、ゲームの場合へたに伏線が隠れすぎてプレーヤーに感知できないとストーリー進行そのものが停止したりするので、まあいいかなって思います。

 ところで話は変わる。
 そもそもこの日記シリーズを読んでいた人なら何となく分かるかもしれないが、僕は貧乏性である。「何となく」どころではないまる分かりかもしれないが、それほどまでの貧乏性である。たとえばキャラクターがいればいるだけ全員きっちりレベルも上げたいし戦闘に使いたい、そんな性分である。
 だから非常に助かるのがドラクエの馬車システムで、パーティー人数制限の関係で戦闘に直接参加はできなくとも、「馬車」の中にいればあたかも戦闘に参加していたかのごとく経験値が入るっつうアレ。あれのおかげで貧乏性な僕でもさほど悩む事なしに全員を均等に育てれる訳です。
 ところで、この日記では省略してたんだけど、ついこの間パーティーに編入したある男がいる。やや具体的に言うなら、夜が危険な町であれやこれやの後に仲間になった男だ。こいつがくせ者なのだ。僕にとって。
 この男、もちろん僕はこの先のストーリー展開とか知らないしこれから言う事は適当だが、この男は脇役である。おそらく鳥山明のキャラクターデザインも起こされてないんじゃないかって言う気さえする。それというのも、キャラクター造形がその、なんていうかいかにもドラクエの脇役チックなのだ。
 ドラクエの脇役。それはたいてい、悩み事を持っていてそして間抜けである。口調がどこか間抜けであり行動もどっか間抜けである。ずば抜けた「バカ」はいないが、笑って許せる「間抜け」はたくさんいる、それがドラクエのほのぼのした長所でもある。で、そんな脇役キャラなのだ、彼は。
 つまりこういう事だ。脇役すなわちNPC(*2)としてパーティーに入ったこの男、こいつがなかなかパーティーから離れる気配がないのだ。それどころか、我らが主人公たちをさしおいてレベルが上がったり職業をマスターしたりしてるのだ。だってほら、馬車システムだから。
 嬉しくないわけですよこんな脇役にさしおかれると。まあ正確にはさしおくわけでもなく、経験値はみんな平等に入ってるから同じペースなわけですが、正直こいつに見せ場は不要なわけです。ヒーローは主人公連中だけでけっこうであって、戦闘終了後にチャララ(略)チャッチャーなんつってスポットを浴びる器じゃないんですよこいつは。僕の中では鳥山明の描く脇役顔(下まつげが無いタイプ)だし。
 いいかげん例の酒場(通称「倉庫」)にあずけて以後ほっておこうかとも考えるんですが、もしもこいつがイベントキャラとして中ボス戦に必要とかそういう展開になったらそれこそことだ。ここでまたも貧乏性だ。そんなわけで、彼はまだやっかいもの扱いされつつ馬車の中にいるのです。

 こんなこと書いて、実は主人公クラスのキャラだったらどうしよう。

*1 皆殺しのジャンゴ

もちろん棺桶を引きずっている。そして棺桶のフタを開けるとマシンガンが入っているので、皆殺しにする。そんな映画。

*2 NPC

ノン・プレイヤー・キャラクター。という本来の語源からいえば主人公キャラをのぞいてチャモロもバーバラもみんなNPCではあるかもしれませんが、言ってる雰囲気はわかってもらえるよね?

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