2004.02.01(ドラゴンクエストVIより)
王子ビンビン物語
「困り者の王族」というのがいる。たとえばドラクエでは『II』に登場したというか主役キャラの1人であるサマルトリアの王子が有名だ。お兄ちゃんはのんきものなのだ。「のんき」ってだけで済まされない何ものかを彼はもっていたかもしれないが、まあとにかくプレイヤーは誰しも多かれ少なかれ困らされたのではないか。
その他デルコンダルとかサマンオサとか、各地の王族は彼ら自身に悪意はさほどないかもしれないけどプレイヤーに迷惑をかける。そこまでいかなくてもよけいなことをしたりする。
これはつまり、絶対王制下の王族がもつ権力とある種の無責任さが彼らをしてそうさせるのであろう。なんつって。実際RPGとかのシナリオ上「なにをやってもしかたないし、不自然でもない」という意味でいちばんアクティブに動かしやすいのは王族なんだろうなあって思いますよ。それか、ものすごい力を持った流れ者。この2者に共通する要素はパワーと無責任さだ。
何の話だったっけ。
そうそう、困り者の王族だ。
今回は王子様である。カレーの。←余計な言葉を付けないと気がすまない
国民感情および政治的パイプ・近隣諸国の対応等に配慮しつつ可及的すみやかにこの王子の政権奪取をサポートするのが今回のミッションだった気がする(気がするだけ)。 おおざっぱに言えば、わがまま王子珍道中である。この手の話はそのわがままが許せる範囲かどうかで感情移入度が違ってくるといえる。つきあってらんねえようなわがままでは、こっちのヤル気も失せてくるというもの。
そのあたり、今回のシナリオではなんとも微妙なイイ線をキープしているようで、いやまだ話の途中だからよくわかんねえですけど、かなり期待は持てるといっていい。正直、早いところこの話の結末を知りたい。そんなわけでこれからダンジョンに入るわけですよ実際。
あ、そういや途中で職業がひとつマスターになったんで職業関連の施設に寄り道したら、いつの間にか王子がパーティーから失せていて本気であわてました。どうやらセリフの矛盾を起こさないための措置らしいんだけど、消えるなら消えるでひとことぐらい言ってから消えてくれよ。くそ、このわがまま王子め。